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sideイリアス
12話
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ウィリテを抱き締める腕に力が籠もる。
愛しいこの人が自分のモノになった実感がまだ湧かない。力を緩めてしまえば再び樹に戻ってしまいそうで、私は早々に屋敷に戻るべく彼をひょいと抱き上げた。
「えっと、イリアス?」
困惑した顔のウィリテが私の名を呼ぶ。
ただ名前を呼ばれただけなのに、胸の奥から湧き上がる喜びで身体が満たされていく。
「何、ウィリテ?」
微笑んでみせると、ウィリテは私の顔を見て、ぽっと頬を紅く染めた。
かわいい……。
語彙力が行方不明にらなるくらい、可愛い。
その一言に尽きる。
「僕、自分で歩けるよ。それに……」
私に横抱きに抱え上げられた態勢が恥ずかしいのか、すいっと視線を逸してもじもじと指を遊ばせた。
「イリアス、かなり疲れて見える。その…無理させたくない」
その言葉に自分の服を見下ろせば、確かに随分酷い有り様だった。
まぁ、鉄砲水に襲われて押し流されて、命があっただけマシではあるが……。
「心配してくれるの、ウィリテ?」
「…そりゃあ……」
チラッと上目遣いで見上げられる。その可愛さにズキュンと心臓を撃ち抜かれた気分になった。
胸がイタイ………。
私は心配そうなウィリテの額に唇を落とすと、にっこりと笑って見せた。
「ウィリテの心配はとても嬉しいけど、この場所はあの樹が植わっている場所だよ。ウィリテが自分で降りるのは危ないな」
「あ……」
自分がいる場所を改めて思い出したのか、ウィリテが口を噤む。そしてキュッと私の服の胸元を右手で握りしめた。
「それだったら尚の事、僕 降りた方が良いよね?」
「なぜ?」
「だってイリアス、ここから落下してたじゃないか。イリアスでも危ないんじゃないの?」
黄金色の瞳に心配そうな光が宿る。私は彼との出会いの場面となってしまった、あの日の事を思いだして浮かべた笑みを苦笑いに変えた。
「あれは精霊に突き落とされてしまったからだよ。不意打ちを喰らったとはいえ、崖から落ちたことは事実だから恥ずかしい限りだけどね」
しかし、あの出来事があったからこそウィリテに辿り着くこともできた訳だし、その件に関しては特に精霊に制裁を与える気はない。
それより早く帰りたかった私は、さっさと世界の狭間に身を滑り込ませようと考えウィリテに声をかけた。
「ちょっと近道をするから、しっかり私に掴まっていて」
突然現れた空間の亀裂にウィリテはギョッと目を見開いたけれど、チラリと私に目を向けると服を握りしめていた自分の手に額をくっつけてきた。
「よ……よろしくお願いします」
勿論、私がウィリテを落とすはずがない。私にしがみ付くウィリテが見たくて言ったのだが、意外に素直にしがみ付いてくれて、逆に私の方がドキドキしてしまった。
「ん‘‘ん‘‘……。じゃあ行こうか」
すぐ目の前にあるウィリテの頭にそっと唇を落とすと、私は狭間に身を滑り込ませたのだった。
★☆
瞬く間に場面が変わる。
サーフィ侯爵から滞在先として与えられていた屋敷に着くと、まだ私の胸元にしっかりしがみ付いているウィリテに声をかけた。
「着いたよ」
「ーーーーえ?」
一拍の間を置いて、ウィリテは恐る恐る顔を上げた。キョロキョロと辺りを見渡す彼を抱えたまま歩き始める。
狭間から屋敷の客間に飛ぶことも可能ではあったけど、この屋敷の者たちにウィリテの存在を知らしめる必要もあったから
玄関近くに飛ぶことにしたんだ。
突然姿を現した私を見て、近くに居た使用人たちがギョッと目を見開いていたけれど、正体に気付くと慌てて玄関扉を開けて迎え入れてくれた。
