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親友で相棒
楓はここにいろよ♪ちと遊んで来る♪
しおりを挟む二年に進級してから間もなく、教室にうるせぇのが来やがった。
「秋山ー!おい秋山!出て来い!!」
堂々と俺の名前を呼ぶ大声に、クラスの奴らみんなが騒ついた。
指名された俺は急ぐ事もなく一番後ろの席からゆっくり後ろのドアを見ると、学ランのボタンを全部外して校則違反の色のワイシャツを着た中学生とは思えない金髪の男が物凄い形相で睨んでいた。
三年の蓮田史郎か。見るからに絡みたくねぇような風貌の蓮田は、この学校で粋がってる痛い奴だ。俺も何度か相手した事があるけど腕っぷしはまぁまぁかな?楓には敵わなかったけどな~。
去年の三年が卒業してって蓮田は三年になり今年トップになった。つまり今の緑中の頭って事。
「コラ秋山ぁ!目合ってんだろ!さっさと来い!!」
「うるせぇなぁ」
「貴哉」
んな怖い顔で怖い事言うから他のクラスメート達がビビっちゃってんじゃん。仕方ねぇから黙らせに行こうと席を立つと、前の席にいた楓も立ち上がろうとした。
が、俺はニコッと笑って止める。
「楓はここにいろよ♪ちと遊んで来る♪」
「でも……」
「お前いたらすぐ終わっちゃってつまらねぇじゃん?冬休み中寝てばっかで鈍っちゃったからちょっと運動してくるわ~」
「10分……いや、5分しても戻って来なかったら行くからな」
「はは、楓も遊びたいのかよ~」
心配そうに俺を見て来る楓に笑顔で言って蓮田がいるとこまで歩く。
楓がいたらすぐ終わるってのは本当だ。だから蓮田も俺一人の方が都合がいい筈。
舐められてる気もするけどそれはこの後ボコボコにして憂さ晴らしすればいい。
喧嘩とかすると母ちゃんにバレて怒られるけど、こうやって相手から売られた喧嘩なら言い訳も出来るから俺は喜んで買うようにしている。
ドアの所にいた蓮田の目の前に立つと、身長差があってウザかった。俺を見下ろす蓮田と、見上げる俺。
楓率いるクラスメート達はそんな俺達を見てソワソワしていた。
「んなデケェ声出さなくても聞こえてるって」
「そんじゃもっと素直に出て来てくんねぇかな?おら行くぞ」
腕を掴まれそうになったから咄嗟に避けると、ギロリと睨まれた。
切れ長の鋭い目がヒクついていた。
「あ?」
「いちいち触るんじゃねぇよ。逃げたりしねぇから安心しろって」
「テメェは本当に生意気だなぁ!」
「ほら早く行けよ。担任来ちまうだろうが」
教師に見つかったらサボれなくなっちゃうからな。俺が急かすと蓮田は舌打ちをして歩き出した。
俺は口が悪いらしい。そのせいでこういう輩によく絡まれるんだ。この中学だけじゃなくて他校の奴らからも目を付けられてるぐらいにな。
それでも俺は直す気はなかった。だって楓がいるから何とかなっちゃうんだもん♪
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