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連載
後半戦、四〇〇〇体の戦い方
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後半に向けて休息を取っていると、動きを止めている分身の中から一人の分身がゆっくりとこちらに向かってくる。ふむ、今の所戦意はない様だ──無論、警戒を解く訳にはいかないが。
「お初にお目にかかります、私は次の分身体のまとめ役──貴方側からすれば中ボス? と言うのでしょうか。とにかく、それを務めている物です」
そう口にすると、その分身はゆっくりと丁寧に自分に向かって頭を下げてきた。今までになかったパターンだな……とはいえ、こうして出てきたのであれば、相応の対応をするべきだろう。
「ご丁寧にありがとうございます。さて、こうして出てきたからには理由があるはず。それを伺いましょう」
自分の発した言葉に、分身体はまさにその通りとばかりに頷いた。ならば、まずは話を聞こう。質問などは受け付けてもらえるか分からないが、とにかく話を聞いた後だ。
「では、話をさせていただきます。ですがその前に──私の話が終わらない限り、休憩に充てられた時間が過ぎても後ろに控えている分身たちは貴方に戦いを挑みません。無論、そちらが私に対して不意打ちなどをなされば話は別ですが、その様な事を貴方は行わないタイプの人間であるとこちらは考えています」
つまり、話を大人しく聞いている内は戦闘にならないと。ならば、休息を兼ねてじっくりと話を聞くことにしよう。自分が話の先を促すと、分身体は小さくうなずいた後に話を続ける。
「まずは、前半の八〇〇〇もの分身を退けられたことに称賛を。これを成し遂げられる人は、かなり少ないでしょう。なお、この称賛は私達の本体から伝えるようにと言われております。ここまでやるとは思わなかった、との言葉もあります」
自分もワンモアの世界をめぐり、幾人もの師匠との幾多の修行、そして各地での死闘を経験していなければ絶対に出来なかった事だろう。そう言った経験があるからこそ、ここまで折れなかったとも言える。
「そして、ここで貴方にこんな明らかに滅茶苦茶な試練を要求した理由も一部ですが明かさせていただきます。貴方は、自分が援軍として試練に詰まっている他の方々の支援をしたことを覚えていらっしゃるでしょうか?」
そりゃまあ、当然覚えている。忘れるほど昔の事ではない、なので素直に頷く事で肯定する。
「ありがとうございます──実は、その援軍行為が問題になったところがございます。貴方の援軍による挑戦者の試練達成率が高すぎたのです。確かに援軍は、高いレベルの試練にぶつかった時に挑戦者が折れずに挑戦し続ける気力を保つために必要なものです。ですが、その一方で特定の援軍を務める人物があまりに試練を突破させすぎてしまうのも好ましくありません。あの人が来れば試練を突破できる、ならあの人が来るまで待とう。こうなってしまう事は、設けた試練的に好ましくありません」
ああ、言いたい事は分かる。試練を試練足らしめるために、適切な難易度と時として難しい難題を与え、そこがなかなか突破できないなら多少の手伝いを入れて進めるようにする。それが好ましいバランスと、この塔のマスターは考えているのだろう。だが、この多少の手助けが多大な手助けになってしまうと、試練が試練でなくなってしまう可能性が出てきてしまう、と。
「つまり、自分が白の塔をクリアした後、長い期間にわたって援軍行動を行う事による試練の望ましくない難易度低下が起きない様にしたかった、と?」「その通りでございます、他にも幾人か該当する方がおりまして、そう言った方にも意図的に難しい試練を与えて足を止めた事がございます」
