『俺だけが知っている「隠しクラス」で無双した結果、女神に愛され続けた!』

ソコニ

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第11話 女神の警告!狙われる「隠しクラス」の力

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「素晴らしい試合だった、レオン」

準決勝を終え、控え室に戻ったレオンの肩を、ヴァレンが軽く叩いた。彼の青い髪は汗で濡れ、服の一部は焦げていた。激闘の跡だ。

「あなたも素晴らしかった。あれほどの『蒼炎』の使い手を見たことがない」

二人は互いに敬意を込めた視線を交わした。準決勝は、予想以上の激戦となった。ヴァレンの「蒼炎」はレオンの「神託解析」をもってしても完全に見切れないほどの変幻自在さを持ち、一方でレオンの予測不能な戦術はヴァレンを何度も窮地に追い込んだ。

接戦の末、わずかな差でレオンが勝利を収めた。それは観客全員を釘付けにする素晴らしい試合だった。

「決勝では勇者アレンと戦うことになるな」

ヴァレンの言葉に、レオンは深く息を吐いた。「はい。因縁の対決になりそうです」

「運命というものか。君とアレン、かつてのパーティメンバー同士が最後に激突する」

「正直、複雑な気持ちです」

「しかし、それが戦いというものだ。過去は過去。今の自分の全てをぶつけるだけだ」

ヴァレンは微笑んで部屋を後にした。「次は決勝だ。休息を取るといい」

レオンは一人残された控え室で、今日の戦いを振り返った。ノイルとの対決で「神域の賢者」の存在を公にし、ヴァレンとの準決勝では力の限界まで戦った。疲労はあるが、同時に大きな達成感も感じている。

「あと一つ……」

明日の決勝戦。勇者アレンとの因縁の対決が待っている。彼との試合は単なる勝負以上の意味を持つだろう。

レオンが深い考えに沈んでいると、部屋のドアがノックされた。

「どうぞ」

扉が開き、フィオナ王女が護衛を伴って入ってきた。

「素晴らしかったわ、レオン! 準決勝の戦いは王国史に残るほどの名勝負だったわ」

「ありがとうございます、フィオナさん」

彼女は護衛に部屋の外で待つよう指示し、レオンに近づいた。

「明日はいよいよ決勝ね。勇者アレンとの対決、緊張する?」

「少しですが、やるべきことは変わりません」

「そんな心構え、さすがね」

フィオナは少し声を低くした。「実は、もう一つ話があるの。昨夜から黒装束の集団が再び動き始めているという報告があったわ」

レオンは身を乗り出した。「どこで?」

「城下町の裏路地で目撃されたの。どうやら彼らは諦めていないみたい。『星のルーン』を狙っているはずよ」

「試験の警備は大丈夫ですか?」

「増強したわ。決勝戦は国王も観覧する予定だから、騎士団が総出で警備に当たるの」

それを聞いて、レオンは少し安心した。しかし、同時に不安も残る。黒装束たちの目的は「星のルーン」だけではないようだ。「月の門」を開くために何か企んでいるのかもしれない。

「警戒しておきます」

「明日の決勝戦、応援しているわ」

フィオナは微笑み、部屋を後にした。レオンはしばらくその場に立ち尽くした後、宿に戻ることにした。

---

王都の夜は、祭りのような賑わいだった。王国冒険者選抜試験の決勝戦を翌日に控え、街中が活気に満ちている。

「あれが『神域の賢者』だ!」
「本当に一般職から始めたって本当か?」
「明日の決勝は絶対に見逃せないな!」

レオンが歩くたびに、周囲から注目の声が上がる。彼の名前と噂は、すでに王都中に広まっていた。

宿「旅人の休息」に戻ったレオンは、疲れた体を横たえた。決勝戦に向けて体力を回復させなければならない。しかし、心は様々な思いで満ちていた。

勇者アレンとの対決。黒装束の脅威。そして「神域の賢者」としての自分の力と使命。全てが複雑に絡み合い、彼の心を揺さぶる。

「智慧の輝き」の髪飾りを手に取り、青白い光を放つそれを眺める。この装飾品は単なる道具ではなく、女神アステリアの祝福が宿っている。

「アステリア様、私は正しい道を進んでいるのでしょうか」

窓の外には満月が輝いていた。その光が部屋を青白く照らす中、レオンはゆっくりと目を閉じた。

体の疲れか、彼はすぐに深い眠りに落ちた。そして夢の中で——

「レオン……」

柔らかな声が彼を呼ぶ。目を開けると、そこは現実の部屋ではなく、星々に囲まれた幻想的な空間だった。目の前には青い長い髪と星のような瞳を持つ女性——女神アステリアが立っていた。

「アステリア様!」

レオンは驚いて立ち上がろうとしたが、体が宙に浮いているような感覚で、動きが不自然だった。

「これは夢の中じゃ。汝の魂に直接語りかけておる」

女神の声は優しく、しかし切迫感を含んでいた。

「汝が『神域の賢者』の力を公にしたことで、世界の均衡が揺らぎ始めておる」

「均衡が……?」

「隠されていた力が明るみに出ると、それを狙う者たちも現れる。特に、闇の勢力はな」

アステリアの表情が曇った。

「黒装束たちだけではない。もっと古く、もっと恐ろしい脅威が目覚めつつある」

「大災厄の時代から?」

「そう。『月の門』の鍵である『星のルーン』を彼らは狙っているのじゃ。そして今や、『神域の賢者』である汝自身も」

レオンの心に不安が広がった。「私を? なぜですか?」

「『神域の賢者』は単なるクラスではない。それは古の時代から続く、世界の均衡を守る存在。だからこそ、汝の力は隠されていたのじゃ」

アステリアは星空の中で、ゆっくりと手を動かした。すると、彼らの周りに古代の壁画のような映像が浮かび上がった。そこには「大災厄」の時代、神々と人間の戦いの様子が描かれていた。

「かつて、人間と神々は共に生きていた。しかし、均衡を乱す者たちが現れ、世界は戦乱に包まれた。その結果が『大災厄』じゃ」

壁画には恐ろしい破壊の光景が映し出されている。山々が崩れ、海が陸を飲み込み、空が裂ける様子。

「その時、世界を救うために『神域の賢者』たちが現れた。彼らは神々の知恵と人間の意志を併せ持ち、危機を乗り越えた」

「そして、世界は今の形に作り変えられた……」

「そう。神々は姿を隠し、歴史は書き換えられた。『神域の賢者』も表からは消え、『隠しクラス』として眠り続けた」

アステリアはレオンの目をまっすぐ見つめた。

「しかし今、均衡が崩れつつある。『月の門』が開かれようとしている。そして汝の力の存在が世に知られた今、危険は一層増している」

「私は何をすべきなのでしょう?」

「まずは『星のルーン』を守ること。それが敵の手に渡れば、『月の門』が開かれてしまう」

レオンは思い出した。「星のルーン」は現在、試験の運営側が保管しているはずだ。明日の決勝戦後、勝者に授与される予定になっている。

「そして……汝自身を守ること」

アステリアの声には心配が滲んでいた。

「汝の力を狙う者たちは、巧みな罠を仕掛けてくるだろう。特に警戒すべきは『闇の影響』を受けし者たち。彼らは汝の力を奪おうと企んでいる」

「どうすれば?」

「智慧の輝きが汝を守るだろう。そして、真の友の存在も」

アステリアはレオンの額に手を置いた。温かく、光に満ちた感触だった。

「今一度、汝に祝福を与えよう」

青白い光がレオンの体を包み込み、「智慧の輝き」が明るく輝き始めた。

「『神託解析』の力が高まるだろう。そして……」

彼女は微笑んだ。

「新たなる力の兆しも感じる。『全知識吸収』が目覚めつつあるな」

レオンは自分の中に、確かな変化を感じた。

「アステリア様、あなたはなぜ私を選んだのですか?」

女神の表情が柔らかくなった。

「汝の心が純粋だから。力を得ても傲らず、困難があっても諦めず、他者への思いやりを忘れない。そんな魂こそが『神域の賢者』にふさわしい」

彼女の言葉に、レオンは深く感動した。

「感謝します。あなたの信頼に応えられるよう、全力を尽くします」

「汝の旅はまだ始まったばかり。これからも見守っておるぞ」

アステリアの姿が徐々に透明になっていく。

「明日の試合と、その後に待ち受ける試練に備えよ。汝の力と、汝の仲間を信じるのじゃ」

「待ってください! もう一つ質問が……」

彼の言葉が終わる前に、女神の姿は星々の中に溶け込んでいった。

「レオン……」

最後に聞こえた女神の囁きには、どこか特別な感情が込められているような気がした。

---

「はっ!」

レオンは激しく息を吸いながら目を覚ました。窓の外はまだ暗く、夜明け前の静寂が部屋を包んでいる。

「夢……?」

しかし、それは単なる夢ではなかった。「智慧の輝き」が青白く輝き、彼の中に新たな力が流れ込んでいるのを感じる。アステリアの祝福は確かに届いていた。

レオンは起き上がり、窓際に立った。王都の街並みが朝靄に包まれ、遠くには競技場の姿が見える。今日、そこで決勝戦が行われる。

「『星のルーン』を守り、自分自身も守る……」

