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第一部 第一章 異世界転生
ヴァレンシュタイン家のお姫様
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『ヴァレンシュタイン家を討ち滅ぼせ!』
この言葉は帝国全土において掲げられたスローガンである。
それまで、広大な大陸を争っていた各諸侯は自分たちに武器や資金を貸し与え、中立を保っていた有力諸侯の一家、ヴァレンシュタイン家を目標に定めた。
魔王を討ち滅ぼす家と定められていた誇り高きヴァレンシュタイン家は先の戦いに至るまでは、王や貴族を顧客相手として大きな商人のように振る舞っていた。
だからこそ、どの家にも付かずに武器や金を貸し与えてきたのだ。
結局、滅亡に追いやられたのは、最後の当主、フリードリヒの日和見な態度だったと言っても良いだろう。
死の間際、ヴァレンシュタイン家の最後の当主、フリードリヒ・フォン・ヴァレンシュタインは実の娘にしてたった一人の姫、ガラドリエル・フォン・ヴァレンシュタインを自身の後継者に指名し、自身は炎上する城に身を捧げた。
ガラドリエルがたった一人の従者と共に、見張りの少ない北への逃亡生活を辿る中で、自分の家の紋章に描かれた英雄を体に宿していると自称する、少年少女を召抱えた事は全くの偶然であり、彼女に気まぐれに過ぎない。彼女は幼少時に自分の家の図書室の中に多くの世界を救う英雄譚が書かれている事を思い出す。城の中の図書室は過去のヴァレンシュタイン家の伝説に擬え、過去に北の国を拠点に魔王が世界を滅ぼしそうになった時の話で溢れていた。父親は熱心に英雄の物語を読むガラドリエルの頭を優しく撫でていた。二人を召抱えたのは幼き日の思い出のためと今後の験担ぎのため。それだけなのに……。
ガラドリエルは全裸になり、体の汚れを水に浸したタオルで濡らしながら、今日の日の事を思い出していく。
燃え盛るかつての我が家。不便を強いられる逃亡生活。急遽召抱えた少年と少女。
どれも1つの日に起きた出来事だとはにわかに考え難い。だが、現実なのだ。
ガラドリエルは全身が濡れた事を確認すると、代わりに乾いたタオルを手に取り、水気を取っていく。月の光が照らす彼女の体は幻想的なように思える。水滴が王女の体から落ちていく。
女王は作業を終えると、全身が乾いた事を確認し、下着を替え、王族御用達の白色のドレスを着用した。
白色のドレスは純潔を好むお前に似合う、と幼少の頃に父に褒められたのがつい昨日のようだ。
ガラドリエルが飾り気のないが、絹で出来たドレスを眺めていると、周りの草むらでゴソゴソと音が響く。
ガラドリエルは曲者かと、考えて、手元に置いてあった王族専用の豪華な飾りが施されたサーベルを抜く。
そして、その刃を侵入者に向かって突き立てようとした時、
「ま、待って!ぼくだよ!ディリオニス!!」
その言葉を聞き、ガラドリエルはサーベルを鞘に収める。
ガラドリエルは腰に手を当てて、
「何の用だ?私は貴様に来いと命令した覚えは無いがな」
ディリオニスは慌てて両手を左右に振って、
「ち、違うよ!妹が早く風呂に浴びたいから、早く変わってほしいって!それで、ぼくに見てきてほしいって頼んだんだよ!」
「ふん、従者の分際で、王者の後を使うと申すのか!?無礼者めッ!」
ガラドリエルが再びサーベルを抜こうとした時だ。
「姫様ァ~あたしもそろそろ入っていいですかぁ~」
と、野原に立てられた仕切りの前で呑気な声が響く。
「少し待てッ!女子の湯浴みの席に侵入した無礼者をこの手で成敗してからだッ!」
ディリオニスは再び声を震わせて、
「ま、待ってよぉ~マートニア。ほら、さっきも言ったでしょ?妹に頼まれて、ここに来たって!」
仕切りの前の可愛らしい声が止まる。
そして、暫くしてから、
「そうでしたァ~姫様があんまりにも遅いんで、いつになったら、開くのかなって、お兄ちゃんに頼んだんです」
その言葉を聞いた、ガラドリエルは両眉を深くひそめて、
「なあ、マートニア……同じ女としてお前に尋ねるが、お前は例え実の兄妹とは言え、男に風呂の事を尋ねるのか?」
「ええ、もうお兄ちゃんとは……」
「マートニアッ!」
いつになく強い口調。ガラドリエルは違和感を感じてしまう。
彼らとは出会ってから、数時間程しか経っていないが、ジークフリードがこのような強い口調を出すのは初めてと言えただろう。それに、ヴァレンシュタイン家の2人の英雄の片割れを名乗る男は普段はあのようにのんびりとしている。
だからこそ、あれ程の言葉は違和感があったのだ。ガラドリエルはこの2人には触れられたくない事があるのだと察する。
ガラドリエルは両腕を組みながら、凍てつくような強い視線で、
「ディリオニスよ。もし、言いたくなければ、言わなくて良いが、マートニアと過去に何があった?何が原因で、お前たちはわたしについて来た?」
ディリオニスは視線を逸らす。その目ははっきりと地面の方を向いていた。
ガラドリエルは大きく溜息を吐いてから、
「もう良い、無理に言わなくてもな、ここはわたしが折れよう……もう着替えも終わったしな」
その言葉を聞くと、ディリオニスは再び草をガサガサと鳴らして退出していく。
ガラドリエルは入って来た、マートニアを名乗る少女を一瞥する。
美しい少女だ。恐らく、幼さを隠しきれずに、声も変わっていない瓜二つの顔を持つ弟同様に、街の吟遊詩人や詩人に後世歌い継がれていく顔だろう。
ガラドリエルは自身の女王としての気質から、そう判断した。
ガラドリエルはついたての端を持って、自身のベットが用意されているテントへと急ぐ。
ディリオニスはドレスの裾を持って、テントへと急ぐガラドリエルの美しさに思わず見惚れてしまう。
ガラドリエルは本当に美しい少女であった。背中にまで届く長い金髪。
サファイアの如く煌くブルー色の瞳。
高く整った鼻。口元に用意されたのは大き過ぎず、小さな過ぎない形の良い唇。
雑誌のモデルを思わせるスレンダーな体型。小ぶりながらも形の良い両胸。
夢中にならないわけがない。姉も美しい女性であるが、自身の主人であるガラドリエルも姉と相応か、もしくはそれ以上に美しい少女だ。
自身の主人のチェックを確認すると、ディリオニスは立てられた三軒のテントを一瞥する。
三軒のテントを囲む形で、焚き火が用意されており、焚き火の前のテントの背後に先ほど、主人が体を磨き、今、現在姉が体を拭いている風呂場代わりの衝立が用意されている。
その左右に草むらがあり、確かに隠れるのは最適だろう。
だが、刺客には狙われやすい。
事実、ディリオニスが先程その事を証明したばかりだ。
ディリオニスは大きな溜息を吐いてから、
「どうして、ぼくたち天国に行けなかったんだろ、死んで楽になりたかったのに、甲冑を着て、お姫様の護衛かぁ~」
手元の木の棒で焚き火を弄る。
「それも悪くないかもしれないな、昔、見た『ロード・オブ・ザ・リング』の主人公になったみたいだ」
ディリオニスは目の前で火の粉を出して消えていく、焚き火の残骸を眺めながら、映画の主人公気分を味わっていた。
何処となく、究極的な気分だ。ディリオニスは至極満足な気分を全体で味わっていた。
この言葉は帝国全土において掲げられたスローガンである。
それまで、広大な大陸を争っていた各諸侯は自分たちに武器や資金を貸し与え、中立を保っていた有力諸侯の一家、ヴァレンシュタイン家を目標に定めた。
魔王を討ち滅ぼす家と定められていた誇り高きヴァレンシュタイン家は先の戦いに至るまでは、王や貴族を顧客相手として大きな商人のように振る舞っていた。
だからこそ、どの家にも付かずに武器や金を貸し与えてきたのだ。
結局、滅亡に追いやられたのは、最後の当主、フリードリヒの日和見な態度だったと言っても良いだろう。
死の間際、ヴァレンシュタイン家の最後の当主、フリードリヒ・フォン・ヴァレンシュタインは実の娘にしてたった一人の姫、ガラドリエル・フォン・ヴァレンシュタインを自身の後継者に指名し、自身は炎上する城に身を捧げた。
ガラドリエルがたった一人の従者と共に、見張りの少ない北への逃亡生活を辿る中で、自分の家の紋章に描かれた英雄を体に宿していると自称する、少年少女を召抱えた事は全くの偶然であり、彼女に気まぐれに過ぎない。彼女は幼少時に自分の家の図書室の中に多くの世界を救う英雄譚が書かれている事を思い出す。城の中の図書室は過去のヴァレンシュタイン家の伝説に擬え、過去に北の国を拠点に魔王が世界を滅ぼしそうになった時の話で溢れていた。父親は熱心に英雄の物語を読むガラドリエルの頭を優しく撫でていた。二人を召抱えたのは幼き日の思い出のためと今後の験担ぎのため。それだけなのに……。
ガラドリエルは全裸になり、体の汚れを水に浸したタオルで濡らしながら、今日の日の事を思い出していく。
燃え盛るかつての我が家。不便を強いられる逃亡生活。急遽召抱えた少年と少女。
どれも1つの日に起きた出来事だとはにわかに考え難い。だが、現実なのだ。
ガラドリエルは全身が濡れた事を確認すると、代わりに乾いたタオルを手に取り、水気を取っていく。月の光が照らす彼女の体は幻想的なように思える。水滴が王女の体から落ちていく。
女王は作業を終えると、全身が乾いた事を確認し、下着を替え、王族御用達の白色のドレスを着用した。
白色のドレスは純潔を好むお前に似合う、と幼少の頃に父に褒められたのがつい昨日のようだ。
