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小学生で彼女が出来ると親はイヤでも動揺する
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書類にサインし、ファルタールをあとにした一同は、このあとの予定をそれぞれ決めていた。
「俺は市場へ行くが、2人はどうする?」
「僕が案内するよ!メリーちゃんフルーツは好き?フルーツがたくさんある市場があるんだ。」
キーからの魔法が解除されたメリーは、
少し悩み
「リンゴは好き……、でもそれ以外はあんまり分かんない。」
とだけ呟いた。
「そっか、じゃあ色々教えるね。行こっか。」
一同は、トロイアが案内をしてくれる市場へ、向かった。
訪れたのは、港のすぐ傍にある市場だった。
ズラリと並んだ屋台には、異国の食材や、採れたての魚や交易品など様々な物が売られていたのだった。
「昨日の市場もすごかったが、こっちもかなり賑わっているな。」
「今日の朝早くに定期船が来たからね、ここは船が来た日じゃないと開かない市場なんだ。」
「じゃあ、滅多にお目にかかれない物もあるって事か。」
「そういうこと!」
トロイアは自慢げにはなしていた。
「しかし、すごい人混みだな。」
「そうだよ。あ、メリーちゃん逸れると危ないから、手繋ごう?」
「うん。」
2人は手を繋ぎ、市場の中を駆けだした。
「おばちゃん、リンゴちょーだい!」
果物売りの屋台へつき、トロイアは店主の女性へ声をかけた。
「トロイア君じゃない。あら、今日はかわいい子連れてるね。」
「メリーって言うんだ。この街に来て、初めて港市場に来たから案内してるんだよ。」
「そうかいそうかい、楽しむんだよ。でも、最近子供の誘拐が多いから気を付けてね。」
「ありがと!じゃーねー。」
その後も、港市場を皆で回り今日の営業の為の食材などを買って行った。
ひと通り買い終わり、時刻は四の半刻だった。
中央広場着いた時にトロイアは焦ったように叫んだ。
「あ!もうすぐだ!メリーとっておきの秘密の場所に連れてってあげる。みんなには内緒だよ?スグルさん、メリーと一緒に行ってもいいですか?」
いつも通り食材を運んでいた優とキーに話しかけると
「ああ、五の半刻までに戻ってくれれば大丈夫だ。2人とも気を付けろよ?」
「「はーい。」」
「メリー、待つのだ。」
作業を中断し、キーはメリーに近づき鼻先をメリーの頭にチョンっとつけた。
「気をつけていってくるのだぞ。」
「ありがとう、キー。いってきます。」
「行ってきます。メリー行こう、凄くキレイなんだ。」
2人が手を繋ぎ、掛けていくのを見ながら、優は微笑んだ。
「キー。」
「うむ。抜かりないわ。」
「ウサチュー達も頼むな。」
尻尾は3つに分かれ、常に上がっている状態になり、優たちは作業に戻った。
トロイアが、メリーを連れてきたのは街の東側にある時計台だった。
「ここ?」
「そうだよ。おーい、じーちゃーん!!」
時計台のそばにある小屋の戸を叩くと、長い顎髭を生やした老人が出てきた。
「おや、坊っちゃん。今日も時計台へ行かれるのですか?」
「もー、その呼び方やめてよ。」
「ホッホ、それは申し訳ない。昔の癖が抜けなくてねぇ。おや?今日はまた可愛らしいお嬢さんを連れてらっしゃる。」
「こ、こんにちは。」
「メリーっていうんだ。時計台からの景色を見せたいんだ。」
「それはとても良いですね。では、夕日が沈む前に急がねば。」
老人は、いそいそと時計台の入り口の鍵を開けた。
「さぁどうぞ。階段が多いので気をつけて。」
「ありがと、じーちゃん。」
「ありがとうございます。」
2人は時計台の中にある螺旋階段を駆け上がっていった。
「若いとは素晴らしい………。」
老人は、1人沈みゆく夕日を見ながら呟いた。
階段を上がり、頂上へたどり着くと窓のある踊り場となっていた。
「はぁ、はぁ……間に合った。」
「階段、長かったね。」
「メリー、息切れしてないのすごいね……。あ、見て!こっちこっち!」
と、息も絶え絶えのトロイアだったが、
窓の側にメリーを連れてった。
そこには、沈む夕日に照らされた海と街が見えた。
「わぁ…………。すごい、キレイ。」
「ね?すごいでしょ?僕、ここからの景色がこの街で1番好きなんだ。」
トロイアは、先ほど市場で買っていたリンゴを、持っていた小さなナイフで2つに切り分け
「はい、どーぞ。ここで食べると不思議と美味しく感じるんだ。メリーも食べてごらん。」
と、メリーへリンゴを渡しながら、自分のリンゴを一口噛じった。
「ありがとう。」
メリーはリンゴを受け取り、トロイアの真似をするように夕日を見ながら一口口に入れた。
シャクリと音を立て食べると、リンゴ特有の甘酸っぱさが口の中に広がった。
「ほんとだ。美味しいね。」
笑顔を向けられたトロイアは、呆けてしまった。
「トロイア?どうかしたの?顔赤い気がするよ。」
小首をかしげるメリーに、ハッとしたトロイア。
「う、ううん。なんでもないよ。」
明日は何処に連れて行こうか。
西の砂浜で遊ぼうか。
それとも南にある花畑を見せようか。
そんな事を考えながら、メリーを見つめるトロイアは、また一口リンゴをかじったのだった。
「俺は市場へ行くが、2人はどうする?」
「僕が案内するよ!メリーちゃんフルーツは好き?フルーツがたくさんある市場があるんだ。」
キーからの魔法が解除されたメリーは、
少し悩み
「リンゴは好き……、でもそれ以外はあんまり分かんない。」
とだけ呟いた。
「そっか、じゃあ色々教えるね。行こっか。」
一同は、トロイアが案内をしてくれる市場へ、向かった。
訪れたのは、港のすぐ傍にある市場だった。
ズラリと並んだ屋台には、異国の食材や、採れたての魚や交易品など様々な物が売られていたのだった。
「昨日の市場もすごかったが、こっちもかなり賑わっているな。」
「今日の朝早くに定期船が来たからね、ここは船が来た日じゃないと開かない市場なんだ。」
「じゃあ、滅多にお目にかかれない物もあるって事か。」
「そういうこと!」
トロイアは自慢げにはなしていた。
「しかし、すごい人混みだな。」
「そうだよ。あ、メリーちゃん逸れると危ないから、手繋ごう?」
「うん。」
2人は手を繋ぎ、市場の中を駆けだした。
「おばちゃん、リンゴちょーだい!」
果物売りの屋台へつき、トロイアは店主の女性へ声をかけた。
「トロイア君じゃない。あら、今日はかわいい子連れてるね。」
「メリーって言うんだ。この街に来て、初めて港市場に来たから案内してるんだよ。」
「そうかいそうかい、楽しむんだよ。でも、最近子供の誘拐が多いから気を付けてね。」
「ありがと!じゃーねー。」
その後も、港市場を皆で回り今日の営業の為の食材などを買って行った。
ひと通り買い終わり、時刻は四の半刻だった。
中央広場着いた時にトロイアは焦ったように叫んだ。
「あ!もうすぐだ!メリーとっておきの秘密の場所に連れてってあげる。みんなには内緒だよ?スグルさん、メリーと一緒に行ってもいいですか?」
いつも通り食材を運んでいた優とキーに話しかけると
「ああ、五の半刻までに戻ってくれれば大丈夫だ。2人とも気を付けろよ?」
「「はーい。」」
「メリー、待つのだ。」
作業を中断し、キーはメリーに近づき鼻先をメリーの頭にチョンっとつけた。
「気をつけていってくるのだぞ。」
「ありがとう、キー。いってきます。」
「行ってきます。メリー行こう、凄くキレイなんだ。」
2人が手を繋ぎ、掛けていくのを見ながら、優は微笑んだ。
「キー。」
「うむ。抜かりないわ。」
「ウサチュー達も頼むな。」
尻尾は3つに分かれ、常に上がっている状態になり、優たちは作業に戻った。
トロイアが、メリーを連れてきたのは街の東側にある時計台だった。
「ここ?」
「そうだよ。おーい、じーちゃーん!!」
時計台のそばにある小屋の戸を叩くと、長い顎髭を生やした老人が出てきた。
「おや、坊っちゃん。今日も時計台へ行かれるのですか?」
「もー、その呼び方やめてよ。」
「ホッホ、それは申し訳ない。昔の癖が抜けなくてねぇ。おや?今日はまた可愛らしいお嬢さんを連れてらっしゃる。」
「こ、こんにちは。」
「メリーっていうんだ。時計台からの景色を見せたいんだ。」
「それはとても良いですね。では、夕日が沈む前に急がねば。」
老人は、いそいそと時計台の入り口の鍵を開けた。
「さぁどうぞ。階段が多いので気をつけて。」
「ありがと、じーちゃん。」
「ありがとうございます。」
2人は時計台の中にある螺旋階段を駆け上がっていった。
「若いとは素晴らしい………。」
老人は、1人沈みゆく夕日を見ながら呟いた。
階段を上がり、頂上へたどり着くと窓のある踊り場となっていた。
「はぁ、はぁ……間に合った。」
「階段、長かったね。」
「メリー、息切れしてないのすごいね……。あ、見て!こっちこっち!」
と、息も絶え絶えのトロイアだったが、
窓の側にメリーを連れてった。
そこには、沈む夕日に照らされた海と街が見えた。
「わぁ…………。すごい、キレイ。」
「ね?すごいでしょ?僕、ここからの景色がこの街で1番好きなんだ。」
トロイアは、先ほど市場で買っていたリンゴを、持っていた小さなナイフで2つに切り分け
「はい、どーぞ。ここで食べると不思議と美味しく感じるんだ。メリーも食べてごらん。」
と、メリーへリンゴを渡しながら、自分のリンゴを一口噛じった。
「ありがとう。」
メリーはリンゴを受け取り、トロイアの真似をするように夕日を見ながら一口口に入れた。
シャクリと音を立て食べると、リンゴ特有の甘酸っぱさが口の中に広がった。
「ほんとだ。美味しいね。」
笑顔を向けられたトロイアは、呆けてしまった。
「トロイア?どうかしたの?顔赤い気がするよ。」
小首をかしげるメリーに、ハッとしたトロイア。
「う、ううん。なんでもないよ。」
明日は何処に連れて行こうか。
西の砂浜で遊ぼうか。
それとも南にある花畑を見せようか。
そんな事を考えながら、メリーを見つめるトロイアは、また一口リンゴをかじったのだった。
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