(完)親友なんて大嫌い!ーあなたは敵なの? 味方なの? (全5話)

青空一夏

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4 思い出した初恋の男の子! なんで迎えに来てくれないの?

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 「今日は誕生日だわ。まさか、修道院で17才の誕生日を迎えるなんてね」

ーー17才の誕生日には絶対に素敵な男性がプロポーズしてくれると思い込んでいたのはなぜなんだろう? 


この国ではある程度の貴族間での自由恋愛は許されており、親に幼い頃から婚約者を無理矢理押しつけられることもない。だからこそ、自分で身分にあった相応の相手を学園や社交界を通して見つける必要があった。

「ベルのせいで皆、去って行っちゃったもの。誰も私を愛してくれる男性はいないんだわ」
独り言を言いながら修道院の庭で星空を眺めている私。もう夜も遅くシスター達は寝静まっていた。

「そんなことはありませんよ。僕はあなたが本当に好きでよ。ベルがしつこく誘惑してきたからつい・・・・・・ですが真実の愛はアニエス様にあります!」

「まぁ、マヌーバー殿下! このような時間に修道院の庭に入り込むなど規則違反ですよ」

「あぁ、そんな固いことを言わないで! つい恋しくて来てしまいました。この胸が焦がれる思い、どんな大きな障害も乗り越えてみせましょう」
マヌーバー殿下は舞台俳優のような仕草で愛の言葉をささやいた。

「ちょっとお待ちください! マヌーバー殿下と言えど、僕の恋心を上回ることはありません! 僕こそアニエスを真剣に心から愛しているんだ」

オスカー様が庭園の暗がりから姿を現し私の右手を引っ張ると、マヌーバー殿下は左手を取り乱暴に引き寄せようとした。私は二人の男性に両側からぐいぐいと引き寄せられて痛さに顔をしかめて泣き出した。

「やめてよ! 今日は私の誕生日なのよ! 私が待っていたのはあなたたちなんかじゃない!・・・・・・あぁ、そうよ。私、思い出した・・・・・・なんで忘れていたんだろう。藍色の瞳の初恋の男の子。フィルム公爵家に頻繁に遊びに来て一緒にいつも遊んだ男の子・・・・・・急に姿を消して・・・・・・私はあの子と約束したのに・・・・・・17才のお誕生日には花嫁mとして迎えに来るよって・・・・・・なのに、来てくださらなかった。もうお誕生日は終わるのに・・・・・・」
私はすっかり忘れていた初恋の男の子をたった今、思い出したけれれど同時にとても悲しくなった。

ーーだって、お誕生日はおしまい。あと数分で日にちが変わる・・・・・・

「ちゃんと来ているよ。やっと思い出してくれたんだね? いつも一緒にいたでしょう?」
庭園の暗がりから出てきた人物は・・・・・・



୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧ ⑅ ୨୧

次回、最終回です。
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