異世界に来ちゃったよ!?

いがむり

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第2章

(36)情報が欲しいんです!

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入って来たのはメイド服のような服を来た女の人が3人。今の私と同じ、首枷を付けられてる。

「ありがとうございます」

私はお礼を言ってみるけど、返事が無い。服もよく見ると破れたり、ほつれたりしたままになってる。それに1人だけ脚が……濡れてる?

「皆さんはここで働いてるんですか?」

「はい。ご主人様のおはからいでここに住み込みで働いております」

質問には1人答えてくれた。でも、嫌そうな顔をしている。多分言ってることは嘘なんだ。言わされてるだけ。

「そうなんですね。ここには、皆さんと同じような方はいるんですか?」

「はい。あと2人ほどおります」

ここには5人の……奴隷がいるんだね。

「その人達とも会えますか?」

「今は難しいかと」

「分かりました…………最後に1つ」

「はい」

「もし、ここで働かなくて良いならどうしたいですか?」

「ここで働かなくていいのなら……」

「家族に会いたいです!」

今まで顔を伏せていた左端の人が言った。彼女達の目は真っ直ぐ、私を見ていた。

「分かりました!ありがとうございます」

「それでは失礼致します」

3人は出ていった。私は彼女達が運んだ食事を食べる。もう覚めちゃったけど、手作りしてくれたんだろうね。まだ温かく感じるよ。

「ソフィア?あんなこと聞いてどうするの?」

「私はあの人達を助けたいの」

「どうやって?」

「ある魔法でね。1度も試したことないんだけど……」

「魔法は使えないんだよ?」

「魔法じゃないの。でも魔法みたいなものなの」

「よくわかんないよ~」

「ふふっ、いいのいいの」

私だけの魔法……“魂の可視化”が彼女達と会話してるときにも、もやが所々見えた。魔法は制限されてるけど、これが使えれば……

「練習あるのみだね」

「僕も一緒にやる!」

興味を示してくれたみたい。

「うん!やろっか」











一方、王城では…………

「ソフィアは一体どこに連れて行かれたんだ」

「申し訳ありません!!我々がいながら……」

エリックを始めとした誕生祭に参加した各隊長が何度も謝っていた。

「それはもうよい。しかし、どこへ行ったか分からんとは……空を飛んで行ったのであろう?」

国王は頭を悩ませる。隊長らの話によれば教会から西の方へ飛んでいったはずだがその後の足取りが全く掴めなかった。

「しかし、国民の誰も見ておりませんでした」

『隠蔽の魔法を使ったのだろう』

「スピーレ殿!オーヴィ殿は大丈夫なのですか?」

『やっと、安定した』

「そうですか…」

『先程から何度も念話を試してはいるが全く通じない。ソフィアの魔力さえも感知出来ない。恐らく、ソフィアは堕天使の近くにいるのだろう』

「堕天使は一体何が目的何でしょうか?」

『私にも分からぬ。しかし、ソフィアに惹かれているのは確かだ』

「ソフィアちゃんに怪我が無ければいいんすが…」

すると、スピーレは頭を下げた。

『あんな作戦を立て起きながら、私は…私達はソフィアを守るどころか間に合わなかった。すまぬ……』

「あ、頭を上げて欲しい!それを言うならわしらとて同じ。ソフィアを目の前でみすみす奪われてしまった。謝らなければならないのはわしらのほうだ」

「しかし、どうやってソフィアを見つけるすべが……」

皆が頭を悩ませるがただ時間だけがすぎていく。すると、

「ダグリアス・ヘイルスラード、入るぞ!」

ダグラスと後ろからリーリエが入ってきた。

「ソフィアが拐われたっていうのは本当か!?」

「場所は把握しているのですか?」

2人とも、ものすごい剣幕で国王に詰め寄る。しかし、国王は言い返せなかった。

「手も足も出ないのです……」

「「…………」」

『───いや、手はあるかもしれん!』

全員がスピーレの方を見る。

『万物には必ず、大小に関係なく魔力がある。堕天使は周りの魔力を無くす力があり、それは常時であろう』

「そうか!」

国王も感づく。エリックとフィリップも気づいたようで頷いている。ダグラスとリーリエも気づいたようだ。

「つまり、魔力が見られない建物を調べれば!」

「エリック、急いで6番隊隊長を呼んでこい!」

「はっ!」

ソフィアが拐われてから4時間過ぎてやっと動き出した現在……夕方。ソフィアの夜伽の時間まで刻々と迫っていた。
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