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エレベーター前での会話と……
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翌日も午後から、母が帰宅していた。
昨日の今日で、もしも3人揃って面会に来たとしても、どう対応してよいものか分からず困惑しながら、長い時間を1人で待っていた 詩奈。
16時半を回ったあたりから、そろそろ来ると予想していたが、 瑞輝達3人は、部活後の18時近くに面会に来た。
「遅くなって、ごめんね~、 詩奈」
今まで通りの若葉の口調に、ホッとした 詩奈。
「ううん、部活で疲れているのに、来てくれてありがとう!」
「そこまで疲れてないから大丈夫だよ」
若葉と 凌空は自然に話していたが、 瑞輝は話に加わらないのが気になる 詩奈。
(矢本君、話しかけてもくれないし、目を合わせてもくれない……やっぱり、嫌われたのかも知れない)
「牧田さん、今度の入院はどれくらいになるの?」
凌空が、今日の授業分のノートのコピーを出した。
「多分、あと10日くらいかな」
その言葉に、3人が一瞬固まり、最初は不思議そうに感じた 詩奈だったが、お祭りの日程を思い出し、ハッとなった。
「あっ、お祭り有るんだったね。私は行けなくなって残念だけど、3人で行って楽しんでね。後から、御神輿の話とか聞かせて」
行けなくなったショックが大きかったが、それを3人に気付かれないように隠し、明るい声で言った。
「俺も疲れるから、行かない」
思いがけない 瑞輝の言葉に、 詩奈はもちろん、若葉も 凌空も驚かずにいられなかった。
(矢本君……まさか、昨日の事で私に遠慮しているの……?)
瑞輝に対し、申し訳無く思う反面、嫌われてないのを確認が出来たような喜びに包まれる 詩奈。
「何言ってるの? 瑞輝が行かないなんて、おかしい!」
「人混み苦手だから、僕が牧田さんと残る。 瑞輝は若葉と行けよ」
瑞輝と若葉には偽装という事は隠し、2人の前では交際宣言のしている 凌空は、 詩奈と一緒にいるのは自分という事を暗に主張した。
「俺は、楽しめる気分じゃね~から行かない」
「 凌空は仕方ないかも知れないけど、 瑞輝は行こう! 詩奈だって、自分のせいで 瑞輝が楽しめなくなっていると勘違いしたら困るでしょ?」
若葉の言葉に、一瞬でも 瑞輝の言動に喜んでしまった自分の浅はかさを感じた 詩奈。
「私は……せっかくずっと楽しみにしていたお祭りなんだから、私の事は構わないで、3人で楽しんで来て欲しい!」
彼らが毎年、 御神輿を担ぐのは恒例の事であるなら、その年に1度しかない行事を自分のせいで台無しにして欲しくなかった。
「ほら、 詩奈もこう言ってくれてるし、いつも通り参加しようよ!」
瑞輝も 凌空も、 詩奈を困惑させたくなかったのと、病室で騒ぎ立てる事で昨日の修羅場や、前回の入院時の 詩奈の友人達との惨事を 彷彿させてしまいそうで、その場は、若葉の要求通りに丸く収めようとした。
3人が去った後、ノートのコピーと一緒に 凌空自身のノートも重なっている事に気付いた 詩奈。
両松葉杖で身体を支え、右手の親指と人差し指の間にノートを持ち、もしかするとエレベーター待ちで、まだ彼らがいるかも知れないと思い慌てて追いかけた。
やはり、エレベーターがまだ来てない状態で、3人の後ろ姿が有り、声をかけようとした時、若葉の苛立ったような大きな声が響いた。
「どうして行かないの、 瑞輝? 詩奈だって、3人で行くように勧めてくれたのに! 去年までは親同伴だったけど、今年は、 御神輿の後、 瑞輝と浴衣で歩くの楽しみにしていたんだから!」
「俺は、牧田が入院している時に、自分達だけで楽しみたくない!」
「まさか、 瑞輝は、昨日、中沢さんが言っていた事を気にしてるの? 瑞輝にとって、 詩奈って何? 親友の 凌空の彼女でしょ? 瑞輝が怪我させた負い目を感じているのは分かるけど、私達、別に 詩奈の付き人でも奴隷でも無いんだから、運命共同体のように、お祭りまで行かないとかって、どうかと思う!」
そう言い切った若葉の声が大きく、 詩奈の病室まで届くのではと、病室の方に移した 凌空の視線の先には、立ち止まって近付けないでいる 詩奈がいた。
昨日の今日で、もしも3人揃って面会に来たとしても、どう対応してよいものか分からず困惑しながら、長い時間を1人で待っていた 詩奈。
16時半を回ったあたりから、そろそろ来ると予想していたが、 瑞輝達3人は、部活後の18時近くに面会に来た。
「遅くなって、ごめんね~、 詩奈」
今まで通りの若葉の口調に、ホッとした 詩奈。
「ううん、部活で疲れているのに、来てくれてありがとう!」
「そこまで疲れてないから大丈夫だよ」
若葉と 凌空は自然に話していたが、 瑞輝は話に加わらないのが気になる 詩奈。
(矢本君、話しかけてもくれないし、目を合わせてもくれない……やっぱり、嫌われたのかも知れない)
「牧田さん、今度の入院はどれくらいになるの?」
凌空が、今日の授業分のノートのコピーを出した。
「多分、あと10日くらいかな」
その言葉に、3人が一瞬固まり、最初は不思議そうに感じた 詩奈だったが、お祭りの日程を思い出し、ハッとなった。
「あっ、お祭り有るんだったね。私は行けなくなって残念だけど、3人で行って楽しんでね。後から、御神輿の話とか聞かせて」
行けなくなったショックが大きかったが、それを3人に気付かれないように隠し、明るい声で言った。
「俺も疲れるから、行かない」
思いがけない 瑞輝の言葉に、 詩奈はもちろん、若葉も 凌空も驚かずにいられなかった。
(矢本君……まさか、昨日の事で私に遠慮しているの……?)
瑞輝に対し、申し訳無く思う反面、嫌われてないのを確認が出来たような喜びに包まれる 詩奈。
「何言ってるの? 瑞輝が行かないなんて、おかしい!」
「人混み苦手だから、僕が牧田さんと残る。 瑞輝は若葉と行けよ」
瑞輝と若葉には偽装という事は隠し、2人の前では交際宣言のしている 凌空は、 詩奈と一緒にいるのは自分という事を暗に主張した。
「俺は、楽しめる気分じゃね~から行かない」
「 凌空は仕方ないかも知れないけど、 瑞輝は行こう! 詩奈だって、自分のせいで 瑞輝が楽しめなくなっていると勘違いしたら困るでしょ?」
若葉の言葉に、一瞬でも 瑞輝の言動に喜んでしまった自分の浅はかさを感じた 詩奈。
「私は……せっかくずっと楽しみにしていたお祭りなんだから、私の事は構わないで、3人で楽しんで来て欲しい!」
彼らが毎年、 御神輿を担ぐのは恒例の事であるなら、その年に1度しかない行事を自分のせいで台無しにして欲しくなかった。
「ほら、 詩奈もこう言ってくれてるし、いつも通り参加しようよ!」
瑞輝も 凌空も、 詩奈を困惑させたくなかったのと、病室で騒ぎ立てる事で昨日の修羅場や、前回の入院時の 詩奈の友人達との惨事を 彷彿させてしまいそうで、その場は、若葉の要求通りに丸く収めようとした。
3人が去った後、ノートのコピーと一緒に 凌空自身のノートも重なっている事に気付いた 詩奈。
両松葉杖で身体を支え、右手の親指と人差し指の間にノートを持ち、もしかするとエレベーター待ちで、まだ彼らがいるかも知れないと思い慌てて追いかけた。
やはり、エレベーターがまだ来てない状態で、3人の後ろ姿が有り、声をかけようとした時、若葉の苛立ったような大きな声が響いた。
「どうして行かないの、 瑞輝? 詩奈だって、3人で行くように勧めてくれたのに! 去年までは親同伴だったけど、今年は、 御神輿の後、 瑞輝と浴衣で歩くの楽しみにしていたんだから!」
「俺は、牧田が入院している時に、自分達だけで楽しみたくない!」
「まさか、 瑞輝は、昨日、中沢さんが言っていた事を気にしてるの? 瑞輝にとって、 詩奈って何? 親友の 凌空の彼女でしょ? 瑞輝が怪我させた負い目を感じているのは分かるけど、私達、別に 詩奈の付き人でも奴隷でも無いんだから、運命共同体のように、お祭りまで行かないとかって、どうかと思う!」
そう言い切った若葉の声が大きく、 詩奈の病室まで届くのではと、病室の方に移した 凌空の視線の先には、立ち止まって近付けないでいる 詩奈がいた。
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