202 / 591
第8章 通貨制度構築編
第199話 沢山集めるくん
しおりを挟む
カイベルから場所を聞いてその該当の島へやってきた。
「おぉ……凄い綿花畑」
島は全体的に綿花が咲いている。
詳しく知らないけど綿花って自生するのね。まあそういう進化をしたって考えておこう。この世界には骨鯨なんていう、超特殊進化した例もあるぐらいだし。 (第86話参照)
「これ全部収穫して行けば、町民全体に行き渡るかも」
さて、これをどうやって刈ろうか。
カイベルに頼んでも、この量は流石にかなりの時間を要するであろうことが、見ただけでわかる。
町民にお願いするのも手だけど、大勢にお願いするのも時間がかかりそうだ。
だとすれば――
「ここはまた魔道具を作るか」
創成魔法で特定の物、詳しく言えば特定の魔力を持つものだけを吸い込んで集める魔道具を作ろうと思う。
魔界で半年以上生活してきて、この世界にある万物は、何かしら微弱な魔力を帯びているらしいことがわかった。生物はもちろんのこと、木も、石や砂みたいな鉱物も微弱な魔力を帯びている。これらはその物体ごとに大なり小なり波長が違うらしい。この微弱に帯びた魔力を利用してやろうと思う。
球状の魔道具を創り出した。大きさは手のひらに乗るくらい。
そしていつも通り、中に物を入れる構造にする。今回は集めたい物を入れるように作った。この中に入れた魔力とほぼ同質の魔力の物体のみを吸い寄せて集める魔道具。
起動するためのエネルギーは、ゴーレムの時同様、外側からの魔力で補充できるようにした。
スイッチのオンオフで魔力の流れを切ることができ、オフにすることで効果が消えて、引き寄せていた物が外れるというシステム。電気磁石を思い浮かべてもらえると分かりやすい。電気が流れている間は金属が吸い付くけど、電気を切れば外れて落ちるみたいな。
効果範囲は半径五十メートルほど。
「名付けて『沢山集めるくん』! さて、上手くいくかしらね」
綿花から綿部分だけを千切り取って、『沢山集めるくん』の中に入れた。
魔力を流して起動エネルギーを補充。スイッチをオンにして、上空へ放り投げた。
すると――
綿花がザワザワと動きだし、数秒ののち、綿だけが外れて魔道具の方へ集まっていく。
「おおぉぉぉ、凄い光景! 綿だけどんどん吸い寄せられる!」
あっという間に、巨大なコットンボールが出来て、地面へ落下してきた。
「よし! あとはこれを亜空間収納ポケットに入れて~…………あっ……」
で、どうやってこれを収納する?
ただの綿とは言え、直径十メートルくらいの大きさになった。収納するのは簡単ではない。
「うわぁ……収穫だけ考えて、収納することを考えてなかった! 流石に大きすぎて持ち上がらない。とりあえず『沢山集めるくん』を停止させれば綿が引き剥がせるから、まずはスイッチを切って…………あっ……!」
『沢山集めるくん』、あのコットンボールの中じゃないか!!
収納より先に、綿を引き剥がすことを考えないといけない!
ど、どうやってスイッチを切る!?
……
…………
………………
「も、燃やしてみようか……? 一部分だけとか」
……
…………
………………
いやいやいや! 冷静に考えろ、私! ここで火なんか使ったら、綿毛なんだから簡単に全体に燃え移って全部焼失してしまうだろ!
下手したら綿花畑の方にも飛び火して大惨事ってことも……
「引っ張ったら取れないかしら? …………あ、取れた。じゃあこのまま取り続けていけば、中心に辿り着けるかも」
なんて考えて、コットンボールに穴を開けようと試みたが、引っ張って取れた綿が手から離れた瞬間に同じところへ戻って行くため、何度毟ってもほぼ意味が無い。
これはスイッチ切らないとどうにもならないな……
「か、掻き分けて入っていくしかないか……」
仕方ないので、綿を掻き分けつつ、中心を目指す。幸いにも手である程度寄けることができる。例えるなら強力な球状の磁石にくっ付いてる鉄みたいな感じ。あれも剥がせはしないけど、磁石上なら自由にズラすことはできる。
フワフワで気持ち良いが、相当掻き分けづらい……掻き分けてもかなりの量が戻ってくるから、中々前に進まない!