確かに、ここに来るまでの自分ならそう考えて動いていただろう。二周目に入るなんて事は考えになかったし、白の塔をクリアした後は援軍活動をこなしながら残りの日々を過ごしていた事はまず間違いなかっただろう……
「あの、それならば白の塔をクリアした時に自分の援軍活動を認めないとすればよろしかったのでは? そうなれば、後は塔の中で純粋に修行をしながら過ごしたと思いますよ?」
別に援軍を禁止されても、それならそれで過ごし方はある。なのでこうした疑問をぶつけてみたのだが。
「確かにそれも一つの手段ですが……制覇させる確率が高いというこちらの都合だけで援軍活動を一方的に禁ずるのは、貴方の考えを無理やり制限する事であり、喜ばしくない事であるとの考えを塔のマスターは考えたようです」
ふむ、まあ、そう言う考えもあるだろう。それらを否定するつもりはない……そうなると、この試練は自分の力を見るのと同時に出来るだけ足止めしたいから滅茶苦茶な内容にして、早々クリアできないようにしたって事になるな。無論、一部と言っていたからそれだけではないんだろうけど。
「もちろん、このような難易度の試練になった理由は他にもございます。ですが、それは流石に私の口から語る事は出来ません。その理由はこの塔を踏破した時に、マスターから直接伝えられるはずです。ですので、塔を登り切れば疑問も解消するはずです」
なんにせよ、この階層の試練がここまで跳ね上がったのは単なる気まぐれと言う訳ではない。それが分かっただけでも良しとしよう、後は塔を登り切った先にいる何者かとの出会いを楽しみにする理由として取っておけという感じだな。
「分かりました、そうなると何としてでもこの塔をそこされた時間内に踏破しなければなりませんね」「はい、がんばってください──なんて、次に立ちはだかる私が言ってよい物か少々悩みますが」
分身の言葉に、自分はつい少しだけ笑ってしまった。でも、ならば言う事は一つだ。
「ええ、しっかり立ちはだかってください。先に進みたいのはもっともですが、だからと言って手を抜かれた試練で突破しても嬉しくないですし、塔のマスターも納得しないでしょう。お互いに敬意は払いつつ、戦うべき所はしっかりやる、それでよいのではないでしょうか」
自分の言葉を聞いて、分身の方もゆっくりと頷いた。どうやら、納得してもらえたようだな。
「ありがとうございます、ならば、全力で試練の相手を務めさせていただきます。お話にお付き合いくださり、ありがとうございました。それでは、試練の方を始めさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
この分身体の言葉に、自分は頷いた。いよいよ後半戦、一発通過は出来ないだろうがそれでも全力でぶつからなければ勝機を見いだせない。ここからが本番と考えて、気合を入れなおさなくてはいけないな。
「では、私が後ろに下がった後に開始の合図を行います。それを合図となさってください」
そう最後に告げて、分身は後ろに下がっていった。それからややあって──「開始!」の声が響いた。ほぼ同時に、自分と分身達が行動を開始したのだ、が。
(まさか、ここに来てファランクス!?)
分身体たちは盾を取り出し──盾の大きさは大楯レベル──それを並べながらあっという間に、盾で作られた高い壁を形成してしまった。おそらく、分身体の上にさらに分身体が乗ると言った感じの組体操のような感じで盾を高く積み上げているのかもしれない。無論完全に隙間が埋まっている訳ではないが──その隙間からは当然のように鋭いパイクの穂先が飛び出してきている。
(ここに来てガッツリ防御重視の布陣、しかも横にだけではなく縦にまで積み上げてくるとは! これでは、上から強化オイルを降らせたくても投げ方に工夫しないと盾を越えられない! そして、やっぱり後ろから自分のいる場所に降り注ぐように矢と魔法が飛んでくる……なんて戦法を!)
人は石垣人は城とは武田信玄の言葉だったか。だがこれは結束の重要性を説いたたとえ話であって、実際に人で石垣、城を作る奴があるかって話だ。だが、目の前に現れたそれは、まさに城壁。降ってくる矢と魔法は、場内からの射撃や砲撃そのものだ。つまり、これは一種の攻城戦を疑似的に作り上げられたようなものだ。
(たった一人で、四〇〇〇体を相手に城攻めをしろと!? 全力にも程があり過ぎる。セリフ選び間違ったかなぁ)
しかし、嘆いたところで遅すぎる。自分はこの疑似的な攻城戦を何とか突破しなければならなくなったのだ。だが、城攻めってのは基本的に守り側が優位。攻城兵器なんてものも、一人で今すぐ用意できるものではない。そもそも、攻城兵器も大半は壁を越える、門を崩すと言った事に終始するのが基本であって、壁そのものをぶっ壊すという物はそう多くない。
無論存在していないわけではない。一番分かりやすいのが石を乗せて相手の城に飛ばすカタパルトだろう。あれならば大岩と言う質量のある兵器を勢い良く飛ばす事によって城壁を崩せる。だが、カタパルトの運用は基本的に一定の人数が必要だし、更にカタパルト自体は近接戦闘に持ち込まれれば全く役に立たない。更に更に、そもそもこの場に今すぐカタパルトを用意できるはずもない。
(本当にどうやって攻める? 盾の縁などを使って上に上ろうにもパイクに阻まれるのは確実だし、それこそ手をかけている盾のバランスを崩されれば転落だ。おなじみの《大跳躍》を使う手もあるが、上に身を躍らせた瞬間後方支援の弓と魔法を放っている連中の的にされてしまうだろう。空中制御が出来ない訳じゃないが、今こうして回避しているほどの機動力は望むべくもない。難題過ぎる)
手が思い浮かばない、そもそも降り注ぐ矢や魔法を回避しながら冷静に考えるということ自体がかなり大変だ。考えが纏まらない。それでも、これを突破しなければ先に進めないのだだから、どうにかするしかない。
(とにかく、こうして回避行動をとっているだけじゃ何も始まらない。まずは盾にひと当てしてみよう、その反応次第で何かを考える!)
もしかしたら、攻撃する事であの大楯を大きく傷つけることが出来るかもしれない。そうなれば、そこから突破口を開ける可能性が生まれる。とにかく初見なのだから、なんでもやってみることにしよう。八岐の月を自分は構え、回避運動の合間に矢を番えて放つ。さて、城攻め開始だ!
「お初にお目にかかります、私は次の分身体のまとめ役──貴方側からすれば中ボス? と言うのでしょうか。とにかく、それを務めている物です」
そう口にすると、その分身はゆっくりと丁寧に自分に向かって頭を下げてきた。今までになかったパターンだな……とはいえ、こうして出てきたのであれば、相応の対応をするべきだろう。
「ご丁寧にありがとうございます。さて、こうして出てきたからには理由があるはず。それを伺いましょう」
自分の発した言葉に、分身体はまさにその通りとばかりに頷いた。ならば、まずは話を聞こう。質問などは受け付けてもらえるか分からないが、とにかく話を聞いた後だ。
「では、話をさせていただきます。ですがその前に──私の話が終わらない限り、休憩に充てられた時間が過ぎても後ろに控えている分身たちは貴方に戦いを挑みません。無論、そちらが私に対して不意打ちなどをなされば話は別ですが、その様な事を貴方は行わないタイプの人間であるとこちらは考えています」
つまり、話を大人しく聞いている内は戦闘にならないと。ならば、休息を兼ねてじっくりと話を聞くことにしよう。自分が話の先を促すと、分身体は小さくうなずいた後に話を続ける。
「まずは、前半の八〇〇〇もの分身を退けられたことに称賛を。これを成し遂げられる人は、かなり少ないでしょう。なお、この称賛は私達の本体から伝えるようにと言われております。ここまでやるとは思わなかった、との言葉もあります」
自分もワンモアの世界をめぐり、幾人もの師匠との幾多の修行、そして各地での死闘を経験していなければ絶対に出来なかった事だろう。そう言った経験があるからこそ、ここまで折れなかったとも言える。
「そして、ここで貴方にこんな明らかに滅茶苦茶な試練を要求した理由も一部ですが明かさせていただきます。貴方は、自分が援軍として試練に詰まっている他の方々の支援をしたことを覚えていらっしゃるでしょうか?」
そりゃまあ、当然覚えている。忘れるほど昔の事ではない、なので素直に頷く事で肯定する。
