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第20話:魔境の覇者として
しおりを挟む死者の森は、その名の通り死の気配に満ちていた。
常に灰色の霧に覆われた森の中で、アーサーは不安定な足取りで進んでいた。兄アレクシスとの決闘で受けた傷は深く、「聖なる鎧」の力は彼の体を蝕み続けていた。通常であれば回復するはずの傷が、聖なる力の余波によって治癒を拒んでいるのだ。
「時間が...ない」
アーサーは苦しい息を吐きながら進み続けた。高く昇った満月の光が、霧の隙間から僅かに森を照らしている。ネクロスとの試練を行うためには、満月の力が続いている間に「冥府の門」に辿り着かなければならない。
「ここか...」
ようやく彼は目的地に到達した。死者の森の中心部——円形に木々が並び、その中央には黒い石でできた門のような構造物があった。それが「冥府の門」だ。
アーサーはポケットから「冥府の仮面」を取り出した。白骨の形をした仮面は、月明かりの下で不気味に輝いている。
「これが最後の望みだ...」
彼は倒れそうになる体を支えながら、門の前に膝をついた。そして、覚悟を決めて仮面を顔に当てた。
冷たい骨の感触と共に、アーサーの意識が急速に変化していくのを感じた。体の痛みが遠のき、代わりに奇妙な感覚が全身を包み込む。仮面から放たれる魔力が彼の体内に流れ込み、周囲の世界が歪み始めた。
「来たれり...選ばれし者よ」
死霊王ネクロスの声が彼の心に直接響いた。その瞬間、アーサーの意識は現実から切り離され、別の次元へと引き込まれていった。
---
意識が戻ったとき、彼は見知らぬ風景の中に立っていた。
それは死者の世界——「冥府」と呼ばれる領域だった。暗く、霧に包まれた荒野が果てしなく広がり、空には無数の星が瞬いている。だが、それは生者の世界の星とは異なり、紫と青の光を放っていた。
「ネクロス...?」
アーサーは周囲を見回したが、死霊王の姿は見えない。代わりに、霧の中から別の影が現れ始めた。
まず現れたのは、老いた男性の姿だった。
「父上...?」
アーサーは驚愕の声を上げた。目の前に立っているのは、ブリアンティア王国の先代国王——彼の父、ギルバート・レド・ルミエルだった。
「なぜここに...父上はまだ...」
「生きておる」父王の幻影が静かに言った。「だが、死の縁に立っておる。冥府の仮面は死に近い者の魂をも呼び寄せることができるのだ」
アーサーは混乱した。これは本当の父なのか、それとも単なる幻なのか。
「父上...私は...」
「わかっておる」父王の声には哀しみが混じっていた。「お前が魔境に追いやられたこと、その真相をな」
アーサーの胸に痛みが走った。あの時、父は真実を知らなかったのだ。
「アレクシスは...」
「すべて知っておる」父王は頷いた。「お前の兄は野心に目が眩み、聖教会の力に頼った。お前を追放することで、自らの道を切り開いたのだ」
次々と霧の中から新たな影が現れ始めた。アーサーが王国時代に知っていた人々だ。かつての家庭教師、従者、友人たち...そして最後に、一人の少女の姿が現れた。
「エリザベス...」
アーサーの声が震えた。彼女は幼き日の婚約者だった。病で若くして亡くなった少女だ。
「アーサー様」エリザベスの幻影が微笑んだ。「あなたが新たな道を歩んでいることを、私たちは見守っています」
「これが試練なのか」アーサーは静かに言った。「過去の亡霊と対峙することが」
「違う」
低く重い声が背後から聞こえた。振り返ると、死霊王ネクロスが立っていた。彼はいつもの白骨の仮面ではなく、素顔を見せていた。それは老年の人間の顔だったが、目だけは異質な紫色に輝いていた。
「試練は、これから始まる」ネクロスは言った。「まずは過去と向き合え。そして、現在の苦しみを乗り越えよ」
彼が手を振ると、幻影たちは消え去り、代わりに新たな光景が広がった。それは先ほどまでアーサーが戦っていた戦場だった。兄アレクシスと王国軍が魔境へと進軍し、魔物たちが苦戦している様子が映し出されている。
