876 / 1,560
【875 カエストゥス 対 帝国 ⑨ 戦場で聞こえた声】
しおりを挟む
「こ、これは・・・・・」
思わず戦う手を止めてしまった。
俺だけではない、帝国兵達もカエストゥス軍も、誰もが手を止めてその爆炎を見ていた。
凄まじい魔力が解き放たれたと感じた次の瞬間だった。
耳をつんざく爆音と、空を黒く染める巨大な煙、爆発にともなう炎は、吹雪の中でもハッキリと見えた。
そしてその爆発を起こしたものは・・・・・
魔法使いの戦いでは、暗黙の了解が一つある。
それは、上級魔法を使うにあたり、光源爆裂弾だけは場所を選ばなくてはならない。
強過ぎる破壊力は、計らずとも周囲を巻き込んでしまうからだ。
今回のように、敵と味方が入り乱れて戦っていては、ほぼ確実に味方を巻き込んでしまう。
自軍の被害を無視できるのならば使えるだろう。だが果たしてそれができるかと言えば、まずできない。
だからこそ、立て続けに二発の光源爆裂弾が撃たれた事は、両軍にとって予想だにできない事だった。
一発目を撃ったカエストゥスの魔法兵は、位置は考えていた。
ジャミールの後ろには帝国の城があるのみ。標的と一緒に城を破壊する事に抵抗はない。
城の中には非戦闘員もいるのかもしれないが、そこまで気に掛ける余裕はなかった。
そして次にジャミールの撃った一発だが、これは完全に味方をも巻き込む一発だった。
ジャミール・ディーロは、仲間意識というものが非常に希薄だった。
大事なものは自分の一族だけである。故郷というものにも執着がない。生きていければ場所などどうでもいいのである。だからこそ、この戦争で帝国の旗色が悪いと見ると、すぐに見限って離れようとした。
ジャミールの光源爆裂弾は、パトリックの結界技で撥ね返されたため、結果として周囲に被害は及ばなかった。だがジャミールの後ろにある城は別である。爆発の余波はいまだ治まらず、炎は燃え上がり続けている。そしてその炎は、城までも焼き尽くさんとしているように見えた。
「・・・ん?」
光源爆裂弾が起こした爆炎を見て、ウィッカーはある事に気が付き眉を潜めた。
「いったい、どうやって・・・・・」
あれだけの魔力で放たれた光源爆裂弾だ。それは城壁を破壊し、その後ろの城も焼いていなければならない。だが、自分が目に映しているものの異様さに気が付き、その疑問が口をついて出た。
爆炎が城まで届かない。いや、正確には炎が城を避けているのだ。
大きく燃え盛る炎は、一見すると城壁を越えて城をも焼いているように見えるが、その実は見えない何かに阻まれているかのように、城壁を境にして城には火の粉の一つも飛ばしていない。
「・・・結界じゃない。なにかの魔道具か?だが、魔力は感じない・・・・・っ!?」
城と炎、正体不明なその境界を見ていると、ふいに視線を感じて顔を向けた。
城の前に立っている人物、やはり距離があり顔もハッキリと見えず、性別も分からない。
だが強く感じる視線で、自分を見ている事だけは分かった。
その体が発している炎からは魔力は感じない。俺の予想が正しければ、こいつの炎は火の精霊の力だ。
そして確信した。
「・・・あいつの仕業だな。火の精霊の力で、光源爆裂弾の爆炎を防いでいるんだ」
俺は足元から風を巻き起こした。
やはり皇帝にたどり着くには、あいつを何とかしなければならないのだ。
俺はジョルジュとの組手以外では、精霊使いと戦った事はない。
そのジョルジュも風の精霊の力を使う時、俺に殺意を持っていたわけではないから、必然と手加減はされていた。
だが、いくら手加減されていても、精霊の力はとてつもなく大きなものであり、風魔法と風の精霊の力は、似ているようで全く異なっていた。
ジョルジュの風の精霊の力の前では、俺の風魔法は全くの無力だった。
下級も上級も無い。風をぶつようにも、そもそも風が取り込まれて流されていくのだ。
考えてみれば当然だろう。
風の精霊は風そのものである。魔力を使って風を操っても、その風が精霊なのだ。
どうして精霊に危害を加える事ができるだろう?
そこから導き出した答えは、火の精霊も同じだろうという事。
この火の精霊使いには、おそらく火魔法はまったくの無力。
系統の近い爆発魔法も、無効とまではいかなくても、効き目は薄いとみるべきだろう。
ならば戦闘手段は必然と、風魔法か氷魔法に絞られる。
「・・・やってやるよ」
俺は風を纏うと、視線の先に立つ、火の精霊使いに狙いを定めた。
そして足を浮かせて飛び掛かろうとしたその時、誰かが呼ぶ声が聞こえて足を止めた。
「・・・・・今のは」
すでに戦闘は再開されていた。剣と剣がぶつかり合う金属音。爆発魔法の轟音。射られた矢が空気を斬り裂く鋭い音。そしてここは、両軍が怒声を張り上げている戦場である。
誰かが自分を呼ぶ声なんて、それこそ耳元で言ってもらわないと聞こえない。
だが、俺にはその声を無視する事ができなかった。
「うぉぉぉぉぉぉぉー----ッ!」
一人の帝国兵が剣をかかげて斬りかかってきたが、右手を横に一線させて、風の刃を飛ばし首を斬り落とす。それが引き金となった。
これまで光源爆裂弾の爆炎と、ウィッカーの凄まじい魔力に圧倒され、動きがとれないでいた帝国兵達だったが、たとえ一瞬で殺されたとしても、味方が一人で飛び掛かっていった事は、彼らの闘志に火を付けた。
「だぁぁぁぁぁぁー----ッ!」
正面から、後ろから、帝国兵が叫び声を上げながら、なだれ込んで来た。
剣を持ち、槍を持ち、斧を持ち、逃げ場をなくすようにして、一斉にウィッカーへと飛び掛かる!
「ジャマだぁぁぁぁー----ッ!」
胸の前で交差させた両腕を、一気に大きく外へ向けて開き、風の魔力を解き放った!
「ぐはぁー---ッ!」
「うぐぁッ!」
「がっ、はぁ・・・!」
ウィッカーを中心に巻き起こされた大風は、向かって来た帝国兵達を全て吹き飛ばし、地面に叩きつけた!
鍛え抜かれた帝国兵達だったが、ウィッカーの魔力の風は重く、大木で殴りつけられたかのような衝撃が全身を打ち付け、立ち上がる事ができなかった。
「・・・・・こっちか」
倒れている帝国兵達を一瞥すると、ウィッカーは声の聞こえた方へと歩き出した。
声は一度しか聞こえなかった。空耳だったかもしれない。
だがウィッカーは疑いもせずに歩き続けた。
あの声は無視できない。
だんだんと近づいてくるのは、燃え盛る業火、そして黒煙を立ち昇らせる爆心地。
・・・・・こっちは、光源爆裂弾のあった場所だ、まさか!?
嫌な予感が走った。すでにこの戦場は、敵味方問わず、多くの兵が倒れていた。
まさか・・・・・そんな考えが頭に浮かんだ。
そして一歩、また一歩と足を進めて・・・・・見た
考えてみれば分かる事だった
あれだけの魔力のぶつかり合い、光源爆裂弾が使われる程の戦いだったのだ。
おそらく自分の知っている誰か
「・・・パ、パトリック・・・さん・・・・・」
すでに体の半分ほどは、吹雪によって埋められそうになっていた。
だが、見間違いようがない。彫りの深い顔立ちに、肩まで伸びた長いシルバーグレーの髪。
口から血を吐き、事切れていたのは・・・・・パトリック・ファーマーだった。
思わず戦う手を止めてしまった。
俺だけではない、帝国兵達もカエストゥス軍も、誰もが手を止めてその爆炎を見ていた。
凄まじい魔力が解き放たれたと感じた次の瞬間だった。
耳をつんざく爆音と、空を黒く染める巨大な煙、爆発にともなう炎は、吹雪の中でもハッキリと見えた。
そしてその爆発を起こしたものは・・・・・
魔法使いの戦いでは、暗黙の了解が一つある。
それは、上級魔法を使うにあたり、光源爆裂弾だけは場所を選ばなくてはならない。
強過ぎる破壊力は、計らずとも周囲を巻き込んでしまうからだ。
今回のように、敵と味方が入り乱れて戦っていては、ほぼ確実に味方を巻き込んでしまう。
自軍の被害を無視できるのならば使えるだろう。だが果たしてそれができるかと言えば、まずできない。
だからこそ、立て続けに二発の光源爆裂弾が撃たれた事は、両軍にとって予想だにできない事だった。
一発目を撃ったカエストゥスの魔法兵は、位置は考えていた。
ジャミールの後ろには帝国の城があるのみ。標的と一緒に城を破壊する事に抵抗はない。
城の中には非戦闘員もいるのかもしれないが、そこまで気に掛ける余裕はなかった。
