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4 腹違いの姉妹のお姉様は人間と・・・・・・のハーフ
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「お、お姉様? なんでお姉様が二人いるのぉお?」
私はべールの上に倒れているお姉様と、私からナイフを奪い取った女性を見比べていた。淡いピンクの髪と素晴らしいプロポーションはそっくりだし、顔立ちもとてもよく似ている。でも、よく見たら瞳の色が違った。お姉様はお父様ゆずりのエメラルドグリーンの瞳だけれど、この女性は髪色と同じピンクの瞳だったのよ。
「だ、誰? お母様! お父様! 大変です! お姉様のお部屋に、お姉様そっくりの女性がいるわぁああーー」
私は声を限りに叫んだ。お父様とお母様はすぐにお姉様のお部屋までやって来た。
「エスメラルダ! 久しぶりだなぁーー。元気そうでなによりだ。しかも少しも変わらないじゃないか」
お父様は歓喜する。
「エスメラルダ様、お久しぶりでございます! お別れしたあの当時のままで若々しくお綺麗ですわ。あれから私にも娘が授かりまして、このティベリアが私とウォーク公爵様の娘です。もちろん大恩あるエスメラルダ様のお子様も大事に育ててまいりました」
「うむ。知っている。実は頻繁に娘には逢いに来ていたのだ」
「エスメラルダ。来ていたのならなんでわたしに会いにきてくれなんだ? かたときも忘れたことはなかったのに」
お父様は半泣きで、エスメラルダと呼ばれた女性を愛おしげに見つめていた。
「もちろん姿は現さずともウォーク公爵達のことも見ていた。あたくしの事情で別れることにはなったが、あなたは愛おしい娘の父親だし、嫌いになったわけではないからな」
(これはどういう状況なの? いつも厳格なお父様がこの女性にメロメロなのだけれど?)
頭が疑問符でいっぱいになったところで、お姉様の指がピクリと動いた。
「あぁーー、よく寝たわ。なにか異物を取り込んだみたいで、解毒処理に時間がかかってしまったわ。あら、お母様。いつ、こちらにいらしたの? 皆の前にお姿を現すなんて初めてですわね?」
(え? お母様って言った? この方がお姉様のお母様なの?)
私は固まって動けない。実の姉だと思っていたお姉様が実は腹違いの姉だったことを初めて知った。
「あたくしはヴァンパイアだ。そこにいるウォーク公爵と恋に落ちてカトレアを産んだ。ずっとここにいたかったけれど、ヴァンパイア族の次期女王の身だった故、泣く泣くここを去ったのだ」
戸惑う私にエスメラルダ様は優しく説明してくださった。
「そうでしたわね。この世界を去る時、カトレア様を私に託されましたのを、ついこないだのことのように思い出しますわ。ウォーク公爵様に憧れていた貧乏男爵令嬢にすぎなかった私が、ウォーク公爵と結婚できたのはエスメラルダ様のお蔭です」
話しの流れで、お姉様がヴァンパイアと人間のハーフだということがわかった私は、ワイアット様とのことを誤解していたのではないかと思う。
「お姉様、夜中にワイアット様を連れ込んでいたのは、もしかしたら・・・・・・」
「えぇ、あいつはティベリアに酷いことをする愚か者ですもの。夜中に呼びつけて『おやつ』にしていたのよ」
「おやつ・・・・・・ワイアット様って美味しいのですか?」
「えぇ、ゲスな人間ほど血が甘いのよ♡」
お姉様はにっこりと微笑んだのだった。
一方、夜中に毎晩呼び出されていたワイアット様の周りでは・・・・・・いろいろと不幸な状況が押し寄せることになった。ウォーク公爵家の制裁が始まったのよ。
そう、もちろん、お姉様はワイアット様に猛烈に腹を立てていたの。
私はべールの上に倒れているお姉様と、私からナイフを奪い取った女性を見比べていた。淡いピンクの髪と素晴らしいプロポーションはそっくりだし、顔立ちもとてもよく似ている。でも、よく見たら瞳の色が違った。お姉様はお父様ゆずりのエメラルドグリーンの瞳だけれど、この女性は髪色と同じピンクの瞳だったのよ。
「だ、誰? お母様! お父様! 大変です! お姉様のお部屋に、お姉様そっくりの女性がいるわぁああーー」
私は声を限りに叫んだ。お父様とお母様はすぐにお姉様のお部屋までやって来た。
「エスメラルダ! 久しぶりだなぁーー。元気そうでなによりだ。しかも少しも変わらないじゃないか」
お父様は歓喜する。
「エスメラルダ様、お久しぶりでございます! お別れしたあの当時のままで若々しくお綺麗ですわ。あれから私にも娘が授かりまして、このティベリアが私とウォーク公爵様の娘です。もちろん大恩あるエスメラルダ様のお子様も大事に育ててまいりました」
「うむ。知っている。実は頻繁に娘には逢いに来ていたのだ」
「エスメラルダ。来ていたのならなんでわたしに会いにきてくれなんだ? かたときも忘れたことはなかったのに」
お父様は半泣きで、エスメラルダと呼ばれた女性を愛おしげに見つめていた。
「もちろん姿は現さずともウォーク公爵達のことも見ていた。あたくしの事情で別れることにはなったが、あなたは愛おしい娘の父親だし、嫌いになったわけではないからな」
(これはどういう状況なの? いつも厳格なお父様がこの女性にメロメロなのだけれど?)
頭が疑問符でいっぱいになったところで、お姉様の指がピクリと動いた。
「あぁーー、よく寝たわ。なにか異物を取り込んだみたいで、解毒処理に時間がかかってしまったわ。あら、お母様。いつ、こちらにいらしたの? 皆の前にお姿を現すなんて初めてですわね?」
(え? お母様って言った? この方がお姉様のお母様なの?)
私は固まって動けない。実の姉だと思っていたお姉様が実は腹違いの姉だったことを初めて知った。
「あたくしはヴァンパイアだ。そこにいるウォーク公爵と恋に落ちてカトレアを産んだ。ずっとここにいたかったけれど、ヴァンパイア族の次期女王の身だった故、泣く泣くここを去ったのだ」
戸惑う私にエスメラルダ様は優しく説明してくださった。
「そうでしたわね。この世界を去る時、カトレア様を私に託されましたのを、ついこないだのことのように思い出しますわ。ウォーク公爵様に憧れていた貧乏男爵令嬢にすぎなかった私が、ウォーク公爵と結婚できたのはエスメラルダ様のお蔭です」
話しの流れで、お姉様がヴァンパイアと人間のハーフだということがわかった私は、ワイアット様とのことを誤解していたのではないかと思う。
「お姉様、夜中にワイアット様を連れ込んでいたのは、もしかしたら・・・・・・」
「えぇ、あいつはティベリアに酷いことをする愚か者ですもの。夜中に呼びつけて『おやつ』にしていたのよ」
「おやつ・・・・・・ワイアット様って美味しいのですか?」
「えぇ、ゲスな人間ほど血が甘いのよ♡」
お姉様はにっこりと微笑んだのだった。
一方、夜中に毎晩呼び出されていたワイアット様の周りでは・・・・・・いろいろと不幸な状況が押し寄せることになった。ウォーク公爵家の制裁が始まったのよ。
そう、もちろん、お姉様はワイアット様に猛烈に腹を立てていたの。
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