ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

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111 魔獣の群れ

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サリーナ達がパールの将来を話している中、ルーフは黙々と歩いていた。

「強い魔力が近づいてきたな。ん?1つではない…複数いるな。」

ルーフの後ろからやってきたサリーナ達もそれを感じていた。

「魔力のバラツキがあるわね。」
「アイツ等、群れでいるからな。」
「群れで?」
「ああ。」

“リーナ!もうちょっとで来るよ。10時の方向からた~くさん!”

空から見えたのだろう。アルが教えてくれる。

「ザック様。アルからです。『10時の方向からたくさん。』だそうです。」
「分かった。」

私達はそちらへ集中し、魔力の動きを追う。

「左右へ別れたな。」
「はい。私達を囲む為でしょうね。」
「なぁ…アンタ達、冷静すぎないか?」
「そんなことないわよ。」
「そうは見えないけど?」
「そう見えたら、相手の思うツボだろ?」
「ふーん。」
「『感情は見せないように、いつも笑顔で』よ。」
「人間って皆そうなの?」
「皆では無いけれど、そう教育されているから。」

王族やその伴侶となるものは、特に…。

「囲まれたが、動きはないな。」
「おい、黒豹!こいつら喧嘩っ早いんじゃなかったのか?」
「その筈なんだけど。流石に様子を見てるんだと思うよ。強い魔力を持つ奴ら、しかも複数なんて、警戒するなっていうのが無理でしょ。」
「チッ!」

ルーフが舌打ちをした。
その時…

「おい!テメェが何でここにいる!」

黒い狼が現れた。
見ているのは、黒豹の事だ。

「あ~。俺、番を見つけちゃったのよ。その子の後に付いてきただけ~。」
「まだ番じゃないわよ!」
「『まだ』ってことは、今後そうなるかもしれないってことだね!?」
「ちがっ、」
「良かった!誰よりも幸せにするよ!」
「だから、」
「こっちを無視すんな!」

黒豹とパールが話し、黒狼を無視する形になった事が、黒狼は我慢ならなかったのだろう、黒豹へ怒鳴った。

「うるさいな。そうだ。こいつが力比べしたいんだってさ。よろしく!それじゃあ、パールは俺と交流を深めよう!」

黒豹はルーフを黒狼へ紹介し、すぐにパールに向き直った。

「嫌よ。私も自分の力が知りたくてきたの。」
「んー、じゃあ、俺と戦おう!俺が勝ったら番になってね。」
「え?嫌!」
「え~!俺、結構強いよ?それに、優しくない?お買い得だと思うんだけど。」
「自分でお買い得とかいう奴、好きではないわ。」
「雌豹、お前とは意見が合いそうだな。」

黒狼がパールに声をかけると、黒豹が声を荒らげた。

「は!?パールは俺が口説いてんだから、話してんじゃねえ!」

黒豹くん…口調が変わっているわ。

「…喧嘩っ早いのは貴方ではないの。」

パールが黒豹から少し離れながら言った。

「あ~、離れていかないで~。番にしたい子に横からちょっかい出されたら、誰だって怒りたくなるでしょ?ね!男の主殿!」

黒豹はアイザックに同意を求める。

「まぁ、そうだな。」
「ほら!ね!俺は普通!」

何か…力比べをする雰囲気ではないわね。

「ルーフ。今日は…」

サリーナは、黙ったままのルーフに声をかけた。

「はぁぁぁぁぁ…。」

ルーフは、とてつもなく大きな溜息をついた。

「もういい。帰ろう…。」

これは、落ち込んでいるわね。
そうだ!

「ルーフ。明日、森の訓練場で私と手合わせしましょう。」
「は!?」








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