モブらしいので目立たないよう逃げ続けます

餅粉

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どういう事なんだ。兄上は僕の事を嫌っているんじゃなっかたのか?なのに僕を愛していると生まれて来てくれてありがとうと僕が父上からつけられた傷の手当ても兄上がしてくれていた。
確かに僕が起きた時には腕や脚の怪我の手当てがされていた。でもまさか兄上がしてくれていたなんて、僕はてっきりあの性悪執事がやってくれていたとばかりに………うーん考えるのをやめようこれ以上考えても頭が痛くなるだけだ。僕はただ目立たずに最初からそこに居なかったかのように過ごせばいい。これが今僕にできる最善のことだ。主人公と攻略対称たちには近づかない、関わらない。これを徹底すればいい。これだけすれば……いいんだ。









どうして僕なんて生まれてしまったのだろう。生まれてこなければ良かったし兄上の言っていることがどうしてもわからない。
どうしても、どうしてもだ。







主役でもない攻略対象でもない。ましてやゲームで名前も出てこなかったモブキャラクター………多分。僕、この世界に必要だろうか?モブだし、主要なキャラでもないし関われば死んでしまう。僕前世ではどう死んだんだっけ?確か僕の住んでいた惑星は得体の知れないウイルスでみんなゾンビ化してたっけ……で僕は……僕は……実験されていた?それでどうしたんだ僕は?姉さんはどうなったんだ?


思い出せない。思い出そうとすると頭の中にモヤが広がる。なんだ、なんか大事な何かを…………


「アルウィン、すごい汗が出てるぞ。どうした?」


いつの間にかジンは起きていて僕の尋常じゃない汗を見て心配してくれた。どう答えればいいのだろうか数秒考えて出た答えがこれだ。

「え、え~と今日暑いなぁって」


「そんなにか?窓開けるか?」

「いや、大丈夫だよ。落ち着いて来たし」


そうかと言ってジンはまた眠りについた。今日はおねむさんなのかな?起こすのは悪いと思い僕はジンを起こさずに気分転換として学園の中を散歩する事にした。しばらくそこらへんを歩いていると先ほどまでの焦燥感なくなていった。

はーだいぶ落ち着いてきたしいい気分転換になった。

ところでだけど……ここはどこだろうか。適当に歩いていたから寮がどこにあったのか分からなくなってしまった。え~と確かさっきはここを通ったからこの道を……ってどこだここは!辺りを見渡すが噴水以外何もないじゃないか!どうしたものか、もうちょっと歩いてみるか?学園の中出しどこかで人と会うだろう。僕がこの場を離れようとした時だった。


グッス…スン……グスン

どこかから泣き声がした。僕はへ振り返って辺りを見渡した。噴水しかないこの場所にまさか人がいるとは、しかも泣いている。運がいいんだか悪いんだか。

「クソ、みんな兄上、兄上って少しは俺のことも褒めてくれてもいいだろ。こんなに頑張ってるのに誰も俺を見ようとしないこれも全部兄上が……グス」


なんだかぶつぶつと言っている。流石に放って置けないので僕は声をかけることにした。僕はそーと近づき声をかけた。

「大丈夫ですか?」  

相手もまさかこんなところに人がいるなんてって顔をしていた。僕も迷子になるとは思っていなかったから気持ちは同じだよ、少年。

声をかけたのがいけなかったのか僕はさっきからずっとこの少年に睨まれている。
どうしよう。無言の圧が怖い。

「チ、平民如きがこの俺様に話しかけてきやがって」

ん?なんか今すごい発言をしていたような?俺様?平民?もしかしなくても僕のことだろうなとわかる。指輪をしているからね。貴族ぽくないのだろう。

「いいか!今!ここで見たことを全部忘れろ。もしこのことを誰かに話でもしたらお前の首をはねてやる」

ひょ、ひょえ~何この少年。怖い~

「話しませんよ」

僕は貴族特有のスマイルで返答した。少年はフンッ!と鼻を鳴らしここを去った。
あ、寮までの道を聞きそびれてしまった。まぁ聞いても答えてはくれなさそうだけど

結局僕はジンを呼び出し寮まで運んでもらった。



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