アステリアの警告が頭の中で響く。黒装束たちは今日、何らかの行動を起こすかもしれない。そして彼らだけでなく、「闇の影響」を受けた者たちも。

レオンは「神託解析」を使い、自分の状態を確認した。

【レオン・グレイ】
【真クラス:神域の賢者(部分的に顕現)】
【表クラス:一般職】
【レベル:25】
【真スキル:神託解析Lv3(女神の祝福により強化)、全知識吸収Lv1(覚醒中)、万物創造Lv0(未発現)、時空認識Lv0(未発現)】
【表スキル:農業Lv2、料理Lv3、雑貨鑑定Lv2】
【状態:女神の祝福(精神力+20、知性+30)、古代遺物の加護(解析精度+40%)】

「神託解析」がレベル3に上昇し、「全知識吸収」もレベル1として覚醒していた。アステリアの祝福の効果だ。

レオンは深呼吸をして、気持ちを落ち着かせた。まずは目の前の決勝戦に集中しよう。勇者アレンとの戦いは、彼の全ての力とスキルを必要とするだろう。

そして、試合の後に待ち受けるかもしれない危険にも備えなければならない。

「シルヴィア、ヴァレン、フィオナさん……そしてガルムも」

今や彼には味方がいる。一人ではない。

「いざ、勝負の時へ」

レオンは朝日が昇り始める空を見つめ、決意を新たにした。

---

競技場は前日以上の熱気に包まれていた。王国冒険者選抜試験の決勝戦——勇者アレンと「神域の賢者」レオンの因縁の対決は、王国中の注目を集めていた。

「両者ともかつて同じパーティだったという! これは歴史に残る対決だ!」
「勇者の聖剣と賢者の神託、どちらが勝つのだろう?」

観客席は満員で、特別席には国王バイロン・ラグナロク自身も姿を現していた。その横にはフィオナ王女が座り、緊張した面持ちで場内を見つめている。

控え室では、レオンが静かに準備をしていた。「智慧の輝き」を身につけ、剣の最終チェックを行う。

「レオン、調子はどうだ?」

振り返ると、シルヴィアとヴァレンが立っていた。

「大丈夫です。準備は整いました」

「昨晩、城の周辺で怪しい動きがあったらしい」

ヴァレンの声は低く、警戒心に満ちていた。

「黒装束たちか?」

「そう思われる。おそらく今日、何かを企んでいるんだろう」

シルヴィアが付け加えた。「私たちも警戒しているわ。あなたは試合に集中して。勝った後が本当の勝負かもしれないから」

レオンは二人に感謝の意を示した。「ありがとう。心強いよ」

係員が入ってきて、時間を告げた。「レオン様、入場の時間です」

レオンは深呼吸し、競技場へと向かった。

巨大な円形競技場の中央に立つと、向かい側から勇者アレンが現れた。彼の背には聖剣が輝き、鎧は朝日を受けて黄金色に光っている。

「いよいよこの時が来たな、レオン」

アレンの声には敵意はなく、むしろ真摯さが感じられた。

「はい、因縁の対決です」

「昨日も言ったが、私は過去の過ちを認める。だが、それは今日の試合とは別だ。ここでは全力で挑む」

「私もそのつもりです」

二人は剣を構え、互いに一礼した。

国王バイロンが立ち上がり、声を上げた。

「王国冒険者選抜試験、決勝戦を開始する! 勇者アレン対レオン・グレイ、公明正大な戦いを期待する!」

審判が中央に立ち、合図を出した。

「決勝戦、始め!」

二人の剣士が同時に動き出した瞬間、競技場の北側に大きな爆発音が鳴り響いた。

「何だ!?」
「攻撃だ!」

観客席が騒然となる中、黒い煙が立ち上る。そして、黒装束の集団が競技場内に乱入してきた。

「全員動くな!」

黒装束のリーダーが叫んだ。「星のルーン」を出せ! さもなくば、これより多くの爆発が起きる!」

観客たちが恐怖に包まれる中、レオンとアレンは即座に戦闘態勢を取った。

「レオン、これは試験ではなくなったな」

「ええ、本物の戦いです」

二人は互いに頷き、今や敵となった黒装束たちに向き直った。

かつての宿敵が、今や同じ敵に立ち向かうために並び立つ——予期せぬ展開に、レオンの心は複雑な感情で揺れていた。

しかし、それも一瞬のこと。「神域の賢者」としての彼の使命は明確だった。「星のルーン」と人々を守ること。それが今、最も重要なことだった。

「行くぞ、アレン!」
「ああ、力を合わせよう!」

二人は同時に駆け出した。決勝戦とは全く異なる、真の戦いが始まろうとしていた。
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