恭しく頭を下げる彼らに鷹揚に頷き、そのまま屋敷の中へと入っていく。
その時点で漸くウィリテは現状に気付いたのか、もぞもぞと身じろぎをし始めた。
「どうしたの?」
知らないふりをして声をかけると、ウィリテは羞恥で顔を真っ赤にして上目遣いに私を睨んだ。
「ちょ……自分で歩けるから、降ろしてよ」
「ふふ、それはダメ」
やっと触れることができるようになったのだ。降ろすなんて、とんでもない。
ニコニコ笑って答えると、可愛いウィリテは胡乱な眼差しを私に向けた。
「イリアスって、意外に……」
「イリアスさまー!!!!!」
ウィリテの声に被せる勢いで大声が響き渡る。バタバタと高位貴族の屋敷に相応しくない足音を立てながら、ブシアが駆け寄ってきた。
「ちょ……、なに一か月以上も音信不通になっていやがるんですかっ!って、何でそんなにボロボロなんですかっ!」
矢継ぎ早に捲し立ててくるが、私の目は腕の中の可愛い人に向けたまま。
「私が意外に……なに?」
ふわりと微笑んで言葉の続きを促すと、ブシアの剣幕に驚いていたウィリテはビクンと身を竦めた。
「や……、僕の話なんてたいしたこと事ないから、先に彼の対応……」
「私には貴方以上に重要なことはないから大丈夫」
笑みを深めてはっきりと言い切ると、何故かウィリテとブシアの二人の声が重なった。
「「えええぇぇぇ……」」
ウィリテは困ったように眉を下げて、ブシアはドン引いたような顔をしていたが。
その時漸くウィリテの事に気付いたブシアは、まじまじを私の腕の中の人を見つめた。
「イリアス様がそんなに甘ったるい顔して抱き上げてるから、もしかしてって思ってましたけど。番様ですかぁ。うわー、めっちゃ綺麗な方ですねぇ」
興味津々といった感じに見られて、ウィリテは恥ずかしそうに少し俯く。
少し赤く染まった頬に見とれながら、それでも私は言うべきことは言っておかなければ、と口を開いた。
「それ以上見るな、ブシア。ウィリテが減る」
「「えええぇぇぇ……」」
それに対しての反応は、何故か再び重なる二人の呆れたような声だった。
愛しいこの人が自分のモノになった実感がまだ湧かない。力を緩めてしまえば再び樹に戻ってしまいそうで、私は早々に屋敷に戻るべく彼をひょいと抱き上げた。
「えっと、イリアス?」
困惑した顔のウィリテが私の名を呼ぶ。
ただ名前を呼ばれただけなのに、胸の奥から湧き上がる喜びで身体が満たされていく。
「何、ウィリテ?」
微笑んでみせると、ウィリテは私の顔を見て、ぽっと頬を紅く染めた。
かわいい……。
語彙力が行方不明にらなるくらい、可愛い。
その一言に尽きる。
「僕、自分で歩けるよ。それに……」
私に横抱きに抱え上げられた態勢が恥ずかしいのか、すいっと視線を逸してもじもじと指を遊ばせた。
「イリアス、かなり疲れて見える。その…無理させたくない」
その言葉に自分の服を見下ろせば、確かに随分酷い有り様だった。
まぁ、鉄砲水に襲われて押し流されて、命があっただけマシではあるが……。
「心配してくれるの、ウィリテ?」
「…そりゃあ……」
チラッと上目遣いで見上げられる。その可愛さにズキュンと心臓を撃ち抜かれた気分になった。
胸がイタイ………。
私は心配そうなウィリテの額に唇を落とすと、にっこりと笑って見せた。
「ウィリテの心配はとても嬉しいけど、この場所はあの樹が植わっている場所だよ。ウィリテが自分で降りるのは危ないな」
「あ……」
自分がいる場所を改めて思い出したのか、ウィリテが口を噤む。そしてキュッと私の服の胸元を右手で握りしめた。
「それだったら尚の事、僕 降りた方が良いよね?」
「なぜ?」
「だってイリアス、ここから落下してたじゃないか。イリアスでも危ないんじゃないの?」
黄金色の瞳に心配そうな光が宿る。私は彼との出会いの場面となってしまった、あの日の事を思いだして浮かべた笑みを苦笑いに変えた。
