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退院と……
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術後の経過も良く、腫れも無事引き、再び松葉杖を使ってのリハビリに励む詩奈。
「すっかり、松葉杖にも慣れましたね、牧田さん。このまま予定通り、明日、退院出来ますよ!」
待ち望んだ言葉を理学療法士の口から発せられ、満面の笑みを浮かべた詩奈。
「やった~! 退院!」
喜んだものの、新学期間もない頃から約1ヵ月のブランクは、予想より大きくなるのではと危惧している詩奈。
凌空も同じクラスだが、他に同じクラスの友達は、芽里だけで、その芽里とは入院数日後からの険悪なムードのまま、面会も連絡も無い状態で経過していた。
「どうだった? 理学療法士さん、何か言っていた?」
リハビリ後に、母が尋ねて来た。
「予定通りに、明日退院できるって!」
「そうなの、おめでとう! 頑張ったね、詩奈!」
嬉しそうに告げたものの、詩奈がそれほど喜んでない事に気付いた母。
「どうしたの? 何か、心配事?」
「私、明日から学校に溶け込めるかな? こんなに長い間休んでいると、もうクラスメイト達からも忘れられていそう……」
怪我する前まで学校内ではいつも、同じクラスの芽里と共に行動していたが、もうそれは望めないだろう。
母にも、その気持ちが伝わり、複雑な表情を浮かべていた。
「気休めにも、大丈夫とは言い切れないかも知れないわね。今どきは、些細な事でもイジメに発展しやすいご時世だから」
詩奈自身も、母から安易な言葉を貰えると期待してなかった。
「入院生活は辛かったけど、学校に対する不安とは違って、今思うと過ごしやすかったのかも知れない。明後日から、学校って言われて、何だか、怖い! 私には友達が、もう一人もいないし、学校で松葉杖使って、どうやって生活していくのか、まだ想像も出来ない。どうしよう? もっと入院していたらダメ?」
これほど弱気な詩奈を今まで見た事が無かった母。
「そんなに不安なら、退院しても、学校には自宅療養と伝えて、しばらく休む事にする? でも、先延ばしにすればするほど、登校する時の不安は募るかも知れないわよ」
母から選択肢を与えられたが、一時的に逃げても、結局は、ぶつかる壁である事に変わりない。
「そうだよね、早いか遅いかの違いしか無いのなら、勉強の遅れを取り戻さなきゃならないし、やっぱり明後日から学校に行く事にする!」
逃げた方が一時的には楽だが、避けられないなら、溝は深くないうちに何とか埋めるべきと思った詩奈。
「退院すると決まったなら、これまでとは逆に、私は物を持って帰るパターンで家に戻る事にするから、入院最後の面会時間を楽しんでね!」
詩奈が学校へ復帰する決意を固めた事に、安心して家に戻った母。
1人になって静かになると、今まで、凌空が届けてくれていたノートのコピーを見返していた詩奈。
しばらくすると、ノック音がし、瑞輝と凌空が入って来た。
「受付で聞いたけど、明日、退院だって?」
嬉しそうな瑞輝の声に、詩奈も、さっきまでの沈んだ表情を払拭した。
「おめでとう、牧田さん! 明日以降の面会時間にはもうここにいないなら、今日が最後で、これからは学校だね」
同じクラスの凌空は、これからは面会時間よりもずっと長い時間、詩奈のそばにいられるのが嬉しく感じられていた。
「ありがとう……でも、なんか私、まだ実感無くて、ずっと入院が続くのかと思っていたから……」
「1ヵ月か、長かったな~! 松葉杖だと色々不便そうだし、学校では、凌空が同じクラスにいるから、こき使ってやってくれよ」
詩奈とはクラスが違う瑞輝は、ここぞとばかりに凌空の存在をアピールした。
「僕じゃ頼りないかも知れないけど、勉強くらいなら教えられるから」
「ううん、頼りないなんて事は全然無いから! 北岡君が一緒のクラスにいてくれて、すごく心強い!」
持参したコピーに詩奈がちゃんと目を通している様子と、自分の言葉に対し、強い語気で詩奈に返してもらえて、嬉しそうな凌空。
そんな凌空の様子を伺いながら、頬を緩ませていた瑞輝。
「学校の行き帰りは、松葉杖じゃ大変だろ?」
「あっ、矢本君、オンブしてくれなくて大丈夫だから! 松葉杖の間は、お母さんに送迎してもらう事にしてる」
赤面しながら、慌てて言った詩奈。
「そっか、良かったな! 階段とかは?」
「すごく時間かかるから、学校に早目に着くようにするから大丈夫!」
詩奈がそう言った事で、瑞輝と凌空も暗黙の了解で、明後日から、早く学校へ着く事に決めた。
瑞輝は今まで、詩奈の足の様子に気を取られてばかりで、凌空を気にする事も無かった。
先日、凌空の気持ちを聞いてからは、改めて、詩奈といる時の凌空の様子を観察すると、言動の節々で彼の想いを確認出来た。
詩奈の方は、凌空をどう思っているのだろうと思い、何度か詩奈の方を気にして見ると、その2/3は目が合い、驚いたようにサッと視線を背けられた。
自分が、そんな怪しげな目線で詩奈を追っていたのかと、反省した瑞輝。
(えっ、何……? 矢本君、いつもよりやけに目が合うんだけど……何だか、ドキドキして不自然なくらいに、つい目を反らしてしまったけど、変に思われなかったかな……?)
詩奈が一人で焦っていると、瑞輝の方から提案して来た。
「今日で最後の車椅子になるかも知れないから、乗って散歩する?」
(あっ、そうか、最後なんだね……クラスも違うし、矢本君とはこれからは、なかなか会えなくなるんだ……)
そう気付くと、今更ながら寂しい気持ちになり、入院生活がもっと長引いてくれていたらと、無い物ねだりしたくなった詩奈。
「最後って自覚無かったけど……そうだよね、最後なら、もう一回乗って、車椅子にお別れするのもいいかも」
その事を言い出すタイミングを探していて、瑞輝と何度も目が合ったのかも知れないと解した詩奈。
「私、松葉杖の扱いが随分上達して、自分でも車椅子に乗れるようになったから、見ていて」
瑞輝のお世話にならずに、自分で車椅子に移動して見せた詩奈。
「ホントだ~! これなら、学校生活に戻っても、スムーズに行きそうだね!」
瑞輝の肩を借りずに詩奈が車椅子に乗れた事で、嫉妬心に駆られる事が無くなりホッとした凌空。
「でも、車椅子は押してもらえると、助かる!」
そこは、最後という事で、瑞輝に甘えた詩奈。
「最後くらい、僕が動かすよ!」
いつもは、瑞輝が押していた車椅子を初めて凌空が押し、戸惑った詩奈。
「あっ、北岡君、ありがとう!」
そんな2人の様子をわざと少し距離を置いて見ていた瑞輝。
「瑞輝、早く来いよ~!」
瑞輝は凌空に遠慮していたのだが、そのような気の遣い方は、凌空には不要だった。
詩奈は、妙に凌空を立てるような瑞輝の言動が気になっていたが、学校生活に戻ると、同じクラスという事で、凌空を頼った方が良いのだと思うようにしていた。
翌日、無事退院の手続きを終えると、父が車で迎えに来た。
車椅子と、1ヵ月暮らした病室に別れを告げ、久しぶりの家路に着いた。
素っ気ない病室から、細々とした小物で溢れ返る自分の部屋を見ると、こんなに自分の部屋が雑然としていた事を改めて思い知らされた。
(お見舞いが病室だから良かったけど、こんな部屋、矢本君とか北岡君に見られたら、おしまいだった!)
「お母さん、今度、部屋片付けるの手伝って」
「確かに、この部屋は……今度もしも、お見舞いに家に来られる事になったら、男子達にも驚かれちゃうよね」
「そんな機会は、多分無いと思うけど……」
退院後は、今までのように瑞輝や凌空が自分に気遣う事はもう無いと思っていた。
昨日の面会時、2人と一緒に過ごした時間が最後なのだと。
「すっかり、松葉杖にも慣れましたね、牧田さん。このまま予定通り、明日、退院出来ますよ!」
待ち望んだ言葉を理学療法士の口から発せられ、満面の笑みを浮かべた詩奈。
「やった~! 退院!」
喜んだものの、新学期間もない頃から約1ヵ月のブランクは、予想より大きくなるのではと危惧している詩奈。
凌空も同じクラスだが、他に同じクラスの友達は、芽里だけで、その芽里とは入院数日後からの険悪なムードのまま、面会も連絡も無い状態で経過していた。
「どうだった? 理学療法士さん、何か言っていた?」
リハビリ後に、母が尋ねて来た。
「予定通りに、明日退院できるって!」
「そうなの、おめでとう! 頑張ったね、詩奈!」
嬉しそうに告げたものの、詩奈がそれほど喜んでない事に気付いた母。
「どうしたの? 何か、心配事?」
「私、明日から学校に溶け込めるかな? こんなに長い間休んでいると、もうクラスメイト達からも忘れられていそう……」
怪我する前まで学校内ではいつも、同じクラスの芽里と共に行動していたが、もうそれは望めないだろう。
母にも、その気持ちが伝わり、複雑な表情を浮かべていた。
「気休めにも、大丈夫とは言い切れないかも知れないわね。今どきは、些細な事でもイジメに発展しやすいご時世だから」
詩奈自身も、母から安易な言葉を貰えると期待してなかった。
「入院生活は辛かったけど、学校に対する不安とは違って、今思うと過ごしやすかったのかも知れない。明後日から、学校って言われて、何だか、怖い! 私には友達が、もう一人もいないし、学校で松葉杖使って、どうやって生活していくのか、まだ想像も出来ない。どうしよう? もっと入院していたらダメ?」
これほど弱気な詩奈を今まで見た事が無かった母。
「そんなに不安なら、退院しても、学校には自宅療養と伝えて、しばらく休む事にする? でも、先延ばしにすればするほど、登校する時の不安は募るかも知れないわよ」
母から選択肢を与えられたが、一時的に逃げても、結局は、ぶつかる壁である事に変わりない。
「そうだよね、早いか遅いかの違いしか無いのなら、勉強の遅れを取り戻さなきゃならないし、やっぱり明後日から学校に行く事にする!」
逃げた方が一時的には楽だが、避けられないなら、溝は深くないうちに何とか埋めるべきと思った詩奈。
「退院すると決まったなら、これまでとは逆に、私は物を持って帰るパターンで家に戻る事にするから、入院最後の面会時間を楽しんでね!」
詩奈が学校へ復帰する決意を固めた事に、安心して家に戻った母。
1人になって静かになると、今まで、凌空が届けてくれていたノートのコピーを見返していた詩奈。
しばらくすると、ノック音がし、瑞輝と凌空が入って来た。
「受付で聞いたけど、明日、退院だって?」
嬉しそうな瑞輝の声に、詩奈も、さっきまでの沈んだ表情を払拭した。
「おめでとう、牧田さん! 明日以降の面会時間にはもうここにいないなら、今日が最後で、これからは学校だね」
同じクラスの凌空は、これからは面会時間よりもずっと長い時間、詩奈のそばにいられるのが嬉しく感じられていた。
「ありがとう……でも、なんか私、まだ実感無くて、ずっと入院が続くのかと思っていたから……」
「1ヵ月か、長かったな~! 松葉杖だと色々不便そうだし、学校では、凌空が同じクラスにいるから、こき使ってやってくれよ」
詩奈とはクラスが違う瑞輝は、ここぞとばかりに凌空の存在をアピールした。
「僕じゃ頼りないかも知れないけど、勉強くらいなら教えられるから」
