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第三部 トゥー・ワールド・ウォーズ
三龍会との決戦ーその⑧
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ヴィトは慌てて、ルーシーの元へと駆け寄る。
「おい、ルーシー !大丈夫か!?」
ルーシーはオウの頭に拳銃を突きつけながら言った。
「大丈夫よ、あなたこそ、今回は例にも増して激しい戦いみたいだし……」
ルーシーは全身の服を傷だらけにしているヴィトを心配そうに見つめる。
「いいや、オレは大丈夫さ、それよりもこの街の三大ファミリーの奴らがこの件に感づかないか心配だ」
「そうね、でも一番の心配はあのドラゴンだわ、今でこそこの街の上空にいるけれど、街の外に出たら、いや中華街の外に出たら、最悪よ……」
ヴィトは中華街の外に出たリューの姿を想像し、次にパニックになった大衆を想像する。
「オレが決着をつけるよ……三龍会はここで壊滅させる……」
ヴィトは自分の黄金の剣を握り締めながら言った。
「頑張ってね、わたしにできる事は?」
「ここで、オウの奴を見張っていてくれ、不穏な動きをしたら、お前のベレッタで射殺していい」
「あまり、穏やかな言い方じゃないわ」
ルーシーは苦笑する。
「まぁ、お前に尋問を任せるという事だな、それにオウの尋問はオレにはできないからな……」
ヴィトは剣を持ってレストランの外へと出て行く。
オウはリューを討伐するためにレストランを跡にしたヴィトを細目で見つめながら言った。
「あいつ、何を言っているのか理解できない?アイツでは私を尋問できない?」
オウの質問には、ヴィトの代わりにルーシーが答えた。
「あなたも分かってるんでしょ?ヴィトじゃあなたを尋問できない理由は……」
ルーシーはオウの耳に囁く。
「あなた、本当は女の子なんでしょ……」
オウはルーシーの言葉に心臓が慟哭するのを感じた。
「どうして、それを?」
「簡単な話よ、男を装っているつもりでも、雰囲気とかで分かるわよ、たまにあなた、女性のように感じる時があったもの」
ルーシーの言葉にオウは目を背ける事でしか対抗できない自分を呪う。
ヴィトは中華街に出るなり、上空で大声を上げている竜を眺める。
「アイツが、リュー・ダントウの成れの果てかよ、人間の心を忘れ、竜になってしまうとはな……」
ヴィトは浮遊魔法を使い、中華街の中国の町にあるような屋根瓦の上に乗る。
「ここなら、互角の強さで戦えそうだな、あのクソッタレのドラゴンを地獄送りにしてやるぜ……」
すると、その言葉が聞こえたのか、リューの変身する竜がヴィトのいる家の近くにまで寄ってくる。
「ふっふっ、お前の負けだな、ここからでは戦えるものも戦えんだろ?」
リューの質問にヴィトは首を横に振ってみせる。
「いいや、オレの魔法を使えば、お前さんの頭に剣を突き刺すのなんて朝飯前だと思うぜ」
ヴィトは剣を持って、リューの元へと突っ込んでいく。
「虫けらが無駄な動きを……実に鬱陶しいのう」
リューは竜になった姿で鋭い爪の付いた右手を振りかざす。
「そんなの想定内さッ!」
ヴィトは爪を剣で防ぎ、リューの背中に乗ろうと試みる。
「もらったッ!」
「甘いわッ!」
リューはジャンプして自分の背中に乗ろうとしたヴィトに自分の左手を振りかざす。
「それも計算通りさッ!」
ヴィトは空中で右脚を使ってジャンプして、左手に着地する。
「どうだい、オレのやり方は?一本取られただろ?」
ヴィトは自分の顔を親指で指す。
「くっくっ、だが、お前さんはワシの強さを見くびっているぞ !」
リューは全体を震わせ、ヴィトを地面の上に振り落とす。
ヴィトは咄嗟に体を転がろせ、衝撃を緩和する。
「流石だぜ、中国の全てを牛耳る怪老……それから、中国4000年の歴史を歩んできた男……一筋縄ではいかんか……」
ヴィトは屋根瓦の上で巨大な竜を眺めながら呟く。
「終わりだな、死ねッ!ヴィトッ!」
その言葉とともに巨大な竜が突っ込んでくる。
(来てみろよ、お前が大口を開けた瞬間にそのどデカイ口の中に剣を突っ込んでやるぜ)
ヴィトは震える手で竜の口に自分の剣を突っ込もうとするが、少しだけ力が入らないような気がする。
(参ったな、あと少しで力が入らないぜ、どうすりゃあいい……)
ヴィトは何とか剣を持とうとするが、どうしても力が入らない。
(くっ、詰んだか……)
その時だった。竜の体に大きな衝撃が走る。
「うぐっ……お前ら」
お前らだと。ヴィトは中華街の屋上から、下にいる仲間たちを眺める。
「おい、ヴィト !そんなところで倒れてんじゃねーぞ !お前にはドン・カヴァリエーレを守る義務があるだろうがッ!」
マイケルが散弾銃の銃口を竜に向けながら叫ぶ。
「そうだぜ、お前が死んだら、おれ達がマリアにどやされるだろうがッ!」
そう叫ぶのは、パットだ。
「おいおい、情けないぜ、おれらの相談役さんよぉ~そんな竜ごときに苦戦かい?どうしたよ、お前はもっと強い敵と戦ってきただろうがよ」
マルロの叫ぶ声にヴィトはまるで砂漠で放浪していた人間が、オアシスを見つけた時のような感覚で立ち上がる。
「おれ達ギャングの世界では『できる。できないじゃなくて、やるか。やらないか』だったな、お前を地獄に叩き落としてやるぜッ!」
ヴィトの言葉に竜は大きな口を開けて今にも飲み込もうとする。
「やってやるぜ……コイツでも喰らいなッ!」
ヴィトは自分の剣に自分の精力を全て注ぎ込み、まばゆいばかりの黄金色にした。
「無駄じゃ !飲み込んでくれるわッ!」
ヴィトは全力の一撃を竜の顔に刻み込む。
「あの世へ行くんだなッ!お前も……お前の持っている中国4000年の歴史とらと一緒に !」
ヴィトの言葉ともに竜は眩いばかりの閃光を放つ。
「ウォ……」
ヴィトは爆発の衝撃のためか、屋根瓦の上で転がる。
「危なかったな、でもこれで……」
屋根下からヴィトへの歓声が聞こえる。
「よし、お前らよく聞けよぉ~これで中国を牛耳り、アメリカの二大勢力の一つだった三龍会は壊滅したッ!おれ達カヴァリエーレ・ファミリーが勝ったんだッ!」
ヴィトの演説に構成員の殆どが腕を宙に挙げる。
「おい、ルーシー !大丈夫か!?」
ルーシーはオウの頭に拳銃を突きつけながら言った。
「大丈夫よ、あなたこそ、今回は例にも増して激しい戦いみたいだし……」
ルーシーは全身の服を傷だらけにしているヴィトを心配そうに見つめる。
「いいや、オレは大丈夫さ、それよりもこの街の三大ファミリーの奴らがこの件に感づかないか心配だ」
「そうね、でも一番の心配はあのドラゴンだわ、今でこそこの街の上空にいるけれど、街の外に出たら、いや中華街の外に出たら、最悪よ……」
ヴィトは中華街の外に出たリューの姿を想像し、次にパニックになった大衆を想像する。
「オレが決着をつけるよ……三龍会はここで壊滅させる……」
ヴィトは自分の黄金の剣を握り締めながら言った。
「頑張ってね、わたしにできる事は?」
「ここで、オウの奴を見張っていてくれ、不穏な動きをしたら、お前のベレッタで射殺していい」
「あまり、穏やかな言い方じゃないわ」
ルーシーは苦笑する。
「まぁ、お前に尋問を任せるという事だな、それにオウの尋問はオレにはできないからな……」
ヴィトは剣を持ってレストランの外へと出て行く。
オウはリューを討伐するためにレストランを跡にしたヴィトを細目で見つめながら言った。
「あいつ、何を言っているのか理解できない?アイツでは私を尋問できない?」
オウの質問には、ヴィトの代わりにルーシーが答えた。
「あなたも分かってるんでしょ?ヴィトじゃあなたを尋問できない理由は……」
ルーシーはオウの耳に囁く。
「あなた、本当は女の子なんでしょ……」
オウはルーシーの言葉に心臓が慟哭するのを感じた。
「どうして、それを?」
「簡単な話よ、男を装っているつもりでも、雰囲気とかで分かるわよ、たまにあなた、女性のように感じる時があったもの」
ルーシーの言葉にオウは目を背ける事でしか対抗できない自分を呪う。
ヴィトは中華街に出るなり、上空で大声を上げている竜を眺める。
「アイツが、リュー・ダントウの成れの果てかよ、人間の心を忘れ、竜になってしまうとはな……」
ヴィトは浮遊魔法を使い、中華街の中国の町にあるような屋根瓦の上に乗る。
「ここなら、互角の強さで戦えそうだな、あのクソッタレのドラゴンを地獄送りにしてやるぜ……」
すると、その言葉が聞こえたのか、リューの変身する竜がヴィトのいる家の近くにまで寄ってくる。
「ふっふっ、お前の負けだな、ここからでは戦えるものも戦えんだろ?」
リューの質問にヴィトは首を横に振ってみせる。
「いいや、オレの魔法を使えば、お前さんの頭に剣を突き刺すのなんて朝飯前だと思うぜ」
ヴィトは剣を持って、リューの元へと突っ込んでいく。
「虫けらが無駄な動きを……実に鬱陶しいのう」
リューは竜になった姿で鋭い爪の付いた右手を振りかざす。
「そんなの想定内さッ!」
ヴィトは爪を剣で防ぎ、リューの背中に乗ろうと試みる。
「もらったッ!」
「甘いわッ!」
リューはジャンプして自分の背中に乗ろうとしたヴィトに自分の左手を振りかざす。
「それも計算通りさッ!」
ヴィトは空中で右脚を使ってジャンプして、左手に着地する。
「どうだい、オレのやり方は?一本取られただろ?」
ヴィトは自分の顔を親指で指す。
「くっくっ、だが、お前さんはワシの強さを見くびっているぞ !」
リューは全体を震わせ、ヴィトを地面の上に振り落とす。
ヴィトは咄嗟に体を転がろせ、衝撃を緩和する。
「流石だぜ、中国の全てを牛耳る怪老……それから、中国4000年の歴史を歩んできた男……一筋縄ではいかんか……」
ヴィトは屋根瓦の上で巨大な竜を眺めながら呟く。
「終わりだな、死ねッ!ヴィトッ!」
その言葉とともに巨大な竜が突っ込んでくる。
(来てみろよ、お前が大口を開けた瞬間にそのどデカイ口の中に剣を突っ込んでやるぜ)
ヴィトは震える手で竜の口に自分の剣を突っ込もうとするが、少しだけ力が入らないような気がする。
(参ったな、あと少しで力が入らないぜ、どうすりゃあいい……)
ヴィトは何とか剣を持とうとするが、どうしても力が入らない。
(くっ、詰んだか……)
その時だった。竜の体に大きな衝撃が走る。
「うぐっ……お前ら」
お前らだと。ヴィトは中華街の屋上から、下にいる仲間たちを眺める。
「おい、ヴィト !そんなところで倒れてんじゃねーぞ !お前にはドン・カヴァリエーレを守る義務があるだろうがッ!」
マイケルが散弾銃の銃口を竜に向けながら叫ぶ。
「そうだぜ、お前が死んだら、おれ達がマリアにどやされるだろうがッ!」
そう叫ぶのは、パットだ。
「おいおい、情けないぜ、おれらの相談役さんよぉ~そんな竜ごときに苦戦かい?どうしたよ、お前はもっと強い敵と戦ってきただろうがよ」
マルロの叫ぶ声にヴィトはまるで砂漠で放浪していた人間が、オアシスを見つけた時のような感覚で立ち上がる。
「おれ達ギャングの世界では『できる。できないじゃなくて、やるか。やらないか』だったな、お前を地獄に叩き落としてやるぜッ!」
ヴィトの言葉に竜は大きな口を開けて今にも飲み込もうとする。
「やってやるぜ……コイツでも喰らいなッ!」
ヴィトは自分の剣に自分の精力を全て注ぎ込み、まばゆいばかりの黄金色にした。
「無駄じゃ !飲み込んでくれるわッ!」
ヴィトは全力の一撃を竜の顔に刻み込む。
「あの世へ行くんだなッ!お前も……お前の持っている中国4000年の歴史とらと一緒に !」
ヴィトの言葉ともに竜は眩いばかりの閃光を放つ。
「ウォ……」
ヴィトは爆発の衝撃のためか、屋根瓦の上で転がる。
「危なかったな、でもこれで……」
屋根下からヴィトへの歓声が聞こえる。
「よし、お前らよく聞けよぉ~これで中国を牛耳り、アメリカの二大勢力の一つだった三龍会は壊滅したッ!おれ達カヴァリエーレ・ファミリーが勝ったんだッ!」
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