立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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10.夏休み後半戦です

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お店を出てから嵐くんに事の顛末を話したらやっぱり笑われた。


「美咲さんがオーナーだし、美咲さんがいいと言ったならいいんだよ」

「でも……お金受け取ってくれなかった……」

「シルバーアクセって金額ピンキリだけどさ、ショーケースに入ってたならそれなりの金額だよ?」


嵐くんの言葉に左小指のピンキーリングを見て血の気が引いた。


「……返そうかな?」

「美咲さんの好意を突き返すのは失礼だって」

「でも……」

「ソレを大事に使ってあげることがお礼になるって。
家に帰ったら美咲さんにお礼の連絡したら喜ぶんじゃない?」


嵐くんにそう言われて返却するのは諦めた。

家に帰ったら美咲さんにお礼を言おう。

あと、唯斗くんにも突然バイト先に行った事を謝ろうって思った。





夕方に帰宅して(ヒナタさんはもういなかった)

即美咲さんにお礼のLINEを入れた。


夏休みに入ってから、私のLINEのお友だちリストが確実に増えているんだよね。

今までにない事だけど、これはいい事なんだと思う。




バイトから戻った唯斗くんにもお詫びをしたら「他の兄弟には秘密。来られたらうるさいし」とだけ言って気にした様子はなかった。


「この指輪……貰って良かったのかな?」

「あー……いいんじゃない?ソレ、美咲さんの初期デザインらしいけど全然売れなくて。

美咲さん『趣味が悪いかな~?』とか言って心配してたヤツだからさ。

気に入ってくれた人が現れてきっと嬉しかったんじゃねぇの?」



左小指にキラキラ光るシルバーの指環。


私はすごく、気に入ったよ。
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