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例のα
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俺は恨みのこもった目線で翔を見た。
俺の前の席に後ろ向きで座って背もたれに寄りかかっている翔はへらへらと濁すように笑っている。
俺は湧いてこない食欲を無理矢理引き出しながら菓子パンを齧った。翔はいつものように栄養士の姉が作ったという手作り弁当を食べていて、自分との落差に益々腹が立ってくる。
さっきまでは感謝していたはずなのに、俺の中で翔の株の暴落具合がすごい。
でも仕方ないよな、とも思う。誰かに八つ当たりしないとやっていられないのだ。
「ごめんて」
「許さん」
「てか何があったん?」
「黙秘」
謎の一年生にキスをされた後、翔がすぐに保健室に戻ってきた。フリーズしている俺に再び笑いかけると、謎の一年生は何事も無かったかのような顔で保健室を出て行った。
「悪い悪い! ネックウォーマー渡すの忘れてたわ」
「………………もう貰った」
不機嫌そうな俺の顔を見た翔は一瞬にして口をつぐみ、何かを察したように「じゃ、じゃあ俺は授業に戻るわ!」と大袈裟な声を出して逃げて行った。
俺はヤツが触れた自分の頬をネックウォーマーで擦った。
最悪。
あのトラウマ以降、女の子に触れるのはおろか、近付くことさえも怖くなった。彼女が欲しいと思う割には、自分から物理的に距離をとってしまい、中学生の時は極度の女嫌いだと勘違いされていた。
そんな俺の生活の中にキスする機会があったかといえば、もちろんあるはずもなく、さっきのアレが初キスだと言わざるを得ない状況になってしまった。
いくらなんでも可哀想過ぎないか、俺。
自分の人生、振り返れば振り返るほど惨めに思えてくる。なんでこんな目に遭わないといけないのかと憤る。考えるまでもなく、あのαのせいなのだが、あのαの所在が分からなかった以上、この怒りの矛先が向かう先がなくて積み重なっていった。
いや、そもそもさ。
ふと、ごちゃごちゃした考えが急に静かになり、一つの考えだけが残った。
例のαとか俺のトラウマとか一切関係なく、あの一年が全部悪いんじゃね……?
子どもの頃から、何か悪いことがあると全部例のαのせいにする癖がついていた。それは悪癖だと、何回か翔に指摘されていたが、俺の心に響いていなかった。
俺は空いていた口を閉じた。
なるほど、と今になってようやく納得した。
しかし、納得したからと言って、全てを受け入れられる訳ではない。
それに気がかりな事もあった。
あいつの顔……
あの一年に抱き締められた時、過去の映像がフラッシュバックした。忘れていたはずのあのαの顔も思い出した。
記憶の奥底で蓋をしていたαの顔とあの一年の顔がぴったりと重なる。怖いくらいに。
まさか。
ほとんど確信に近かったが否定したい一心で答えを濁す。
まだ、確定ではない。
あんなに恨んでいた相手が自分の近くにいて、あまつさえいきなりキスしてきたとなったら、流石に二、三発は殴ってもいいんじゃないかと思う。
どちらにせよ、キスされた事実は消えないし、うなじの痕もしっかり見られた。
法律が許すなら殴ってやりたいが、許されないのなら存在を忘れるしかない。あいつが例のαであろうがなかろうが、もう金輪際関わらないようにしよう。
何しろ俺はαアレルギーなのだ。アレルギーが出る可能性があるものには近付かないのが鉄則で、それが一番の身を守る方法だと、今初めて実感した。
あんなに復讐しようと躍起になっていたのに、自分も大人になったなぁ、と独り言ちる。
「おーい、千秋さーん?」
上の空になっていた俺の目の前を翔の手の平が上下に動く。
「息してる?」
「ギリギリ」
「ギリギリかぁ」
生存確認をしてくる翔を睨むのをようやくやめて、俺は眉間の間を指で摘んだ。いつもはしない難しい顔をし続けたせいで表情筋が攣りそうになった。
「いや、本当に悪いことしたって思ってるよ」
「それは……もういい。八つ当たりしてただけだし」
「八つ当たりだって自覚あったんだ?」
「うるはい」
俺は口いっぱいにパンを詰め込む。甘いジャムが口いっぱいに広がって、いつもなら気にならない甘さが、やけにしつこく感じた。
「何があったかって言いたくないなら無理に聞くつもりは無いけどさ、教えてくれたら俺だって協力できることもあるかもじゃん?」
「それは……まぁ」
翔のことは全面的に信用している。俺には勿体ないくらいのいい奴で、自分の親よりも翔の方が今の俺に詳しいくらいだ。
それでもなんとなく気が進まないのは、初対面の男にいきなり抱き付かれてキスされたなんて、いくら親友でも打ち明けるのは恥ずかしかったからだ。