ガラドリエルが飾り気のないが、絹で出来たドレスを眺めていると、周りの草むらでゴソゴソと音が響く。
ガラドリエルは曲者かと、考えて、手元に置いてあった王族専用の豪華な飾りが施されたサーベルを抜く。
そして、その刃を侵入者に向かって突き立てようとした時、
「ま、待って!ぼくだよ!ディリオニス!!」
その言葉を聞き、ガラドリエルはサーベルを鞘に収める。
ガラドリエルは腰に手を当てて、
「何の用だ?私は貴様に来いと命令した覚えは無いがな」
ディリオニスは慌てて両手を左右に振って、
「ち、違うよ!妹が早く風呂に浴びたいから、早く変わってほしいって!それで、ぼくに見てきてほしいって頼んだんだよ!」
「ふん、従者の分際で、王者の後を使うと申すのか!?無礼者めッ!」
ガラドリエルが再びサーベルを抜こうとした時だ。
「姫様ァ~あたしもそろそろ入っていいですかぁ~」
と、野原に立てられた仕切りの前で呑気な声が響く。
「少し待てッ!女子の湯浴みの席に侵入した無礼者をこの手で成敗してからだッ!」
ディリオニスは再び声を震わせて、
「ま、待ってよぉ~マートニア。ほら、さっきも言ったでしょ?妹に頼まれて、ここに来たって!」
仕切りの前の可愛らしい声が止まる。
そして、暫くしてから、
「そうでしたァ~姫様があんまりにも遅いんで、いつになったら、開くのかなって、お兄ちゃんに頼んだんです」
その言葉を聞いた、ガラドリエルは両眉を深くひそめて、
「なあ、マートニア……同じ女としてお前に尋ねるが、お前は例え実の兄妹とは言え、男に風呂の事を尋ねるのか?」
「ええ、もうお兄ちゃんとは……」
「マートニアッ!」
いつになく強い口調。ガラドリエルは違和感を感じてしまう。
彼らとは出会ってから、数時間程しか経っていないが、ジークフリードがこのような強い口調を出すのは初めてと言えただろう。それに、ヴァレンシュタイン家の2人の英雄の片割れを名乗る男は普段はあのようにのんびりとしている。
だからこそ、あれ程の言葉は違和感があったのだ。ガラドリエルはこの2人には触れられたくない事があるのだと察する。
ガラドリエルは両腕を組みながら、凍てつくような強い視線で、
「ディリオニスよ。もし、言いたくなければ、言わなくて良いが、マートニアと過去に何があった?何が原因で、お前たちはわたしについて来た?」
ディリオニスは視線を逸らす。その目ははっきりと地面の方を向いていた。
ガラドリエルは大きく溜息を吐いてから、
「もう良い、無理に言わなくてもな、ここはわたしが折れよう……もう着替えも終わったしな」
その言葉を聞くと、ディリオニスは再び草をガサガサと鳴らして退出していく。
ガラドリエルは入って来た、マートニアを名乗る少女を一瞥する。
美しい少女だ。恐らく、幼さを隠しきれずに、声も変わっていない瓜二つの顔を持つ弟同様に、街の吟遊詩人や詩人に後世歌い継がれていく顔だろう。
ガラドリエルは自身の女王としての気質から、そう判断した。
ガラドリエルはついたての端を持って、自身のベットが用意されているテントへと急ぐ。
ディリオニスはドレスの裾を持って、テントへと急ぐガラドリエルの美しさに思わず見惚れてしまう。
ガラドリエルは本当に美しい少女であった。背中にまで届く長い金髪。
サファイアの如く煌くブルー色の瞳。
高く整った鼻。口元に用意されたのは大き過ぎず、小さな過ぎない形の良い唇。
雑誌のモデルを思わせるスレンダーな体型。小ぶりながらも形の良い両胸。
夢中にならないわけがない。姉も美しい女性であるが、自身の主人であるガラドリエルも姉と相応か、もしくはそれ以上に美しい少女だ。
自身の主人のチェックを確認すると、ディリオニスは立てられた三軒のテントを一瞥する。
三軒のテントを囲む形で、焚き火が用意されており、焚き火の前のテントの背後に先ほど、主人が体を磨き、今、現在姉が体を拭いている風呂場代わりの衝立が用意されている。
その左右に草むらがあり、確かに隠れるのは最適だろう。
だが、刺客には狙われやすい。
事実、ディリオニスが先程その事を証明したばかりだ。
ディリオニスは大きな溜息を吐いてから、
「どうして、ぼくたち天国に行けなかったんだろ、死んで楽になりたかったのに、甲冑を着て、お姫様の護衛かぁ~」
手元の木の棒で焚き火を弄る。
「それも悪くないかもしれないな、昔、見た『ロード・オブ・ザ・リング』の主人公になったみたいだ」
ディリオニスは目の前で火の粉を出して消えていく、焚き火の残骸を眺めながら、映画の主人公気分を味わっていた。
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