「王国軍は"聖なる槍"を持って魔境の中心へと向かっている」ネクロスが説明した。「あと半日もすれば、彼らは黒の王冠に辿り着くだろう」
アーサーの表情が暗くなった。「私は兄との約束で、抵抗をやめると誓った...」
「だが、王国は約束を守るつもりはない」死霊王の声は冷静だった。「聖教会の真の目的は、お前の兄にさえ明かされていない」
彼がもう一度手を振ると、光景は変わり、今度は聖教会の秘密の部屋が映し出された。アルフレッド長老を中心に、黒装束の聖職者たちが「聖なる槍」の周りに集まり、儀式を行っている。
「彼らは黒の王冠を破壊するだけでなく、その力を奪い取ろうとしている」ネクロスが説明した。「それが成功すれば、魔境は崩壊し、聖教会は前例のない力を手に入れることになる」
「これが真実か...」アーサーの拳が震えた。「それを止めなければ...」
「だが、お前の力では足りない」死霊王は厳しく言った。「"聖なる鎧"の前に、黒炎の力は敗れた。より強大な力が必要だ」
「それが...あなたの言う試練か」
ネクロスは頷き、冥府の霧の中から一本の杖を取り出した。それは黒檀でできた長い杖で、先端には人の頭蓋骨が飾られている。
「"死者の杖"——これを手にした者は、死の力を操ることができる」彼は杖を掲げた。「だが、その力には代償が伴う。使い手の寿命を縮めるのだ」
アーサーは杖を見つめた。杖からは強大な魔力が放たれており、その力の大きさを感じ取ることができた。
「時間か...」彼は静かに呟いた。「命の長さを犠牲にするということか」
「その通り」ネクロスは厳かに言った。「数十年の命と引き換えに、今、この力を手に入れる。それが私の試練だ」
アーサーは沈黙した。彼はすでに人間ではなく、どれほどの寿命が残されているのかも定かではない。だが、魔境と、そこに住む全ての存在を守るための選択として、その代償は受け入れられるものだった。
「受け入れよう」彼は決意を込めて言った。「魔境を守るために、この力を」
ネクロスは満足げに頷き、杖をアーサーに差し出した。
「ならば、死霊王の力を受け継げ。四天王最後の力を得て、真の魔境の覇者となるのだ」
アーサーが杖に触れた瞬間、激しい痛みが彼の全身を貫いた。それは生と死の境界を越える苦痛だった。彼の体から白い光が漏れ出し、それは彼の命の光だった。光が杖に吸収されていくにつれ、代わりに紫の闇のような力が彼の体内に流れ込んでいく。
「うわあああっ!」
彼の叫びが冥府に響き渡る。痛みが最高潮に達したとき、突然すべてが静寂に包まれた。
アーサーの体が変化していた。黒い外皮はより強固になり、額の角はより鋭く伸び、背の翼は漆黒の死の気配を帯びていた。そして何より、彼の周囲には紫の霧のようなオーラが漂い、死の力の現れを示していた。
「これが...死霊王の力」
彼は自分の変化を確かめた。体の傷は完全に癒え、新たな力が血管を流れていくのを感じた。それは黒炎の力とは異なる、より冷たく、より深淵な力だった。
「力を得た」ネクロスは頷いた。「だが、使い方を学ばねばならない。死の力は両刃の剣、使い手をも滅ぼす危険を持つ」
彼はアーサーに死霊術の基本を伝授し始めた。死者を操る術、霊を呼び出す術、そして最も強力な技——「魂の刈り取り」。これらの力は、聖なる力に対抗するための切り札となるだろう。
「時間がない」ネクロスは最後に警告した。「満月の力は既に弱まりつつある。冥府の門は閉じかけている」
アーサーは頷き、新たな力を体に馴染ませた。
「戻る時だ」
「最後に一つ」死霊王は真剣な表情で言った。「私も四天王として、お前に忠誠を誓う。だが、死の力は決して軽々しく使ってはならない。それは世界の均衡を揺るがす危険を持つ」
アーサーは重みのある約束として頷き、「冥府の仮面」を取り外した。
---
現実世界に戻ったアーサーは、死者の森の中央に立っていた。外見は冥府での変化のままで、手には「死者の杖」が握られていた。
「今度は負けない」
彼は決意を込めて呟き、黒い翼を広げた。傷は完全に癒え、体内には新たな力が満ちている。死霊王の力と、すでに持っていた黒炎の力を併せ持つことで、彼の魔力は飛躍的に高まっていた。
アーサーは急いで戦場へと向かった。まだ間に合うはずだ。
---
魔知の谷の入口では、苛烈な戦いが繰り広げられていた。
アーサーとの約束を無視し、アレクシスは軍を進め、魔境の中心部を目指していた。前進を阻むのは四天王——ヴァルガス、フェンリル、オウガの三人だった。彼らは最後の防衛線として、魔知の谷への道を守っていた。
「退かぬ!」オウガが雄叫びを上げた。「王の帰りを信じて、この場所を守る!」
彼の巨大な金棒が空を切り、数名の王国兵を吹き飛ばした。しかし、アレクシスの「聖なる鎧」の前に、四天王でさえ徐々に押されつつあった。
「無駄な抵抗だ」アレクシスは冷たく言った。「お前たちの王は敗れた。約束通り、抵抗をやめるべきだ」
「アーサー様は必ず戻られる」フェンリルが反論した。「それまで、この場所を死守する」
アレクシスの忍耐が尽きたのか、彼は「聖なる鎧」の力を最大限に引き出した。
「聖光爆裂(セイントノヴァ)!」
強烈な光の柱が四天王を襲い、彼らは防御に全力を尽くすも、徐々に後退を余儀なくされていた。
その時だった。
突如として、戦場に暗い影が落ちた。満月が何かに遮られたかのように、辺りが暗くなる。
「なんだ...?」アレクシスが空を見上げた。
そこには、漆黒の翼を広げたアーサーの姿があった。しかし、それは兄が倒した弟の姿とは明らかに異なっていた。より威厳があり、より強大な魔力を纏っていた。
「兄上」アーサーの声が戦場に響き渡った。「約束は破られた。今度は私の番だ」
彼が「死者の杖」を掲げると、地面から紫の霧が立ち上がり始めた。霧の中から、骸骨の兵士たちが次々と姿を現す。かつてこの地で死んだ者たちの魂が、アーサーの力によって呼び覚まされたのだ。
「死者の軍勢...!?」アレクシスが驚愕の声を上げた。
「死霊王の力だ」アーサーは冷静に言った。「兄上、最後の警告だ。軍を引き、聖教会の真の目的を疑え。彼らは王国さえも利用しているのだ」
アレクシスの表情が一瞬揺らいだが、すぐに硬い決意に戻った。
「聖教会への冒涜は許さん!」彼は剣を抜いた。「お前の邪悪な力など、"聖なる鎧"の前では無力だ!」
二人の兄弟が再び対峙する。しかし今回は、力のバランスが明らかに異なっていた。
アーサーは杖を突き、「死霊波動(デスウェイブ)!」と叫んだ。紫の波動が地面を這うように広がり、王国兵たちを襲う。触れられた者は急速に体力を奪われ、膝をつく。それは命を奪う攻撃ではなく、戦う力を奪う攻撃だった。
「くっ...!」アレクシスは「聖なる鎧」のバリアを展開し、波動を防いだ。
「兄上には通用しないか」アーサーは冷静に分析した。「ならば...」
彼はモンスターイーターを抜き、黒炎を纏わせた。黒い炎と紫の死霊の力が剣の周りで交錯し、前例のない魔力の渦を形成する。
「黒炎死霊斬(コクエンシレイザン)!」
アーサーが剣を振るうと、黒と紫の斬撃が放たれ、アレクシスのバリアに激突した。バリアが揺らぎ、ひびが入る。
「なに!?」アレクシスが驚愕の表情を見せた。「"聖なる鎧"が...!」
「今度は私が上回る」アーサーは剣を再び構えた。「しかし、兄上を殺すつもりはない。ただ真実を見て欲しいのだ」
彼は剣と杖を交差させ、二つの力を完全に融合させた。
「黒炎死霊王爆(コクエンシレイオウバク)!」
前例のない魔力の爆発がアレクシスを直撃した。「聖なる鎧」のバリアが砕け散り、彼は激しく吹き飛ばされた。
「ぐあっ!」
アレクシスは地面に叩きつけられ、「聖なる鎧」の光が弱まる。彼は傷を負いながらも、必死に立ち上がろうとした。
「まだ...終わらん...」
しかし、アーサーはすでに彼の前に立っていた。モンスターイーターの刃が、アレクシスの喉元に突きつけられる。
「終わりだ、兄上」アーサーは静かに言った。「王国軍は撤退せよ」
アレクシスの目に敗北の色が浮かんだ。彼は剣を地面に突き、膝をついた。
「分かった...撤退する」
彼は部下たちに向かって命令を下した。「全軍撤退!今すぐに魔境から離れろ!」
王国軍は混乱しつつも、指示に従って撤退を始めた。アーサーは剣を下げ、兄を見つめた。
「兄上、最後に一つだけ」彼は真剣な表情で言った。「聖教会が持つ"聖なる槍"の真の目的を調査してほしい。彼らは黒の王冠を破壊するだけでなく、その力を奪おうとしているのだ」
アレクシスは不信の表情を浮かべながらも、アーサーの言葉に何か引っかかるものを感じたようだった。
「...調査はしよう」彼は渋々と答えた。「だが、それで心変わりするとは思うな」
「それで構わない」アーサーは頷いた。「真実を見極めてほしいだけだ」
アレクシスは最後にアーサーを見つめ、「次に会うときは、また結果は違うだろう」と言い残して去っていった。
戦場に静けさが戻る。四天王がアーサーのもとに集まってきた。
「王...」ヴァルガスが驚嘆の表情で言った。「その姿は...」
「死霊王の力を受け継いだ」アーサーは説明した。「これで四天王全ての力が、私のものとなった」
オウガが膝をついた。「真の魔境の覇者の誕生だ」
四天王の三人に加え、今やネクロスの力も持つアーサー。彼は名実共に、魔境の真の支配者となったのだ。
「だが、これで終わりではない」アーサーは厳しい表情で言った。「王国は一時撤退しただけだ。聖教会は必ず次の手を打ってくる」
彼は「死者の杖」を地面に突き、決意を示した。
「私は魔境の王として、二つの使命を果たす。一つは魔境と、そこに住む全ての存在を守ること。もう一つは、いつか人間界との真の和平を実現することだ」
フェンリルが静かに尋ねた。「今後の計画は?」
「まず魔物軍の再編成を行う」アーサーは即座に答えた。「四天王を中心に、より強固な防衛体制を築く。そして、私自身はさらなる力の探求を続ける」
彼は遠くを見つめた。その視線の先には、まだ見ぬ将来への道が続いているようだった。
「そして何より」アーサーは力強く言った。「私たちは聖教会の真の狙いを暴き、彼らの計画を阻止しなければならない。それが魔境の王としての、私の責務だ」
四天王は深く頭を下げ、忠誠を示した。
聖教会が裏で動かす陰謀、兄アレクシスの次なる動き、そして魔境内の新たな脅威——様々な課題が待ち受けていたが、今やアーサーは真の「魔境の覇者」として、それらに立ち向かう覚悟を決めていた。
---
王国の聖教会本部、地下深くの秘密の間では、アルフレッド長老が激怒していた。
「なぜ退却した!?」彼はアレクシスに詰め寄った。「あと少しで黒の王冠に辿り着くところだったのに!」
アレクシスは疲れた表情で答えた。「アーサーの新たな力は予想外だった。"聖なる鎧"さえも破られたのだ」
「死霊王の力を得たと?」アルフレッドの顔に焦りの色が浮かんだ。「計画を修正せねばならん...」
彼は「聖なる槍」を見つめた。槍は中央の祭壇に置かれ、淡く光を放っていた。
「次の満月までに、新たな"聖域崩壊"の儀式を準備する」彼は決意を込めて言った。「今度は失敗は許されん。黒の王冠の力は、我らのものとなる」
アレクシスは小さな疑念を抱きつつも、頷いた。弟の警告が頭をよぎったが、長年の聖教会への信頼が、その疑念を押し流していった。
---
魔知の谷に戻ったアーサーは、勝利の余韻に浸る暇もなく、すぐに次の計画を練り始めた。
「魔境の覇者」——その称号は、単なる力の象徴ではない。それは責任の重みでもあった。魔境と、そこに住む全ての存在を守る責任。そして、二つの世界の均衡を保つ責任。
アーサーはモンスターイーターと「死者の杖」を並べて置き、その二つの力を見つめた。黒炎と死霊の力——二つの強大な力を操る彼は、いずれ自らの道を切り開くことができるだろう。
「始まったばかりだ」
彼は決意を込めて呟いた。魔境の王としての彼の物語は、まだ序章に過ぎなかった。
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