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1315 正体不明のダメージ
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「・・・なにッ!?」
ガルバンは目を見張った。
倒れている二人に戦斧を降り下ろした。
その結果、戦斧の刃は二人の体を真っ二つに斬り離し、地面にめり込む・・・・・はずだった。
「ハァッ・・・ハァッ・・・両腕、持っていかれる、かと思った、けどよ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・右一本は残ったぜ」
ヴァンは意識は失っていなかった。そして驚くべき事に、ガルバンの戦斧をナイフ一本で受け止めていたのだ。
衝突の瞬間にヴァンがやってのけた事、無意味にも思えるバックステップとフェンテスを押した事、これが僅かながらでも威力を軽減させていた。
それでも振り下ろされた戦斧を、ナイフで受け止められるわけがないのだ。しかも片手である。
しかしヴァンは受け止めている。なぜか?
「バ、バカな・・・倒れたまま腕一本で、俺の戦斧を止めただと?そんな事が・・・ッ!?」
圧倒的優位に戦いを進めていたガルバンには、精神的な余裕があった。
しかし欠片程も想定していなかったこの事態に、そんなものは吹っ飛んだ。
倒れたままの態勢でなぜ受け止められる?
彼我の体重差、さらに100キロを超える戦斧を降り下ろしているのだ、どれだけの威力が圧し掛かっていると思っている?
そんな疑問がありありと顔に浮かんで見えたのだろう。
見上げるヴァンの口元には不敵な笑みが浮かび、その目がギラリと光った。
「かかったな!てめぇの攻撃で切り裂かれろォォォォォーーーーーーーーッツ!」
ヴァンが大きく口を開けて叫ぶと、耳が痛くなるような、まるで金属を打ち鳴らした音を響かせ、ガルバンが弾き飛ばされた。
「がはぁーーーーーッツ! 」
それは体力型としても恵まれた体格を持っているガルバンでさえ、初めて味わう衝撃だった。
何をされたのかは分からなかった。だが右半身に突如鋭い痛みが走り、そして身に着けていた鉄の鎧がはじけ飛んだ。
何かをされたのは間違いない。だが攻撃の種類が特定できない。
そして自分が受けたダメージが、決して軽いものでない事も理解できた。
こ、こいつ!何をした!?鋼鉄の鎧を砕き、腹から右の肩にかけてザックリと斬られている!
これほどの攻撃を受けて気づかないなんてありえない!いったい俺に何をしたというのだ!?
「ぐぬぅぅぅッツ!」
ギリッと歯を食いしばると、巨大な体を捻って片膝を着きながら地面に着地を決めた。
右手に握る戦斧は離さなかった。だが右半身の鎧は砕け、腹から右肩へかけて大きく裂かれた傷口からは、真っ赤な血が噴き出している。
「ハァッ!・・・ハァッ!・・・き、貴様、いったいなにをした・・・」
ガルバンは左手で傷口を押さえながら正面に顔を向けると、自分に深手を負わせた敵を睨みつけた。
ヴァンは自分に体を預けるようにして倒れているフェンテスを脇にどかすと、地面に手をついてゆっくりと体を起こした。
左腕は折れているのか、ダラリと垂れさがっている。立ち上がろうとして膝を立てるが、その動作一つをとってももったいぶったように遅く、隠しきれないダメージを受けている事が見て取れる。
無理もない。
左腕だけでなく、今のフェンテスとの衝突で、肋骨も数本折れているのだ。
立ち上がるだけでも驚異的な精神力が成せる技なのだ。
「はぁっ・・・はぁっ・・・へっ、俺の魔道具、反射のナイフは・・・受け止めた攻撃を、そっくりそのまま相手に返す・・・てめぇの体を傷つけたのは、てめぇ自身って事だ・・・」
ガルバンの戦斧をナイフで受け止めた時点で、その威力も何もかもをナイフは吸収しているのだ。
そのため反射のナイフに接触している限り、ガルバンの戦斧は攻撃の力がゼロになり、ヴァンのナイフ一本さえどうにもできなかったのである。
これが倒れたままナイフ一本で、ガルバンの戦斧を止められた秘密である。
不敵に笑うヴァンは、右手に握るナイフをガルバンに突き付けた。
「ゲホッ・・・はぁ、はぁ・・・それだけでけぇ傷をつけれるなんて、本当にすげぇパワーだな・・・次の一撃で、てめぇを倒せそうだ・・・」
内臓を痛めたようだ、口から血を吐き散らした。
骨を折った痛みが脳に響き眩暈まで起きる。今にも倒れそうになるが、気力で踏みとどまった。
しかしそれでもヴァンはガルバンを正面から見据えた。
けっして退くわけにはいかない。クインズベリーの勝利のためには、この男をここで倒さなければならない。
「さぁ、かかってこい!てめぇはここで俺が倒す!」
治安部隊隊長ヴァン・エストラーダ。
誇りとプライド、そして祖国への愛情を懸けてルーベン・ガルバンに挑む。
ガルバンは目を見張った。
倒れている二人に戦斧を降り下ろした。
その結果、戦斧の刃は二人の体を真っ二つに斬り離し、地面にめり込む・・・・・はずだった。
「ハァッ・・・ハァッ・・・両腕、持っていかれる、かと思った、けどよ・・・ハァッ・・・ハァッ・・・右一本は残ったぜ」
ヴァンは意識は失っていなかった。そして驚くべき事に、ガルバンの戦斧をナイフ一本で受け止めていたのだ。
衝突の瞬間にヴァンがやってのけた事、無意味にも思えるバックステップとフェンテスを押した事、これが僅かながらでも威力を軽減させていた。
それでも振り下ろされた戦斧を、ナイフで受け止められるわけがないのだ。しかも片手である。
しかしヴァンは受け止めている。なぜか?
「バ、バカな・・・倒れたまま腕一本で、俺の戦斧を止めただと?そんな事が・・・ッ!?」
圧倒的優位に戦いを進めていたガルバンには、精神的な余裕があった。
しかし欠片程も想定していなかったこの事態に、そんなものは吹っ飛んだ。
倒れたままの態勢でなぜ受け止められる?
彼我の体重差、さらに100キロを超える戦斧を降り下ろしているのだ、どれだけの威力が圧し掛かっていると思っている?
そんな疑問がありありと顔に浮かんで見えたのだろう。
見上げるヴァンの口元には不敵な笑みが浮かび、その目がギラリと光った。
「かかったな!てめぇの攻撃で切り裂かれろォォォォォーーーーーーーーッツ!」
ヴァンが大きく口を開けて叫ぶと、耳が痛くなるような、まるで金属を打ち鳴らした音を響かせ、ガルバンが弾き飛ばされた。
「がはぁーーーーーッツ! 」
それは体力型としても恵まれた体格を持っているガルバンでさえ、初めて味わう衝撃だった。
何をされたのかは分からなかった。だが右半身に突如鋭い痛みが走り、そして身に着けていた鉄の鎧がはじけ飛んだ。
何かをされたのは間違いない。だが攻撃の種類が特定できない。
そして自分が受けたダメージが、決して軽いものでない事も理解できた。
こ、こいつ!何をした!?鋼鉄の鎧を砕き、腹から右の肩にかけてザックリと斬られている!
これほどの攻撃を受けて気づかないなんてありえない!いったい俺に何をしたというのだ!?
「ぐぬぅぅぅッツ!」
ギリッと歯を食いしばると、巨大な体を捻って片膝を着きながら地面に着地を決めた。
右手に握る戦斧は離さなかった。だが右半身の鎧は砕け、腹から右肩へかけて大きく裂かれた傷口からは、真っ赤な血が噴き出している。
「ハァッ!・・・ハァッ!・・・き、貴様、いったいなにをした・・・」
ガルバンは左手で傷口を押さえながら正面に顔を向けると、自分に深手を負わせた敵を睨みつけた。
ヴァンは自分に体を預けるようにして倒れているフェンテスを脇にどかすと、地面に手をついてゆっくりと体を起こした。
左腕は折れているのか、ダラリと垂れさがっている。立ち上がろうとして膝を立てるが、その動作一つをとってももったいぶったように遅く、隠しきれないダメージを受けている事が見て取れる。
無理もない。
左腕だけでなく、今のフェンテスとの衝突で、肋骨も数本折れているのだ。
立ち上がるだけでも驚異的な精神力が成せる技なのだ。
「はぁっ・・・はぁっ・・・へっ、俺の魔道具、反射のナイフは・・・受け止めた攻撃を、そっくりそのまま相手に返す・・・てめぇの体を傷つけたのは、てめぇ自身って事だ・・・」
ガルバンの戦斧をナイフで受け止めた時点で、その威力も何もかもをナイフは吸収しているのだ。
そのため反射のナイフに接触している限り、ガルバンの戦斧は攻撃の力がゼロになり、ヴァンのナイフ一本さえどうにもできなかったのである。
これが倒れたままナイフ一本で、ガルバンの戦斧を止められた秘密である。
不敵に笑うヴァンは、右手に握るナイフをガルバンに突き付けた。
「ゲホッ・・・はぁ、はぁ・・・それだけでけぇ傷をつけれるなんて、本当にすげぇパワーだな・・・次の一撃で、てめぇを倒せそうだ・・・」
内臓を痛めたようだ、口から血を吐き散らした。
骨を折った痛みが脳に響き眩暈まで起きる。今にも倒れそうになるが、気力で踏みとどまった。
しかしそれでもヴァンはガルバンを正面から見据えた。
けっして退くわけにはいかない。クインズベリーの勝利のためには、この男をここで倒さなければならない。
「さぁ、かかってこい!てめぇはここで俺が倒す!」
治安部隊隊長ヴァン・エストラーダ。
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