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3 アイラに意地悪をする腰抜け兄のハリー
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アイラは兄ハリーに怒りをぶつけられながらも魔物討伐の部隊に参加するのだった。その中で女性はただ一人。全てが男ばかりでアイラをからかい罵る者がほとんどだ。
「お前って本当に子爵令嬢なのか? 女にしては背も高すぎるし手足も長すぎだよ。これで髪が短ければ男のようじゃないか! 顔立ちも整ってはいるが少しも優しくない。間違って女に産まれたのか。神様もひどいな。こんな男にもなれず女にも見えない人間を作り出すなんてさぁ! とんだ出来損ないじゃん!」
特にアイラに酷い言葉をぶつける者の名前はオリーという。ガーデン騎士爵の息子で、どうしても手柄を立てたくてたまらない男だった。
「女がずうずしくこんな所に参加して身の程知らずだよ。大怪我して嫁に行けなくなるのがオチさ」
そう呟いたブレイクはルイス男爵家の次男だ。そのような言葉に周りの男達が同意するようにクスクスと笑う。
アイラは気にしないようにしっかりと前を見て歩いた。大好きなジャックの為ならこんな酷い言葉にも耐えられる。
「止めてください! アイラがあなた方に何をしたっていうんですか? 女だというだけでなぜそのようなことを言うのですか? アイラは誰よりも強いのに……」
そう言ってジャックが必死になって庇ってくれるのが嬉しい。全世界の人間から否定されようともジャックさえ味方でいてくれれば幸せだと思うアイラであった。
「ふん! お前は恥さらしの妹だ。女のくせにこんなことに参加して! だれもお前なんて褒めたりしないのに!」
兄ハリーはアイラを否定するオリーやブレイクとすっかり仲良くなり、喜々としてアイラの悪口を言うのだった。
魔物の森に向かうまでの長い旅では、このようにハリーが中心になって執拗にアイラに嫌がらせを仕掛けてきた。
食事に虫を入れたり荷物を隠したり着替えの服を破いてみたり……
「男らしくないわね! これは遊びではありませんよ。これから戦いに行く時になぜ仲間同士でつまらない意地悪をするのですか? 敵は私ではなく魔物なんですよ」
あまりに続く意地悪にアイラはたまりかねてハリーに意見をすれば、なおさら生意気だと頬を平手で叩かれた。
庇おうとするジャックも仲間はずれにされかけ、アイラはそれが耐えられず一人で行動するようになっっていった。集団行動で仲間はずれにされるのは自分だけでいい。アイラはジャックを守りたくてついてきたのだから。
やっと魔物の森に着くと周りの男達はさっさと4人ひと組に分かれて散らばっていった。誰もアイラには声をかけない。ジャックでさえもハリーの仲間に引き込まれてアイラだけが独りぼっちになった。
「ごめん……僕はハリー様の命令には逆らえなくて……」
申し訳なさそうに謝るジャックにアイラは静かに微笑んだ。
(こんなことは想定内よ。気にしちゃダメだ……)
アイラはなんでもないことのように笑った。ハリーにはそれが余裕の笑みに見えて一層イライラするのだった。
「おい、アイラ! お前が襲われても僕は助けないぞ! こんな所に女のくせに来ようとしたお前が悪いんだからな! 足手まといになるなよ!」
ハリーはそう叫びながら舌打ちをした瞬間、数多の魔物達が木々の茂みから続々と姿を現せた。大きすぎる異形の化け物にハリーはすっかり固まり剣さえ抜くことができない。
「アイラ……アイラぁーー!! 助けろよ。僕を助けろ。助けてぇええええええ」
ハリーは恐ろしさで失禁しており、手は震え顔は真っ青。ただ立ち尽くしているのみであった。
「お前って本当に子爵令嬢なのか? 女にしては背も高すぎるし手足も長すぎだよ。これで髪が短ければ男のようじゃないか! 顔立ちも整ってはいるが少しも優しくない。間違って女に産まれたのか。神様もひどいな。こんな男にもなれず女にも見えない人間を作り出すなんてさぁ! とんだ出来損ないじゃん!」
特にアイラに酷い言葉をぶつける者の名前はオリーという。ガーデン騎士爵の息子で、どうしても手柄を立てたくてたまらない男だった。
「女がずうずしくこんな所に参加して身の程知らずだよ。大怪我して嫁に行けなくなるのがオチさ」
そう呟いたブレイクはルイス男爵家の次男だ。そのような言葉に周りの男達が同意するようにクスクスと笑う。
アイラは気にしないようにしっかりと前を見て歩いた。大好きなジャックの為ならこんな酷い言葉にも耐えられる。
「止めてください! アイラがあなた方に何をしたっていうんですか? 女だというだけでなぜそのようなことを言うのですか? アイラは誰よりも強いのに……」
そう言ってジャックが必死になって庇ってくれるのが嬉しい。全世界の人間から否定されようともジャックさえ味方でいてくれれば幸せだと思うアイラであった。
「ふん! お前は恥さらしの妹だ。女のくせにこんなことに参加して! だれもお前なんて褒めたりしないのに!」
兄ハリーはアイラを否定するオリーやブレイクとすっかり仲良くなり、喜々としてアイラの悪口を言うのだった。
魔物の森に向かうまでの長い旅では、このようにハリーが中心になって執拗にアイラに嫌がらせを仕掛けてきた。
食事に虫を入れたり荷物を隠したり着替えの服を破いてみたり……
「男らしくないわね! これは遊びではありませんよ。これから戦いに行く時になぜ仲間同士でつまらない意地悪をするのですか? 敵は私ではなく魔物なんですよ」
あまりに続く意地悪にアイラはたまりかねてハリーに意見をすれば、なおさら生意気だと頬を平手で叩かれた。
庇おうとするジャックも仲間はずれにされかけ、アイラはそれが耐えられず一人で行動するようになっっていった。集団行動で仲間はずれにされるのは自分だけでいい。アイラはジャックを守りたくてついてきたのだから。
やっと魔物の森に着くと周りの男達はさっさと4人ひと組に分かれて散らばっていった。誰もアイラには声をかけない。ジャックでさえもハリーの仲間に引き込まれてアイラだけが独りぼっちになった。
「ごめん……僕はハリー様の命令には逆らえなくて……」
申し訳なさそうに謝るジャックにアイラは静かに微笑んだ。
(こんなことは想定内よ。気にしちゃダメだ……)
アイラはなんでもないことのように笑った。ハリーにはそれが余裕の笑みに見えて一層イライラするのだった。
「おい、アイラ! お前が襲われても僕は助けないぞ! こんな所に女のくせに来ようとしたお前が悪いんだからな! 足手まといになるなよ!」
ハリーはそう叫びながら舌打ちをした瞬間、数多の魔物達が木々の茂みから続々と姿を現せた。大きすぎる異形の化け物にハリーはすっかり固まり剣さえ抜くことができない。
「アイラ……アイラぁーー!! 助けろよ。僕を助けろ。助けてぇええええええ」
ハリーは恐ろしさで失禁しており、手は震え顔は真っ青。ただ立ち尽くしているのみであった。
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