「あれは精霊に突き落とされてしまったからだよ。不意打ちを喰らったとはいえ、崖から落ちたことは事実だから恥ずかしい限りだけどね」
しかし、あの出来事があったからこそウィリテに辿り着くこともできた訳だし、その件に関しては特に精霊に制裁を与える気はない。
それより早く帰りたかった私は、さっさと世界の狭間に身を滑り込ませようと考えウィリテに声をかけた。
「ちょっと近道をするから、しっかり私に掴まっていて」
突然現れた空間の亀裂にウィリテはギョッと目を見開いたけれど、チラリと私に目を向けると服を握りしめていた自分の手に額をくっつけてきた。
「よ……よろしくお願いします」
勿論、私がウィリテを落とすはずがない。私にしがみ付くウィリテが見たくて言ったのだが、意外に素直にしがみ付いてくれて、逆に私の方がドキドキしてしまった。
「ん‘‘ん‘‘……。じゃあ行こうか」
すぐ目の前にあるウィリテの頭にそっと唇を落とすと、私は狭間に身を滑り込ませたのだった。
★☆
瞬く間に場面が変わる。
サーフィ侯爵から滞在先として与えられていた屋敷に着くと、まだ私の胸元にしっかりしがみ付いているウィリテに声をかけた。
「着いたよ」
「ーーーーえ?」
一拍の間を置いて、ウィリテは恐る恐る顔を上げた。キョロキョロと辺りを見渡す彼を抱えたまま歩き始める。
狭間から屋敷の客間に飛ぶことも可能ではあったけど、この屋敷の者たちにウィリテの存在を知らしめる必要もあったから
玄関近くに飛ぶことにしたんだ。
突然姿を現した私を見て、近くに居た使用人たちがギョッと目を見開いていたけれど、正体に気付くと慌てて玄関扉を開けて迎え入れてくれた。
恭しく頭を下げる彼らに鷹揚に頷き、そのまま屋敷の中へと入っていく。
その時点で漸くウィリテは現状に気付いたのか、もぞもぞと身じろぎをし始めた。
「どうしたの?」
知らないふりをして声をかけると、ウィリテは羞恥で顔を真っ赤にして上目遣いに私を睨んだ。
「ちょ……自分で歩けるから、降ろしてよ」
「ふふ、それはダメ」
やっと触れることができるようになったのだ。降ろすなんて、とんでもない。
ニコニコ笑って答えると、可愛いウィリテは胡乱な眼差しを私に向けた。
「イリアスって、意外に……」
「イリアスさまー!!!!!」
ウィリテの声に被せる勢いで大声が響き渡る。バタバタと高位貴族の屋敷に相応しくない足音を立てながら、ブシアが駆け寄ってきた。
「ちょ……、なに一か月以上も音信不通になっていやがるんですかっ!って、何でそんなにボロボロなんですかっ!」
矢継ぎ早に捲し立ててくるが、私の目は腕の中の可愛い人に向けたまま。
「私が意外に……なに?」
ふわりと微笑んで言葉の続きを促すと、ブシアの剣幕に驚いていたウィリテはビクンと身を竦めた。
「や……、僕の話なんてたいしたこと事ないから、先に彼の対応……」
「私には貴方以上に重要なことはないから大丈夫」
笑みを深めてはっきりと言い切ると、何故かウィリテとブシアの二人の声が重なった。
「「えええぇぇぇ……」」
ウィリテは困ったように眉を下げて、ブシアはドン引いたような顔をしていたが。
その時漸くウィリテの事に気付いたブシアは、まじまじを私の腕の中の人を見つめた。
「イリアス様がそんなに甘ったるい顔して抱き上げてるから、もしかしてって思ってましたけど。番様ですかぁ。うわー、めっちゃ綺麗な方ですねぇ」
興味津々といった感じに見られて、ウィリテは恥ずかしそうに少し俯く。
少し赤く染まった頬に見とれながら、それでも私は言うべきことは言っておかなければ、と口を開いた。
「それ以上見るな、ブシア。ウィリテが減る」
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