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再会編
70 あいつが可愛いのが悪い
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「俺は、静弥が飛ばされた後、召喚された目的と魔の森について聞き出したんだよ。召喚された目的は、俺達に魔の森を浄化して欲しいって言ってた。俺とソウは、お前を追ってベルディアーノ王国を飛び出したんだが、途中で移動系のトラップっていうのを踏んで、フェールズ王国に飛ばされていた。俺たちは、冒険者組合で冒険者登録をして、魔の森についてもう一度調べ直してから、向かったんだが……。全く入ることが出来なかったんだ。で、一度王都に戻ってきた時に、魔の森から戻ってきた男の話を聞いて、話を聞こうとしていた時に、偶然お前が襲われているところに出会したんだよ。で、今に至る」
俺は、色々と心情的なことを省きながら、静弥が飛ばされた後の事を話して聞かせた。
それと、あえてベルディアーノ王国が傾きかけているという話は伝えなかった。
静弥のことだから、あんな事を仕出かした千歌子であっても心配してしまうことが分かっていたからだ。
俺の話を聞いた静弥は、眉を寄せていた。
「そっか……。私達、魔の森を浄化する目的で呼ばれてたんだ……」
「ああ……」
その場は、シンと静まり返っていた。
静弥も色々思うところはあるだろうと、敢えて声を掛けずにいると、静弥が俺の顔をチラチラと見ていることに気が付いた。
中2位から、前髪を伸ばして、視力が落ちたと言って、分厚い黒縁メガネを掛けていたため、静弥の素顔を久しぶりに真っ向から見た俺は、小さい時よりもさらに可愛さが増している姿にドキドキが最高潮になっていた。
それに、姿勢を正した静弥は意外に胸が大きく、小さく細い体の癖に、胸が……って違うから!!
そんな邪な考えに頭が侵食されていた俺は、静弥が気まずそうに言った言葉に我に返っていた。
「あの……。なんでかっちゃんは、千歌子ちゃんじゃなくて、私を追いかけてくれたのかな?」
まさかの静弥の言葉に、何と言っていいのか分からずに口籠っていると、さらに静弥は続けて言っていた。
「だって、かっちゃんは、千歌子ちゃんとお付き合いしてるんでしょ?いくら、幼馴染だって言っても、彼女をほっとくのは……」
「はえ?」
静弥の口から出たまさかのセリフに、俺は変な声が出ていた。
いやマジで、幻聴が聞こえたと思ったよ。
でも、全然幻聴じゃなかった。
「助けに来てくれたのは嬉しいけど、彼女の千歌子ちゃんを一番にしないと嫌われちゃうよ?」
「だれと、だれが、付き合ってるって?」
予想外の展開に、俺の声音がワントーン低くなっていても仕方ないよな?
俺の急に低くなった声に怯えたように静弥が身を引くと、さっきまで黙って俺たちのことを見ていたヴェインが急に話に入ってきた。
そして、静弥を庇うようにして言ったのだ。
「おい、シズが怖がってる」
その、しずが自分のモノだと言わんばかりの態度にイラッときた俺は、吐き捨てるように喧嘩腰で言い返していた。
「は?お前には関係ないだろうが?これは、俺と静弥との問題だ」
「関係ある。俺は、静弥を守ると誓ったんだ」
「あぁあ?何が守るだよ?静弥を守るのはこの俺だ!」
「君には無理だ。そうやって、シズを怖がらせて、威圧的な態度を取るそんな君には無理だ」
「は?お前はしずの父ちゃんかよ!!」
「ぐっ!今はそうでも、何れは一人の男として……」
「何が一人の男だよ!!」
顔を突き合わせて言い合っていると、呆れたような声に割って入られた。
「はぁ。二人共、シズの事が大大大好きなことは分かりました。ですが、彼女を困らせるのは本意ではないでしょう?喧嘩を始めた二人を見て、シズがオロオロしてますから。ほら、見てください。可哀相に、涙目です」
そう言ったアグロ―ヴェは、静弥の後ろからその小さな耳をふさぐようにして立っていた。
俺とヴェインの醜い言い争いをしずに聞かせないように配慮をしたことについては礼を言っておく。
だが、いちいちお前ら兄弟はしずに近いんだよ!!
「ああ、そうだな。悪かった。アーク、その、助かったよ。止めてくれて」
「いいんです。僕は兄様の味方です。そして、シズの味方でもあります」
どさくさに紛れて、静弥をサンドした状態で抱きしめ合うの止めて欲しいだんだが……。
また喧嘩になったら、しずにさらに嫌われるかもしれないと思うと、俺は情けないが身動きが出来なかった。
そんな俺の心情を知ってか知らずか、ソウは面白そうに言ったのだ。
「ほんと、お前に付いてきて最高に良かったよ。マジで、もうな、眼福もんだよ!」
そう言って、ニヤニヤしながら何かのスキルを使用していた。
不審に思った俺は、眉を吊り上げながらも無言でヤツの手元を覗いていた。
そして、忘れていたソウの悪癖を思い出していた。
ソウは、美少女と美少年が何よりも大好きなのだということを。
静弥は、誰がどう見ても文句のつけようのない美少女だ。
そして、アグロ―ヴェも美少年と言えなくもない見た目をしていた。
少年と青年の間といった感じだな。
そして、ソウの手元には静弥とアグロ―ヴェのツーショットの写真?の様な紙が大量に握られていた。
俺は、密かにヤツの手元から一番静弥が可愛く映っているモノを抜きとり、その他のものはソウから没収して燃やしたのは言うまでもない。
ソウは、「カツのばかぁ~。俺のコレクションがぁ~」と言っていたが、可愛らしい静弥の写真をナニに使うのか分かったもんじゃないし、これは当然の結果だな。
俺は、色々と心情的なことを省きながら、静弥が飛ばされた後の事を話して聞かせた。
それと、あえてベルディアーノ王国が傾きかけているという話は伝えなかった。
静弥のことだから、あんな事を仕出かした千歌子であっても心配してしまうことが分かっていたからだ。
俺の話を聞いた静弥は、眉を寄せていた。
「そっか……。私達、魔の森を浄化する目的で呼ばれてたんだ……」
「ああ……」
その場は、シンと静まり返っていた。
静弥も色々思うところはあるだろうと、敢えて声を掛けずにいると、静弥が俺の顔をチラチラと見ていることに気が付いた。
中2位から、前髪を伸ばして、視力が落ちたと言って、分厚い黒縁メガネを掛けていたため、静弥の素顔を久しぶりに真っ向から見た俺は、小さい時よりもさらに可愛さが増している姿にドキドキが最高潮になっていた。
それに、姿勢を正した静弥は意外に胸が大きく、小さく細い体の癖に、胸が……って違うから!!
そんな邪な考えに頭が侵食されていた俺は、静弥が気まずそうに言った言葉に我に返っていた。
「あの……。なんでかっちゃんは、千歌子ちゃんじゃなくて、私を追いかけてくれたのかな?」
まさかの静弥の言葉に、何と言っていいのか分からずに口籠っていると、さらに静弥は続けて言っていた。
「だって、かっちゃんは、千歌子ちゃんとお付き合いしてるんでしょ?いくら、幼馴染だって言っても、彼女をほっとくのは……」
「はえ?」
静弥の口から出たまさかのセリフに、俺は変な声が出ていた。
いやマジで、幻聴が聞こえたと思ったよ。
でも、全然幻聴じゃなかった。
「助けに来てくれたのは嬉しいけど、彼女の千歌子ちゃんを一番にしないと嫌われちゃうよ?」
「だれと、だれが、付き合ってるって?」
予想外の展開に、俺の声音がワントーン低くなっていても仕方ないよな?
俺の急に低くなった声に怯えたように静弥が身を引くと、さっきまで黙って俺たちのことを見ていたヴェインが急に話に入ってきた。
そして、静弥を庇うようにして言ったのだ。
「おい、シズが怖がってる」
その、しずが自分のモノだと言わんばかりの態度にイラッときた俺は、吐き捨てるように喧嘩腰で言い返していた。
「は?お前には関係ないだろうが?これは、俺と静弥との問題だ」
「関係ある。俺は、静弥を守ると誓ったんだ」
「あぁあ?何が守るだよ?静弥を守るのはこの俺だ!」
「君には無理だ。そうやって、シズを怖がらせて、威圧的な態度を取るそんな君には無理だ」
「は?お前はしずの父ちゃんかよ!!」
「ぐっ!今はそうでも、何れは一人の男として……」
「何が一人の男だよ!!」
顔を突き合わせて言い合っていると、呆れたような声に割って入られた。
「はぁ。二人共、シズの事が大大大好きなことは分かりました。ですが、彼女を困らせるのは本意ではないでしょう?喧嘩を始めた二人を見て、シズがオロオロしてますから。ほら、見てください。可哀相に、涙目です」
そう言ったアグロ―ヴェは、静弥の後ろからその小さな耳をふさぐようにして立っていた。
俺とヴェインの醜い言い争いをしずに聞かせないように配慮をしたことについては礼を言っておく。
だが、いちいちお前ら兄弟はしずに近いんだよ!!
「ああ、そうだな。悪かった。アーク、その、助かったよ。止めてくれて」
「いいんです。僕は兄様の味方です。そして、シズの味方でもあります」
どさくさに紛れて、静弥をサンドした状態で抱きしめ合うの止めて欲しいだんだが……。
また喧嘩になったら、しずにさらに嫌われるかもしれないと思うと、俺は情けないが身動きが出来なかった。
そんな俺の心情を知ってか知らずか、ソウは面白そうに言ったのだ。
「ほんと、お前に付いてきて最高に良かったよ。マジで、もうな、眼福もんだよ!」
そう言って、ニヤニヤしながら何かのスキルを使用していた。
不審に思った俺は、眉を吊り上げながらも無言でヤツの手元を覗いていた。
そして、忘れていたソウの悪癖を思い出していた。
ソウは、美少女と美少年が何よりも大好きなのだということを。
静弥は、誰がどう見ても文句のつけようのない美少女だ。
そして、アグロ―ヴェも美少年と言えなくもない見た目をしていた。
少年と青年の間といった感じだな。
そして、ソウの手元には静弥とアグロ―ヴェのツーショットの写真?の様な紙が大量に握られていた。
俺は、密かにヤツの手元から一番静弥が可愛く映っているモノを抜きとり、その他のものはソウから没収して燃やしたのは言うまでもない。
ソウは、「カツのばかぁ~。俺のコレクションがぁ~」と言っていたが、可愛らしい静弥の写真をナニに使うのか分かったもんじゃないし、これは当然の結果だな。
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