1,264 / 1,560
1263 防衛線
しおりを挟む
クインズベリーの拠点へと戻ったアゲハとレイマートの元に、レイジェスのメンバーや騎士団団員達が駆け寄った。
ぞれぞれが無事に帰って来た事を喜ぶ言葉をかけ、アゲハもレイマートもそれに答えていたが、少し離れた場所で二人を、いやレイマートを厳しい目で見る男に気が付き、レイマートは表情を引き締めた。
「・・・悪いな、ちょっと行ってくる」
レイマートに鋭い眼光をぶつけていたのは、クインズベリー軍副団長のカルロス・フォスターだった。
カルロスの顔を見て、レイマートも用件を察すると集まった騎士団員や兵達にことわりを入れて、カルロスの元へと歩いて行った。
「まぁ、感情で突っ走ったんだから、注意を受けるのはしかたないだろうね」
レイマートの後ろ姿を見送りながら、アゲハが呟いた。
隊を預かる立場でありながら、怒りにまかせて単独行動を起こした事は、お咎め無しというわけにはいかない。レイマートを連れ戻したアゲハも、こればかりは庇うつもりはなかった。
「そうだな、むしろこれでカルロスが何もしないようだったら、その方が問題だ」
レイチェルが同意すると、青いローブを纏った、薄緑色の長い髪の女性が遠慮がちに声を出した。
「あの、レイジェスの皆さんにはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。レイマート様を助けてくださった事にも感謝してます。でも、レイマート様にとってアルベルト様は、自分をゴールド騎士に引き上げてくれた恩人なんです。どうか、悪く思わないでください」
シルバー騎士序列九位のエミリー・マーシルが頭を下げると、アゲハが弁明するように答えた。
「あ、違う違う、私ら別に怒ってるわけじゃないから、頭下げないでよ。レイマートの気持ちは分かるけど、あいつの立場を考えればって話しだから」
「そうだぞエミリー、ここでお前が頭を下げると、レイジェスが困るからやめろよ。やらかしたのに何のお咎めも無しって、逆にキツかったりするんだぜ?」
アゲハに続いてシルバー騎士序列二位のフィル・マティアスが、エミリーを説得するように言葉を重ねる。少しキツい印象の碧い瞳に力が入り、よけいに目つきが悪くなる。
「あ、う、うん、分かったよ!分かったから、フィル!近いよ!」
ぐいっと顔を近づけるフィルに、エミリーが両手を顔の前に出して距離を取る。
「おいおい、ジャレてんじゃねぇぞ?今戦闘が中断してるからって、ここが戦場だって事を忘れんなよ」
シルバー騎士序列三位のエクトール・エドワーズが、フィルとエミリーにジロリと目を向ける。
「おいおい、そう睨むなってエクトール、分かった分かった」
「あ、うん、ごめんねエクトール」
「レイマート様の無事も確認できたし、もういいだろ?怪我人はまだいるんだし、これからの方針も話し合わなきゃならないからな。ほら、お前達も持ち場に戻れ!」
エクトールは話しをまとめると、集まった騎士団団員達に手早く指示を出した。
レイマートが戻って来た事で浮ついた雰囲気になりかけていたが、エクトールの言う通りここは戦場なのだ。エクトールの一喝で場が引き締まり、それぞれが自分の仕事に戻って行った。
そして騎士団団員達が離れると、エクトールがレイジェスのメンバー達に向き直った。
「レイジェスのみんな、うちの団員が騒がしくて悪いな。俺達は仕事に戻るよ」
「いや、こっちは別に大丈夫。それより騎士団は大丈夫か?レイマートが戻って来ても、アルベルトが・・・」
レイチェルが代表するエクトールと話した。
そして最後はエクトールの心中を察して言葉を濁したが、言わんとする事は伝わったようだ。
「・・・アルベルトさんの生死は不明だが、現実問題として今はいない。そうなるとレイマート様が騎士団のトップになる。俺がアルベルト様の代わりを努めるとは言えないが、できる限りの事はするつもりだ」
「そうか・・・私達で力になれる事があったら言ってくれ」
じゃあそろそろ仕事に戻るよ、そう答えてレイチェル達もその場を離れた。
そして陽が高くなってきた頃、やっと負傷兵の治療も一段落がついた。
レイチェル達も一息をついて体を休めていると、そのタイミングで、クインズベリー軍副団長カルロス・フォスターから作戦会議の招集があった。