そして次にジャミールの撃った一発だが、これは完全に味方をも巻き込む一発だった。
ジャミール・ディーロは、仲間意識というものが非常に希薄だった。
大事なものは自分の一族だけである。故郷というものにも執着がない。生きていければ場所などどうでもいいのである。だからこそ、この戦争で帝国の旗色が悪いと見ると、すぐに見限って離れようとした。
ジャミールの光源爆裂弾は、パトリックの結界技で撥ね返されたため、結果として周囲に被害は及ばなかった。だがジャミールの後ろにある城は別である。爆発の余波はいまだ治まらず、炎は燃え上がり続けている。そしてその炎は、城までも焼き尽くさんとしているように見えた。
「・・・ん?」
光源爆裂弾が起こした爆炎を見て、ウィッカーはある事に気が付き眉を潜めた。
「いったい、どうやって・・・・・」
あれだけの魔力で放たれた光源爆裂弾だ。それは城壁を破壊し、その後ろの城も焼いていなければならない。だが、自分が目に映しているものの異様さに気が付き、その疑問が口をついて出た。
爆炎が城まで届かない。いや、正確には炎が城を避けているのだ。
大きく燃え盛る炎は、一見すると城壁を越えて城をも焼いているように見えるが、その実は見えない何かに阻まれているかのように、城壁を境にして城には火の粉の一つも飛ばしていない。
「・・・結界じゃない。なにかの魔道具か?だが、魔力は感じない・・・・・っ!?」
城と炎、正体不明なその境界を見ていると、ふいに視線を感じて顔を向けた。
城の前に立っている人物、やはり距離があり顔もハッキリと見えず、性別も分からない。
だが強く感じる視線で、自分を見ている事だけは分かった。
その体が発している炎からは魔力は感じない。俺の予想が正しければ、こいつの炎は火の精霊の力だ。
そして確信した。
「・・・あいつの仕業だな。火の精霊の力で、光源爆裂弾の爆炎を防いでいるんだ」
俺は足元から風を巻き起こした。
やはり皇帝にたどり着くには、あいつを何とかしなければならないのだ。
俺はジョルジュとの組手以外では、精霊使いと戦った事はない。
そのジョルジュも風の精霊の力を使う時、俺に殺意を持っていたわけではないから、必然と手加減はされていた。
だが、いくら手加減されていても、精霊の力はとてつもなく大きなものであり、風魔法と風の精霊の力は、似ているようで全く異なっていた。
ジョルジュの風の精霊の力の前では、俺の風魔法は全くの無力だった。
下級も上級も無い。風をぶつようにも、そもそも風が取り込まれて流されていくのだ。
考えてみれば当然だろう。
風の精霊は風そのものである。魔力を使って風を操っても、その風が精霊なのだ。
どうして精霊に危害を加える事ができるだろう?
そこから導き出した答えは、火の精霊も同じだろうという事。
この火の精霊使いには、おそらく火魔法はまったくの無力。
系統の近い爆発魔法も、無効とまではいかなくても、効き目は薄いとみるべきだろう。
ならば戦闘手段は必然と、風魔法か氷魔法に絞られる。
「・・・やってやるよ」
俺は風を纏うと、視線の先に立つ、火の精霊使いに狙いを定めた。
そして足を浮かせて飛び掛かろうとしたその時、誰かが呼ぶ声が聞こえて足を止めた。
「・・・・・今のは」
すでに戦闘は再開されていた。剣と剣がぶつかり合う金属音。爆発魔法の轟音。射られた矢が空気を斬り裂く鋭い音。そしてここは、両軍が怒声を張り上げている戦場である。
誰かが自分を呼ぶ声なんて、それこそ耳元で言ってもらわないと聞こえない。
だが、俺にはその声を無視する事ができなかった。
「うぉぉぉぉぉぉぉー----ッ!」
一人の帝国兵が剣をかかげて斬りかかってきたが、右手を横に一線させて、風の刃を飛ばし首を斬り落とす。それが引き金となった。
これまで光源爆裂弾の爆炎と、ウィッカーの凄まじい魔力に圧倒され、動きがとれないでいた帝国兵達だったが、たとえ一瞬で殺されたとしても、味方が一人で飛び掛かっていった事は、彼らの闘志に火を付けた。
「だぁぁぁぁぁぁー----ッ!」
正面から、後ろから、帝国兵が叫び声を上げながら、なだれ込んで来た。
剣を持ち、槍を持ち、斧を持ち、逃げ場をなくすようにして、一斉にウィッカーへと飛び掛かる!
「ジャマだぁぁぁぁー----ッ!」
胸の前で交差させた両腕を、一気に大きく外へ向けて開き、風の魔力を解き放った!
「ぐはぁー---ッ!」
「うぐぁッ!」
「がっ、はぁ・・・!」
ウィッカーを中心に巻き起こされた大風は、向かって来た帝国兵達を全て吹き飛ばし、地面に叩きつけた!
鍛え抜かれた帝国兵達だったが、ウィッカーの魔力の風は重く、大木で殴りつけられたかのような衝撃が全身を打ち付け、立ち上がる事ができなかった。
「・・・・・こっちか」
倒れている帝国兵達を一瞥すると、ウィッカーは声の聞こえた方へと歩き出した。
声は一度しか聞こえなかった。空耳だったかもしれない。
だがウィッカーは疑いもせずに歩き続けた。
あの声は無視できない。
だんだんと近づいてくるのは、燃え盛る業火、そして黒煙を立ち昇らせる爆心地。
・・・・・こっちは、光源爆裂弾のあった場所だ、まさか!?
嫌な予感が走った。すでにこの戦場は、敵味方問わず、多くの兵が倒れていた。
まさか・・・・・そんな考えが頭に浮かんだ。
そして一歩、また一歩と足を進めて・・・・・見た
考えてみれば分かる事だった
あれだけの魔力のぶつかり合い、光源爆裂弾が使われる程の戦いだったのだ。
おそらく自分の知っている誰か
「・・・パ、パトリック・・・さん・・・・・」
すでに体の半分ほどは、吹雪によって埋められそうになっていた。
だが、見間違いようがない。彫りの深い顔立ちに、肩まで伸びた長いシルバーグレーの髪。
口から血を吐き、事切れていたのは・・・・・パトリック・ファーマーだった。
0
あなたにおすすめの小説
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
正しい聖女さまのつくりかた
みるくてぃー
ファンタジー
王家で育てられた(自称)平民少女が、学園で起こすハチャメチャ学園(ラブ?)コメディ。
同じ年の第二王女をはじめ、優しい兄姉(第一王女と王子)に見守られながら成長していく。
一般常識が一切通用しない少女に友人達は振り回されてばかり、「アリスちゃんメイドを目指すのになぜダンスや淑女教育が必要なの!?」
そこには人知れず王妃と王女達によるとある計画が進められていた!
果たしてアリスは無事に立派なメイドになれるのか!? たぶん無理かなぁ……。
聖女シリーズ第一弾「正しい聖女さまのつくりかた」
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
【完結】奪われたものを取り戻せ!〜転生王子の奪還〜
伽羅
ファンタジー
事故で死んだはずの僕は、気がついたら異世界に転生していた。
しかも王子だって!?
けれど5歳になる頃、宰相の謀反にあい、両親は殺され、僕自身も傷を負い、命からがら逃げ出した。
助けてくれた騎士団長達と共に生き延びて奪還の機会をうかがうが…。
以前、投稿していた作品を加筆修正しています。
神様から転生スキルとして鑑定能力とリペア能力を授けられた理由
瀬乃一空
ファンタジー
普通の闇バイトだと思って気軽に応募したところ俺は某国の傭兵部隊に入れられた。しかし、ちょっとした俺のミスから呆気なく仲間7人とともに爆死。気が付くと目の前に神様が……。
神様は俺を異世界転生させる代わりに「罪業の柩」なるものを探すよう命じる。鑑定スキルや修復スキル、イケメン、その他を与えられることを条件に取りあえず承諾したものの、どうしたらよいか分からず、転生した途端、途方にくれるエルン。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる