94 / 142
91 騎士団訓練場
しおりを挟む
案内されたのは、運動場の様な広場だった。
「お。やってる、やってる。」
広場では、騎士たちが鎧をつけて剣で戦っていた。
「すごい迫力ですね…。」
「鎧をつけていますし、練習用の剣だから心配しなくて大丈夫ですよ。」
そりゃそうか…。
「ほら、アイザック殿下はあそこに。」
シュルツは、騎士たちの中で動きの良い目立っている鎧を指した。
本当だ。
ザック様の魔力だ。
「見ただけで、よくお分かりになりますね。」
鎧で誰が誰か分からなくない?
それとも、シュルツ様も魔力が?
「一緒に働いていれば、動きで大体分かります。」
なるほど。
「そういうものですか?」
「ええ。人それぞれ癖がありますからね。…休憩まで少しあるので、日陰で休みましょう。」
「はい。」
「今、椅子をお持ちしますね。」
「いいえ。このままで大丈夫です。」
「しかし、立ったままでは疲れてしまいます。」
「ハンカチがありますから、敷いて座ります。」
「「え?」」
「?」
驚いてる?
………!
「そうですよね!おふたりも座りたいですよね?えーと…何かあったかしら。」
サリーナは持っていた鞄の中を探り始めた。
「いいえ、私共は…」
「あ、ありました。エコバッグ!」
「「エコバッグ?」」
あ、そうか。この世界にその言葉はないか。
「買い物のときに使う袋です。」
「「はあ。」」
「エコバッグも2つ持っていて良かったです。1つは小さめですけど、すみません。」
サリーナは木陰にエコバッグとハンカチを置いた。
「どうぞ。お座りください。」
サリーナは、シュルツとバスのふたりに笑いかけた。
ふたりは一瞬固まり、顔を見合わせた後…
「「失礼いたします。」」
用意された場所へ座った。
それを見て、サリーナもハンカチへ座る。
「ここからでもザック様がよく見えますね。」
「え?本当だ。…目を離した後によく分かりましたね。」
「私はザック様の戦う時の癖は分かりませんが、魔力がザック様ですので。」
「魔力…ですか?」
「ええ。」
「さすが天才天使様!」
「バズ!…スウィーティー様、申し訳ございません。」
「いいえ。お気になさらず…。あの、パールの姿が見えないのですが、いつも一緒ではないのでしょうか?」
「パール…様ならあそこに。」
シュルツにそう言われ見ると、パールは騎士達が訓練している場所近くの木陰に寝ていた。
“そんなに近くでよく寝ていられるわね。”
“慣れよ、慣れ。リーナ、着いたのね。”
“ええ。”
“そっちに行くわ~。”
パールは立ち上がり、こちらへ向かってきた。
「お。やってる、やってる。」
広場では、騎士たちが鎧をつけて剣で戦っていた。
「すごい迫力ですね…。」
「鎧をつけていますし、練習用の剣だから心配しなくて大丈夫ですよ。」
そりゃそうか…。
「ほら、アイザック殿下はあそこに。」
シュルツは、騎士たちの中で動きの良い目立っている鎧を指した。
本当だ。
ザック様の魔力だ。
「見ただけで、よくお分かりになりますね。」
鎧で誰が誰か分からなくない?
それとも、シュルツ様も魔力が?
「一緒に働いていれば、動きで大体分かります。」
なるほど。
「そういうものですか?」
「ええ。人それぞれ癖がありますからね。…休憩まで少しあるので、日陰で休みましょう。」
「はい。」
「今、椅子をお持ちしますね。」
「いいえ。このままで大丈夫です。」
「しかし、立ったままでは疲れてしまいます。」
「ハンカチがありますから、敷いて座ります。」
「「え?」」
「?」
驚いてる?
………!
「そうですよね!おふたりも座りたいですよね?えーと…何かあったかしら。」
サリーナは持っていた鞄の中を探り始めた。
「いいえ、私共は…」
「あ、ありました。エコバッグ!」
「「エコバッグ?」」
あ、そうか。この世界にその言葉はないか。
「買い物のときに使う袋です。」
「「はあ。」」
「エコバッグも2つ持っていて良かったです。1つは小さめですけど、すみません。」
サリーナは木陰にエコバッグとハンカチを置いた。
「どうぞ。お座りください。」
サリーナは、シュルツとバスのふたりに笑いかけた。
ふたりは一瞬固まり、顔を見合わせた後…
「「失礼いたします。」」
用意された場所へ座った。
それを見て、サリーナもハンカチへ座る。
「ここからでもザック様がよく見えますね。」
「え?本当だ。…目を離した後によく分かりましたね。」
「私はザック様の戦う時の癖は分かりませんが、魔力がザック様ですので。」
「魔力…ですか?」
「ええ。」
「さすが天才天使様!」
「バズ!…スウィーティー様、申し訳ございません。」
「いいえ。お気になさらず…。あの、パールの姿が見えないのですが、いつも一緒ではないのでしょうか?」
「パール…様ならあそこに。」
シュルツにそう言われ見ると、パールは騎士達が訓練している場所近くの木陰に寝ていた。
“そんなに近くでよく寝ていられるわね。”
“慣れよ、慣れ。リーナ、着いたのね。”
“ええ。”
“そっちに行くわ~。”
パールは立ち上がり、こちらへ向かってきた。
260
あなたにおすすめの小説
余命半年のはずが?異世界生活始めます
ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明…
不運が重なり、途方に暮れていると…
確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。
僕だけレベル1~レベルが上がらず無能扱いされた僕はパーティーを追放された。実は神様の不手際だったらしく、お詫びに最強スキルをもらいました~
いとうヒンジ
ファンタジー
ある日、イチカ・シリルはパーティーを追放された。
理由は、彼のレベルがいつまでたっても「1」のままだったから。
パーティーメンバーで幼馴染でもあるキリスとエレナは、ここぞとばかりにイチカを罵倒し、邪魔者扱いする。
友人だと思っていた幼馴染たちに無能扱いされたイチカは、失意のまま家路についた。
その夜、彼は「カミサマ」を名乗る少女と出会い、自分のレベルが上がらないのはカミサマの所為だったと知る。
カミサマは、自身の不手際のお詫びとしてイチカに最強のスキルを与え、これからは好きに生きるようにと助言した。
キリスたちは力を得たイチカに仲間に戻ってほしいと懇願する。だが、自分の気持ちに従うと決めたイチカは彼らを見捨てて歩き出した。
最強のスキルを手に入れたイチカ・シリルの新しい冒険者人生が、今幕を開ける。
転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~
志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。
けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。
そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。
‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。
「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。
荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明
まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。
そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。
その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
知識スキルで異世界らいふ
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ
攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?
mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。
乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか?
前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?
ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる