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10.夏休み後半戦です
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「へぇ……ヒナタ来てるんだ」
「だから避難してきた」
「俺のバイト先に避難してくるんじゃねーよ」
唯斗くんと嵐くんの会話
私は入ったらいけないと思って離れた場所で指輪を見てた。
アクセサリーって……身に付けた事がないけど……おしゃれになるアイテムの一つ……だよね?
でもどれがいいんだろう?どれが似合うんだろう?
そう思いながらジーっとショーケースを眺めていたら美咲さんの笑い声が聞こえた。
顔をあげたら私を見て、笑ってる?
「すっごい怖い顔して見てるよ!そんなにシルバーアクセ嫌い?」
「いっ……いえっ!そんな事ないです!」
「まるで恨みがあるのように眉間にシワ寄せて見てたけどね……」
ふふって笑い声がして、、、もう気まずい。
私、どんな顔をして見ていたんだろう……?
「どれかいいなって思うのあった?」
「え~………っと、、、」
答えに困っていたらスタスタとこちらに来て、ショーケースを開けてくれた。
「うーん……これは?似合うと思う」
美咲さんの渡してくれたリボン柄の指輪をつけてみて……似合うかな?とちょっと疑問。
「自分が“似合うかな?”って思う程度ならやめておけばいい。“これだ!”って思うのが自分に一番似合うヤツだよ」
そう言って、別の指輪を出してくれて。
着けたり外したりしているうちに、一つの指輪が気になった。
シンプルなデザインの、すごく輪の小さい指環。
「あ、コレ?ピンキーリング。小指につける指輪だよ」
美咲さんが渡してくれたピンキーリング。
左小指にはめたらサイズはピッタリで、これがいいなって思った。
「ピンキーリングは右手か左手、どちらにつけるかによって意味が違うけど……幸せは右手の小指から入って左手の小指から出ていくって言われてるから、左手がいいかもね」
「これ、一番気に入りました」
「うん、確かに似合ってる。ソレあげるよ」
美咲さんがさらっと凄いことを口走った気がして目を見開いてしまった。
「いやっ!ダメです!か、買います!!」
「ダメダメ、唯斗の身内なら1つはあげるって決めてたから」
「身内って程大層な立場じゃないですし!ダメですよ!」
「……あ!じゃあLINE教えて?個人情報と交換にそれあげる!」
美咲さんがニヤニヤしながらポケットからスマホを取り出して。
結局、美咲さんの押しに負けてLINEを教えるという事だけで指輪をもらってしまった。
「だから避難してきた」
「俺のバイト先に避難してくるんじゃねーよ」
唯斗くんと嵐くんの会話
私は入ったらいけないと思って離れた場所で指輪を見てた。
アクセサリーって……身に付けた事がないけど……おしゃれになるアイテムの一つ……だよね?
でもどれがいいんだろう?どれが似合うんだろう?
そう思いながらジーっとショーケースを眺めていたら美咲さんの笑い声が聞こえた。
顔をあげたら私を見て、笑ってる?
「すっごい怖い顔して見てるよ!そんなにシルバーアクセ嫌い?」
「いっ……いえっ!そんな事ないです!」
「まるで恨みがあるのように眉間にシワ寄せて見てたけどね……」
ふふって笑い声がして、、、もう気まずい。
私、どんな顔をして見ていたんだろう……?
「どれかいいなって思うのあった?」
「え~………っと、、、」
答えに困っていたらスタスタとこちらに来て、ショーケースを開けてくれた。
「うーん……これは?似合うと思う」
美咲さんの渡してくれたリボン柄の指輪をつけてみて……似合うかな?とちょっと疑問。
「自分が“似合うかな?”って思う程度ならやめておけばいい。“これだ!”って思うのが自分に一番似合うヤツだよ」
そう言って、別の指輪を出してくれて。
着けたり外したりしているうちに、一つの指輪が気になった。
シンプルなデザインの、すごく輪の小さい指環。
「あ、コレ?ピンキーリング。小指につける指輪だよ」
美咲さんが渡してくれたピンキーリング。
左小指にはめたらサイズはピッタリで、これがいいなって思った。
「ピンキーリングは右手か左手、どちらにつけるかによって意味が違うけど……幸せは右手の小指から入って左手の小指から出ていくって言われてるから、左手がいいかもね」
「これ、一番気に入りました」
「うん、確かに似合ってる。ソレあげるよ」
美咲さんがさらっと凄いことを口走った気がして目を見開いてしまった。
「いやっ!ダメです!か、買います!!」
「ダメダメ、唯斗の身内なら1つはあげるって決めてたから」
「身内って程大層な立場じゃないですし!ダメですよ!」
「……あ!じゃあLINE教えて?個人情報と交換にそれあげる!」
美咲さんがニヤニヤしながらポケットからスマホを取り出して。
結局、美咲さんの押しに負けてLINEを教えるという事だけで指輪をもらってしまった。
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