「ありがとうございます──実は、その援軍行為が問題になったところがございます。貴方の援軍による挑戦者の試練達成率が高すぎたのです。確かに援軍は、高いレベルの試練にぶつかった時に挑戦者が折れずに挑戦し続ける気力を保つために必要なものです。ですが、その一方で特定の援軍を務める人物があまりに試練を突破させすぎてしまうのも好ましくありません。あの人が来れば試練を突破できる、ならあの人が来るまで待とう。こうなってしまう事は、設けた試練的に好ましくありません」
ああ、言いたい事は分かる。試練を試練足らしめるために、適切な難易度と時として難しい難題を与え、そこがなかなか突破できないなら多少の手伝いを入れて進めるようにする。それが好ましいバランスと、この塔のマスターは考えているのだろう。だが、この多少の手助けが多大な手助けになってしまうと、試練が試練でなくなってしまう可能性が出てきてしまう、と。
「つまり、自分が白の塔をクリアした後、長い期間にわたって援軍行動を行う事による試練の望ましくない難易度低下が起きない様にしたかった、と?」「その通りでございます、他にも幾人か該当する方がおりまして、そう言った方にも意図的に難しい試練を与えて足を止めた事がございます」
確かに、ここに来るまでの自分ならそう考えて動いていただろう。二周目に入るなんて事は考えになかったし、白の塔をクリアした後は援軍活動をこなしながら残りの日々を過ごしていた事はまず間違いなかっただろう……
「あの、それならば白の塔をクリアした時に自分の援軍活動を認めないとすればよろしかったのでは? そうなれば、後は塔の中で純粋に修行をしながら過ごしたと思いますよ?」
別に援軍を禁止されても、それならそれで過ごし方はある。なのでこうした疑問をぶつけてみたのだが。
「確かにそれも一つの手段ですが……制覇させる確率が高いというこちらの都合だけで援軍活動を一方的に禁ずるのは、貴方の考えを無理やり制限する事であり、喜ばしくない事であるとの考えを塔のマスターは考えたようです」
ふむ、まあ、そう言う考えもあるだろう。それらを否定するつもりはない……そうなると、この試練は自分の力を見るのと同時に出来るだけ足止めしたいから滅茶苦茶な内容にして、早々クリアできないようにしたって事になるな。無論、一部と言っていたからそれだけではないんだろうけど。
「もちろん、このような難易度の試練になった理由は他にもございます。ですが、それは流石に私の口から語る事は出来ません。その理由はこの塔を踏破した時に、マスターから直接伝えられるはずです。ですので、塔を登り切れば疑問も解消するはずです」
なんにせよ、この階層の試練がここまで跳ね上がったのは単なる気まぐれと言う訳ではない。それが分かっただけでも良しとしよう、後は塔を登り切った先にいる何者かとの出会いを楽しみにする理由として取っておけという感じだな。
「分かりました、そうなると何としてでもこの塔をそこされた時間内に踏破しなければなりませんね」「はい、がんばってください──なんて、次に立ちはだかる私が言ってよい物か少々悩みますが」
分身の言葉に、自分はつい少しだけ笑ってしまった。でも、ならば言う事は一つだ。
「ええ、しっかり立ちはだかってください。先に進みたいのはもっともですが、だからと言って手を抜かれた試練で突破しても嬉しくないですし、塔のマスターも納得しないでしょう。お互いに敬意は払いつつ、戦うべき所はしっかりやる、それでよいのではないでしょうか」
自分の言葉を聞いて、分身の方もゆっくりと頷いた。どうやら、納得してもらえたようだな。
「ありがとうございます、ならば、全力で試練の相手を務めさせていただきます。お話にお付き合いくださり、ありがとうございました。それでは、試練の方を始めさせて頂いてもよろしいでしょうか?」
この分身体の言葉に、自分は頷いた。いよいよ後半戦、一発通過は出来ないだろうがそれでも全力でぶつからなければ勝機を見いだせない。ここからが本番と考えて、気合を入れなおさなくてはいけないな。
「では、私が後ろに下がった後に開始の合図を行います。それを合図となさってください」
そう最後に告げて、分身は後ろに下がっていった。それからややあって──「開始!」の声が響いた。ほぼ同時に、自分と分身達が行動を開始したのだ、が。
(まさか、ここに来てファランクス!?)
分身体たちは盾を取り出し──盾の大きさは大楯レベル──それを並べながらあっという間に、盾で作られた高い壁を形成してしまった。おそらく、分身体の上にさらに分身体が乗ると言った感じの組体操のような感じで盾を高く積み上げているのかもしれない。無論完全に隙間が埋まっている訳ではないが──その隙間からは当然のように鋭いパイクの穂先が飛び出してきている。
(ここに来てガッツリ防御重視の布陣、しかも横にだけではなく縦にまで積み上げてくるとは! これでは、上から強化オイルを降らせたくても投げ方に工夫しないと盾を越えられない! そして、やっぱり後ろから自分のいる場所に降り注ぐように矢と魔法が飛んでくる……なんて戦法を!)
人は石垣人は城とは武田信玄の言葉だったか。だがこれは結束の重要性を説いたたとえ話であって、実際に人で石垣、城を作る奴があるかって話だ。だが、目の前に現れたそれは、まさに城壁。降ってくる矢と魔法は、場内からの射撃や砲撃そのものだ。つまり、これは一種の攻城戦を疑似的に作り上げられたようなものだ。
(たった一人で、四〇〇〇体を相手に城攻めをしろと!? 全力にも程があり過ぎる。セリフ選び間違ったかなぁ)
しかし、嘆いたところで遅すぎる。自分はこの疑似的な攻城戦を何とか突破しなければならなくなったのだ。だが、城攻めってのは基本的に守り側が優位。攻城兵器なんてものも、一人で今すぐ用意できるものではない。そもそも、攻城兵器も大半は壁を越える、門を崩すと言った事に終始するのが基本であって、壁そのものをぶっ壊すという物はそう多くない。
無論存在していないわけではない。一番分かりやすいのが石を乗せて相手の城に飛ばすカタパルトだろう。あれならば大岩と言う質量のある兵器を勢い良く飛ばす事によって城壁を崩せる。だが、カタパルトの運用は基本的に一定の人数が必要だし、更にカタパルト自体は近接戦闘に持ち込まれれば全く役に立たない。更に更に、そもそもこの場に今すぐカタパルトを用意できるはずもない。
(本当にどうやって攻める? 盾の縁などを使って上に上ろうにもパイクに阻まれるのは確実だし、それこそ手をかけている盾のバランスを崩されれば転落だ。おなじみの《大跳躍》を使う手もあるが、上に身を躍らせた瞬間後方支援の弓と魔法を放っている連中の的にされてしまうだろう。空中制御が出来ない訳じゃないが、今こうして回避しているほどの機動力は望むべくもない。難題過ぎる)
手が思い浮かばない、そもそも降り注ぐ矢や魔法を回避しながら冷静に考えるということ自体がかなり大変だ。考えが纏まらない。それでも、これを突破しなければ先に進めないのだだから、どうにかするしかない。
(とにかく、こうして回避行動をとっているだけじゃ何も始まらない。まずは盾にひと当てしてみよう、その反応次第で何かを考える!)
もしかしたら、攻撃する事であの大楯を大きく傷つけることが出来るかもしれない。そうなれば、そこから突破口を開ける可能性が生まれる。とにかく初見なのだから、なんでもやってみることにしよう。八岐の月を自分は構え、回避運動の合間に矢を番えて放つ。さて、城攻め開始だ!
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