異世界に来ちゃったよ!?

いがむり

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第3章

(60)起きて下さーい!

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「カズマ、フェアリーデイのソフィア様が来てくださったよ」

エルブが私を下ろしてくれて、ベッドに近付くけど顔までは見えない。今度はミシェルさんがベッドの隣にあった椅子に座らせてくれたの。カズマさんの顔を覗くと、焦げ茶色の髪が切っていないみたいで手入れもされずに伸びっぱなしになっていたの。呼吸も浅くて頬も痩せこけて、本当に衰弱してる……

「カズマさん……」

魔力もゆっくりだけど漏れ出てる……体内で循環出来なくなっちゃったのかな?それか制御出来なくなったのかな……?

『……』

あれ?さっきの男の子がカズマさんを見てる。

「(そういえば、どことなくカズマさんに似ているような気がする……あっ)」

あの子がさっきいたところから消えたよ!?どこに行ったのかな……

『……けて』

「……?」

今度はエルブの隣にいるよ。でも、何か言ってる。訴えてるみたいだけど……

『……たす、けて』

「(助けて……もしかして、カズマさんのこと?)」

周りを見るけど、やっぱり私以外に誰もこの子に気づいていない。

「(私が……やらなきゃ!)」

でもどうやってやれば──

【「魔力を渡すの?」】

「(そうだ、魔力を渡せばいいんだよ!)」






ソフィアはおもむろに両手を前に出して広げ、目を閉じた。

「ソフィアちゃん?」

「何を……?」

「(契約のときみたいに……)」

ソフィアは自分の魔力をカズマに流し込む。

《……!ソフィア、いかん!!》

『『……!!』』

「(全身を巡るように……巡るように……)」

流し込まれた魔力はカズマの中で巡りだした。しかし……

「(魔力を渡し続けてもまた出てきちゃう……これじゃ意味無いよ)」

『ソフィア様』

ソフィアはふと顔を上げると、ベッドをまたいで向かい側にあの少年がいた。

『もう大丈夫』

と言うと、少年は笑顔で光の泡となってカズマの中に取り込まれていった。そのときには、少年に靄は1つも見られなかった。






《…フィア…………ソフィア!》

「はっ!グ……グライ?」

さっきまで椅子に座っていたはずだけどアズルに抱き上げられてた。

《また口を挟む間も無く、無茶をしおって…》

『そーよ!衰弱してるからって魔力を渡すなんて』

『しかも結構な量だったのよ!自分のことも考えて欲しいわ…』

「ご、ごめんなさいぃ……」

レジーヌとミシェルはお互いに顔を合わせる。

「こう言うことだったのね……」

「ギルマスが注意したことが、まさかこんな無茶苦茶なことだったなんて…想像も出来なかったよ」




「そんなに、お叱りにならないで下さい」




その低く落ち着いた声に全員が目を向ける。そこには、目を覚ましたカズマが。

「「カズマ!!」」

「ああ……おはよう」

痩せこけた顔も生気が戻り、一気に顔色が良くなっていた。

「ごめん……あの時、もっと早く行っていたらこんなことにならなかったのに」

「いや、俺も依頼された所に着いても気付けなかった。自業自得だ」

「良かった……本当に、良かった」

2人とも泣きそうになるのを我慢してるよ。

「ソフィア様」

「はっ、はい」

カズマさんに手招きされて再びベッドの近くへ。

「何でしょ……う?!」

カズマさんが魔法で私をベッドの上に座らせちゃったよ!

「カズマさん、まだ魔法は──」

カズマはソフィアの言葉を遮ってソフィアを抱きしめた。

「カ…カズマさん?」

「ありがとうございますっ……僕を見つけてくれて」

「(やっぱり、あの子はカズマさんだったんだ)」

「……どういたしまして」





それから、私達は夕暮れ時になったので、私達はお家に帰ることにしたの。でも、まだ心配だからってミシェルさんが残るんだって。

「3年ぶりよ……本当に」

レジーヌさんまた思い出して泣きそうになってる。

「また明日行ったら……なんてことならないわよね?」

「きっと……ううん、絶対起きるよ!」

「……そうね!」

そしてソフィアは、すっかり上機嫌で今日の出来事を話してしまい、エリックにこっぴどく叱られたとさ。





「ソーフィーアー?」





「ごめんなさぁぁい!」











◇◆◇◆◇
お久しぶりです!
いつも見てくださっている方も、覗いてみて下さった方もありがとうございます(((o(*゚▽゚*)o)))

すみません。最近投稿ペースが格段に落ちてます……

気長に待っていただけると幸いです。

これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
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