83 / 201
【番外編】もふもふ女神
【番外編19】神の怒り
しおりを挟む
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
(ラクルス村村長バル視点 三人称)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ラクルス村を『闇』が襲い、パドが村を立ち去ってから3ヶ月の月日が経とうとしていた頃。
村は少しずつ、しかし確実に復興していた。
その立役者の1人が村長バルの孫で11歳のジラだ。
彼は数ヶ月前とは別人のように働き、大人たちにも指示を出し、自らも動き回った。
大人たちが、それぞれ自分の家を建て直すことに気を取られる中、全体を俯瞰的に見て、建て直す家を選ぶ。
どだい、冬までに全ての家を直すのは無理なのだから、複数の家族が一緒に住む少し大きめの家を厳選して建てる。
それでも不満が出なかったのは、むしろそれを指揮したのがまだ幼いジラだったからだろう。
大人が指揮していればそれぞれ不満を言いたくもなるが、幼子が頑張っているとなれば協力するしかない。
ジラがそこまで意図したかはともかく、複数の家族が同じ家に住み、協力し合うことで村の結束はさらに増している。
無論、問題も起きる。
1つの家に住む者達の結束が強くなる一方、他の家に住む者達と諍いが起きることもある。
それを収めるのはバルの役目だ。
ジラが俯瞰的な視点を持つようになったのならば、それよりもさらに大きな視点で村を収めるのが自分の仕事だとバルは自覚している。
現在、ラクルス村はバルが全体のまとめ役で、ジラが細かい方針や指示を出す役、そんな態勢になりつつある。
(あの我儘だった孫が、よくここまで)
バルは感慨深い。
ジラの行動原理の根底には、いつかパドとリラを迎え入れられるような村にしたいというものがあるようだ。
自分が救うことができなかった少年少女を、ジラは救おうとしている。
そのことが、バルには嬉しかった。
水くみに行っていた年少組のキド、サン、ライの3人が、見知らぬ少年達を連れてきたのは、そんなある日のことだった。
---------------
少年達はルペースとバスティーニと名乗った。
姿からして、商人か、あるいは貴族の諸子にみえる。
だが、何故そんな子どもだけでラクルス村近くの川原にいたのか、さっぱりわからない。
しかも、なにやら人語をしゃべるモンスターを連れていたのだ。
はっきりいって、これ以上の厄介ごとはごめんであった。
が、事情も聞かずに子どもだけをいきなり村から追い出すのも気が引ける。
パドを追放したときのジラの怒りの顔も、バルの中には浮かぶ。
なんとも対応に困りつつも、彼らを1度は村に入れた。
村の中央、かつては広場で現在はパドが作った大穴が空いている場所にやってきた彼ら。
「時に村長、あの大穴は何だ?」
やたらと偉そうに尋ねるルペース。
バルは詳しく説明する気も起きなかったが、サンがパドと『闇』の戦いについて軽く説明する。
そこでルペースは村人たちに宣言した。
「我らはこの世界とお前達を創造せし神だ。この村に災厄をもたらしたパドを抹殺するために訪れた。早急にその子どもを連れてこい」
なにやらとんでもないことを言い出す。
(一体、この子どもは何を言っている?)
ルペースの言葉に、バスティーニが『いくら何でもそれで理解されるわけが……』とかなんとか言い、毛玉モンスターも『ゆうたんを抹殺って、本気なの!?』と呟いているが、ルペースは気にもしていないようだ。
バルとしても、パドを抹殺などと言われて機嫌良くなるわけがない。
確かに自分はパドを村から追放した。
そんな自分に大きなことを言う権利はない。
それは重々承知しているが、それでも許せることと許せないことがある。
「パドはもうこの村にはおらん」
バルは冷たく言い放った。
「なんだと? ではどこに?」
「答えるつもりはない」
「なんだと!? 我らは神だぞ。お前達人間ごときが逆らうなど許されるものか。
さあ、どうした人間ども。早くパドを連れ戻せっ!! 我らは一刻も早くその子どもを抹消しなければならんのだ」
一体何なのだ、この子どもは。
「ふざけるなっ!!」
突然あがった声は、村の見回りから戻ってきたジラのものだった。
「なんなんだよっ!! 皆でパドのことを追放だの抹殺だのっ!!
今度はこんなわけのわからない魔物連れのガキどもまでっ!! アイツが一体何をしたって言うんだっ!!」
「き、きさまぁっ!! 人間ごときが神たる私に無礼な!!」
ルペースが叫びジラにつかみかかろうとし――
「ジラに手を出すな!!」
キドが叫び、ルペースを組み伏せる。
「部長っ!!」
バスティーニがルペースに駆け寄る。
「き、きさまらぁ、神に逆らうつもりかっ!!」
わめくルペース。
「村を出たとはいえパドは村の子よ。村の子を抹殺するとここで宣言して無事で済むと思っているのかい?」
「確かに恐ろしい力を持っていたかもしれないけど、よその子に抹殺なんて言われる筋合いはない」
「っていうか、お前らなんなんだよ。神とかふざけているのか!?」
「親切心で村まで案内したのに、とんでもねーやつらだっ!!」
村人達が集まり、口々に彼らを非難する。
「やめんか、お前たち。さすがに子ども2人相手にやりすぎだ」
バルは村人たちを静止する。
「悪いが今すぐ村から出て行ってもらおう。今のこの村にこれ以上の争いごとに関わる余裕はないからな」
バルは倒れ込んだルペースたちを見下ろし、言った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
(バスティーニ視点 三人称)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ラクルス村からほど近い山林。
「おのれ……おのれ、人間どもっ!! 神たる私になんという仕打ちを」
茶髪の少年――元神ルペースは両手を握りしめて声を震わせた。
「部長、これからどうしましょうか? カルディともはぐれたままですし……」
「あんなアホしるかっ!! それよりも桜勇太――パドとかいう子どもをどうやって抹殺するかだっ!!」
金髪の少年――元神バスティーニの言葉にルペースは熱り立つ。
「おのれ、おのれ、たかが人間ごときが神たる我らにっ!!」
ラクルス村でのことを思い出すだけでも腹が立つ。
ラクルス村を追われ、森の中を歩くルペースは、バスティーニの目から見ても冷静さを失っていた。
いや、それ以前に、ラクルス村でのルペースの言動はあまりにも考えが浅すぎる。
あんな言葉で村人たちが協力してくれるわけがない。
ルペースは未だ自らを神だと思っているのだろう。
今の自分たちは人間の子どもに過ぎないのに。
「神をなめおって!! 絶対に、絶対にゆるさんっ!!」
ルペースが天に向って叫ぶ。
「部長、とりあえず落ち着いて……」
「いいだろう、人間ども、お前達がそのつもりならば私も手段は選ばん。なんとしてもパドとかいうガキを抹殺するのみだっ!!」
その時のルペースの表情は、バスティーニすら戦慄するほどに醜く歪んでいた。
(私はこの先どうするべきなのか)
答えが出ないまま、バスティーニはルペースと共に山を下る。
---------------
――この少し後。
パドは異端審問官の襲撃を受け、アル王女達と出会い、『闇』の集団から攻撃を受ける。
ルペースとバスティーニは、パド達が『闇』の集団と戦う姿を隠れ見る。
そして、思い知る。
今の自分たちではパドを抹殺することなど不可能だと。
故に、彼らは次なる手段を講じることになる。
一方、毛玉モンスターに転生したカルディは、また別の活動を開始することになるのだが、それはまだ先の話である。
今はエインゼルの森林にたどり着いたパド達に、話を戻すことにしよう。
(ラクルス村村長バル視点 三人称)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ラクルス村を『闇』が襲い、パドが村を立ち去ってから3ヶ月の月日が経とうとしていた頃。
村は少しずつ、しかし確実に復興していた。
その立役者の1人が村長バルの孫で11歳のジラだ。
彼は数ヶ月前とは別人のように働き、大人たちにも指示を出し、自らも動き回った。
大人たちが、それぞれ自分の家を建て直すことに気を取られる中、全体を俯瞰的に見て、建て直す家を選ぶ。
どだい、冬までに全ての家を直すのは無理なのだから、複数の家族が一緒に住む少し大きめの家を厳選して建てる。
それでも不満が出なかったのは、むしろそれを指揮したのがまだ幼いジラだったからだろう。
大人が指揮していればそれぞれ不満を言いたくもなるが、幼子が頑張っているとなれば協力するしかない。
ジラがそこまで意図したかはともかく、複数の家族が同じ家に住み、協力し合うことで村の結束はさらに増している。
無論、問題も起きる。
1つの家に住む者達の結束が強くなる一方、他の家に住む者達と諍いが起きることもある。
それを収めるのはバルの役目だ。
ジラが俯瞰的な視点を持つようになったのならば、それよりもさらに大きな視点で村を収めるのが自分の仕事だとバルは自覚している。
現在、ラクルス村はバルが全体のまとめ役で、ジラが細かい方針や指示を出す役、そんな態勢になりつつある。
(あの我儘だった孫が、よくここまで)
バルは感慨深い。
ジラの行動原理の根底には、いつかパドとリラを迎え入れられるような村にしたいというものがあるようだ。
自分が救うことができなかった少年少女を、ジラは救おうとしている。
そのことが、バルには嬉しかった。
水くみに行っていた年少組のキド、サン、ライの3人が、見知らぬ少年達を連れてきたのは、そんなある日のことだった。
---------------
少年達はルペースとバスティーニと名乗った。
姿からして、商人か、あるいは貴族の諸子にみえる。
だが、何故そんな子どもだけでラクルス村近くの川原にいたのか、さっぱりわからない。
しかも、なにやら人語をしゃべるモンスターを連れていたのだ。
はっきりいって、これ以上の厄介ごとはごめんであった。
が、事情も聞かずに子どもだけをいきなり村から追い出すのも気が引ける。
パドを追放したときのジラの怒りの顔も、バルの中には浮かぶ。
なんとも対応に困りつつも、彼らを1度は村に入れた。
村の中央、かつては広場で現在はパドが作った大穴が空いている場所にやってきた彼ら。
「時に村長、あの大穴は何だ?」
やたらと偉そうに尋ねるルペース。
バルは詳しく説明する気も起きなかったが、サンがパドと『闇』の戦いについて軽く説明する。
そこでルペースは村人たちに宣言した。
「我らはこの世界とお前達を創造せし神だ。この村に災厄をもたらしたパドを抹殺するために訪れた。早急にその子どもを連れてこい」
なにやらとんでもないことを言い出す。
(一体、この子どもは何を言っている?)
ルペースの言葉に、バスティーニが『いくら何でもそれで理解されるわけが……』とかなんとか言い、毛玉モンスターも『ゆうたんを抹殺って、本気なの!?』と呟いているが、ルペースは気にもしていないようだ。
バルとしても、パドを抹殺などと言われて機嫌良くなるわけがない。
確かに自分はパドを村から追放した。
そんな自分に大きなことを言う権利はない。
それは重々承知しているが、それでも許せることと許せないことがある。
「パドはもうこの村にはおらん」
バルは冷たく言い放った。
「なんだと? ではどこに?」
「答えるつもりはない」
「なんだと!? 我らは神だぞ。お前達人間ごときが逆らうなど許されるものか。
さあ、どうした人間ども。早くパドを連れ戻せっ!! 我らは一刻も早くその子どもを抹消しなければならんのだ」
一体何なのだ、この子どもは。
「ふざけるなっ!!」
突然あがった声は、村の見回りから戻ってきたジラのものだった。
「なんなんだよっ!! 皆でパドのことを追放だの抹殺だのっ!!
今度はこんなわけのわからない魔物連れのガキどもまでっ!! アイツが一体何をしたって言うんだっ!!」
「き、きさまぁっ!! 人間ごときが神たる私に無礼な!!」
ルペースが叫びジラにつかみかかろうとし――
「ジラに手を出すな!!」
キドが叫び、ルペースを組み伏せる。
「部長っ!!」
バスティーニがルペースに駆け寄る。
「き、きさまらぁ、神に逆らうつもりかっ!!」
わめくルペース。
「村を出たとはいえパドは村の子よ。村の子を抹殺するとここで宣言して無事で済むと思っているのかい?」
「確かに恐ろしい力を持っていたかもしれないけど、よその子に抹殺なんて言われる筋合いはない」
「っていうか、お前らなんなんだよ。神とかふざけているのか!?」
「親切心で村まで案内したのに、とんでもねーやつらだっ!!」
村人達が集まり、口々に彼らを非難する。
「やめんか、お前たち。さすがに子ども2人相手にやりすぎだ」
バルは村人たちを静止する。
「悪いが今すぐ村から出て行ってもらおう。今のこの村にこれ以上の争いごとに関わる余裕はないからな」
バルは倒れ込んだルペースたちを見下ろし、言った。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
(バスティーニ視点 三人称)
◇◆◇◆◇◆◇◆◇
ラクルス村からほど近い山林。
「おのれ……おのれ、人間どもっ!! 神たる私になんという仕打ちを」
茶髪の少年――元神ルペースは両手を握りしめて声を震わせた。
「部長、これからどうしましょうか? カルディともはぐれたままですし……」
「あんなアホしるかっ!! それよりも桜勇太――パドとかいう子どもをどうやって抹殺するかだっ!!」
金髪の少年――元神バスティーニの言葉にルペースは熱り立つ。
「おのれ、おのれ、たかが人間ごときが神たる我らにっ!!」
ラクルス村でのことを思い出すだけでも腹が立つ。
ラクルス村を追われ、森の中を歩くルペースは、バスティーニの目から見ても冷静さを失っていた。
いや、それ以前に、ラクルス村でのルペースの言動はあまりにも考えが浅すぎる。
あんな言葉で村人たちが協力してくれるわけがない。
ルペースは未だ自らを神だと思っているのだろう。
今の自分たちは人間の子どもに過ぎないのに。
「神をなめおって!! 絶対に、絶対にゆるさんっ!!」
ルペースが天に向って叫ぶ。
「部長、とりあえず落ち着いて……」
「いいだろう、人間ども、お前達がそのつもりならば私も手段は選ばん。なんとしてもパドとかいうガキを抹殺するのみだっ!!」
その時のルペースの表情は、バスティーニすら戦慄するほどに醜く歪んでいた。
(私はこの先どうするべきなのか)
答えが出ないまま、バスティーニはルペースと共に山を下る。
---------------
――この少し後。
パドは異端審問官の襲撃を受け、アル王女達と出会い、『闇』の集団から攻撃を受ける。
ルペースとバスティーニは、パド達が『闇』の集団と戦う姿を隠れ見る。
そして、思い知る。
今の自分たちではパドを抹殺することなど不可能だと。
故に、彼らは次なる手段を講じることになる。
一方、毛玉モンスターに転生したカルディは、また別の活動を開始することになるのだが、それはまだ先の話である。
今はエインゼルの森林にたどり着いたパド達に、話を戻すことにしよう。
0
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
作家志望くずれの孫請けゲームプログラマ喪女26歳。デスマーチ明けの昼下がり、道路に飛び出した子供をかばってトラックに轢かれ、異世界転生することになった。
課せられた使命は魔王討伐!? 女神様から与えられたチートは、赤ちゃんから何度でもやり直せる「強くてニューゲーム!?」
強敵・災害・謀略・謀殺なんのその! 勝つまでレベリングすれば必ず勝つ!
やり直し系女勇者の長い永い戦いが、今始まる!!
本作の数千年後のお話、『アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~』を連載中です!!
何卒御覧下さいませ!!
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる