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第二部
初めてのプレイ③(東弥side)
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__勢いで夜するって約束したけど…。
いつも通りご機嫌でピアノを弾いている静留を横目に、東弥は小さくため息をついた。
東弥は静留を絶対に傷つけたくない。けれどそれと同じくらい、純粋な彼に性的なプレイを施すこともしたくない。
ならば何をすればいいというのか。
__そう言えば、小学生で第二性が発動してしまった時用のプレイの指南書があったはず…。
しばらく考えてそのことを思い出し、検索すると数冊の本が見つかった。
ひとまず子供でもわかるように書かれている絵本型のものを電子で購入する。
ダウンロードして確認すると、タブレット端末で読むのにちょうどいい大きさだった。
______
食事を終え、また少しピアノを弾いて、いつもなら歯磨きをして一緒にベッドに入る時間、静留は約束通りリビングのソファーに腰掛けて足をばたばたさせていた。
「プレイの前に、絵本で勉強しようね。」
彼の隣に腰掛け、東弥は昼間買った絵本の表紙をタブレットに表示してみせる。
「えほん?」
子供が興味を持つように作られているのだろう。静留はその可愛らしい表紙を見て、濡羽色の瞳をキラキラと輝かせた。
「そう、絵本。」
__読んでくれそうでよかった。
安堵しながら、静留の前でゆっくりと絵本のページをめくっていく。
本の中で書かれていたcommandは、“kneel”、“hand”、“fetch”の3つ。絵を交えて詳しく説明がされていた。
まるで犬の芸みたいだが、確かに身体を傷つけることはないし、性的な内容も含まれていない。
「静留、覚えられた?」
最後のページまでめくり終えてから真剣に本を見つめていた彼に問いかけると、彼は顔を上げ、不思議そうにぱちぱちと大きく瞬いてから口を開いた。
「うん。これで東弥さん、つらくなくなる?」
「静留がしてくれるなら。」
頷けば静留は花開くように笑んで、それから東弥の指示を待つようにじっとこちらをのぞいてくる。
「静留、kneel. 」
glareを放ちながら言うと、静留はピクリと反応して、すぐにぺたん、と床におすわりの体勢をとった。
__かわいい。
思わず口が綻んで撫でたくなったのを必死で抑える。
静留のSub性を満たすことも考えるなら、プレイ中に褒めすぎるのもきっと良くない。
「じゃあ次は、このボールをFetch. 」
言いながら、新しいテニスボールを静留に見えるようにゆっくりと投げる。
しかしボールが床に落ちた後、静留が犬のように四つん這いのままボールのところまで行くので、東弥は驚いて固まってしまった。
確かに絵ではそう書いていたが、命令にそこまでは含まれていない。普通に立ち上がってボールを取ってきて、渡してくれればそれでいい。
思考が止まっているうちに、とんとん、とソファーに腰掛けたままの東弥の膝が何か柔らかい感触に叩かれた。
「んー 」
あえかな声がした方を見て、東弥はさらに固まる。
静留が四つん這いのままボールを口に咥え、東弥の方をじっと上目遣いに見上げていた。
咥えるにはボールが大きすぎるのか、無垢な瞳が潤んでいる。さらに急いできたからか頬が赤く染まっていて、絵面がとにかくまずい。
何かとんでもないことをしているような罪悪感に駆られながら東弥は彼の口の中のボールを受け取った。
褒めて、と言わんばかりのきらきらとした眼差しで彼は東弥をじっと見つめる。
__そうだ、本では一回できたら褒められてたな。
「上手にできたね。」
よしよしと頭を撫でると彼が両手を伸ばしてきたので、東弥はその脇に手を入れて、抱き上げて自分の膝の上に静留を乗せた。
「僕、たのしくて、あと、…どきどきした…。…東弥さんは…?」
照れるように目を泳がせながら顔を真っ赤にした彼が言う。
たまらずその身体を抱きしめて頭を撫で回した。
「俺もとてもどきどきしたよ。ありがとうね、静留。」
「くるしいの、なおった?」
「うん、静留のおかげ。」
そう言って甘いglareを放つと、静留はくすぐったそうに笑んで。
「またしようね。」
と言ったから、結局また次のプレイもなんというかイケナイ感じになってしまい、第二性は満たされるものの、別の罪悪感が募る日々を東弥は過ごすことになったのだった。
いつも通りご機嫌でピアノを弾いている静留を横目に、東弥は小さくため息をついた。
東弥は静留を絶対に傷つけたくない。けれどそれと同じくらい、純粋な彼に性的なプレイを施すこともしたくない。
ならば何をすればいいというのか。
__そう言えば、小学生で第二性が発動してしまった時用のプレイの指南書があったはず…。
しばらく考えてそのことを思い出し、検索すると数冊の本が見つかった。
ひとまず子供でもわかるように書かれている絵本型のものを電子で購入する。
ダウンロードして確認すると、タブレット端末で読むのにちょうどいい大きさだった。
______
食事を終え、また少しピアノを弾いて、いつもなら歯磨きをして一緒にベッドに入る時間、静留は約束通りリビングのソファーに腰掛けて足をばたばたさせていた。
「プレイの前に、絵本で勉強しようね。」
彼の隣に腰掛け、東弥は昼間買った絵本の表紙をタブレットに表示してみせる。
「えほん?」
子供が興味を持つように作られているのだろう。静留はその可愛らしい表紙を見て、濡羽色の瞳をキラキラと輝かせた。
「そう、絵本。」
__読んでくれそうでよかった。
安堵しながら、静留の前でゆっくりと絵本のページをめくっていく。
本の中で書かれていたcommandは、“kneel”、“hand”、“fetch”の3つ。絵を交えて詳しく説明がされていた。
まるで犬の芸みたいだが、確かに身体を傷つけることはないし、性的な内容も含まれていない。
「静留、覚えられた?」
最後のページまでめくり終えてから真剣に本を見つめていた彼に問いかけると、彼は顔を上げ、不思議そうにぱちぱちと大きく瞬いてから口を開いた。
「うん。これで東弥さん、つらくなくなる?」
「静留がしてくれるなら。」
頷けば静留は花開くように笑んで、それから東弥の指示を待つようにじっとこちらをのぞいてくる。
「静留、kneel. 」
glareを放ちながら言うと、静留はピクリと反応して、すぐにぺたん、と床におすわりの体勢をとった。
__かわいい。
思わず口が綻んで撫でたくなったのを必死で抑える。
静留のSub性を満たすことも考えるなら、プレイ中に褒めすぎるのもきっと良くない。
「じゃあ次は、このボールをFetch. 」
言いながら、新しいテニスボールを静留に見えるようにゆっくりと投げる。
しかしボールが床に落ちた後、静留が犬のように四つん這いのままボールのところまで行くので、東弥は驚いて固まってしまった。
確かに絵ではそう書いていたが、命令にそこまでは含まれていない。普通に立ち上がってボールを取ってきて、渡してくれればそれでいい。
思考が止まっているうちに、とんとん、とソファーに腰掛けたままの東弥の膝が何か柔らかい感触に叩かれた。
「んー 」
あえかな声がした方を見て、東弥はさらに固まる。
静留が四つん這いのままボールを口に咥え、東弥の方をじっと上目遣いに見上げていた。
咥えるにはボールが大きすぎるのか、無垢な瞳が潤んでいる。さらに急いできたからか頬が赤く染まっていて、絵面がとにかくまずい。
何かとんでもないことをしているような罪悪感に駆られながら東弥は彼の口の中のボールを受け取った。
褒めて、と言わんばかりのきらきらとした眼差しで彼は東弥をじっと見つめる。
__そうだ、本では一回できたら褒められてたな。
「上手にできたね。」
よしよしと頭を撫でると彼が両手を伸ばしてきたので、東弥はその脇に手を入れて、抱き上げて自分の膝の上に静留を乗せた。
「僕、たのしくて、あと、…どきどきした…。…東弥さんは…?」
照れるように目を泳がせながら顔を真っ赤にした彼が言う。
たまらずその身体を抱きしめて頭を撫で回した。
「俺もとてもどきどきしたよ。ありがとうね、静留。」
「くるしいの、なおった?」
「うん、静留のおかげ。」
そう言って甘いglareを放つと、静留はくすぐったそうに笑んで。
「またしようね。」
と言ったから、結局また次のプレイもなんというかイケナイ感じになってしまい、第二性は満たされるものの、別の罪悪感が募る日々を東弥は過ごすことになったのだった。
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