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第7話 幸せになったレイカと蓮
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海風が心地よく頬を撫でる。レイカは波打ち際を歩きながら、寄せては返す白波を眺めていた。昼下がりの海は穏やかで、空の青と水平線の境界がぼんやりと溶け合っている。
「意外だったな、レイカが海に来たがるとは」
背後から低く落ち着いた声が響いた。高坂蓮は、レイカの隣に並びながら砂浜を踏みしめた。白いシャツの袖をまくり上げ、潮風を浴びている。
「たまにはいいじゃない? 何も考えず、ただ景色を楽しむ時間も」
レイカは小さく微笑んだ。レイカの表の顔は華やかな女性実業家であり、仕事に追われる日々を送っている。だが、こうして蓮といると、不思議と肩の力が抜ける。
蓮はそんな彼女の横顔をちらりと見た。
「……綺麗だな」
彼の呟きは波の音に溶けた。レイカはふと足を止め、蓮の顔を見つめる。
「なに?」
「いや、本当に輝くような笑顔だなって。太陽みたいに、まぶしい」
「もぉ、恥ずかしいこと言わないでよ」
レイカは頬を染めて笑った。復讐を終え、ようやく心からの笑顔を取り戻した。今はただ、潮風と波の音が心地よい。
「今は本当にすっきりしてるの。天国の両親にも報告できたし、やっと前を向ける気がする」
レイカが小さく肩をすくめると、蓮は柔らかに微笑んだ。復讐を遂げるまでの長い道のりを共に歩んできた二人。だが、こうして静かな時間を共にするのも悪くない。
突然、レイカが波打ち際を小走りに駆け出す。笑いながら振り返る彼女を見て、高坂の頬が緩む。
「……楽しそうだな」
「楽しいわよ。あなたと一緒だから」
レイカの言葉に、蓮の胸が熱くなる。その瞬間、レイカが波を避けようとしてバランスを崩した。
「きゃっ……!」
慌てて手を伸ばした蓮は、彼女をしっかりと抱き留めた。腕の中でレイカが戸惑いながら見上げる。
「危ないな」
「助けてくれてありがとう。でも、なんだかこのまま離れたくないかも……」
囁くような声に、蓮は迷いなく唇を寄せた。
ゆっくりと唇が重ね合い、二人は照れくさそうに微笑み合う。
「次は山に行こうか?」
蓮の提案に、レイカは一瞬目を丸くしてから、すぐに朗らかに笑った。
「いいわね。焚き火でもしながら、ゆっくり話しましょう。いろんなところに行きたいわ。絶対あなたとなら楽しいもの」
◆◇◆
ある晩、山の頂には無数の星が輝き、夜の静寂を彩っていた。キャンプファイヤーの炎が揺れ、二人の影を幻想的に映し出している。
レイカは薪をくべながら、蓮の横顔を盗み見る。彼は焚き火の灯りに照らされ、整った顔立ちに柔らかな笑みを浮かべていた。
「……星が綺麗ね」
「そうだな」
空を見上げながら、二人の間に静かな時間が流れる。
「最初は、まさかあなたとこんなふうに過ごす日が来るなんて、思わなかったわ」
レイカの言葉に、蓮がゆっくりと頷いた。
「俺も同じだ。復讐に手を貸したのは、自分の目的のためだった。でも……いつの間にか、レイカといることが当たり前になった。今では一緒にいないと、寂しくて堪らない」
「……私もよ」
レイカは静かに呟く。
「いつも冷静なあなたが、時々見せる優しさが好き。冷たいと思っていたのに、本当は誰よりも温かい人だった」
蓮は思い切って自分の思いを口にする。
「レイカ、お前は俺にとって……もう、手放せない存在だ」
甘く低い声が、レイカの心に響く。
「私も、あなたがいなければここまで来られなかった」
星空の下、二人の指が触れ、そっと絡み合う。
蓮の手は温かくて、レイカはその手を離したくない、と思った。
レイカは蓮の肩に身を寄せ、甘い吐息をそっとこぼす。
「こうしてると、幸せよ。満ち足りていて他にはなんにもいらないくらい」
「そうだな。レイカといると、未来がどこまでも明るく感じる。俺たち、結婚しないか?」
蓮は優しくレイカの髪を撫で、そのまま唇を重ねた。焚き火の炎が揺らめき、二人の影を柔らかく包み込んでいた。
◆◇◆
海外のこじんまりとした教会。石造りの外壁にはツタが絡み、静寂の中に歴史の重みが感じられる。ステンドグラス越しに差し込む柔らかな陽光が、祭壇を優しく照らし、幻想的な色彩を生み出していた。
バージンロードの先に立つレイカは、純白のウェディングドレスを纏っている。繊細なレースが施されたドレスは、彼女の華奢な体を優雅に包み込み、動くたびにふわりと揺れる。その姿は、まるで映画のワンシーンのように完璧で、時間が止まったかのようにさえ思えた。
蓮はそんな彼女を見つめ、息をのんだ。彼の視線が真剣なものへと変わる。
「……女神様だな……いや、妖精かもしれない」
普段は冷静な男が、不意にこぼしたその言葉。レイカは一瞬驚いたように瞬きをしたが、すぐに頬を染めて微笑んだ。愛する人の瞳に、自分が綺麗に映っていることが素直に嬉しかった。
蓮もまた、彼女にふさわしいほど麗しい容姿だ。黒髪を整えたその顔立ちは彫刻のように美しく、パリッと仕立てられたタキシードが彼の引き締まった体に完璧に馴染んでいる。蓮が祭壇の前で静かに佇む姿は、まるで高級ブランドのスーツモデルのように、洗練されていた。
「最も成功した女性実業家のひとりになったレイカが、こんな静かな結婚式で本当にいいのか?」
「えぇ。私には大々的な式は向いてないもの。天国から両親が見てくれる。それだけで充分よ」
レイカは穏やかに微笑みながら、蓮の手をそっと握った。
神父の前に立ち、二人は誓いの言葉を交わす。
「どんな時も、どんな未来でも、蓮を愛し続けることを誓います」
「レイカがいる限り、俺の世界は輝き続ける。だから、ずっと隣にいてほしい」
指輪をそっとはめると、蓮はレイカの手を包み込むように握りしめた。
レイカは確信した。今この瞬間、自分ほど幸せな女はいない、と。
幾多の試練を乗り越えた先に、この温もりがあるのなら、過去の痛みもやがて優しい思い出へと変わるのだ、と。
光の降り注ぐ教会の中、二人の唇がそっと触れ合う。その瞬間、静寂の中に甘やかな空気が満ちた。
祭壇の奥のステンドグラスが、まるで二人の未来を祝福するようにきらめいていた。
これが、彼らの新しい人生の始まりだった。
静寂の中で誓いを交わした日から、時間は流れ——レイカは女性実業家として、テレビ番組のゲストに呼ばれる日々が続いている。洗練されたスーツを纏い、司会者の質問にスマートに答える姿は、多くの女性の憧れだった。
一方、夫となった蓮は高級住宅街の一角で喫茶店を営んだ。雑誌にも取り上げられ、こだわりのコーヒーと静かな空間を求めて訪れる客が絶えない。だが、もちろん彼の本業は裏社会のフィクサーである。
フィクサーとは、表には出ずに政治・経済・犯罪組織などの利害を調整し、秘密裏に問題を処理する存在。その筋ではかなり名の知れた男であり、時折、特別な依頼が舞い込むこともある。
ある日、喫茶店の扉が開いた。
身なりの良い中年の女が、そっと店内に入り、カウンターへと向かう。
「……ブラックを一杯」
店員は静かにカップを置いた。
女はカップを手に取りながら、ぽつりと呟く。
「夜のカラスは、まだ飛び続けていますか?」
店内の空気が一瞬だけ張り詰めた。
店員は無言でカウンターの奥へと促し、ゆっくりとドアを開けた。
「こちらへ」
女は躊躇いながらも、その先へと進んでいく。階段を下りると、そこには温かみのある間接照明が灯された空間が広がっていた。木製のテーブルと柔らかなソファが配置され、静かなジャズが流れている。
部屋の一角には大きなマジックミラーがあり、その向こうにレイカと蓮の姿があった。
店内には数人の従業員が働いていたが、誰もオーナーの素顔を知らない。ここは、本格的なコーヒーが楽しめる人気の喫茶店として営業しているが、地下室だけは別の目的を持つ空間だった。
女は震える声で話し始める。
「私、夫にいつも暴力を振るわれて……夫は社会的地位もありますし、外では品行方正で、誰にも相談できませんでしたーー」
「……詳しく聞かせてくれ」
姿を見せずにマイク越しに呼びかけた蓮。
女性は服をめくり、腹部や背中にある痛々しい痣を見せながら、説明を続ける。
「なにかのきっかけでスイッチが入ったように暴力を振るってくるんです。私が逆らっても逆らわなくても同じことで、その時の気分で暴言を吐きながら服で隠れる部分を殴り続けますーー」
復讐を果たしたレイカと蓮だったが、今は理不尽な暴力や冤罪に苦しむ者たちの相談にも乗っていた。依頼人が去った後、蓮はレイカに問いかける。
「あの女性が見せてくれた痣は酷すぎるな。女に暴力を振るうなんて……レイカはどうしたい?」
レイカは微笑みながら、金をあしらったマイセンのコーヒーカップを軽く傾け、最後の一口を飲み干した。
「もちろん、やるわ。お仕置きの時間ね?」
ジャズの音が心地よく流れる中、レイカと蓮は静かに視線を交わした。
もちろん、お互いの手をしっかりと握りしめながら――
完
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
最後までお読みくださりありがとうございます!
これにて完結となります。
近日中に、短編を2作品ほど出せたらいいな、と思っておりますので
近況ボードなど見ていただき、お気に入りに入れていただけると、ありがたいです(;^^)ヘ..
「意外だったな、レイカが海に来たがるとは」
背後から低く落ち着いた声が響いた。高坂蓮は、レイカの隣に並びながら砂浜を踏みしめた。白いシャツの袖をまくり上げ、潮風を浴びている。
「たまにはいいじゃない? 何も考えず、ただ景色を楽しむ時間も」
レイカは小さく微笑んだ。レイカの表の顔は華やかな女性実業家であり、仕事に追われる日々を送っている。だが、こうして蓮といると、不思議と肩の力が抜ける。
蓮はそんな彼女の横顔をちらりと見た。
「……綺麗だな」
彼の呟きは波の音に溶けた。レイカはふと足を止め、蓮の顔を見つめる。
「なに?」
「いや、本当に輝くような笑顔だなって。太陽みたいに、まぶしい」
「もぉ、恥ずかしいこと言わないでよ」
レイカは頬を染めて笑った。復讐を終え、ようやく心からの笑顔を取り戻した。今はただ、潮風と波の音が心地よい。
「今は本当にすっきりしてるの。天国の両親にも報告できたし、やっと前を向ける気がする」
レイカが小さく肩をすくめると、蓮は柔らかに微笑んだ。復讐を遂げるまでの長い道のりを共に歩んできた二人。だが、こうして静かな時間を共にするのも悪くない。
突然、レイカが波打ち際を小走りに駆け出す。笑いながら振り返る彼女を見て、高坂の頬が緩む。
「……楽しそうだな」
「楽しいわよ。あなたと一緒だから」
レイカの言葉に、蓮の胸が熱くなる。その瞬間、レイカが波を避けようとしてバランスを崩した。
「きゃっ……!」
慌てて手を伸ばした蓮は、彼女をしっかりと抱き留めた。腕の中でレイカが戸惑いながら見上げる。
「危ないな」
「助けてくれてありがとう。でも、なんだかこのまま離れたくないかも……」
囁くような声に、蓮は迷いなく唇を寄せた。
ゆっくりと唇が重ね合い、二人は照れくさそうに微笑み合う。
「次は山に行こうか?」
蓮の提案に、レイカは一瞬目を丸くしてから、すぐに朗らかに笑った。
「いいわね。焚き火でもしながら、ゆっくり話しましょう。いろんなところに行きたいわ。絶対あなたとなら楽しいもの」
◆◇◆
ある晩、山の頂には無数の星が輝き、夜の静寂を彩っていた。キャンプファイヤーの炎が揺れ、二人の影を幻想的に映し出している。
レイカは薪をくべながら、蓮の横顔を盗み見る。彼は焚き火の灯りに照らされ、整った顔立ちに柔らかな笑みを浮かべていた。
「……星が綺麗ね」
「そうだな」
空を見上げながら、二人の間に静かな時間が流れる。
「最初は、まさかあなたとこんなふうに過ごす日が来るなんて、思わなかったわ」
レイカの言葉に、蓮がゆっくりと頷いた。
「俺も同じだ。復讐に手を貸したのは、自分の目的のためだった。でも……いつの間にか、レイカといることが当たり前になった。今では一緒にいないと、寂しくて堪らない」
「……私もよ」
レイカは静かに呟く。
「いつも冷静なあなたが、時々見せる優しさが好き。冷たいと思っていたのに、本当は誰よりも温かい人だった」
蓮は思い切って自分の思いを口にする。
「レイカ、お前は俺にとって……もう、手放せない存在だ」
甘く低い声が、レイカの心に響く。
「私も、あなたがいなければここまで来られなかった」
星空の下、二人の指が触れ、そっと絡み合う。
蓮の手は温かくて、レイカはその手を離したくない、と思った。
レイカは蓮の肩に身を寄せ、甘い吐息をそっとこぼす。
「こうしてると、幸せよ。満ち足りていて他にはなんにもいらないくらい」
「そうだな。レイカといると、未来がどこまでも明るく感じる。俺たち、結婚しないか?」
蓮は優しくレイカの髪を撫で、そのまま唇を重ねた。焚き火の炎が揺らめき、二人の影を柔らかく包み込んでいた。
◆◇◆
海外のこじんまりとした教会。石造りの外壁にはツタが絡み、静寂の中に歴史の重みが感じられる。ステンドグラス越しに差し込む柔らかな陽光が、祭壇を優しく照らし、幻想的な色彩を生み出していた。
バージンロードの先に立つレイカは、純白のウェディングドレスを纏っている。繊細なレースが施されたドレスは、彼女の華奢な体を優雅に包み込み、動くたびにふわりと揺れる。その姿は、まるで映画のワンシーンのように完璧で、時間が止まったかのようにさえ思えた。
蓮はそんな彼女を見つめ、息をのんだ。彼の視線が真剣なものへと変わる。
「……女神様だな……いや、妖精かもしれない」
普段は冷静な男が、不意にこぼしたその言葉。レイカは一瞬驚いたように瞬きをしたが、すぐに頬を染めて微笑んだ。愛する人の瞳に、自分が綺麗に映っていることが素直に嬉しかった。
蓮もまた、彼女にふさわしいほど麗しい容姿だ。黒髪を整えたその顔立ちは彫刻のように美しく、パリッと仕立てられたタキシードが彼の引き締まった体に完璧に馴染んでいる。蓮が祭壇の前で静かに佇む姿は、まるで高級ブランドのスーツモデルのように、洗練されていた。
「最も成功した女性実業家のひとりになったレイカが、こんな静かな結婚式で本当にいいのか?」
「えぇ。私には大々的な式は向いてないもの。天国から両親が見てくれる。それだけで充分よ」
レイカは穏やかに微笑みながら、蓮の手をそっと握った。
神父の前に立ち、二人は誓いの言葉を交わす。
「どんな時も、どんな未来でも、蓮を愛し続けることを誓います」
「レイカがいる限り、俺の世界は輝き続ける。だから、ずっと隣にいてほしい」
指輪をそっとはめると、蓮はレイカの手を包み込むように握りしめた。
レイカは確信した。今この瞬間、自分ほど幸せな女はいない、と。
幾多の試練を乗り越えた先に、この温もりがあるのなら、過去の痛みもやがて優しい思い出へと変わるのだ、と。
光の降り注ぐ教会の中、二人の唇がそっと触れ合う。その瞬間、静寂の中に甘やかな空気が満ちた。
祭壇の奥のステンドグラスが、まるで二人の未来を祝福するようにきらめいていた。
これが、彼らの新しい人生の始まりだった。
静寂の中で誓いを交わした日から、時間は流れ——レイカは女性実業家として、テレビ番組のゲストに呼ばれる日々が続いている。洗練されたスーツを纏い、司会者の質問にスマートに答える姿は、多くの女性の憧れだった。
一方、夫となった蓮は高級住宅街の一角で喫茶店を営んだ。雑誌にも取り上げられ、こだわりのコーヒーと静かな空間を求めて訪れる客が絶えない。だが、もちろん彼の本業は裏社会のフィクサーである。
フィクサーとは、表には出ずに政治・経済・犯罪組織などの利害を調整し、秘密裏に問題を処理する存在。その筋ではかなり名の知れた男であり、時折、特別な依頼が舞い込むこともある。
ある日、喫茶店の扉が開いた。
身なりの良い中年の女が、そっと店内に入り、カウンターへと向かう。
「……ブラックを一杯」
店員は静かにカップを置いた。
女はカップを手に取りながら、ぽつりと呟く。
「夜のカラスは、まだ飛び続けていますか?」
店内の空気が一瞬だけ張り詰めた。
店員は無言でカウンターの奥へと促し、ゆっくりとドアを開けた。
「こちらへ」
女は躊躇いながらも、その先へと進んでいく。階段を下りると、そこには温かみのある間接照明が灯された空間が広がっていた。木製のテーブルと柔らかなソファが配置され、静かなジャズが流れている。
部屋の一角には大きなマジックミラーがあり、その向こうにレイカと蓮の姿があった。
店内には数人の従業員が働いていたが、誰もオーナーの素顔を知らない。ここは、本格的なコーヒーが楽しめる人気の喫茶店として営業しているが、地下室だけは別の目的を持つ空間だった。
女は震える声で話し始める。
「私、夫にいつも暴力を振るわれて……夫は社会的地位もありますし、外では品行方正で、誰にも相談できませんでしたーー」
「……詳しく聞かせてくれ」
姿を見せずにマイク越しに呼びかけた蓮。
女性は服をめくり、腹部や背中にある痛々しい痣を見せながら、説明を続ける。
「なにかのきっかけでスイッチが入ったように暴力を振るってくるんです。私が逆らっても逆らわなくても同じことで、その時の気分で暴言を吐きながら服で隠れる部分を殴り続けますーー」
復讐を果たしたレイカと蓮だったが、今は理不尽な暴力や冤罪に苦しむ者たちの相談にも乗っていた。依頼人が去った後、蓮はレイカに問いかける。
「あの女性が見せてくれた痣は酷すぎるな。女に暴力を振るうなんて……レイカはどうしたい?」
レイカは微笑みながら、金をあしらったマイセンのコーヒーカップを軽く傾け、最後の一口を飲み干した。
「もちろん、やるわ。お仕置きの時間ね?」
ジャズの音が心地よく流れる中、レイカと蓮は静かに視線を交わした。
もちろん、お互いの手をしっかりと握りしめながら――
完
•───⋅⋆⁺‧₊☽⛦☾₊‧⁺⋆⋅───•
最後までお読みくださりありがとうございます!
これにて完結となります。
近日中に、短編を2作品ほど出せたらいいな、と思っておりますので
近況ボードなど見ていただき、お気に入りに入れていただけると、ありがたいです(;^^)ヘ..
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>読んでいてスカッとしました
ありがとうございます!
最後までお読みくださりありがとうございます🙇🏻♀️
最後までお読みくださりありがとうございます🙇🏻♀️
あった、あったw
必殺シリーズ!
たまに見ていました。
確かに
恥をかかせて、盛大に表舞台から抹殺って楽しそうです(*^。^*)
こちらこそ、お読みいただき
感想までくださり
ありがとうございます🙇🏻♀️