俺は慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「その……、もしかしたら、保健室にいたあの一年が例のαかもしれなくて……」
「はぁ!?!?!?!?!?!?」
「声が!!!! デカい!!!!」
翔は慌てて口を塞ぎ、机から落ちかけた弁当箱を元の位置に戻した。俺たちが二人で騒がしいのはいつもの事で、クラスにいたやつらは対して気にしていなかった。
「え、…………マジ?」
「分かんない……なんとなく、そんな感じがしただけだけど」
「なんとなくかぁ~」
「そうなんだよ。俺βだし、仮にあいつがαでも分からないし」
例え、運命の番じゃなくても、αとΩは本能的にお互いを察知する能力があると言う。それがどういう感覚なのかは分からないが、きっとこんなあやふやなものではないのだろう。
「俺もβだしなぁ~。そもそもこの学校の奴らみんなβ…………あ、」
翔は何かを思いついたように瞳を大きくした。
「今年入学してきたって噂のα! あいつがそのαなんじゃね?」
「あ!」
「いるらしいって噂レベルの話だったけど、もしかしたらもしかするかも……!」
「確かに……!」
もしそうなら、本当にアイツは例のαで、俺のトラウマの元凶なのかもしれない。
自分の中にあった確信が更に解像度を増してきて、いよいよ現実味が出てくる。
「俺、その噂を聞いた友達から詳しく聞いてこようか?」
翔は少し心配そうに俺を見る。本当に俺の親友はどこまでも優しくて察しがいい。でも。
「いや、いい」
「……なんで? 相手のこと分かってた方が対処しやすくね?」
翔の言うことはもっともだ。
「どっちにしろ、もうアイツとは関わらないようにするって決めたから」
俺がそう言うと、翔は意外そうな顔をした。
「てっきり、復讐だーー! って始まるのかと思ってたんだけど、大人になったんだなぁ~」
さっき自分でも大人になったなぁと思ったが、同い年の親友に言われると、何故か馬鹿にされたような気がしてくる。
「とにかく! そういう訳だから、俺はここを無事に卒業するまで、あのαの事は一切忘れて、関わらないように生活するつもりだから」
「はいはい。頑張れよー」
「興味ないって顔すんな!」
俺と関わりがある人物なら避けて生活するのは難しいかもしれない。でもアイツは一年で、現に今までアイツの存在すら知らなかった。目立つ容姿なのに校内で見かけた記憶も無ければ、向こうから接触されたのも今回が初めてだ。
と、いうことは、避けようと思えばいくらでも避けられる状況だということだ。卒業するまでの後半年と少し、逃げ切ってしまえばもう一生関わることはないだろう。
俺は脳内シュミレーションで勝ちを確信して、沈んでいた気持ちを盛り返した。
俺の前の席に後ろ向きで座って背もたれに寄りかかっている翔はへらへらと濁すように笑っている。
俺は湧いてこない食欲を無理矢理引き出しながら菓子パンを齧った。翔はいつものように栄養士の姉が作ったという手作り弁当を食べていて、自分との落差に益々腹が立ってくる。
さっきまでは感謝していたはずなのに、俺の中で翔の株の暴落具合がすごい。
でも仕方ないよな、とも思う。誰かに八つ当たりしないとやっていられないのだ。
「ごめんて」
「許さん」
「てか何があったん?」
「黙秘」
謎の一年生にキスをされた後、翔がすぐに保健室に戻ってきた。フリーズしている俺に再び笑いかけると、謎の一年生は何事も無かったかのような顔で保健室を出て行った。
「悪い悪い! ネックウォーマー渡すの忘れてたわ」
「………………もう貰った」
不機嫌そうな俺の顔を見た翔は一瞬にして口をつぐみ、何かを察したように「じゃ、じゃあ俺は授業に戻るわ!」と大袈裟な声を出して逃げて行った。
俺はヤツが触れた自分の頬をネックウォーマーで擦った。
最悪。
あのトラウマ以降、女の子に触れるのはおろか、近付くことさえも怖くなった。彼女が欲しいと思う割には、自分から物理的に距離をとってしまい、中学生の時は極度の女嫌いだと勘違いされていた。
そんな俺の生活の中にキスする機会があったかといえば、もちろんあるはずもなく、さっきのアレが初キスだと言わざるを得ない状況になってしまった。
いくらなんでも可哀想過ぎないか、俺。
自分の人生、振り返れば振り返るほど惨めに思えてくる。なんでこんな目に遭わないといけないのかと憤る。考えるまでもなく、あのαのせいなのだが、あのαの所在が分からなかった以上、この怒りの矛先が向かう先がなくて積み重なっていった。
いや、そもそもさ。
ふと、ごちゃごちゃした考えが急に静かになり、一つの考えだけが残った。
例のαとか俺のトラウマとか一切関係なく、あの一年が全部悪いんじゃね……?
子どもの頃から、何か悪いことがあると全部例のαのせいにする癖がついていた。それは悪癖だと、何回か翔に指摘されていたが、俺の心に響いていなかった。
俺は空いていた口を閉じた。
なるほど、と今になってようやく納得した。
しかし、納得したからと言って、全てを受け入れられる訳ではない。
それに気がかりな事もあった。
あいつの顔……
あの一年に抱き締められた時、過去の映像がフラッシュバックした。忘れていたはずのあのαの顔も思い出した。
記憶の奥底で蓋をしていたαの顔とあの一年の顔がぴったりと重なる。怖いくらいに。
まさか。
ほとんど確信に近かったが否定したい一心で答えを濁す。
まだ、確定ではない。
あんなに恨んでいた相手が自分の近くにいて、あまつさえいきなりキスしてきたとなったら、流石に二、三発は殴ってもいいんじゃないかと思う。
どちらにせよ、キスされた事実は消えないし、うなじの痕もしっかり見られた。
法律が許すなら殴ってやりたいが、許されないのなら存在を忘れるしかない。あいつが例のαであろうがなかろうが、もう金輪際関わらないようにしよう。
何しろ俺はαアレルギーなのだ。アレルギーが出る可能性があるものには近付かないのが鉄則で、それが一番の身を守る方法だと、今初めて実感した。
あんなに復讐しようと躍起になっていたのに、自分も大人になったなぁ、と独り言ちる。
「おーい、千秋さーん?」
上の空になっていた俺の目の前を翔の手の平が上下に動く。
「息してる?」
「ギリギリ」
「ギリギリかぁ」
生存確認をしてくる翔を睨むのをようやくやめて、俺は眉間の間を指で摘んだ。いつもはしない難しい顔をし続けたせいで表情筋が攣りそうになった。
「いや、本当に悪いことしたって思ってるよ」
「それは……もういい。八つ当たりしてただけだし」
「八つ当たりだって自覚あったんだ?」
「うるはい」
俺は口いっぱいにパンを詰め込む。甘いジャムが口いっぱいに広がって、いつもなら気にならない甘さが、やけにしつこく感じた。
「何があったかって言いたくないなら無理に聞くつもりは無いけどさ、教えてくれたら俺だって協力できることもあるかもじゃん?」
「それは……まぁ」
翔のことは全面的に信用している。俺には勿体ないくらいのいい奴で、自分の親よりも翔の方が今の俺に詳しいくらいだ。
それでもなんとなく気が進まないのは、初対面の男にいきなり抱き付かれてキスされたなんて、いくら親友でも打ち明けるのは恥ずかしかったからだ。
俺は慎重に言葉を選びながら口を開いた。
「その……、もしかしたら、保健室にいたあの一年が例のαかもしれなくて……」
「はぁ!?!?!?!?!?!?」
「声が!!!! デカい!!!!」
翔は慌てて口を塞ぎ、机から落ちかけた弁当箱を元の位置に戻した。俺たちが二人で騒がしいのはいつもの事で、クラスにいたやつらは対して気にしていなかった。
「え、…………マジ?」
「分かんない……なんとなく、そんな感じがしただけだけど」
「なんとなくかぁ~」
「そうなんだよ。俺βだし、仮にあいつがαでも分からないし」
例え、運命の番じゃなくても、αとΩは本能的にお互いを察知する能力があると言う。それがどういう感覚なのかは分からないが、きっとこんなあやふやなものではないのだろう。
「俺もβだしなぁ~。そもそもこの学校の奴らみんなβ…………あ、」
翔は何かを思いついたように瞳を大きくした。
「今年入学してきたって噂のα! あいつがそのαなんじゃね?」
「あ!」
「いるらしいって噂レベルの話だったけど、もしかしたらもしかするかも……!」
「確かに……!」
もしそうなら、本当にアイツは例のαで、俺のトラウマの元凶なのかもしれない。
自分の中にあった確信が更に解像度を増してきて、いよいよ現実味が出てくる。
「俺、その噂を聞いた友達から詳しく聞いてこようか?」
翔は少し心配そうに俺を見る。本当に俺の親友はどこまでも優しくて察しがいい。でも。
「いや、いい」
「……なんで? 相手のこと分かってた方が対処しやすくね?」
翔の言うことはもっともだ。
「どっちにしろ、もうアイツとは関わらないようにするって決めたから」
俺がそう言うと、翔は意外そうな顔をした。
「てっきり、復讐だーー! って始まるのかと思ってたんだけど、大人になったんだなぁ~」
さっき自分でも大人になったなぁと思ったが、同い年の親友に言われると、何故か馬鹿にされたような気がしてくる。
「とにかく! そういう訳だから、俺はここを無事に卒業するまで、あのαの事は一切忘れて、関わらないように生活するつもりだから」
「はいはい。頑張れよー」
「興味ないって顔すんな!」
俺と関わりがある人物なら避けて生活するのは難しいかもしれない。でもアイツは一年で、現に今までアイツの存在すら知らなかった。目立つ容姿なのに校内で見かけた記憶も無ければ、向こうから接触されたのも今回が初めてだ。
と、いうことは、避けようと思えばいくらでも避けられる状況だということだ。卒業するまでの後半年と少し、逃げ切ってしまえばもう一生関わることはないだろう。
俺は脳内シュミレーションで勝ちを確信して、沈んでいた気持ちを盛り返した。
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