拠点の一角に張った数十人が入れる大きさのテントの中には、カルロス・フォスターを中心とした軍の幹部達、騎士団からはゴールド騎士のレイマートと、エクトールを始めとするシルバー騎士の上位三人。そしてレイジェスからはレイチェルとアゲハとミゼルの三人が出席した。
全員が集まったところで、カルロスが口火を切った。
「みんな、ご苦労だった。昨日のあの爆発から一日で負傷兵の手当も終わり、軍もある程度立て直す事ができた。しかし被害が大きかった事も事実だ。正確な数はまだ出せていないが、昨日の交戦でこちらの死者は二千人以上、治療を終えた負傷者も、重傷者はすぐには戦線の復帰できない。その数も千人規模になる。パウンド・フォーには五万の軍勢で入ったが、すでにこれだけの兵を失った事になる」
重い口ぶりだった。たった一日でこれだけの犠牲者を出したのだ、軍を預かる身としてカルロスも苦しいのだ。しかし現在の戦力も戦況も、全員がきちんと把握しておかなければならない。
カルロスは話しを続けた。
「あの爆発で帝国も被害は受けている。だからこそヤツらも一時退いたようだが、すぐに進軍を開始したようだ。今朝方(けさがた)帝国が進軍を始めた気配を、レイマートが察知している」
カルロスが話しているのは、今朝、アゲハとレイマートが出発した時感じた、空気の揺れや大地の振動の事だった。
あの時点ではまだそれなりの距離があった。大所帯のためか、進行速度もゆっくりではあったが、サーチを使っているらしく、確実にクインズベリーの拠点に向かって来ている事は確かだった。
「俺とアゲハが帝国の移動を察知したのは午前七時頃だ。今は11時を回っている。ヤツらは大人数だったし移動速度も遅かった。ここまで十キロ以上離れてもいたが、それでももう追いついていい頃だ」
いつ戦闘になってもおかしくない。そう告げるレイマートに、アゲハも同意して頷いた。
「私も同じ見解だ。ここに戻ってきてからずっと風の動きを読んでいるが、風がどんどん張り詰めてくる。ヤツらはもうここを見つけていると思った方がいい。攻撃をしかけてこないのは、クインズベリー軍が敷いた防衛線を警戒しているからだろう」
拠点を中心として、クインズベリーの精鋭達が円状に広がって警戒にあたっている。
どこか一か所でも襲撃されれば、全面戦争が再開する事になるだろう。
今はまだ帝国も様子をうかがっている。
だが、いつまでも睨みあっているだけのはずがない・・・・・・・
レイジェスが今後の作戦会議をしているその時、アゲハの予想通り、帝国軍はクインズベリーの防衛線を睨んでいた。
「ジャロン団長、クインズベリーも立て直しが早いですね。けっこう壁が厚そうですよ?」
クインズベリー軍は、体力型と魔法使いを惜しみなく出して、拠点の中心には犬の一匹も入り込めないような、厚い防衛線を敷いていた。
山中の一段高い場所からソレを見下ろすトリッシュは、隣に立つ第二師団長のジャロン・リピネッツに顔を向けた。
「どうします?やります?」
「隙のない防御陣形だな。このまま見ていても穴が空きそうにない。いいだろう、全軍突撃だ。日が暮れるまでに決着をつける」
ジャロンのガラス玉のような空虚な青い目は、変わらず何も映していなかった。
ぞれぞれが無事に帰って来た事を喜ぶ言葉をかけ、アゲハもレイマートもそれに答えていたが、少し離れた場所で二人を、いやレイマートを厳しい目で見る男に気が付き、レイマートは表情を引き締めた。
「・・・悪いな、ちょっと行ってくる」
レイマートに鋭い眼光をぶつけていたのは、クインズベリー軍副団長のカルロス・フォスターだった。
カルロスの顔を見て、レイマートも用件を察すると集まった騎士団員や兵達にことわりを入れて、カルロスの元へと歩いて行った。
「まぁ、感情で突っ走ったんだから、注意を受けるのはしかたないだろうね」
レイマートの後ろ姿を見送りながら、アゲハが呟いた。
隊を預かる立場でありながら、怒りにまかせて単独行動を起こした事は、お咎め無しというわけにはいかない。レイマートを連れ戻したアゲハも、こればかりは庇うつもりはなかった。
「そうだな、むしろこれでカルロスが何もしないようだったら、その方が問題だ」
レイチェルが同意すると、青いローブを纏った、薄緑色の長い髪の女性が遠慮がちに声を出した。
「あの、レイジェスの皆さんにはご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。レイマート様を助けてくださった事にも感謝してます。でも、レイマート様にとってアルベルト様は、自分をゴールド騎士に引き上げてくれた恩人なんです。どうか、悪く思わないでください」
シルバー騎士序列九位のエミリー・マーシルが頭を下げると、アゲハが弁明するように答えた。
「あ、違う違う、私ら別に怒ってるわけじゃないから、頭下げないでよ。レイマートの気持ちは分かるけど、あいつの立場を考えればって話しだから」
「そうだぞエミリー、ここでお前が頭を下げると、レイジェスが困るからやめろよ。やらかしたのに何のお咎めも無しって、逆にキツかったりするんだぜ?」
アゲハに続いてシルバー騎士序列二位のフィル・マティアスが、エミリーを説得するように言葉を重ねる。少しキツい印象の碧い瞳に力が入り、よけいに目つきが悪くなる。
「あ、う、うん、分かったよ!分かったから、フィル!近いよ!」
ぐいっと顔を近づけるフィルに、エミリーが両手を顔の前に出して距離を取る。
「おいおい、ジャレてんじゃねぇぞ?今戦闘が中断してるからって、ここが戦場だって事を忘れんなよ」
シルバー騎士序列三位のエクトール・エドワーズが、フィルとエミリーにジロリと目を向ける。
「おいおい、そう睨むなってエクトール、分かった分かった」
「あ、うん、ごめんねエクトール」
「レイマート様の無事も確認できたし、もういいだろ?怪我人はまだいるんだし、これからの方針も話し合わなきゃならないからな。ほら、お前達も持ち場に戻れ!」
エクトールは話しをまとめると、集まった騎士団団員達に手早く指示を出した。
レイマートが戻って来た事で浮ついた雰囲気になりかけていたが、エクトールの言う通りここは戦場なのだ。エクトールの一喝で場が引き締まり、それぞれが自分の仕事に戻って行った。
そして騎士団団員達が離れると、エクトールがレイジェスのメンバー達に向き直った。
「レイジェスのみんな、うちの団員が騒がしくて悪いな。俺達は仕事に戻るよ」
「いや、こっちは別に大丈夫。それより騎士団は大丈夫か?レイマートが戻って来ても、アルベルトが・・・」
レイチェルが代表するエクトールと話した。
そして最後はエクトールの心中を察して言葉を濁したが、言わんとする事は伝わったようだ。
「・・・アルベルトさんの生死は不明だが、現実問題として今はいない。そうなるとレイマート様が騎士団のトップになる。俺がアルベルト様の代わりを努めるとは言えないが、できる限りの事はするつもりだ」
「そうか・・・私達で力になれる事があったら言ってくれ」
じゃあそろそろ仕事に戻るよ、そう答えてレイチェル達もその場を離れた。
そして陽が高くなってきた頃、やっと負傷兵の治療も一段落がついた。
レイチェル達も一息をついて体を休めていると、そのタイミングで、クインズベリー軍副団長カルロス・フォスターから作戦会議の招集があった。
拠点の一角に張った数十人が入れる大きさのテントの中には、カルロス・フォスターを中心とした軍の幹部達、騎士団からはゴールド騎士のレイマートと、エクトールを始めとするシルバー騎士の上位三人。そしてレイジェスからはレイチェルとアゲハとミゼルの三人が出席した。
全員が集まったところで、カルロスが口火を切った。
「みんな、ご苦労だった。昨日のあの爆発から一日で負傷兵の手当も終わり、軍もある程度立て直す事ができた。しかし被害が大きかった事も事実だ。正確な数はまだ出せていないが、昨日の交戦でこちらの死者は二千人以上、治療を終えた負傷者も、重傷者はすぐには戦線の復帰できない。その数も千人規模になる。パウンド・フォーには五万の軍勢で入ったが、すでにこれだけの兵を失った事になる」
重い口ぶりだった。たった一日でこれだけの犠牲者を出したのだ、軍を預かる身としてカルロスも苦しいのだ。しかし現在の戦力も戦況も、全員がきちんと把握しておかなければならない。
カルロスは話しを続けた。
「あの爆発で帝国も被害は受けている。だからこそヤツらも一時退いたようだが、すぐに進軍を開始したようだ。今朝方(けさがた)帝国が進軍を始めた気配を、レイマートが察知している」
カルロスが話しているのは、今朝、アゲハとレイマートが出発した時感じた、空気の揺れや大地の振動の事だった。
あの時点ではまだそれなりの距離があった。大所帯のためか、進行速度もゆっくりではあったが、サーチを使っているらしく、確実にクインズベリーの拠点に向かって来ている事は確かだった。
「俺とアゲハが帝国の移動を察知したのは午前七時頃だ。今は11時を回っている。ヤツらは大人数だったし移動速度も遅かった。ここまで十キロ以上離れてもいたが、それでももう追いついていい頃だ」
いつ戦闘になってもおかしくない。そう告げるレイマートに、アゲハも同意して頷いた。
「私も同じ見解だ。ここに戻ってきてからずっと風の動きを読んでいるが、風がどんどん張り詰めてくる。ヤツらはもうここを見つけていると思った方がいい。攻撃をしかけてこないのは、クインズベリー軍が敷いた防衛線を警戒しているからだろう」
拠点を中心として、クインズベリーの精鋭達が円状に広がって警戒にあたっている。
どこか一か所でも襲撃されれば、全面戦争が再開する事になるだろう。
今はまだ帝国も様子をうかがっている。
だが、いつまでも睨みあっているだけのはずがない・・・・・・・
レイジェスが今後の作戦会議をしているその時、アゲハの予想通り、帝国軍はクインズベリーの防衛線を睨んでいた。
「ジャロン団長、クインズベリーも立て直しが早いですね。けっこう壁が厚そうですよ?」
クインズベリー軍は、体力型と魔法使いを惜しみなく出して、拠点の中心には犬の一匹も入り込めないような、厚い防衛線を敷いていた。
山中の一段高い場所からソレを見下ろすトリッシュは、隣に立つ第二師団長のジャロン・リピネッツに顔を向けた。
「どうします?やります?」
「隙のない防御陣形だな。このまま見ていても穴が空きそうにない。いいだろう、全軍突撃だ。日が暮れるまでに決着をつける」
ジャロンのガラス玉のような空虚な青い目は、変わらず何も映していなかった。
0
あなたにおすすめの小説
俺! 神獣達のママ(♂)なんです!
青山喜太
ファンタジー
時は、勇者歴2102年。
世界を巻き込む世界大戦から生き延びた、国々の一つアトランタでとある事件が起きた。
王都アトスがたったの一夜、いや正確に言えば10分で崩壊したのである。
その犯人は5体の神獣。
そして破壊の限りを尽くした神獣達はついにはアトス屈指の魔法使いレメンスラーの転移魔法によって散り散りに飛ばされたのである。
一件落着かと思えたこの事件。
だが、そんな中、叫ぶ男が1人。
「ふざけんなぁぁぁあ!!」
王都を見渡せる丘の上でそう叫んでいた彼は、そう何を隠そう──。
神獣達のママ(男)であった……。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
正しい聖女さまのつくりかた
みるくてぃー
ファンタジー
王家で育てられた(自称)平民少女が、学園で起こすハチャメチャ学園(ラブ?)コメディ。
同じ年の第二王女をはじめ、優しい兄姉(第一王女と王子)に見守られながら成長していく。
一般常識が一切通用しない少女に友人達は振り回されてばかり、「アリスちゃんメイドを目指すのになぜダンスや淑女教育が必要なの!?」
そこには人知れず王妃と王女達によるとある計画が進められていた!
果たしてアリスは無事に立派なメイドになれるのか!? たぶん無理かなぁ……。
聖女シリーズ第一弾「正しい聖女さまのつくりかた」
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
【完結】奪われたものを取り戻せ!〜転生王子の奪還〜
伽羅
ファンタジー
事故で死んだはずの僕は、気がついたら異世界に転生していた。
しかも王子だって!?
けれど5歳になる頃、宰相の謀反にあい、両親は殺され、僕自身も傷を負い、命からがら逃げ出した。
助けてくれた騎士団長達と共に生き延びて奪還の機会をうかがうが…。
以前、投稿していた作品を加筆修正しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる