2 / 201
プロローグ
1.死んだらガングロおねーさんが現れて神様だと名乗った
しおりを挟む
そこは真っ白な世界だった。
いきなり変な情景描写でゴメン。
だけど、ほかに表現しようがないんだ。
地面も真っ白、空も真っ白。とにかく真っ白。
病室の壁や布団のシーツも白かったけど、あれはウソの白さなんだなと思うくらい真っ白。
ここの白さはなにひとつ混じりっけがない。
立っている僕の足下を見ても影すらない。
……うん?
僕、地面に立っている?
生まれたときから下半身麻痺で、お医者さんは一生立ち上がるどころか座ることすらできないだろうって言っていたのに。
ついでにいえば、生まれてから11年間僕を苦しめていた内臓の痛みも感じない。
ふむ、いったいこれはどうしたことだろう。
ちょっと、ここに来る前のことを思い出してみよう。
---------------
僕が産まれたとき、医学が発達していない世の中なら数時間で死んでいてもおかしくない状態だった。
下半身麻痺と極度の抵抗力不足という身体で生まれた僕は、物心ついたときから病室の外に出たことがない。
厳密には何度か手術や検査のためにほかの部屋に行ったことはあるけど、常にベッドごと看護師さんに運ばれたし、ベッドは細菌やウィルスが寄りつかないように厚いビニールで覆われていた。
苦しみ抜いて迎えた、11歳の誕生日。
僕はこれまでにないほどの胸の痛みを感じた。
そりゃあ、もう、ものすごい。
『痛くて気絶しそうだけど、痛すぎて気絶できない』という矛盾した表現を使いたくなるほどのスゴさだった。
ベット脇にぶら下がっているナースコールのボタンを押せたのは我ながら奇跡だと思う。
しばらくして、看護師さんやお医者さんがやってきて、いろいろなんか叫んだりしていて、点滴に薬を追加したりとか、さらに注射を何本もうたれたりとかしたけど、はっきりいってよく覚えていない。
すぐに意識がなくなった。
たぶん、注射か点滴に麻酔でも入っていたんだろう。
そして気がつくと、この真っ白な世界にいたってわけだ。
---------------
この状態で考えられる可能性は2つかな。
実はまだ目を覚ましていないという夢オチ。
もう1つは、ついに死んでしまって、ここはあの世だっていうこと。
うん、どっちも十分に可能性があるな。
むしろ、病室で感じた苦しみを考えると、死んじゃった可能性の方が高いかな?
まあ、それならそれでいいか。
どうせ僕は一生病室から出られないし、お母さんやお父さんにとっても負担にしかならない息子だ。
2人とも、今頃はこれで病弱な息子の世話から解放されて入院費もかからなくなったってホッとしているかもね。
面会したことはないけど、僕には健康で元気な弟もいるらしいし、家族3人で暮らしていくことだろう。
もし死んじゃったのだとすると、ここはあの世ってこと?
あの世ってこんなに真っ白なのかな?
閻魔様にも天使にも鬼にも会ってないけど、ここが天国? それとも地獄?
他の死んだ人の魂とかは見当たらないなぁ。
などと思っていると、いきなり目の前にセーラ服姿のおねーさんが現れた。
歩いてきたとか、飛んできたとか、そういうんじゃない。
瞬間移動としか言いようがない現れ方。
僕は驚いてその場に尻餅をついた。
だって、あんまり突然だったんだもん。
何の脈絡もなく、文字通り、いきなり目の前に現れたんだよ。
でもって、顔が黒い。
……黒人さんかな?
しかも、ピアスをしている。耳だけでなくて鼻や口元にも!
「あー、ゆータンひどい、女の人を見ていきなり倒れるなんて、チョベリバみたいなぁ」
っていうか、ゆータンってなんだ?
「ほら、君、桜勇太くんでしょ? だからゆータン」
勝手に変なあだ名をつけないでほしい。
っていうか、なんで僕の名前を知っている?
そもそも、おねーさん何者よ?
「私? 私は神様なのだー。チョースゴイでしょっ。あ、ちなみに姿は自由に変えられるけど、この顔はお化粧だから。ガングロファッションなのよね」
か、神様?
ガ、ガングロ?
ガングロってよく分からないけど、10年以上前に流行ったってテレビで言っていたヤツ?
いや、どーみても、勘違いした女子高生としか思えないんだけど……
少なくとも、とても神様には見えない。
「えー、ゆータンヒドイぃー」
目をウルウルさせるおねーさん(自称神様)。
っていうか、今気づいたけど、僕、声を出していないのに会話が成立しているのな。
「そりゃあ、あたし神様だもーん、チョベリグーな能力いっぱいもっているのだー。どうだ、スゴイっしょ?」
まあ、確かにいろいろな意味でスゴイけどね。
ってことは、僕は死んじゃったの?
「うん、11歳になった誕生日の翌日に残念ながらゆータンは死んじゃったよ。南無阿弥陀仏」
南無阿弥陀仏って……神様が仏様に祈るなよ……
あれ? ツッコもうとしたけど声が出ないぞ。
「あはっ! ツッコまれちゃった。てへ♪
あ、今のゆータンは魂だけの存在だから、下界で人間がやるような声帯を震わせて空気の振動で声を届けるとかできないよ。そもそもここって空気ないし」
声が出せないのか。
まあ、しょうがない。
心で思えば伝わるみたいだし。
「そそ、細かいこと気にしちゃ、長生きできないよん」
11歳になったばかりで死んだけどね。
で、ここは天国? それとも地獄?
「うーん、どっちでもないよー。ここは神様と人の魂が謁見――話をするための仮想空間……みたいな?」
『みたいな』っていいかげんだなぁ。
「うん、部長にもよくそう言われる」
いるのかよっ、神様にも部長!?
「うん、むかつくセクハラ親父だよ。あたしのお尻さわろうとするんだよ。ぶん殴ってやりたい」
なんか、もうツッコむ気にもなれない。
あー、でも、これ夢じゃないなぁ。
僕の脳みそはこんなに変な神様を想像できない。僕が想像もできないものは、たぶん夢には出てこないだろう。
「おー、理知的だねー。11歳とは思えない」
両手を打ち合わせて拍手してみせるおねーさん。
拍手しても音がしないのは、空気がないから?
「そーだよ、やっぱり、ゆータンは頭いいね。学校に通っていなかったのに」
体調が少し良かったとき、テレビを見たり本を読んだりすることはできたからね。
……まあ、それも半年前に体調が悪化してからは1日1時間までって言われちゃったけど。
っていうか、さ。
神様っていっているけど、女の神様って女神様っていう方が正しくない?
「あー、それって男女差別よぉ。スチュワーデスをキャビンアテンダントっていう時代なんだから、神様も女性だけ別の呼び方するのやめてくれない?」
……ごめんなさい。
なんか理不尽な怒られ方をしたような気がするけど……あ、この考えも読まれちゃうのか。
「まーね。それにしても、ゆータン冷静だね。自分が死んだなんて言われたら、普通の人間はもっと悲しむもんだと思っていたけど」
ま、大人になる前に死ぬだろうっていうのは僕にだって想像できたからね。
お父さんやお母さんや弟もそう思っていただろうしさ。
で、おねーさんが僕を天国に連れて行ってくれるの?
「えー、そんなの無理だよー」
なんで?
僕、地獄行き?
悪いことした覚えなんて無いけど!?
まあ、良いこともしていないけど。
あ、ひょっとして親より先に死ぬのは最大の罪とかそういう話?
「うーん、そうじゃないけど……存在しないところに連れて行くのは無理だし」
存在しない?
「天国とか地獄なんて、人間が勝手に考えたものだからねー。実際には死んだ生物の魂は、しばらくすると消滅するよ」
そっかぁ。
じゃあ、僕ももうすぐ消えてなくなるんだ。
「このままだとそーだね」
なんか、笑っちゃうな。
「うをぉ!? 自分が死んだのに笑っちゃうとは、これいかに? もしかして、ゆータン、その年でマゾだったりするの?」
いや、それは意味がわからないけど。
だってさ、生まれてからずっと、自分の足で立ったこともないし、身体はずっと痛みや苦しみや感じていたからね。
こんなふうに、元気に相手にツッコミをいれつつ話すなんて夢のまた夢でさ。
それどころか座ることすら出来なかったんだよ。
それなのに、死んでもうすぐ魂が消滅するってときになって、初めて立ち上がって苦しくない時間を過ごせるなんてさ。
笑うしかないじゃん。
「おー、前向きなようでいて後向きなナイス発言だね♪」
で、僕の魂は後どれくらいで消滅するの?
「うーん、ゆータンの場合、あと30分くらいかな。このままならね」
30分かぁ。
いろいろ思うところはあるけど……
……うん?
なんか、おねーさんの言い方気になるな。
このままならってさっきから言っているけど、それって……
「ご名答、このままじゃない選択肢を与えようと思って、あたしはここにゆータンの魂を呼び寄せたんだよ」
このままじゃない選択肢?
つまり、生き返らせてくれる?
「うーん、それは無理。さすがのあたしもザオ○クとかつかえないから」
僧侶に負けるなよ、神様……
「でも、ゆータンの魂を『転生』させることならできるよ」
転生……
「ようするに生まれ変わりだね」
おねーさんはそう言って、ニッコリ笑った。
いきなり変な情景描写でゴメン。
だけど、ほかに表現しようがないんだ。
地面も真っ白、空も真っ白。とにかく真っ白。
病室の壁や布団のシーツも白かったけど、あれはウソの白さなんだなと思うくらい真っ白。
ここの白さはなにひとつ混じりっけがない。
立っている僕の足下を見ても影すらない。
……うん?
僕、地面に立っている?
生まれたときから下半身麻痺で、お医者さんは一生立ち上がるどころか座ることすらできないだろうって言っていたのに。
ついでにいえば、生まれてから11年間僕を苦しめていた内臓の痛みも感じない。
ふむ、いったいこれはどうしたことだろう。
ちょっと、ここに来る前のことを思い出してみよう。
---------------
僕が産まれたとき、医学が発達していない世の中なら数時間で死んでいてもおかしくない状態だった。
下半身麻痺と極度の抵抗力不足という身体で生まれた僕は、物心ついたときから病室の外に出たことがない。
厳密には何度か手術や検査のためにほかの部屋に行ったことはあるけど、常にベッドごと看護師さんに運ばれたし、ベッドは細菌やウィルスが寄りつかないように厚いビニールで覆われていた。
苦しみ抜いて迎えた、11歳の誕生日。
僕はこれまでにないほどの胸の痛みを感じた。
そりゃあ、もう、ものすごい。
『痛くて気絶しそうだけど、痛すぎて気絶できない』という矛盾した表現を使いたくなるほどのスゴさだった。
ベット脇にぶら下がっているナースコールのボタンを押せたのは我ながら奇跡だと思う。
しばらくして、看護師さんやお医者さんがやってきて、いろいろなんか叫んだりしていて、点滴に薬を追加したりとか、さらに注射を何本もうたれたりとかしたけど、はっきりいってよく覚えていない。
すぐに意識がなくなった。
たぶん、注射か点滴に麻酔でも入っていたんだろう。
そして気がつくと、この真っ白な世界にいたってわけだ。
---------------
この状態で考えられる可能性は2つかな。
実はまだ目を覚ましていないという夢オチ。
もう1つは、ついに死んでしまって、ここはあの世だっていうこと。
うん、どっちも十分に可能性があるな。
むしろ、病室で感じた苦しみを考えると、死んじゃった可能性の方が高いかな?
まあ、それならそれでいいか。
どうせ僕は一生病室から出られないし、お母さんやお父さんにとっても負担にしかならない息子だ。
2人とも、今頃はこれで病弱な息子の世話から解放されて入院費もかからなくなったってホッとしているかもね。
面会したことはないけど、僕には健康で元気な弟もいるらしいし、家族3人で暮らしていくことだろう。
もし死んじゃったのだとすると、ここはあの世ってこと?
あの世ってこんなに真っ白なのかな?
閻魔様にも天使にも鬼にも会ってないけど、ここが天国? それとも地獄?
他の死んだ人の魂とかは見当たらないなぁ。
などと思っていると、いきなり目の前にセーラ服姿のおねーさんが現れた。
歩いてきたとか、飛んできたとか、そういうんじゃない。
瞬間移動としか言いようがない現れ方。
僕は驚いてその場に尻餅をついた。
だって、あんまり突然だったんだもん。
何の脈絡もなく、文字通り、いきなり目の前に現れたんだよ。
でもって、顔が黒い。
……黒人さんかな?
しかも、ピアスをしている。耳だけでなくて鼻や口元にも!
「あー、ゆータンひどい、女の人を見ていきなり倒れるなんて、チョベリバみたいなぁ」
っていうか、ゆータンってなんだ?
「ほら、君、桜勇太くんでしょ? だからゆータン」
勝手に変なあだ名をつけないでほしい。
っていうか、なんで僕の名前を知っている?
そもそも、おねーさん何者よ?
「私? 私は神様なのだー。チョースゴイでしょっ。あ、ちなみに姿は自由に変えられるけど、この顔はお化粧だから。ガングロファッションなのよね」
か、神様?
ガ、ガングロ?
ガングロってよく分からないけど、10年以上前に流行ったってテレビで言っていたヤツ?
いや、どーみても、勘違いした女子高生としか思えないんだけど……
少なくとも、とても神様には見えない。
「えー、ゆータンヒドイぃー」
目をウルウルさせるおねーさん(自称神様)。
っていうか、今気づいたけど、僕、声を出していないのに会話が成立しているのな。
「そりゃあ、あたし神様だもーん、チョベリグーな能力いっぱいもっているのだー。どうだ、スゴイっしょ?」
まあ、確かにいろいろな意味でスゴイけどね。
ってことは、僕は死んじゃったの?
「うん、11歳になった誕生日の翌日に残念ながらゆータンは死んじゃったよ。南無阿弥陀仏」
南無阿弥陀仏って……神様が仏様に祈るなよ……
あれ? ツッコもうとしたけど声が出ないぞ。
「あはっ! ツッコまれちゃった。てへ♪
あ、今のゆータンは魂だけの存在だから、下界で人間がやるような声帯を震わせて空気の振動で声を届けるとかできないよ。そもそもここって空気ないし」
声が出せないのか。
まあ、しょうがない。
心で思えば伝わるみたいだし。
「そそ、細かいこと気にしちゃ、長生きできないよん」
11歳になったばかりで死んだけどね。
で、ここは天国? それとも地獄?
「うーん、どっちでもないよー。ここは神様と人の魂が謁見――話をするための仮想空間……みたいな?」
『みたいな』っていいかげんだなぁ。
「うん、部長にもよくそう言われる」
いるのかよっ、神様にも部長!?
「うん、むかつくセクハラ親父だよ。あたしのお尻さわろうとするんだよ。ぶん殴ってやりたい」
なんか、もうツッコむ気にもなれない。
あー、でも、これ夢じゃないなぁ。
僕の脳みそはこんなに変な神様を想像できない。僕が想像もできないものは、たぶん夢には出てこないだろう。
「おー、理知的だねー。11歳とは思えない」
両手を打ち合わせて拍手してみせるおねーさん。
拍手しても音がしないのは、空気がないから?
「そーだよ、やっぱり、ゆータンは頭いいね。学校に通っていなかったのに」
体調が少し良かったとき、テレビを見たり本を読んだりすることはできたからね。
……まあ、それも半年前に体調が悪化してからは1日1時間までって言われちゃったけど。
っていうか、さ。
神様っていっているけど、女の神様って女神様っていう方が正しくない?
「あー、それって男女差別よぉ。スチュワーデスをキャビンアテンダントっていう時代なんだから、神様も女性だけ別の呼び方するのやめてくれない?」
……ごめんなさい。
なんか理不尽な怒られ方をしたような気がするけど……あ、この考えも読まれちゃうのか。
「まーね。それにしても、ゆータン冷静だね。自分が死んだなんて言われたら、普通の人間はもっと悲しむもんだと思っていたけど」
ま、大人になる前に死ぬだろうっていうのは僕にだって想像できたからね。
お父さんやお母さんや弟もそう思っていただろうしさ。
で、おねーさんが僕を天国に連れて行ってくれるの?
「えー、そんなの無理だよー」
なんで?
僕、地獄行き?
悪いことした覚えなんて無いけど!?
まあ、良いこともしていないけど。
あ、ひょっとして親より先に死ぬのは最大の罪とかそういう話?
「うーん、そうじゃないけど……存在しないところに連れて行くのは無理だし」
存在しない?
「天国とか地獄なんて、人間が勝手に考えたものだからねー。実際には死んだ生物の魂は、しばらくすると消滅するよ」
そっかぁ。
じゃあ、僕ももうすぐ消えてなくなるんだ。
「このままだとそーだね」
なんか、笑っちゃうな。
「うをぉ!? 自分が死んだのに笑っちゃうとは、これいかに? もしかして、ゆータン、その年でマゾだったりするの?」
いや、それは意味がわからないけど。
だってさ、生まれてからずっと、自分の足で立ったこともないし、身体はずっと痛みや苦しみや感じていたからね。
こんなふうに、元気に相手にツッコミをいれつつ話すなんて夢のまた夢でさ。
それどころか座ることすら出来なかったんだよ。
それなのに、死んでもうすぐ魂が消滅するってときになって、初めて立ち上がって苦しくない時間を過ごせるなんてさ。
笑うしかないじゃん。
「おー、前向きなようでいて後向きなナイス発言だね♪」
で、僕の魂は後どれくらいで消滅するの?
「うーん、ゆータンの場合、あと30分くらいかな。このままならね」
30分かぁ。
いろいろ思うところはあるけど……
……うん?
なんか、おねーさんの言い方気になるな。
このままならってさっきから言っているけど、それって……
「ご名答、このままじゃない選択肢を与えようと思って、あたしはここにゆータンの魂を呼び寄せたんだよ」
このままじゃない選択肢?
つまり、生き返らせてくれる?
「うーん、それは無理。さすがのあたしもザオ○クとかつかえないから」
僧侶に負けるなよ、神様……
「でも、ゆータンの魂を『転生』させることならできるよ」
転生……
「ようするに生まれ変わりだね」
おねーさんはそう言って、ニッコリ笑った。
11
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
作家志望くずれの孫請けゲームプログラマ喪女26歳。デスマーチ明けの昼下がり、道路に飛び出した子供をかばってトラックに轢かれ、異世界転生することになった。
課せられた使命は魔王討伐!? 女神様から与えられたチートは、赤ちゃんから何度でもやり直せる「強くてニューゲーム!?」
強敵・災害・謀略・謀殺なんのその! 勝つまでレベリングすれば必ず勝つ!
やり直し系女勇者の長い永い戦いが、今始まる!!
本作の数千年後のお話、『アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~』を連載中です!!
何卒御覧下さいませ!!
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる