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おでかけ編
46 私とモヤモヤ
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私の提案を聞いたヴェインさんは、とても優しいほほ笑みを浮かべて言ってくれた。
「ありがとう。アークが喜ぶよ。そろそろ休憩時間になる頃合いだし、中隊本部に行こうか」
「はい。ありがとうございます」
「お礼を言うのは俺の方だよ。アークのこと考えてくれてありがとう」
こうして、私とヴェインさんは中隊本部に向かうこととなった。
中隊本部に着くとヴェインさんは、私を中庭に案内してくれた。
そこは、大きな木が木陰を作り、そよそよと風が戦ぐ場所だった。
ヴェインさんは、アーくんを連れてくると言って走っていってしまった。走る前に、「すぐに戻るからな」と言って、猛スピートで行ってしまった。
そんなヴェインさんの背を見送りつつ、私は木陰にシートを敷いてお弁当の準備を始めた。
程なくして、ヴェインさんはアーくんと一緒に走って戻ってきた。
そんなに急がなくてもお弁当は無くならないのにと思いつつも、二人にお絞りと冷たいお水を差し出した。
「おかえりなさい。準備はできてますから、どうぞ召し上がってください」
私がそう言うと、ヴェインさんは靴を脱いでシートの上に座った。
アーくんは、私の格好が珍しかったらしくて、数回瞬きをした後に言ったの。
「その……。可愛いですね。いえ、その……、服がです。服が可愛いから、いつも以上に可愛く見えるというか……。ち、違いますよ。これは世間一般的な意見ですからね。まぁ、いつもそういった服装でもいいと思いますけど……」
気を使ってお世辞を言ってくれるアーくんの優しい心遣いに感謝しつつ、昼食を食べ始めた。
二人は、私が用意したロールパンサンドを美味しそうに食べてくれた。
これまでのことをアーくんに話しつつ、三人でロールパンサンドを食べていると、一人の女性がやって来てヴェインさんに声を掛けた。
「あら?こんなところでピクニックかしら?まあまあ、美味しそうね」
そういった女性は、きれいな銀髪を緩く巻いて、ナチュラルメイクの美人さんだった。切れ長の瞳は、深い森のような緑色でとても綺麗だと思った。
女性にしては身長が高く、スレンダーな体つきだった。
その女性は、ハスキーな声でヴェインさんをからかうように身を寄せて言ったのだ。
「ふぅ~ん。その子が……。あらあら、まあまあ。うふふふ」
「ちょっ!エレン!!くっ付くな!!離れろ!鬱陶しいぞ」
「いいじゃないの~。そ・れ・に・あたしと、ヴェインの仲じゃないのよ~。一緒に寝て、お風呂に入った仲じゃな~い。うふふ、昨日だってあんなに激しくあたしを求めたじゃないのよ~。もう~、ツレないわねぇ」
「ばっ、馬鹿言うな!!あれは、昔の話だろうが!それに、昨日のことは!」
「ええぇ、でも~。昨日は、あたし無理だって言ったのに、無理やりナカに入ってきて、激しくしたじゃないの!!ヴェインの馬鹿!あたし、辛かったんだから。あんなに何度も……」
二人のやり取りに全くついて行けない私は、ポカンとしながらそのやり取りを見ていた。
ただ分かるのは、ヴェインさんとその女性がとても仲がいいということだけだ。
なんだか、胸がもやもやして首を傾げた。
もしかして食べすぎたのかな?なんだが胸?胃の辺り?がもやもやするというか、ムカムカすると言うか……。
楽しそうにじゃれ合う二人をなんだか見ていられなくて、お腹がいっぱいなのに、無心でロールパンサンドを食べ続けた。
そんな私に、アーくんが女性のことを紹介してくれた。
「シズ、あの人は兄様と僕の幼馴染で、エレ―――」
「あたしは、エレナよ。エレナ・シガレットっていうの。中隊に所属する、専属魔法師よん」
エレナさんは、アーくんの言葉を遮って私に挨拶をしてくれた。明るい雰囲気に押されるように私も挨拶をしていた。
「私は、静弥です……」
「そう、シズヤね。それで、そのシズヤはヴェインとは一体どういったご関係なのかしら?」
ご関係?私とヴェインさんは一体どんな関係なのだろう?お友達?ちょっと違うような……?!
私が一人で悩んでいると、ヴェインさんがエレナさんのことを後ろから抱きしめていたのが目に入った。
「エレン!余計なことを言うな!!この減らず口が!!どうしてお前はいつもそうやって俺の邪魔をするんだよ」
「ちょっ!!ギブギブ!!首絞まってるから!!ぐるじいぃ……」
イチャイチャする二人を見た私は、納得した。
そうだよね。あんなに格好いいヴェインさんに恋人がいないわけないもんね。
お似合いだと分かっていても、なんだか面白くない気持ちが湧いてきて、モヤモヤが酷くなってきて、私は首を傾げた。
そして、私は気がついてしまったのだ。
私……、ヴェインさんのことを……。
「ありがとう。アークが喜ぶよ。そろそろ休憩時間になる頃合いだし、中隊本部に行こうか」
「はい。ありがとうございます」
「お礼を言うのは俺の方だよ。アークのこと考えてくれてありがとう」
こうして、私とヴェインさんは中隊本部に向かうこととなった。
中隊本部に着くとヴェインさんは、私を中庭に案内してくれた。
そこは、大きな木が木陰を作り、そよそよと風が戦ぐ場所だった。
ヴェインさんは、アーくんを連れてくると言って走っていってしまった。走る前に、「すぐに戻るからな」と言って、猛スピートで行ってしまった。
そんなヴェインさんの背を見送りつつ、私は木陰にシートを敷いてお弁当の準備を始めた。
程なくして、ヴェインさんはアーくんと一緒に走って戻ってきた。
そんなに急がなくてもお弁当は無くならないのにと思いつつも、二人にお絞りと冷たいお水を差し出した。
「おかえりなさい。準備はできてますから、どうぞ召し上がってください」
私がそう言うと、ヴェインさんは靴を脱いでシートの上に座った。
アーくんは、私の格好が珍しかったらしくて、数回瞬きをした後に言ったの。
「その……。可愛いですね。いえ、その……、服がです。服が可愛いから、いつも以上に可愛く見えるというか……。ち、違いますよ。これは世間一般的な意見ですからね。まぁ、いつもそういった服装でもいいと思いますけど……」
気を使ってお世辞を言ってくれるアーくんの優しい心遣いに感謝しつつ、昼食を食べ始めた。
二人は、私が用意したロールパンサンドを美味しそうに食べてくれた。
これまでのことをアーくんに話しつつ、三人でロールパンサンドを食べていると、一人の女性がやって来てヴェインさんに声を掛けた。
「あら?こんなところでピクニックかしら?まあまあ、美味しそうね」
そういった女性は、きれいな銀髪を緩く巻いて、ナチュラルメイクの美人さんだった。切れ長の瞳は、深い森のような緑色でとても綺麗だと思った。
女性にしては身長が高く、スレンダーな体つきだった。
その女性は、ハスキーな声でヴェインさんをからかうように身を寄せて言ったのだ。
「ふぅ~ん。その子が……。あらあら、まあまあ。うふふふ」
「ちょっ!エレン!!くっ付くな!!離れろ!鬱陶しいぞ」
「いいじゃないの~。そ・れ・に・あたしと、ヴェインの仲じゃないのよ~。一緒に寝て、お風呂に入った仲じゃな~い。うふふ、昨日だってあんなに激しくあたしを求めたじゃないのよ~。もう~、ツレないわねぇ」
「ばっ、馬鹿言うな!!あれは、昔の話だろうが!それに、昨日のことは!」
「ええぇ、でも~。昨日は、あたし無理だって言ったのに、無理やりナカに入ってきて、激しくしたじゃないの!!ヴェインの馬鹿!あたし、辛かったんだから。あんなに何度も……」
二人のやり取りに全くついて行けない私は、ポカンとしながらそのやり取りを見ていた。
ただ分かるのは、ヴェインさんとその女性がとても仲がいいということだけだ。
なんだか、胸がもやもやして首を傾げた。
もしかして食べすぎたのかな?なんだが胸?胃の辺り?がもやもやするというか、ムカムカすると言うか……。
楽しそうにじゃれ合う二人をなんだか見ていられなくて、お腹がいっぱいなのに、無心でロールパンサンドを食べ続けた。
そんな私に、アーくんが女性のことを紹介してくれた。
「シズ、あの人は兄様と僕の幼馴染で、エレ―――」
「あたしは、エレナよ。エレナ・シガレットっていうの。中隊に所属する、専属魔法師よん」
エレナさんは、アーくんの言葉を遮って私に挨拶をしてくれた。明るい雰囲気に押されるように私も挨拶をしていた。
「私は、静弥です……」
「そう、シズヤね。それで、そのシズヤはヴェインとは一体どういったご関係なのかしら?」
ご関係?私とヴェインさんは一体どんな関係なのだろう?お友達?ちょっと違うような……?!
私が一人で悩んでいると、ヴェインさんがエレナさんのことを後ろから抱きしめていたのが目に入った。
「エレン!余計なことを言うな!!この減らず口が!!どうしてお前はいつもそうやって俺の邪魔をするんだよ」
「ちょっ!!ギブギブ!!首絞まってるから!!ぐるじいぃ……」
イチャイチャする二人を見た私は、納得した。
そうだよね。あんなに格好いいヴェインさんに恋人がいないわけないもんね。
お似合いだと分かっていても、なんだか面白くない気持ちが湧いてきて、モヤモヤが酷くなってきて、私は首を傾げた。
そして、私は気がついてしまったのだ。
私……、ヴェインさんのことを……。
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