「ダメだ、届かない……」
そうだ! 強力な風魔法で一旦空中に飛ばして、空中で更に激しい風を起こしてくっ付いている綿を散らしてしまえば触れることができるかも!
コットンボールの下へ潜り込み、強力な風でコットンボールを上空へ弾き飛ばす。
よし、ここまでは想定通り!
次は地表の綿花畑に影響を与えないように、コットンボールが空中にある間に小規模な竜巻を起こして、『沢山集めるくん』から綿を無理矢理散らすことを考える。
「『つむじ風』!」
引き起こした風魔法によって、『沢山集めるくん』に引っ付いていた綿が、四方八方へ撒き散らされた。
「よし! 『沢山集めるくん』が見えた! あとは近付いてスイッチを切れば……」
が、散らした瞬間にすぐに綿が集まって再び巨大コットンボールを形成してしまった。
「な、なんて厄介な魔道具なの!?」
自分で作っておいて、何て言い種だと思うが、こんなに瞬時に再生するなんて想定してなかった……
巨大コットンボールは、さっき上空に弾き飛ばした時と同じ状態に復元されて地面に落下。
「なんじゃコレ……」
しかし、今のでヒントを得た! 風で撒き散らせるなら、撒き散らしつつ突き進めば良いのだ!
今度は右手にドリルのように動く風の渦を作り、そのままコットンボールに腕を突っ込む。
風を纏った腕は綿を撒き散らして道を切り開く。撒き散らされた綿は再び魔道具へ戻ろうとするが、撒き散らし続けるため、風を纏っている間は道が出来たままになる。このまま進めば『沢山集めるくん』が顔を出すだろう。
本体が見えた!
『沢山集めるくん』本体を吹き飛ばさないように少し風を弱め、スイッチをオフにした。
魔力源 (※)をオフにした直後、引っ付いていた綿が地面に落下。
(※魔力源:魔力で言うところの『電源』のようなもの)
「ふぅ……何とか魔力源を切れたわ……」
アニメとかで、こういった周囲の物体を集める系のアイテムが登場することがたまにあるけど、実際作ってみるとこんなに厄介なのね……
集めるだけなら問題無いけど、その後が大変。
これは外側からオンオフ出来るようにリモコンが必要な魔道具だわ。
魔道具をオフにした後には大量の綿。
その様は最早綿の絨毯。ここに寝ころんだらさぞ気持ち良く寝られそうだ。
「うわぁ……これいちいち手で拾って亜空間収納ポケットに入れるのも面倒だな……あ、そうだ」
早速『沢山集めるくん』を遠隔で動かすためのリモコンを追加で創成。更にボダン一つでリモコンのあるところへ戻ってくるという機能を付けた。
『沢山集めるくん』を拾い上げて、亜空間収納ポケット内に投げ込む。
亜空間収納ポケットの入り口を開けたまま、スイッチをオン。すると――
地面に散らばった綿が勢いよく亜空間収納ポケットの中に吸い込まれて行く。
「おぉぉぉ! すっげぇぇ!!」
あっという間に散らばった綿が片付いた。
「あとはスイッチをオフにして、と――」
亜空間収納ポケット内を覗くと、綿は『沢山集めるくん』からちゃんと剥がれている。
それを確認し、今度は追加した機能のスイッチを押すと、『沢山集めるくん』がリモコンを持つ私のところへ戻って来た。
「よし! ちゃんと戻って来たね! あとはこれを綿花畑がある限り繰り返そう!」
その後、集めては収納、集めては収納を繰り返し、大量の綿をゲットだぜ!
