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28話
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スズさんのパン屋の営業もあるから、スルールの依頼は明日店を休日にしてすることにした。
お祖母様は『ここで解散、わたしは夕方になったら戻るよ』と街の魔道具、魔導書などを扱う古本屋に行き,私達は冒険者ギルドで手頃な採取クエストを見に向かった。
「ドラ、スルールの採取クエストを依頼するのは簡単だけど……かなりの額がいる」
と、お金の心配をするアオ。
カサンドラはそんなアオに。
「アオ君、お金の心配はいらないわ。私、今はお金持ちですもの」
そう、カサンドラには王家から慰謝料、諸々の迷惑料などの入金と。両親から毎月少しだけ入金がある。まぁ、こちらは手切れ金――屋敷には2度と戻ってくるなというもの。
「気にしなくていいのよ。レベル上げと、生スライムのためですもの」
「はい、私のお給金も少しだけなら……出せます!」
「あら? シュシュのお給金はほとんどが食べ物か、書物に消えているのに? はたして毎月のお給金が残っているのかしら?」
「ドラお嬢様! 私だって、少しなら豚さんの貯金箱にあります!」
2人で楽しげに話しながら、初級クエストボードを眺めるドラとシュシュにアオは何も言えなかった。
――ありがとう、カサンドラ。
アオはこのとき、とことん2人を……カサンドラを守ろうと決めた。
♱♱♱
翌日、アオとスズは冒険者ギルドに出向き、スルールの採取クエストをギルドに依頼した。掛かるお金は……カサンドラが気にせずドンと使ってと言ったので、受け取れる報酬金を高く設定した。
そのお陰か、多くのランクの高い冒険者パーティーがクエストを受けてくれて。夕方頃にはスルールが大量に入ったと冒険者ギルドから連絡を受けて、アオとスズは冒険者ギルドに向かい受け取って戻ってきた。
「魔女様、スルールです」
「腕の立つ冒険者パーティーが……街にいたらしくて大量に手に入りました」
お祖母様は手に入った、大量のスルールの入ったカゴを見て。
「ほぉ……スルールがたくさん手に入ったね、ちょっと持っていな」
手際よくスルールの果実入りのお湯割りを作り、チロちゃんのお母様に飲ませて。次にスルールの皮をナイフで薄く剥き、風魔法で乾燥させチップスにも作った。
果実たっぷりなお湯割りと、出来たてチップスを食べたチロちゃんのお母様の体が黄色に光り、ロンヌの花の毒花粉が抜けたのかしだいに顔色が良くなり、熱も下がってベッドに起き上がれるまでになった。
「チロ、あなた……どういうことなの? 体が楽になったわ」
「ママ? ママが元気になったぁ!!」
「……ユズ、良かった」
チロちゃんとスズさんはお母様――ユズママに抱きつき大泣き。今回、クエストで集まった大量のスルールは皮を剥いて食べてもよし。料理、パンにも使えるとのことで、カサンドラ達も貰って帰ることにした。
「ほら、2人とも――まだ熱が下がったばかりだ、無理はさせるなよ」
「わかりました」
「はい」
カサンドラはロンヌ花の毒花粉に悩む人がいたら、残ったスルールを分けてあげてとスズにお願いして、別荘に帰ることにした。
荷馬車に揺られ、貰ったスルールを剥いて食べてみると、口の中に広がる爽やかな酸味と甘み。
「甘酸っぱくておいしいわ! これなら何個でも食べれちゃう、別荘の庭に実らないかしら?」
「ほんとうです。ドラお嬢様の言うとおり、何個でも食べられます」
帰りはホウキではなく、一緒に荷馬車の荷台に乗ったお祖母様はカラカラ笑い。
「そうだろう、このスルールの果実を好きなヒグマンという、かなり強いモンスターを倒さないと手に入らないからね。このスルールの中に種があったら庭に植えて、庭の井戸の水をかけるといいよ」
「スルールの種ですか?」
「あぁ、これまた滅多にみられないスルールの実の種だから、そう簡単には見つからないさ」
お祖母様の話に目を光らせたカサンドラとシュシュは、アオの分を残して、残りのスルールから種を探した。
お祖母様は『ここで解散、わたしは夕方になったら戻るよ』と街の魔道具、魔導書などを扱う古本屋に行き,私達は冒険者ギルドで手頃な採取クエストを見に向かった。
「ドラ、スルールの採取クエストを依頼するのは簡単だけど……かなりの額がいる」
と、お金の心配をするアオ。
カサンドラはそんなアオに。
「アオ君、お金の心配はいらないわ。私、今はお金持ちですもの」
そう、カサンドラには王家から慰謝料、諸々の迷惑料などの入金と。両親から毎月少しだけ入金がある。まぁ、こちらは手切れ金――屋敷には2度と戻ってくるなというもの。
「気にしなくていいのよ。レベル上げと、生スライムのためですもの」
「はい、私のお給金も少しだけなら……出せます!」
「あら? シュシュのお給金はほとんどが食べ物か、書物に消えているのに? はたして毎月のお給金が残っているのかしら?」
「ドラお嬢様! 私だって、少しなら豚さんの貯金箱にあります!」
2人で楽しげに話しながら、初級クエストボードを眺めるドラとシュシュにアオは何も言えなかった。
――ありがとう、カサンドラ。
アオはこのとき、とことん2人を……カサンドラを守ろうと決めた。
♱♱♱
翌日、アオとスズは冒険者ギルドに出向き、スルールの採取クエストをギルドに依頼した。掛かるお金は……カサンドラが気にせずドンと使ってと言ったので、受け取れる報酬金を高く設定した。
そのお陰か、多くのランクの高い冒険者パーティーがクエストを受けてくれて。夕方頃にはスルールが大量に入ったと冒険者ギルドから連絡を受けて、アオとスズは冒険者ギルドに向かい受け取って戻ってきた。
「魔女様、スルールです」
「腕の立つ冒険者パーティーが……街にいたらしくて大量に手に入りました」
お祖母様は手に入った、大量のスルールの入ったカゴを見て。
「ほぉ……スルールがたくさん手に入ったね、ちょっと持っていな」
手際よくスルールの果実入りのお湯割りを作り、チロちゃんのお母様に飲ませて。次にスルールの皮をナイフで薄く剥き、風魔法で乾燥させチップスにも作った。
果実たっぷりなお湯割りと、出来たてチップスを食べたチロちゃんのお母様の体が黄色に光り、ロンヌの花の毒花粉が抜けたのかしだいに顔色が良くなり、熱も下がってベッドに起き上がれるまでになった。
「チロ、あなた……どういうことなの? 体が楽になったわ」
「ママ? ママが元気になったぁ!!」
「……ユズ、良かった」
チロちゃんとスズさんはお母様――ユズママに抱きつき大泣き。今回、クエストで集まった大量のスルールは皮を剥いて食べてもよし。料理、パンにも使えるとのことで、カサンドラ達も貰って帰ることにした。
「ほら、2人とも――まだ熱が下がったばかりだ、無理はさせるなよ」
「わかりました」
「はい」
カサンドラはロンヌ花の毒花粉に悩む人がいたら、残ったスルールを分けてあげてとスズにお願いして、別荘に帰ることにした。
荷馬車に揺られ、貰ったスルールを剥いて食べてみると、口の中に広がる爽やかな酸味と甘み。
「甘酸っぱくておいしいわ! これなら何個でも食べれちゃう、別荘の庭に実らないかしら?」
「ほんとうです。ドラお嬢様の言うとおり、何個でも食べられます」
帰りはホウキではなく、一緒に荷馬車の荷台に乗ったお祖母様はカラカラ笑い。
「そうだろう、このスルールの果実を好きなヒグマンという、かなり強いモンスターを倒さないと手に入らないからね。このスルールの中に種があったら庭に植えて、庭の井戸の水をかけるといいよ」
「スルールの種ですか?」
「あぁ、これまた滅多にみられないスルールの実の種だから、そう簡単には見つからないさ」
お祖母様の話に目を光らせたカサンドラとシュシュは、アオの分を残して、残りのスルールから種を探した。
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