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第二部
※誕生日の日に※①(静留side)
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「おはよう、20歳の誕生日おめでとう、静留。」
目を開けるとすでに東弥が起きていて、ダークブラウンの瞳がゆっくりと近づいてきたかと思うとこつんと静留と額を合わせ甘く囁いた。
その振る舞いはまるで物語の王子様がそのまま出てきたかのように格好良くて、朝だと言うのに静留の心臓を次第に速くさせる。
今まで誕生日など気にしてこなかった静留は今日が自分の誕生日であることももちろん忘れていたが、彼からのおめでとうの言葉と共にある約束を思い出し顔を赤くした。
20歳になった今日、静留は東弥と初めて本当の意味で繋がる。
「本当はずっと一緒にいたいけど、今日は学生実験なんだ。だから行く前にリボンを結ばせてくれる?」
顔を赤くして固まっていると再び優しく囁かれ、無言で頷いてから彼にリボンを渡せば骨張った男の指が丁寧に静留の首にリボンを回し、前で蝶の形に結んだ。
リボンを結ぶしなやかな手つきに自分の身体を開く時いつだって宝物のように大切に触れる手の感触を重ね、身体がさらに熱くなる。
約束は夜東弥が帰ってきた後なのに、今からこんなに身体が熱くて、一体1日をどうやって過ごせばいいのだろうか。
「できたよ。」
「あ、ありがとう…。」
「すごくかわいい、静留。キスしていい?」
動揺でフリーズしている静留を映した彼の切れ長の目は、泣きそうなほど愛おしげに細められている。
静留が頷くのを待たず、彼は静留のうなじと後頭部に手を添えマシュマロのようにふわりと唇を重ねた。
いつも彼は格好いいが今日の彼は普段の何倍も格好良く底なしに甘い。
「…ずるい…。」
静留は思わずそう口に出した。
だって脳は彼のことしか考えられず、身体も彼から与えられた熱でどこもかしこも疼いて言うことを聞かない。
すると彼はそっと静留の手を彼の胸の左あたりに重ね、切なげに微笑んだ。
平然としているように見えた彼の鼓動の速さに静留は驚いて目を見開く。
「お互い様でしょう?俺もすごく苦しい。」
「!!…ごめん、なさい…。」
「謝らないで。こんなにもかわいい静留がそばにいてくれて嬉しいよ。でも、俺もすごく静留のことでいっぱいなことだけ覚えていて。
そろそろ下に降りようか。」
「うん…。」
「ね、そんな顔しないで。笑っていた方がもっとかわいい。」
「!!」
びっくりして再び固まった隙にお姫様のようにベッドから抱き上げられ、静留は反射的に東弥の首に手を回した。
東弥がとんとんと階段を降りていく。
静かに目を瞑り、その穏やかな音と心地いい温もりに静留はしばらく身を預けた。
目を開けるとすでに東弥が起きていて、ダークブラウンの瞳がゆっくりと近づいてきたかと思うとこつんと静留と額を合わせ甘く囁いた。
その振る舞いはまるで物語の王子様がそのまま出てきたかのように格好良くて、朝だと言うのに静留の心臓を次第に速くさせる。
今まで誕生日など気にしてこなかった静留は今日が自分の誕生日であることももちろん忘れていたが、彼からのおめでとうの言葉と共にある約束を思い出し顔を赤くした。
20歳になった今日、静留は東弥と初めて本当の意味で繋がる。
「本当はずっと一緒にいたいけど、今日は学生実験なんだ。だから行く前にリボンを結ばせてくれる?」
顔を赤くして固まっていると再び優しく囁かれ、無言で頷いてから彼にリボンを渡せば骨張った男の指が丁寧に静留の首にリボンを回し、前で蝶の形に結んだ。
リボンを結ぶしなやかな手つきに自分の身体を開く時いつだって宝物のように大切に触れる手の感触を重ね、身体がさらに熱くなる。
約束は夜東弥が帰ってきた後なのに、今からこんなに身体が熱くて、一体1日をどうやって過ごせばいいのだろうか。
「できたよ。」
「あ、ありがとう…。」
「すごくかわいい、静留。キスしていい?」
動揺でフリーズしている静留を映した彼の切れ長の目は、泣きそうなほど愛おしげに細められている。
静留が頷くのを待たず、彼は静留のうなじと後頭部に手を添えマシュマロのようにふわりと唇を重ねた。
いつも彼は格好いいが今日の彼は普段の何倍も格好良く底なしに甘い。
「…ずるい…。」
静留は思わずそう口に出した。
だって脳は彼のことしか考えられず、身体も彼から与えられた熱でどこもかしこも疼いて言うことを聞かない。
すると彼はそっと静留の手を彼の胸の左あたりに重ね、切なげに微笑んだ。
平然としているように見えた彼の鼓動の速さに静留は驚いて目を見開く。
「お互い様でしょう?俺もすごく苦しい。」
「!!…ごめん、なさい…。」
「謝らないで。こんなにもかわいい静留がそばにいてくれて嬉しいよ。でも、俺もすごく静留のことでいっぱいなことだけ覚えていて。
そろそろ下に降りようか。」
「うん…。」
「ね、そんな顔しないで。笑っていた方がもっとかわいい。」
「!!」
びっくりして再び固まった隙にお姫様のようにベッドから抱き上げられ、静留は反射的に東弥の首に手を回した。
東弥がとんとんと階段を降りていく。
静かに目を瞑り、その穏やかな音と心地いい温もりに静留はしばらく身を預けた。
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