綿収穫後、布団店に卸しに行ったが、羊毛の時同様その物量の多さに驚愕、そしてちょっと引かれた。
しかし、これで住民みんなに布団が行き渡ると思う。
『沢山集めるくん』を使えば、作物の収穫とかにも便利そうだけど……これを使ったら楽することを覚えちゃうと思うから、私以外には使わせないようにしないといけないな。
そうしないと、私が死んだ後に立ち行かなくなる。
これを使えないのは残念だけど、作ったことは誰にも言わず秘密にしておこう。
◇
余談だけど、部屋中の埃が取れるかと思って、『沢山集めるくん』を室内で使ったところ、少量の埃しか取れなかった。
毎日カイベルがきちんと掃除してくれているため、この家にはほとんど埃が無いらしい。
が、この話はこれで終わりではなかった――
翌日散歩兼パトロールのために家を出ると、家の外側がなぜか埃まみれ。
「……何これ? 何でこんな汚くなってるの……?」
何でこんなことになってるのかとよくよく考えると、昨日室内で使った『沢山集めるくん』に思い至った。
効果範囲を半径五十メートルほどと設定したため、吸い付ける効果が家の中だけで収まらず、家外にある、家の中の埃と同質の土を少量ながら吸引してしまい、我が家の壁面に張り付けてしまったらしい。
幸いだったのは吸引する魔力がほんの少量家から漏れ出ただけだったこと。これがもし全開で吸い付けていたら、この家は土の重さで潰れていたかもしれない。
「…………あの……カイベルさん?」
「はい?」
「壁面に張り付いた土、払っておいてもらえる?」
「アルトラ様、今日のスケジュールはどうなっていますか?」
「今日は何の予定も無い」
「では、ご自分でどうぞ。私はいつも通り屋内の掃除を致しますので」
「………………」
この日は泣く泣く家の壁全体の土を払うハメになった。
今後この魔道具は使わないように亜空間収納ポケットに放り込んだ。
まあ、よく考えたら、カイベルが毎日全部掃除してくれてるから別にこれ使わなくても良かったんだ。
「おぉ……凄い綿花畑」
島は全体的に綿花が咲いている。
詳しく知らないけど綿花って自生するのね。まあそういう進化をしたって考えておこう。この世界には骨鯨なんていう、超特殊進化した例もあるぐらいだし。 (第86話参照)
「これ全部収穫して行けば、町民全体に行き渡るかも」
さて、これをどうやって刈ろうか。
カイベルに頼んでも、この量は流石にかなりの時間を要するであろうことが、見ただけでわかる。
町民にお願いするのも手だけど、大勢にお願いするのも時間がかかりそうだ。
だとすれば――
「ここはまた魔道具を作るか」
創成魔法で特定の物、詳しく言えば特定の魔力を持つものだけを吸い込んで集める魔道具を作ろうと思う。
魔界で半年以上生活してきて、この世界にある万物は、何かしら微弱な魔力を帯びているらしいことがわかった。生物はもちろんのこと、木も、石や砂みたいな鉱物も微弱な魔力を帯びている。これらはその物体ごとに大なり小なり波長が違うらしい。この微弱に帯びた魔力を利用してやろうと思う。
球状の魔道具を創り出した。大きさは手のひらに乗るくらい。
そしていつも通り、中に物を入れる構造にする。今回は集めたい物を入れるように作った。この中に入れた魔力とほぼ同質の魔力の物体のみを吸い寄せて集める魔道具。
起動するためのエネルギーは、ゴーレムの時同様、外側からの魔力で補充できるようにした。
スイッチのオンオフで魔力の流れを切ることができ、オフにすることで効果が消えて、引き寄せていた物が外れるというシステム。電気磁石を思い浮かべてもらえると分かりやすい。電気が流れている間は金属が吸い付くけど、電気を切れば外れて落ちるみたいな。
効果範囲は半径五十メートルほど。
「名付けて『沢山集めるくん』! さて、上手くいくかしらね」
綿花から綿部分だけを千切り取って、『沢山集めるくん』の中に入れた。
魔力を流して起動エネルギーを補充。スイッチをオンにして、上空へ放り投げた。
すると――
綿花がザワザワと動きだし、数秒ののち、綿だけが外れて魔道具の方へ集まっていく。
「おおぉぉぉ、凄い光景! 綿だけどんどん吸い寄せられる!」
あっという間に、巨大なコットンボールが出来て、地面へ落下してきた。
「よし! あとはこれを亜空間収納ポケットに入れて~…………あっ……」
で、どうやってこれを収納する?
ただの綿とは言え、直径十メートルくらいの大きさになった。収納するのは簡単ではない。
「うわぁ……収穫だけ考えて、収納することを考えてなかった! 流石に大きすぎて持ち上がらない。とりあえず『沢山集めるくん』を停止させれば綿が引き剥がせるから、まずはスイッチを切って…………あっ……!」
『沢山集めるくん』、あのコットンボールの中じゃないか!!
収納より先に、綿を引き剥がすことを考えないといけない!
ど、どうやってスイッチを切る!?
……
…………
………………
「も、燃やしてみようか……? 一部分だけとか」
……
…………
………………
いやいやいや! 冷静に考えろ、私! ここで火なんか使ったら、綿毛なんだから簡単に全体に燃え移って全部焼失してしまうだろ!
下手したら綿花畑の方にも飛び火して大惨事ってことも……
「引っ張ったら取れないかしら? …………あ、取れた。じゃあこのまま取り続けていけば、中心に辿り着けるかも」
なんて考えて、コットンボールに穴を開けようと試みたが、引っ張って取れた綿が手から離れた瞬間に同じところへ戻って行くため、何度毟ってもほぼ意味が無い。
これはスイッチ切らないとどうにもならないな……
「か、掻き分けて入っていくしかないか……」
仕方ないので、綿を掻き分けつつ、中心を目指す。幸いにも手である程度寄けることができる。例えるなら強力な球状の磁石にくっ付いてる鉄みたいな感じ。あれも剥がせはしないけど、磁石上なら自由にズラすことはできる。
フワフワで気持ち良いが、相当掻き分けづらい……掻き分けてもかなりの量が戻ってくるから、中々前に進まない!
「ダメだ、届かない……」
そうだ! 強力な風魔法で一旦空中に飛ばして、空中で更に激しい風を起こしてくっ付いている綿を散らしてしまえば触れることができるかも!
コットンボールの下へ潜り込み、強力な風でコットンボールを上空へ弾き飛ばす。
よし、ここまでは想定通り!
次は地表の綿花畑に影響を与えないように、コットンボールが空中にある間に小規模な竜巻を起こして、『沢山集めるくん』から綿を無理矢理散らすことを考える。
「『つむじ風』!」
引き起こした風魔法によって、『沢山集めるくん』に引っ付いていた綿が、四方八方へ撒き散らされた。
「よし! 『沢山集めるくん』が見えた! あとは近付いてスイッチを切れば……」
が、散らした瞬間にすぐに綿が集まって再び巨大コットンボールを形成してしまった。
「な、なんて厄介な魔道具なの!?」
自分で作っておいて、何て言い種だと思うが、こんなに瞬時に再生するなんて想定してなかった……
巨大コットンボールは、さっき上空に弾き飛ばした時と同じ状態に復元されて地面に落下。
「なんじゃコレ……」
しかし、今のでヒントを得た! 風で撒き散らせるなら、撒き散らしつつ突き進めば良いのだ!
今度は右手にドリルのように動く風の渦を作り、そのままコットンボールに腕を突っ込む。
風を纏った腕は綿を撒き散らして道を切り開く。撒き散らされた綿は再び魔道具へ戻ろうとするが、撒き散らし続けるため、風を纏っている間は道が出来たままになる。このまま進めば『沢山集めるくん』が顔を出すだろう。
本体が見えた!
『沢山集めるくん』本体を吹き飛ばさないように少し風を弱め、スイッチをオフにした。
魔力源 (※)をオフにした直後、引っ付いていた綿が地面に落下。
(※魔力源:魔力で言うところの『電源』のようなもの)
「ふぅ……何とか魔力源を切れたわ……」
アニメとかで、こういった周囲の物体を集める系のアイテムが登場することがたまにあるけど、実際作ってみるとこんなに厄介なのね……
集めるだけなら問題無いけど、その後が大変。
これは外側からオンオフ出来るようにリモコンが必要な魔道具だわ。
魔道具をオフにした後には大量の綿。
その様は最早綿の絨毯。ここに寝ころんだらさぞ気持ち良く寝られそうだ。
「うわぁ……これいちいち手で拾って亜空間収納ポケットに入れるのも面倒だな……あ、そうだ」
早速『沢山集めるくん』を遠隔で動かすためのリモコンを追加で創成。更にボダン一つでリモコンのあるところへ戻ってくるという機能を付けた。
『沢山集めるくん』を拾い上げて、亜空間収納ポケット内に投げ込む。
亜空間収納ポケットの入り口を開けたまま、スイッチをオン。すると――
地面に散らばった綿が勢いよく亜空間収納ポケットの中に吸い込まれて行く。
「おぉぉぉ! すっげぇぇ!!」
あっという間に散らばった綿が片付いた。
「あとはスイッチをオフにして、と――」
亜空間収納ポケット内を覗くと、綿は『沢山集めるくん』からちゃんと剥がれている。
それを確認し、今度は追加した機能のスイッチを押すと、『沢山集めるくん』がリモコンを持つ私のところへ戻って来た。
「よし! ちゃんと戻って来たね! あとはこれを綿花畑がある限り繰り返そう!」
その後、集めては収納、集めては収納を繰り返し、大量の綿をゲットだぜ!
綿収穫後、布団店に卸しに行ったが、羊毛の時同様その物量の多さに驚愕、そしてちょっと引かれた。
しかし、これで住民みんなに布団が行き渡ると思う。
『沢山集めるくん』を使えば、作物の収穫とかにも便利そうだけど……これを使ったら楽することを覚えちゃうと思うから、私以外には使わせないようにしないといけないな。
そうしないと、私が死んだ後に立ち行かなくなる。
これを使えないのは残念だけど、作ったことは誰にも言わず秘密にしておこう。
◇
余談だけど、部屋中の埃が取れるかと思って、『沢山集めるくん』を室内で使ったところ、少量の埃しか取れなかった。
毎日カイベルがきちんと掃除してくれているため、この家にはほとんど埃が無いらしい。
が、この話はこれで終わりではなかった――
翌日散歩兼パトロールのために家を出ると、家の外側がなぜか埃まみれ。
「……何これ? 何でこんな汚くなってるの……?」
何でこんなことになってるのかとよくよく考えると、昨日室内で使った『沢山集めるくん』に思い至った。
効果範囲を半径五十メートルほどと設定したため、吸い付ける効果が家の中だけで収まらず、家外にある、家の中の埃と同質の土を少量ながら吸引してしまい、我が家の壁面に張り付けてしまったらしい。
幸いだったのは吸引する魔力がほんの少量家から漏れ出ただけだったこと。これがもし全開で吸い付けていたら、この家は土の重さで潰れていたかもしれない。
「…………あの……カイベルさん?」
「はい?」
「壁面に張り付いた土、払っておいてもらえる?」
「アルトラ様、今日のスケジュールはどうなっていますか?」
「今日は何の予定も無い」
「では、ご自分でどうぞ。私はいつも通り屋内の掃除を致しますので」
「………………」
この日は泣く泣く家の壁全体の土を払うハメになった。
今後この魔道具は使わないように亜空間収納ポケットに放り込んだ。
まあ、よく考えたら、カイベルが毎日全部掃除してくれてるから別にこれ使わなくても良かったんだ。
1
あなたにおすすめの小説
美化係の聖女様
しずもり
ファンタジー
毒親の仕打ち、親友と恋人の裏切り、人生最悪のどん底でやけ酒を煽り何を思ったのか深夜に突然掃除を始めたら床がドンドンって大きく鳴った。
ゴメン、五月蝿かった?
掃除は止めにしよう、そう思った瞬間、床に現れた円のようなものが光りだした。
気づいたらゴミと掃除道具と一緒に何故か森の中。
地面には気を失う前に見た円が直径3メートルぐらいの大きさで光ってる。
何コレ、どうすればいい?
一方、魔王復活の兆しに聖女を召喚した王城では召喚された筈の聖女の姿が見当たらない。
召喚した手応えはあったものの目の前の床に描かれた魔法陣には誰も居ない。
もしかして召喚先を間違えた?
魔力の残滓で聖女が召喚された場所に辿り着いてみれば聖女はおらず。
それでも魔王復活は待ってはくれない。
それならば聖女を探しながら魔王討伐の旅へ見切り発車で旅する第二王子一行。
「もしかしたら聖女様はいきなり召喚された事にお怒りなのかも知れない、、、、。」
「いや、もしかしたら健気な聖女様は我らの足手まといにならぬ様に一人で浄化の旅をしているのかも知れません。」
「己の使命を理解し果敢に試練に立ち向かう聖女様を早く見つけださねばなりません。」
「もしかして聖女様、自分が聖女って気づいて無いんじゃない?」
「「「・・・・・・・・。」」」
何だかよく分からない状況下で主人公が聖女の自覚が無いまま『異世界に来てしまった理由』を探してフラリと旅をする。
ここ、結構汚れていません?ちょっと掃除しますから待ってて下さいね。掃除好きの聖女は無自覚浄化の旅になっている事にいつ気付くのか?
そして聖女を追って旅する第二王子一行と果たして出会う事はあるのか!?
魔王はどこに?
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
不定期更新になります。
主人公は自分が聖女だとは気づいていません。
恋愛要素薄めです。
なんちゃって異世界の独自設定になります。
誤字脱字は見つけ次第修正する予定です。
R指定は無しの予定です。
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
【完結】竜騎士の私は竜の番になりました!
胡蝶花れん
ファンタジー
ここは、アルス・アーツ大陸。
主に5大国家から成り立つ大陸である。
この世界は、人間、亜人(獣に変身することができる。)、エルフ、ドワーフ、魔獣、魔女、魔人、竜などの、いろんな種族がおり、また魔法が当たり前のように使える世界でもあった。
この物語の舞台はその5大国家の内の一つ、竜騎士発祥の地となるフェリス王国から始まる、王国初の女竜騎士の物語となる。
かくして、竜に番(つがい)認定されてしまった『氷の人形』と呼ばれる初の女竜騎士と竜の恋模様はこれいかに?! 竜の番の意味とは?恋愛要素含むファンタジーモノです。
※毎日更新(平日)しています!(年末年始はお休みです!)
※1話当たり、1200~2000文字前後です。
目を覚ますと雑魚キャラになっていたけど、何故か最強なんです・・・
Seabolt
ファンタジー
目を覚ますと雑魚キャラに何の因果か知らないけど、俺は最強の超能力者だった・・・
転生した世界の主流は魔力であって、中にはその魔力で貴族にまでなっている奴もいるという。
そんな世界をこれから冒険するんだけど、俺は何と雑魚キャラ。設定は村人となっている。
<script src="//accaii.com/genta/script.js" async></script><noscript><img src="//accaii.com/genta/script?guid=on"></noscript>
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
精霊が俺の事を気に入ってくれているらしく過剰に尽くしてくれる!が、周囲には精霊が見えず俺の評価はよろしくない
よっしぃ
ファンタジー
俺には僅かながら魔力がある。この世界で魔力を持った人は少ないからそれだけで貴重な存在のはずなんだが、俺の場合そうじゃないらしい。
魔力があっても普通の魔法が使えない俺。
そんな俺が唯一使える魔法・・・・そんなのねーよ!
因みに俺の周囲には何故か精霊が頻繁にやってくる。
任意の精霊を召還するのは実はスキルなんだが、召喚した精霊をその場に留め使役するには魔力が必要だが、俺にスキルはないぞ。
極稀にスキルを所持している冒険者がいるが、引く手あまたでウラヤマ!
そうそう俺の総魔力量は少なく、精霊が俺の周囲で顕現化しても何かをさせる程の魔力がないから直ぐに姿が消えてしまう。
そんなある日転機が訪れる。
いつもの如く精霊が俺の魔力をねだって頂いちゃう訳だが、大抵俺はその場で気を失う。
昔ひょんな事から助けた精霊が俺の所に現れたんだが、この時俺はたまたまうつ伏せで倒れた。因みに顔面ダイブで鼻血が出たのは内緒だ。
そして当然ながら意識を失ったが、ふと目を覚ますと俺の周囲にはものすごい数の魔石やら素材があって驚いた。
精霊曰く御礼だってさ。
どうやら俺の魔力は非常に良いらしい。美味しいのか効果が高いのかは知らんが、精霊の好みらしい。
何故この日に限って精霊がずっと顕現化しているんだ?
どうやら俺がうつ伏せで地面に倒れたのが良かったらしい。
俺と地脈と繋がって、魔力が無限増殖状態だったようだ。
そしてこれが俺が冒険者として活動する時のスタイルになっていくんだが、理解しがたい体勢での活動に周囲の理解は得られなかった。
そんなある日、1人の女性が俺とパーティーを組みたいとやってきた。
ついでに精霊に彼女が呪われているのが分かったので解呪しておいた。
そんなある日、俺は所属しているパーティーから追放されてしまった。
そりゃあ戦闘中だろうがお構いなしに地面に寝そべってしまうんだから、あいつは一体何をしているんだ!となってしまうのは仕方がないが、これでも貢献していたんだぜ?
何せそうしている間は精霊達が勝手に魔物を仕留め、素材を集めてくれるし、俺の身をしっかり守ってくれているんだが、精霊が視えないメンバーには俺がただ寝ているだけにしか見えないらしい。
因みにダンジョンのボス部屋に1人放り込まれたんだが、俺と先にパーティーを組んでいたエレンは俺を助けにボス部屋へ突入してくれた。
流石にダンジョン中層でも深層のボス部屋、2人ではなあ。
俺はダンジョンの真っただ中に追放された訳だが、くしくも追放直後に俺の何かが変化した。
因みに寝そべっていなくてはいけない理由は顔面と心臓、そして掌を地面にくっつける事で地脈と繋がるらしい。地脈って何だ?
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
アトハ
ファンタジー
【短いあらすじ】
普通を勘違いした魔界育ちの少女が、王都に旅立ちうっかり無双してしまう話(前世は病院少女なので、本人は「超健康な身体すごい!!」と無邪気に喜んでます)
【まじめなあらすじ】
主人公のフィアナは、前世では一生を病院で過ごした病弱少女であったが……、
「健康な身体って凄い! 神さま、ありがとう!(ドラゴンをワンパンしながら)」
転生して、超健康な身体(最強!)を手に入れてしまう。
魔界で育ったフィアナには、この世界の普通が分からない。
友達を作るため、王都の学園へと旅立つことになるのだが……、
「なるほど! 王都では、ドラゴンを狩るには許可が必要なんですね!」
「「「違う、そうじゃない!!」」」
これは魔界で育った超健康な少女が、うっかり無双してしまうお話である。
※他サイトにも投稿中
※旧タイトル
病弱少女、転生して健康な肉体(最強)を手に入れる~友達が欲しくて魔境を旅立ちましたが、どうやら私の魔法は少しおかしいようです~
ヒロイン? 玉の輿? 興味ありませんわ! お嬢様はお仕事がしたい様です。
彩世幻夜
ファンタジー
「働きもせずぐうたら三昧なんてつまんないわ!」
お嬢様はご不満の様です。
海に面した豊かな国。その港から船で一泊二日の距離にある少々大きな離島を領地に持つとある伯爵家。
名前こそ辺境伯だが、両親も現当主の祖父母夫妻も王都から戻って来ない。
使用人と領民しか居ない田舎の島ですくすく育った精霊姫に、『玉の輿』と羨まれる様な縁談が持ち込まれるが……。
王道中の王道の俺様王子様と地元民のイケメンと。そして隠された王子と。
乙女ゲームのヒロインとして生まれながら、その役を拒否するお嬢様が選ぶのは果たして誰だ?
※5/4完結しました。
新作
【あやかしたちのとまり木の日常】
連載開始しました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる