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epilogue~天使の逆襲~
epilogue~天使の逆襲~⑤
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「子どもはまた、いつか作りましょう。香澄さんは恋をすることも初めてですよね? もちろん夫婦ではあるんだけど、その前にこれからもずっと俺に恋をするって誓ってくれる?」
うとうととしてゆっくりと覚醒してゆく中で、気づいたらされていた香澄だ。
その神代の言葉でぱちっと目が覚めた。もう香澄が恋できるのなんて、神代しかいないのに。
香澄は微笑んで真っすぐに神代を見た。
「もちろん誓います」
「じゃあ、証明してもらおうかな?」
証明ってなんだろうか。
神代は嬉しそうな顔をして自分の鎖骨の下の胸元を指さした。
それは以前は香澄の手紙が入っていたり、指輪を入れていた内ポケットの辺りだ。
「いつも大事なものをここに入れていたんですよ。だから、ここにね、香澄さんの痕をつけてほしいな」
「痕……?」
「キスマークですよ」
そう耳元で囁かれて、香澄は真っ赤になってしまった。
「ほ、本気ですか?」
「もちろん」
にっこりと天使のごとく笑みを浮かべる神代が心から本気だと香澄にも分かる。
ごくっと香澄は息をのんで、そっと神代の白いつるりとした肌に唇をつけた。ちゅっとしてみたもののそんなものでは痕もつかない。
「おかしいです。つきません」
「もっといっぱい吸って」
「え……」
確かに言われてみれば、香澄の肌に痕をつけるときは神代も強く吸っているかもしれなかった。けれど、そんなに吸うとは思わなかったのだ。
もう一度肌に唇をつけた香澄は頑張ってちゅうっと一生懸命吸う。
「ん……」
その声にちらっと上目遣いで見ると、神代が顔を赤くしていたのだ。
「ごめんなさい。可愛すぎて、興奮して少し声が漏れてしまった」
ということはさっきの声は神代が感じてくれた声なのだ。普段声を出していいと言われているけれど、感じている声を聞けることがこんなにも嬉しいものだと香澄は知らなかった。
「もっと、聞きたいです」
そう言った香澄が肌から唇と離すと、綺麗に花びらのような痕がついていた。それを見て香澄はうれしそうな声がでてしまう。
「見て! 佳祐さん、綺麗にできました!」
「本当ですね。で、俺の奥様からはもちろん綺麗にできたお礼を俺にいただけるんですよね?」
神代から低い声が聞こえた。
──綺麗にできたお礼……? ってなんでしょう?
ベッドに押し倒されて、香澄は胸元にたくさんの神代からのキスを受ける。
「きゃーっ!」
そう言いながらも香澄も笑ってしまっていた。
「香澄さん、君は僕の天使だ。愛してます。これからもずっと一緒に人生を歩んでいきましょうね」
自分こそ天使のような姿で神代が言うのに、香澄も笑顔で返した。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
そして二人は自然と甘いキスを交わして、この後もずっと幸せに暮らしてゆくのだろう。
*⋆꒰ঌ┈┈END┈┈໒꒱⋆*
最後までお読み頂き、ありがとうございました!
感想やいいね❤️等励みになります(* ॑꒳ ॑*)💕
番外編のリクエスト等あれば、ぜひ感想などでお寄せくださいね🙇♀️
うとうととしてゆっくりと覚醒してゆく中で、気づいたらされていた香澄だ。
その神代の言葉でぱちっと目が覚めた。もう香澄が恋できるのなんて、神代しかいないのに。
香澄は微笑んで真っすぐに神代を見た。
「もちろん誓います」
「じゃあ、証明してもらおうかな?」
証明ってなんだろうか。
神代は嬉しそうな顔をして自分の鎖骨の下の胸元を指さした。
それは以前は香澄の手紙が入っていたり、指輪を入れていた内ポケットの辺りだ。
「いつも大事なものをここに入れていたんですよ。だから、ここにね、香澄さんの痕をつけてほしいな」
「痕……?」
「キスマークですよ」
そう耳元で囁かれて、香澄は真っ赤になってしまった。
「ほ、本気ですか?」
「もちろん」
にっこりと天使のごとく笑みを浮かべる神代が心から本気だと香澄にも分かる。
ごくっと香澄は息をのんで、そっと神代の白いつるりとした肌に唇をつけた。ちゅっとしてみたもののそんなものでは痕もつかない。
「おかしいです。つきません」
「もっといっぱい吸って」
「え……」
確かに言われてみれば、香澄の肌に痕をつけるときは神代も強く吸っているかもしれなかった。けれど、そんなに吸うとは思わなかったのだ。
もう一度肌に唇をつけた香澄は頑張ってちゅうっと一生懸命吸う。
「ん……」
その声にちらっと上目遣いで見ると、神代が顔を赤くしていたのだ。
「ごめんなさい。可愛すぎて、興奮して少し声が漏れてしまった」
ということはさっきの声は神代が感じてくれた声なのだ。普段声を出していいと言われているけれど、感じている声を聞けることがこんなにも嬉しいものだと香澄は知らなかった。
「もっと、聞きたいです」
そう言った香澄が肌から唇と離すと、綺麗に花びらのような痕がついていた。それを見て香澄はうれしそうな声がでてしまう。
「見て! 佳祐さん、綺麗にできました!」
「本当ですね。で、俺の奥様からはもちろん綺麗にできたお礼を俺にいただけるんですよね?」
神代から低い声が聞こえた。
──綺麗にできたお礼……? ってなんでしょう?
ベッドに押し倒されて、香澄は胸元にたくさんの神代からのキスを受ける。
「きゃーっ!」
そう言いながらも香澄も笑ってしまっていた。
「香澄さん、君は僕の天使だ。愛してます。これからもずっと一緒に人生を歩んでいきましょうね」
自分こそ天使のような姿で神代が言うのに、香澄も笑顔で返した。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします」
そして二人は自然と甘いキスを交わして、この後もずっと幸せに暮らしてゆくのだろう。
*⋆꒰ঌ┈┈END┈┈໒꒱⋆*
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今回も楽しく読ませていただきました〜✨😄義母が書道をしていまして、香澄ちゃんがちょっと身近に感じていました。展示会などに向けて半年くらいかけて、書く言葉を考え書体を選び、納得いくまで練習して仕上げるということを聴いておりました。義母の書いた掛け軸や色紙が家に飾ってあります。
先生の書かれるヒロインはほんとに可愛くて癒されます。
また作品を楽しみにしています!😊
はなここさん、身近に書道をされている方がいらっしゃるのですね!しかも展示会などに出されていらっしゃるなんてすごいです!
この度のご縁で私も初めて展示会なるものに行ってきました。
ヒロインを褒めていただき、とても嬉しいです🥰❤️
また書きますので読みに来てくださったら嬉しいです🍀✨
そらさん🩵
完結おめでとうございます🍾
皆さまも仰られていますように、色んなシチュエーションの番外編をぜひ🙏ぜひ🙏お願いいたします🙏
2人が醸し出す空気感が堪らなく好きなんです🫧🍀
特にクールで冷静な佳祐さんが香澄ちゃんによって別人のような人格になったり、我に返ると可愛いお仕置きしたみたり、翻弄されるお姿が堪りません💗
そして真っ直ぐでこれまた佳祐さんに翻弄され、佳祐さん色に染まっていく心の中の言葉達が可愛すぎる香澄ちゃん🤍
また2人に会える日を楽しみにしています*ೄ*🌹٭:*ೄ*🌹
らびぽろさん、ありがとうございます💖✨
連載中も感想をありがとうございました。
日々の励みでした🍀✨
色んなシチュエーション😂
私もこの二人は書いていてとても楽しかったので、その空気感が伝わっていて本当に嬉しいです(* ॑꒳ ॑*)
いつか二人の物語をまた書けたらなって思っています☺️
おはようございます☀
毎朝の癒しの時間が…
勿論、番外編希望!!
新婚旅行編
ベビー誕生編
などなど…
よろしくお願いします。
毎日投稿お疲れ様でした。
shineeloveさん、ありがとうございます(* ᴗ͈ˬᴗ͈)
番外編リクエストとても嬉しいです❤️✨
ベビー誕生したら、ますます甘々になりそうな神代さんですね🤭