モブらしいので目立たないよう逃げ続けます

餅粉

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なんやかんやあって僕は学園へ着くことができた。ここで僕の新生活が始まると思うとドキドキする。
早速僕は寮へと向かった。この学園は二人一部屋である。身分差別がないようこうなったらしい。昔は一人一部屋だったけど今は王族以外は二人で一部屋だ。僕は学園が始まる一週間前に来てしまったので僕の同室の子はまだ来てないというか普通の貴族はこんな早くに来ない。

さて、僕父上に嫌われているから寮の部屋にあんまり期待はしてなかったけどこれはひどい。誇りと蜘蛛の巣とかあっちこっちにあるじゃないか。まぁ、あの父のことだ。お金をケチったのだろう。
とりあえずパパッと部屋の掃除を掃除をしますか


「ねぇ、ジン」


「ん?どした?」


「ジンって風の精霊だったよね?精霊の力でこの部屋を綺麗に出来たりする?」

ジンはまさかの僕の質問に目を丸くした。しばらくすると長いため息が聞こえてきてジンは僕の頭に軽くチョップした。

「お前なぁ、精霊の力って掃除に使うもんじゃねぇんだぞ………出来なくはないけどな」

パチンとジンは指を鳴らした、と同時にすごい勢いの風が流れて僕は飛ばされないように近くにある椅子に掴んだ。
しばらくして風は止んだ。辺りを見渡すと先ほどまで埃やら蜘蛛の巣で人が住めるのか?ってくらい酷かったのが今では埃一つない綺麗な部屋になった。

感動した僕はおぉと言い拍手をした。
ジンはちょっと不服そうだったけど今はそんなのどうだっていい!

「ふふ……ふふふ……ふはははは!やっと僕は自由だぁぁぁぁ!!」

僕は思いっきりベットに飛び込んだ
もうちょっとしたことで呼び出されたり父上に体罰を与えられたりされないんだ!なんて幸せなんだ!あとは主人公と攻略対象たちに近づかない限り僕には平和な日常が待っている。卒業するまで絶対にあの家には帰らない。帰るもんか!卒業するとともにあの家から出て行ってやる!しかも僕は一人じゃない!ジンがいる!!そう決意するのであった。


で、さっきからジンは僕の頭を撫でたり額に手を当ててくるのは何故だろうか?別に頭がおかしくなったとか熱があるとかじゃないから。うん、興奮してしまっただけだから!  


どうしたものか?とても暇になってしまった。勉強するにも教材は入学式に配るみたいだしすることがない。ジンは何故か猫の姿になって僕の腹の上で寝てるし、することがない。どうしようと思考を巡らせていた時コンコンコンと扉がノックされた。


誰だろう?この時期に来る人だとすれば僕と同室の子かな?多分そうだろうと深くは考えずに僕は「どうぞ」と言った。相手を知るまでは

「失礼する、アルウィン。私だ、話がしたい」

入ってきた相手に僕はびっくりする。

「あ、兄上?」

どうして?何故?と考えたがすぐにわかった。父上なんだろう。父上が僕を監視するように兄上に命令をしたのだろう。僕がウラノース辺境伯家に泥を塗るような行動をしないようにだろうね。話すようなことでもないし帰らせよう。


「兄上、大丈夫です。我が家に泥を塗るような行動はしないので、目立たないよう髪色も変えていますし僕がウラノース家の人間であることすらわからないでしょう。もう話すことがないのでお帰り「いや、違う。そのようなことで来たのではないんだ」

お帰りくださいと言おうとした時に兄上は声を被せて否定した。なら何についての話し合いなのだろうか?ふむ、わからない。

「その……だな。」

スーハーと兄上は深呼吸をし真剣な眼差しで僕を見た。な、何を話し出すんだろうと僕は息を呑んだ。しばらくの沈黙があり兄上は口を開いた。

「アルウィン、今までの父の行動を止められなくて申し訳ない。こんなことで許されるとは思っていない。現にアルウィンの身体は傷だらけだ、私は……悪い兄だ。父に体罰を与えられる弟を見ているだけで助けてやれなかった。私に出来たとするば手当くらいだった。私は弱かった、そして怖かったんだ。アルウィンはもうとっくに私に失望していると思う。でもこれだけは言わせてくれ。生まれてきてくれてありがとう。そして愛してるよアルウィン」

これだけだと兄上は告げ僕の頭をポンポンしてから出て行った。


お、おかしい。兄上は僕を嫌ってたんじゃなかったのか?なのに、どうして、どうして?!

僕は理解するのに苦しむ







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