立花家へようこそ!

由奈(YUNA)

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12.ヒナタさん

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嵐くんはそっと扉を開けて…でも、入ろうとはしなかった。

聞こえてきたのは、ヒナタさんの声と唯斗くんの声。


「だからっ!大和の事は嫌いじゃないから付き合ってるって!!」

「でもお前の本命は嵐だろ?大和を利用するのはいい加減やめろ」

「別にいいじゃん!大和が私に惚れてるんだし!大和は私が好き。私も嫌いじゃない。それの何がいけないの?
それに、私が嵐を好きでもいいじゃん。浮気はしてないんだし」

「嵐がお前に振り向いたら大和は捨てるんだろ?」

「もちろん、浮気になる前にね。そこはちゃんとするからいいでしょ?」

「よくねーよ!二人に対して失礼だろ!?」

「ちゃんと筋は通してるし!第一なんで唯斗にどーこー言われなきゃいけないの?関係なくない!?」

「お前に振り回されてるのが弟たちなんだから俺に関係あるだろ!」

「……兄貴面してウザッ。だから唯斗は嫌いなのよ。本当に二人のお兄ちゃんなの?って位見た目も中身も似てないし……あ、嵐とは似てなくて当然だったね!

やっぱ唯斗と同じ血が流れていないから嵐のが魅力あるんだろうね!」


………これ、修羅場じゃん。

この会話を嵐くんが聞いちゃった以上、嵐くんはヒナタさんに振り向くとは思えないんだけど。


「だいぶエグいな……」


ボソッと言った嵐くん。

私も同じことを思ったよ。


だけどなんで、大和くんいないのかな?



「てゆーかさぁ!唯斗もウザいけどあの女のがウザい!」

「誰だよあの女って」

「心って女!他人のクセに我が物顔でお茶出してきたりして何?別にあんたに茶ぁ出してもらわなくてもいいし!」


………私!?

いきなり話題は私なの!?

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