【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ6th season

pino

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1章 

これがいつもの俺と茜なんだよっ!

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 ベッドの中、空はずっと俺に張り付いたままで、俺は気にせずいつも通りにスマホをいじっていた。
 最近の寝る前の日課になってる茜とのメッセージのやり取りだ。茜は空が泊まりに来てるって知らねぇから今日も普通に送って来ていた。
 今は冬休み入ったら何して遊ぶかを話し合っている所だ。
 
『秋山のプランに付いて行くぞ。俺は友達と過ごした事がないから全て任せる』

『別にいつも遊ぶのと変わらねぇけど?』

『ならそうしよう』

 俺は今までの冬休みの事を思い出したら、別にいつもと変わらず友達と集まって騒いでたぐらいしか思い付かなかった。去年はちといろいろあって、年明けからは一切遊ばなくなったけどな。

 俺は構って構ってとじゃれついて来る空に聞いてみる事にした。


「なぁ、空って冬休みってどうやって過ごすんだ?」

「貴哉と一緒にいるー♡」

「そうじゃなくて、去年とか何してたって話」

「去年ならさすがに勉強してたかな~。受験あったし。周りもそうだったから。あ、初詣には行ったよ」

「初詣か!それいいな♪」


 去年の俺は一緒に飲んでた奴らと初詣行く前に逃げ出してたから忘れてたぜ。
 俺は早速茜にメッセージを打ち始めると、そろそろ空が文句言い始めて来た。


「ねぇ、ずっと誰かとやり取りしてるけど、桐原さん?」

「ちげぇよ。茜だよ。俺と茜は毎日寝る前にメッセージしてんだ」

「何だよそれ!俺には返さないのに!?」

「空には、まぁあれだ。そうあれだよ」

「それじゃまるで茜さんが貴哉の彼氏みたいじゃんっ!俺ともメッセージしてよ~」

「お前とはこうして会う事が多いんだからいいだろー」

「離れてたら寂しいじゃん~」

「分かったから、あんま張り付くな」


 ずっと空は俺に張り付いてるけど、正直辞めてほしい。嫌じゃねぇけど、俺だって男だし空の事は好きだからムラムラだってする。
 それに最後にしたのってあれだろ?文化祭前日に空と駅のトイレでしたあれっきりだろ?
 俺は次に誰かと付き合うまではセックスはしねぇって決めてるから誘惑しないで欲しい。


「貴哉、そろそろ茜さんにおやすみって送りなよ」


 空にそう言われて時間を確認してみる。
 まだ日付も変わってねぇじゃん。金曜の夜ならゲームやったりするし、まだそんな会話にはならねぇ。


「いや、もうちょい」

「俺が隣にいるのにー!?」

「うるせぇなぁ!これがいつもの俺と茜なんだよっ!お前が今ここにいる事のがイレギュラーなんだよ!」

「分かったよ~。もう好きなだけメッセージしなよ~」


 俺が少し強く言うと拗ねたように言って深く抱き締めて来た。
 あーもう、俺ってこういう空に弱いんだよなぁ。
 こいつもそろそろワザとやってんのかって思うわ。
 俺はスマホを閉じて空と向き合う形で寝転がる。眉毛を下げて寂しそうに見て来る空にキスをする。


「お前は甘えん坊だな♪」

「茜さんとやり取り終わったのか?」


 俺が空の頭を撫でながら言うと、パァッと嬉しそうに笑って聞いて来た。
 俺が頷くと今度は空からキスをして来て、至近距離で目と目を合わせあった。


「なぁ、しよ?」

「……ダメ」

「どうしてー!?キスはするのにエッチはダメって訳分かんねぇ!」

「まだちゃんと付き合ってねぇからだ。何ならキスも無しにするぞ」

「わ、分かったよ!我慢するからキスまで取り上げないでっ」

「ん」

「あのさー、ちゃんと付き合うまでって、いつまでなんだ?大体でいいから教えてくれよ」


 それは特に決めてなかった。とりあえずもう二人に振り回されんの面倒だったからどちらとも別れたんだ。
 いつまでって聞かれてもなぁ?


「そうだな~。俺が誰かと付き合いたくなったらじゃん?」

「待て!誰かとって何?空とって言ってよ!」

「限定しちゃうとお前と付き合ってるのと変わらなくなっちまうじゃねぇか」

「えー!一気に不安になって来たんだけど!貴哉は俺が一番なんだよな?」

「今んとこな。不安になる必要ねぇだろ。今のお前のままでいてくれれば問題ねぇだろ」

「はぁ、とりあえず嫌われないように努力するよ」

「おう頑張れ♪」


 俺は誰とも付き合う気はないって言ってるのに、不安になる理由がいまいち分からねぇけど、空とはこの先もずっと一緒だろうしいつかは付き合うと思うんだよな~。

 てか今は俺の事を好きだとか付き合いたいとか言ってるけど、空がいつやっぱり女が良いってなるかとか俺にだって不安はある。
 不満や不安なのは空だけじゃねぇんだけどな。

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