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1章
みんなで遊んだ方が楽しいじゃんっ
しおりを挟む朝起きて、空とリビングで母ちゃんが用意してくれた朝飯を食ってたら、俺のスマホが数回鳴った。飯食ってたし、面倒だったから放っておいたらまた鳴った。どちらの音もメッセージを受信した音だった。
隣にいた空は俺と俺のスマホをチラッと見て気にしてるみたいだった。
「茜さん?」
「さぁ?食い終わったら見てみるわ」
「先に言っとくけど、今日は俺とデートだからな~」
ソーセージをもぐもぐと食いながらデートとか言ってる空。そんな約束いつしたよ?昨日泊まったのもいきなりだったし、俺は飯食ったら帰ると思ってたけどな。
「ふーん。お前今日予定ないのか?」
「普通に貴哉とデートしようと思ってた♡」
「俺に予定があったらどうしてたんだよ」
「その予定が何か聞いて俺も一緒にいてもいいなら参加してた♡」
「図々しい奴だな。予定はねぇよ。お前がいなかったら昼寝かゲームしてたわ」
「そのゲームってそんなに面白いのか?一条さんもたまにやってるの見るけど」
「面白いっつーか、一度始めると時間忘れちまうんだよアレ。少しだけって思ってたのに気付くと朝になってたみたいな」
「やべーじゃん。ほどほどにしろよ?」
前に空も誘った事があるけど、断られたんだ。
だから今は無理には誘ったりしねぇ。
「そういやテスト終わってすぐに俺が体調悪くて部活早く切り上げて帰った日あったろ?そん時楓に会ってよ~。今クリスマスのイベントやってっから一緒にやらないかって誘ったら始めてくれたんだよ♪楓が始めてから大分楽になったんだ♪」
「えっ!楓って貴哉の幼馴染だろ!?」
「おう。あいつ頭良いから覚え早くてイベントで大活躍よ」
「ぐぬぬ……それなら俺もやれば良かったか……いや、貴哉とはゲームとかじゃなくてリアルで繋がっていたいし……」
一人でボソボソ喋り始めた空。訳分かんねぇからほっとくか。
俺は味噌汁を飲み干して食い終わった食器を片付けてスマホを見てみる。
すると、メッセージは数件来ていた。
一件は茜から。あと紘夢と双葉からも来てた。
おー、俺ってば人気者~。三人とも遊びの誘いみてぇだな。んでも空にデートだとか言われちまったしな~。
「なぁ空、茜と紘夢と双葉から遊ぼうって来てんだけどどう思う?」
「ん?三人共一緒にいるのか?」
「んーん。全部別でメッセージ来てた」
「どんなけ誘われてんだよっ!全部断りなさいっ」
「んだよっ。みんなで遊んだ方が楽しいじゃんっ」
「貴哉はその三人と遊びたいのか?」
「おう!その三人と空と遊びてぇの!」
「……はぁ、分かったよ。でも三人全員にオーケーするのか?双葉くんは茜さんと一条さんの事平気なのか?」
「双葉は今紘夢に受験対策で世話になってるから問題ない。茜も気にしないと思う」
「一条さんなら心強いな。遊ぶ場所はー?」
「それはまだ決めてねぇよ。てかメッセージ面倒だから紘夢に電話して他の二人も誘うように言うわ。あ、俺皿洗いしなきゃいけねぇから空やっといてくれよ、ほら」
俺は皿洗いをしなくちゃいけなくて、全てが面倒になり、全部空に任せる事にした。
紘夢のメモリを出して通話呼び出しボタンを押してからひょいっとスマホを渡すと、慌てて受け取った。
「はぁ!?俺かよっ!ってもう繋がってんじゃん!……あ、一条さん?そうです。俺です……あははー」
何だかんだ言いながらも俺のスマホで紘夢と会話を始める空。
皿洗いしたら出掛ける準備しよーっと♪
空の分の皿も洗って、最後にテーブルを拭いて今日の仕事は完了!
母ちゃんも出掛けるみたいで、いつもよりお洒落して上から降りて来た。
「あ、貴哉~。私はもう出掛けるけど、あんたらはどうするんだ?家にいるならご飯代置いていくけど」
「あ、俺達も出掛けるからいいや。朝飯ごちそうさん!」
「凛子さん、ご馳走様でした」
「そうかい。あんた達も気を付けて行って来な?」
紘夢と電話中の空もペコッと頭を下げて母ちゃんに挨拶していた。
さて!着替えて来ますか~♪
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