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見えてきた“彼女”
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俺がその言葉に思わず目を見開く。
…
だって。
「じゃ、君、小学校の頃から…」
俺のその言葉に。
瑞紀は恥ずかしそうに目を伏せながら。
「はい、もう、7年、ずっと。知哉さん事が好きでした。」
瑞紀は、笑いながらそう言って。
それから、少し眉を寄せながら。
「それなのに、知哉さん、ひどい事たくさん言うから。」
…
だから。
それは。
俺が思わず眉を寄せると。
瑞紀はそんな俺を見て笑いながら、嘘ですよ、と言って。
また俺の後ろにある窓を眺め始める。
そんな瑞紀を俺も、眺めながら。
きっと。
君は。
話したくないんだろう?
でも。
これを聞かないと。
君も。
俺も。
前に進めない。
俺は太ももの上で両手を組んで、そこを一点に見ながら。
唇を噛んでから、言葉を紡ぐ。
「…君の、病名は。」
その言葉に。
瑞紀は、また、微笑む。
…
君の部屋が個室である事。
病室が隔離されている事。
病室の中が比較的上品である事から。
少し。
「…やっぱり、良い。この話はやめだ。」
そう言う俺に対し。
瑞紀は体を起こしてゆっくりと俺の手を優しく上から握って。
「…知哉さん。」
声を絞り出す。
「ダメだ。聞きたくない。」
嫌だ。
「聞いて下さい。」
知りたくない。
「…嫌だ。聞かない。君は、ずっと…」
途中から、声が消える。
まるで、尻切れとんぼのように。
君の、真実なんて。
「大丈夫ですから。」
俺はそう微笑む瑞紀の手を上から握り直して。
「…私は、知哉さんに聞いて欲しいんです。」
その瑞紀の言葉に。
「…」
あぁ。
本当に。
瑞紀は、寂しそうに笑いながら。
俺と目線を合わせて。
「…私は、乳ガンです。」
…
だって。
「じゃ、君、小学校の頃から…」
俺のその言葉に。
瑞紀は恥ずかしそうに目を伏せながら。
「はい、もう、7年、ずっと。知哉さん事が好きでした。」
瑞紀は、笑いながらそう言って。
それから、少し眉を寄せながら。
「それなのに、知哉さん、ひどい事たくさん言うから。」
…
だから。
それは。
俺が思わず眉を寄せると。
瑞紀はそんな俺を見て笑いながら、嘘ですよ、と言って。
また俺の後ろにある窓を眺め始める。
そんな瑞紀を俺も、眺めながら。
きっと。
君は。
話したくないんだろう?
でも。
これを聞かないと。
君も。
俺も。
前に進めない。
俺は太ももの上で両手を組んで、そこを一点に見ながら。
唇を噛んでから、言葉を紡ぐ。
「…君の、病名は。」
その言葉に。
瑞紀は、また、微笑む。
…
君の部屋が個室である事。
病室が隔離されている事。
病室の中が比較的上品である事から。
少し。
「…やっぱり、良い。この話はやめだ。」
そう言う俺に対し。
瑞紀は体を起こしてゆっくりと俺の手を優しく上から握って。
「…知哉さん。」
声を絞り出す。
「ダメだ。聞きたくない。」
嫌だ。
「聞いて下さい。」
知りたくない。
「…嫌だ。聞かない。君は、ずっと…」
途中から、声が消える。
まるで、尻切れとんぼのように。
君の、真実なんて。
「大丈夫ですから。」
俺はそう微笑む瑞紀の手を上から握り直して。
「…私は、知哉さんに聞いて欲しいんです。」
その瑞紀の言葉に。
「…」
あぁ。
本当に。
瑞紀は、寂しそうに笑いながら。
俺と目線を合わせて。
「…私は、乳ガンです。」
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