「ううん、頼りないなんて事は全然無いから! 北岡君が一緒のクラスにいてくれて、すごく心強い!」
持参したコピーに詩奈がちゃんと目を通している様子と、自分の言葉に対し、強い語気で詩奈に返してもらえて、嬉しそうな凌空。
そんな凌空の様子を伺いながら、頬を緩ませていた瑞輝。
「学校の行き帰りは、松葉杖じゃ大変だろ?」
「あっ、矢本君、オンブしてくれなくて大丈夫だから! 松葉杖の間は、お母さんに送迎してもらう事にしてる」
赤面しながら、慌てて言った詩奈。
「そっか、良かったな! 階段とかは?」
「すごく時間かかるから、学校に早目に着くようにするから大丈夫!」
詩奈がそう言った事で、瑞輝と凌空も暗黙の了解で、明後日から、早く学校へ着く事に決めた。
瑞輝は今まで、詩奈の足の様子に気を取られてばかりで、凌空を気にする事も無かった。
先日、凌空の気持ちを聞いてからは、改めて、詩奈といる時の凌空の様子を観察すると、言動の節々で彼の想いを確認出来た。
詩奈の方は、凌空をどう思っているのだろうと思い、何度か詩奈の方を気にして見ると、その2/3は目が合い、驚いたようにサッと視線を背けられた。
自分が、そんな怪しげな目線で詩奈を追っていたのかと、反省した瑞輝。
(えっ、何……? 矢本君、いつもよりやけに目が合うんだけど……何だか、ドキドキして不自然なくらいに、つい目を反らしてしまったけど、変に思われなかったかな……?)
詩奈が一人で焦っていると、瑞輝の方から提案して来た。
「今日で最後の車椅子になるかも知れないから、乗って散歩する?」
(あっ、そうか、最後なんだね……クラスも違うし、矢本君とはこれからは、なかなか会えなくなるんだ……)
そう気付くと、今更ながら寂しい気持ちになり、入院生活がもっと長引いてくれていたらと、無い物ねだりしたくなった詩奈。
「最後って自覚無かったけど……そうだよね、最後なら、もう一回乗って、車椅子にお別れするのもいいかも」
その事を言い出すタイミングを探していて、瑞輝と何度も目が合ったのかも知れないと解した詩奈。
「私、松葉杖の扱いが随分上達して、自分でも車椅子に乗れるようになったから、見ていて」
瑞輝のお世話にならずに、自分で車椅子に移動して見せた詩奈。
「ホントだ~! これなら、学校生活に戻っても、スムーズに行きそうだね!」
瑞輝の肩を借りずに詩奈が車椅子に乗れた事で、嫉妬心に駆られる事が無くなりホッとした凌空。
「でも、車椅子は押してもらえると、助かる!」
そこは、最後という事で、瑞輝に甘えた詩奈。
「最後くらい、僕が動かすよ!」
いつもは、瑞輝が押していた車椅子を初めて凌空が押し、戸惑った詩奈。
「あっ、北岡君、ありがとう!」
そんな2人の様子をわざと少し距離を置いて見ていた瑞輝。
「瑞輝、早く来いよ~!」
瑞輝は凌空に遠慮していたのだが、そのような気の遣い方は、凌空には不要だった。
詩奈は、妙に凌空を立てるような瑞輝の言動が気になっていたが、学校生活に戻ると、同じクラスという事で、凌空を頼った方が良いのだと思うようにしていた。
翌日、無事退院の手続きを終えると、父が車で迎えに来た。
車椅子と、1ヵ月暮らした病室に別れを告げ、久しぶりの家路に着いた。
素っ気ない病室から、細々とした小物で溢れ返る自分の部屋を見ると、こんなに自分の部屋が雑然としていた事を改めて思い知らされた。
(お見舞いが病室だから良かったけど、こんな部屋、矢本君とか北岡君に見られたら、おしまいだった!)
「お母さん、今度、部屋片付けるの手伝って」
「確かに、この部屋は……今度もしも、お見舞いに家に来られる事になったら、男子達にも驚かれちゃうよね」
「そんな機会は、多分無いと思うけど……」
退院後は、今までのように瑞輝や凌空が自分に気遣う事はもう無いと思っていた。
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