藤堂正道と伊藤ほのかのおしゃべり

Keitetsu003

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50:大切な事なので2回言いたいのですが、やめておきましょう

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「トリックオアトリート~」
「……」
「トリックオアトリート~」
「……」
「先輩先輩! 何か言ってくださいよ~。反応がないと寂しいじゃないですか~」
「……伊藤、その格好はなんだ?」
「魔女のコスプレですが? ほらほら、先輩! この帽子、可愛いでしょ? かぼちゃのおばけの人形がくっついているんですよ」
(スカートが短い! 胸元と背中、開けすぎ! 目のやり場に困る! 風紀委員、ガン無視!)
「……はいはい、似合ってるぞ。無駄だとは思うが、その服、スカートの丈が……」
「はい、は一回でいいですから!」
(最後まで言わせてもらえなかった……)
「それで? その格好はハロウィンか? まだ先だろうが」
「そうです! ちなみに作者の都合で10/31に投稿は不可能なので、今日、コスプレしてみました」
「またかよ……」
「こんな格好をしておいてなんですが、今日のお題は『重言じゅうげん』です!」
「……ほんと、無駄な会話だったな……」
「季節ネタを取り込んだまでです。ちなみに、重言とは、同じ意味の言葉、単語を重ねた日本語の修辞技法です。意味を強調したり、理解を深める為に用いられる手法ですが、最近は誤りで指摘されがちですね。大切な事を二回言っているだけなのに」
「いや、最後のラストシーンとか、最後の終電とか言われると、えっ? ってならないか? 言いたいことは分かるんだけどな」
「あははっ……甘いスイーツってどんだけ甘いのよ、って言いたいですし。ちなみに先輩、『大事なことなので二回言いました』の元ネタは何か、知っていますか?」
「確か、小○製薬のタフ○ントのCMじゃなかったか?」
「その説が有力みたいですね。重言は先生もアナウンサーも使っちゃってますからね。とりあえず、例を挙げてみましょうか」
「たのむ」
「では、まず最初に最近、友達に誘われて合コンに行ってきたんですよ。あっ、私は今現在、彼氏はいませんけど、彼氏がほしいとか思っていませんので。女の子同士の付き合いですから。そこははっきり明言しておきますね。よっちーは絶対に彼氏をゲットできるって張り切ってましたけど、過信しすぎですよね~。友達の中には合コン初デビューの子もいて、結構テンションあがっていたんですよ。あっ、合コン中に思いがけないハプニングがあったんです。実は私、告られたんです。何よりも一番、君を大事にするからって。私、慎重に熟慮するって言って、保留にしておきました。もちろん、後で断りのメールで返事を返しておきましたけど。やっぱり、告白を断るのって悪い気がして、後で後悔しますよね。では、合コンに失敗したよっちーの心境を結びとして終了とさせていただきます。『次こそは 雪辱を晴らし 彼氏ゲット』。いかがでしょか? いくつ重言があったか分かりました?」
「12個だな。全て同じ意味が二回重複している。
01.まず最初
02.今現在
03.はっきり明言
04.過信しすぎ
05.初デビュー
06.思いがけないハプニング
07.何よりも一番君を大事にする
08.慎重に熟慮
09.返事を返して
10.後で後悔
11.結びとして終了
12.雪辱を晴らし
以上だ」
「正解です。私の身の回りにもたくさんありますので、ぜひ、探してみてください。故障中やIT技術、射程距離等いろいろありますから」
「重言しないよう一番ベストな話し方を身につけろ。後ろへバックするとか、車に乗車する、加工を加えるとかは、つい使ってしまう言葉だが、問題ない」
「ありますよ、先輩。少し格好悪いです。一番ベストもですよ」
「……いや、いいじゃないか。つい、使っちゃうだろ」
「お可愛いこと」
「くっ!」
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