122 / 185
第三章「苦愛離暫別(くあいはなれるしばしのわかれ)」
【魂魄・参】『時空を刻む針を見よ』24話「黒山羊の刑」
しおりを挟む
――火焔城牢獄
ここは黄帝国に攻め入り大陸を奪った妖魔たちの総本山だ。大陸全土から集まった多種多様な妖魔たちが、殺めた屍体を山のように積んでいた。
牢屋の中に閉じ込められたキジが目を覚ますと、妖魔たちがグツグツと煮えた大窯に死体を次々に放り投げているのが見えた。
「金閣姫さま、順調に屍人兵が増えています。あと数日もすれば大軍団になります」
「フフ……そうか。黄帝国のあとは小国日ノ本だが兵が多いに越したことはない。のう、銀閣姫」
「はい、お姉さま。羽衣も依り代も手に入った。あとは攻め入るのみ」
金銀の甲冑を身に着けた二人の妖魔姉妹は邪悪に口を歪めて微笑んだ。彼女たちは目覚めたキジに気付くと徐ろに近付き柵越しに話しかける。
「起きたか」
「私をどうしようというのだっ、ここはどこだ」
「死に行く者に意味はないが……教えてやる。お前は依り代となるのだ。たっぷり苦痛と恐怖を味わったあとでな」
「なんだと……若たちがきっと助けに来てくれる。容赦しないぞッ」
「ここは炎に守られた火焔山。そう易々と入り込めるところではない」
「私の仲間を甘く見ない事だな。かつて月の病を成敗した我らだ。そう好きにはできんぞッ」
「……九尾狐をか」
「ら、羅刹女さまッ」
そこに豪華な装束を着た女が入ってきた。二人の妖魔はひれ伏して女に頭を下げる。彼女たちであれ、他の妖魔をアゴで使う立場の者だ。
それを平伏させるほどの覇気を伴う女は、キジを見下ろして薄笑いを浮かべた。
「この星にまだ月の民が居たとはな。羽衣を奪うまでもなかったわ」
「なにをするつもりなんだッ」
「ツクヨミには依り代として月の民が必要だ。月に戻り見つからねばこの身をとも思ったが……感謝するぞ娘、我が身を贄とせずともツクヨミを復活できる」
「ツクヨミ?……なんだ、それは……それに私が月の民?」
「知る必要はない。それより娘、城近くに奇妙な技を使う者どもが来ておるぞ。仲間か」
「若たちだわッ……助けに来てくれたのですね。怪しい奴らめ、覚悟するといいッ」
「金閣銀閣、饕餮を呼んで急がせろ」
「御意ッ」
金閣銀閣は羅刹女の姿が見えなくなるまで最敬礼で頭を下げ続けた。そしてふり返ると冷徹に微笑み「饕餮さまの責めは辛いぞ。覚悟するんだな」と彼女を残し、高笑いして去っていった。
「私が月の民……では、やはり鳳凰族だったのか……しかし、一体、なにをするつもりなのだ」
キジが美しい眉を顰めてキリリと口を結ぶ。
何をされるか分からないが若たちが助けてくれるまでの辛抱だ。拷問されても耐え抜けば、きっと助かる――そう恐怖に震える自分に言い聞かせ、気丈にも平常心を保つ。
そんな彼女の横には気付くと一人の男が立っていた。抱えた膝から頭を起こし見上げると、大きな巻き角を持つ黒山羊の頭をした半獣がいた。
「お前が……饕餮」
山羊頭の妖魔は黙ったまま黒い外套をひるがえし片手を広げた。すると、彼の背後から突如として一匹の黒山羊が出現する。
何日も餌を与えられてないのか、肋骨が見えるほど痩せこけた黒山羊はメェェと鳴いて、目をキョロキョロと動かしキジを見つめる。
「……」
饕餮が命じると、妖魔たちは暴れるキジを台座の上に寝かせ枷で四肢の動きを封じた。翼も広げられず反抗すらできない。
キジは額に汗を垂らし、怯える心中を読ませぬように落ち着いた口調で話した。
「……なにをする気だ。拷問なら耐えて見せるぞ」
「……」
饕餮は何も言わずに山羊一頭を残して立ち去った。妖魔たちもキジの足裏に塩を塗り、なにも言わずに退室する。彼女は山羊と共にポツリと部屋に取り残された。
「ここから逃げなくては」
枷から手足を抜こうとするがガチャガチャと金属音が鳴り響くだけだ。
妖魔が柵に黒布を被せたので、先ほど屍人が放り投げられた大窯さえ見えない。暗い部屋には自分と山羊だけ。キジは逃げ出す絶好の機会と思うが、なかなか枷は彼女を自由にしない。
――ペロペロ
キジの足裏を山羊が舐めた。思わずアハハと声が漏れる。塩分を補うために舐めたのだろうが、擽ったさを通り越し、怒りさえ込みあげる。
「やめなさいっ、やめなさいってば……やめッ」
キジが笑い声とも怒鳴り声とも区別の付かない声で命令するが、黒山羊は舐めるのを止めることなく、彼女はただ我慢するしかなかった。それも数十分続けられれば、頭のなかは真っ白になり意識が遠ざかる。
「くふっ……あふぅ……もうやめ……やめ……て」
呼吸は荒く言葉は途切れる。腹を空かせた山羊は彼女の汗の匂いを感じ取り夢中で舐め続けるが、この快楽地獄にも突如として終わりがやってきた。
山羊のザラザラとした舌が彼女の柔らかい足の裏の皮膚を破り、遂に赤い肉にまで到達したのだ。
「い、痛いッ……やめ……やめろッ」
声を荒げて怒鳴るが動物に自分の声は届かない。その苦痛が一時間二時間と続いたあと、再び饕餮が現れて彼女の横に立ち初めて口を開いた。
「山羊ハ血ノ味ヲ覚エル……苦痛ダケデハ寂シイダロウ」
そう言って部屋から出ると暗闇の中からメェェと声がして黒山羊がもう一匹現れた。その獣は同じようにもう片方の足の裏を舐め始める。
左右の足が苦痛と快楽を同時に与え続けられキジは白目をむき、泡を吹きながら「グフッ……アグゥ……」と呻くが、新しく舐め始めた山羊の舌も数時間後には皮膚を破り肉に到達した。
「もう、ヤメ……助け……ごめ……ゴメンッ……なさい……」
ここは黄帝国に攻め入り大陸を奪った妖魔たちの総本山だ。大陸全土から集まった多種多様な妖魔たちが、殺めた屍体を山のように積んでいた。
牢屋の中に閉じ込められたキジが目を覚ますと、妖魔たちがグツグツと煮えた大窯に死体を次々に放り投げているのが見えた。
「金閣姫さま、順調に屍人兵が増えています。あと数日もすれば大軍団になります」
「フフ……そうか。黄帝国のあとは小国日ノ本だが兵が多いに越したことはない。のう、銀閣姫」
「はい、お姉さま。羽衣も依り代も手に入った。あとは攻め入るのみ」
金銀の甲冑を身に着けた二人の妖魔姉妹は邪悪に口を歪めて微笑んだ。彼女たちは目覚めたキジに気付くと徐ろに近付き柵越しに話しかける。
「起きたか」
「私をどうしようというのだっ、ここはどこだ」
「死に行く者に意味はないが……教えてやる。お前は依り代となるのだ。たっぷり苦痛と恐怖を味わったあとでな」
「なんだと……若たちがきっと助けに来てくれる。容赦しないぞッ」
「ここは炎に守られた火焔山。そう易々と入り込めるところではない」
「私の仲間を甘く見ない事だな。かつて月の病を成敗した我らだ。そう好きにはできんぞッ」
「……九尾狐をか」
「ら、羅刹女さまッ」
そこに豪華な装束を着た女が入ってきた。二人の妖魔はひれ伏して女に頭を下げる。彼女たちであれ、他の妖魔をアゴで使う立場の者だ。
それを平伏させるほどの覇気を伴う女は、キジを見下ろして薄笑いを浮かべた。
「この星にまだ月の民が居たとはな。羽衣を奪うまでもなかったわ」
「なにをするつもりなんだッ」
「ツクヨミには依り代として月の民が必要だ。月に戻り見つからねばこの身をとも思ったが……感謝するぞ娘、我が身を贄とせずともツクヨミを復活できる」
「ツクヨミ?……なんだ、それは……それに私が月の民?」
「知る必要はない。それより娘、城近くに奇妙な技を使う者どもが来ておるぞ。仲間か」
「若たちだわッ……助けに来てくれたのですね。怪しい奴らめ、覚悟するといいッ」
「金閣銀閣、饕餮を呼んで急がせろ」
「御意ッ」
金閣銀閣は羅刹女の姿が見えなくなるまで最敬礼で頭を下げ続けた。そしてふり返ると冷徹に微笑み「饕餮さまの責めは辛いぞ。覚悟するんだな」と彼女を残し、高笑いして去っていった。
「私が月の民……では、やはり鳳凰族だったのか……しかし、一体、なにをするつもりなのだ」
キジが美しい眉を顰めてキリリと口を結ぶ。
何をされるか分からないが若たちが助けてくれるまでの辛抱だ。拷問されても耐え抜けば、きっと助かる――そう恐怖に震える自分に言い聞かせ、気丈にも平常心を保つ。
そんな彼女の横には気付くと一人の男が立っていた。抱えた膝から頭を起こし見上げると、大きな巻き角を持つ黒山羊の頭をした半獣がいた。
「お前が……饕餮」
山羊頭の妖魔は黙ったまま黒い外套をひるがえし片手を広げた。すると、彼の背後から突如として一匹の黒山羊が出現する。
何日も餌を与えられてないのか、肋骨が見えるほど痩せこけた黒山羊はメェェと鳴いて、目をキョロキョロと動かしキジを見つめる。
「……」
饕餮が命じると、妖魔たちは暴れるキジを台座の上に寝かせ枷で四肢の動きを封じた。翼も広げられず反抗すらできない。
キジは額に汗を垂らし、怯える心中を読ませぬように落ち着いた口調で話した。
「……なにをする気だ。拷問なら耐えて見せるぞ」
「……」
饕餮は何も言わずに山羊一頭を残して立ち去った。妖魔たちもキジの足裏に塩を塗り、なにも言わずに退室する。彼女は山羊と共にポツリと部屋に取り残された。
「ここから逃げなくては」
枷から手足を抜こうとするがガチャガチャと金属音が鳴り響くだけだ。
妖魔が柵に黒布を被せたので、先ほど屍人が放り投げられた大窯さえ見えない。暗い部屋には自分と山羊だけ。キジは逃げ出す絶好の機会と思うが、なかなか枷は彼女を自由にしない。
――ペロペロ
キジの足裏を山羊が舐めた。思わずアハハと声が漏れる。塩分を補うために舐めたのだろうが、擽ったさを通り越し、怒りさえ込みあげる。
「やめなさいっ、やめなさいってば……やめッ」
キジが笑い声とも怒鳴り声とも区別の付かない声で命令するが、黒山羊は舐めるのを止めることなく、彼女はただ我慢するしかなかった。それも数十分続けられれば、頭のなかは真っ白になり意識が遠ざかる。
「くふっ……あふぅ……もうやめ……やめ……て」
呼吸は荒く言葉は途切れる。腹を空かせた山羊は彼女の汗の匂いを感じ取り夢中で舐め続けるが、この快楽地獄にも突如として終わりがやってきた。
山羊のザラザラとした舌が彼女の柔らかい足の裏の皮膚を破り、遂に赤い肉にまで到達したのだ。
「い、痛いッ……やめ……やめろッ」
声を荒げて怒鳴るが動物に自分の声は届かない。その苦痛が一時間二時間と続いたあと、再び饕餮が現れて彼女の横に立ち初めて口を開いた。
「山羊ハ血ノ味ヲ覚エル……苦痛ダケデハ寂シイダロウ」
そう言って部屋から出ると暗闇の中からメェェと声がして黒山羊がもう一匹現れた。その獣は同じようにもう片方の足の裏を舐め始める。
左右の足が苦痛と快楽を同時に与え続けられキジは白目をむき、泡を吹きながら「グフッ……アグゥ……」と呻くが、新しく舐め始めた山羊の舌も数時間後には皮膚を破り肉に到達した。
「もう、ヤメ……助け……ごめ……ゴメンッ……なさい……」
0
あなたにおすすめの小説
無用庵隠居清左衛門
蔵屋
歴史・時代
前老中田沼意次から引き継いで老中となった松平定信は、厳しい倹約令として|寛政の改革《かんせいのかいかく》を実施した。
第8代将軍徳川吉宗によって実施された|享保の改革《きょうほうのかいかく》、|天保の改革《てんぽうのかいかく》と合わせて幕政改革の三大改革という。
松平定信は厳しい倹約令を実施したのだった。江戸幕府は町人たちを中心とした貨幣経済の発達に伴い|逼迫《ひっぱく》した幕府の財政で苦しんでいた。
幕府の財政再建を目的とした改革を実施する事は江戸幕府にとって緊急の課題であった。
この時期、各地方の諸藩に於いても藩政改革が行われていたのであった。
そんな中、徳川家直参旗本であった緒方清左衛門は、己の出世の事しか考えない同僚に嫌気がさしていた。
清左衛門は無欲の徳川家直参旗本であった。
俸禄も入らず、出世欲もなく、ただひたすら、女房の千歳と娘の弥生と、三人仲睦まじく暮らす平穏な日々であればよかったのである。
清左衛門は『あらゆる欲を捨て去り、何もこだわらぬ無の境地になって千歳と弥生の幸せだけを願い、最後は無欲で死にたい』と思っていたのだ。
ある日、清左衛門に理不尽な言いがかりが同僚立花右近からあったのだ。
清左衛門は右近の言いがかりを相手にせず、
無視したのであった。
そして、松平定信に対して、隠居願いを提出したのであった。
「おぬし、本当にそれで良いのだな」
「拙者、一向に構いません」
「分かった。好きにするがよい」
こうして、清左衛門は隠居生活に入ったのである。
強いられる賭け~脇坂安治軍記~
恩地玖
歴史・時代
浅井家の配下である脇坂家は、永禄11年に勃発した観音寺合戦に、織田・浅井連合軍の一隊として参戦する。この戦を何とか生き延びた安治は、浅井家を見限り、織田方につくことを決めた。そんな折、羽柴秀吉が人を集めているという話を聞きつけ、早速、秀吉の元に向かい、秀吉から温かく迎えられる。
こうして、秀吉の家臣となった安治は、幾多の困難を乗り越えて、ついには淡路三万石の大名にまで出世する。
しかし、秀吉亡き後、石田三成と徳川家康の対立が決定的となった。秀吉からの恩に報い、石田方につくか、秀吉子飼いの武将が従った徳川方につくか、安治は決断を迫られることになる。
剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末
松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰
第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。
本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。
2025年11月28書籍刊行。
なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
花嫁
一ノ瀬亮太郎
歴史・時代
征之進は小さい頃から市松人形が欲しかった。しかし大身旗本の嫡男が女の子のように人形遊びをするなど許されるはずもない。他人からも自分からもそんな気持を隠すように征之進は武芸に励み、今では道場の師範代を務めるまでになっていた。そんな征之進に結婚話が持ち込まれる。
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
影武者の天下盗り
井上シオ
歴史・時代
「影武者が、本物を超えてしまった——」
百姓の男が“信長”を演じ続けた。
やがて彼は、歴史さえ書き換える“もう一人の信長”になる。
貧しい百姓・十兵衛は、織田信長の影武者として拾われた。
戦場で命を賭け、演じ続けた先に待っていたのは――本能寺の変。
炎の中、信長は死に、十兵衛だけが生き残った。
家臣たちは彼を“信長”と信じ、十兵衛もまた“信長として生きる”ことを選ぶ。
偽物だった男が、やがて本物を凌ぐ采配で天下を動かしていく。
「俺が、信長だ」
虚構と真実が交差するとき、“天下を盗る”のは誰か。
時は戦国。
貧しい百姓の青年・十兵衛は、戦火に焼かれた村で家も家族も失い、彷徨っていた。
そんな彼を拾ったのは、天下人・織田信長の家臣団だった。
その驚くべき理由は——「あまりにも、信長様に似ている」から。
歴史そのものを塗り替える——“影武者が本物を超える”成り上がり戦国譚。
(このドラマは史実を基にしたフィクションです)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる