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見えてきた“彼女”
3
「…瑞紀。」
俺は、ベットの横にあった椅子に座りながら、中々話出そうとしない瑞紀に催促の意味で声をかけると。
瑞紀は笑って頷きながら。
俺の目を、真っ直ぐに見て。
「…この病院で、私が小学校の頃、初めて知哉さんと会いました。」
「…」
俺は、黙って瑞紀の顔を見ながら。
「初めて会った知哉さんは、すでに大学生で。今とあんまり変わらないけど。」
ふふふ、と笑いながら。
何とも思ってない様な顔をしながら、話し続ける。
「後から看護師さんに聞いた話ですが、知哉さんはお義母さんの命日にいつもこの病院を訪れてお義母さんがお世話になった方々に、つい最近までお礼に来てたそうですね。」
「…だから。」
瑞紀は、そんな俺に笑いながら。
「もちろん、小学生の私はそんな事を知らなくて。ただ単に年に一度病院に来る、かっこいいお兄さん、としか思ってなかったんですけど。」
…
「ある日、私が入院ばっかりでつまらないから病院を駆けずり回っていた時、発作を起こして私、一人廊下で倒れてしまったんです。」
瑞紀のその言葉を聞いて。
“…っちょっと、!”
あぁ。
何となく。
思い出した。
「目を覚ましたら。知哉さんと、いつもの看護師さんがいて。このお兄さんが助けてくれなかったらあなた死んでたのよ、って凄く怒られて。知哉さんにも、私、まだ小学生だったのに、“バカじゃ無いの、君。遊ぶのもたいがいにしなよ。”とか言われて。」
そんな風に笑う瑞紀を眉を寄せながら見て。
は?
何がおかしい?
実際、倒れた君に誰も気づかなくて。
誰も救いの手を差し伸べなかったら。
きっと。
君と僕は。
今頃。
苦虫を噛み潰したような思いにかられながら。
「…母が。死んだ時の事を思い出して、体が勝手に動いたんだよ。」
絞り出す様にそう言うと。
瑞紀は。
そう言う俺の顔を見て笑って。
「…そんな風に、赤の他人の見知らぬ私を必死になって助けてくれて、私の事を考えてきつく叱ってくれた知哉さんだから。私は好きになったんです。」
俺は、ベットの横にあった椅子に座りながら、中々話出そうとしない瑞紀に催促の意味で声をかけると。
瑞紀は笑って頷きながら。
俺の目を、真っ直ぐに見て。
「…この病院で、私が小学校の頃、初めて知哉さんと会いました。」
「…」
俺は、黙って瑞紀の顔を見ながら。
「初めて会った知哉さんは、すでに大学生で。今とあんまり変わらないけど。」
ふふふ、と笑いながら。
何とも思ってない様な顔をしながら、話し続ける。
「後から看護師さんに聞いた話ですが、知哉さんはお義母さんの命日にいつもこの病院を訪れてお義母さんがお世話になった方々に、つい最近までお礼に来てたそうですね。」
「…だから。」
瑞紀は、そんな俺に笑いながら。
「もちろん、小学生の私はそんな事を知らなくて。ただ単に年に一度病院に来る、かっこいいお兄さん、としか思ってなかったんですけど。」
…
「ある日、私が入院ばっかりでつまらないから病院を駆けずり回っていた時、発作を起こして私、一人廊下で倒れてしまったんです。」
瑞紀のその言葉を聞いて。
“…っちょっと、!”
あぁ。
何となく。
思い出した。
「目を覚ましたら。知哉さんと、いつもの看護師さんがいて。このお兄さんが助けてくれなかったらあなた死んでたのよ、って凄く怒られて。知哉さんにも、私、まだ小学生だったのに、“バカじゃ無いの、君。遊ぶのもたいがいにしなよ。”とか言われて。」
そんな風に笑う瑞紀を眉を寄せながら見て。
は?
何がおかしい?
実際、倒れた君に誰も気づかなくて。
誰も救いの手を差し伸べなかったら。
きっと。
君と僕は。
今頃。
苦虫を噛み潰したような思いにかられながら。
「…母が。死んだ時の事を思い出して、体が勝手に動いたんだよ。」
絞り出す様にそう言うと。
瑞紀は。
そう言う俺の顔を見て笑って。
「…そんな風に、赤の他人の見知らぬ私を必死になって助けてくれて、私の事を考えてきつく叱ってくれた知哉さんだから。私は好きになったんです。」
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