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10 前世からの縁
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「……イヴァン、様。あなたに、お話がありませす。今、よろしいですか?」
馬鹿皇子が連れて行かれると私は言った。
「ベス?」
怪訝そうな顔をするハンク兄様は、あえて無視する。
明日イヴァンを訪ねに行くつもりだったが、せっかくここで会えたのだ。決意が鈍らないうちに彼に訊いておきたかった。
「構わないよ」
私が何を訊きたいのか、もう分かっているのだろう。
何とも静かな瞳で私を見下ろしていた。
私に宛がわれた私室の応接間でハンク兄様を交えてイヴァンと話す事になった。
私の隣にはハンク兄様、テーブルを挟んだ向かいのソファにイヴァンが座っている。
私としては二人きりでイヴァンと話したかったのだが、ハンク兄様は頑として「俺もいる」と言って聞かなかったのだ。
ハンク兄様の心配は分からなくてもないが、実際心配はないのだ。イヴァンは「初夜までは我慢する」と言った。彼が「彼」なら嘘は吐かない。けれど、これは私の心証なのでハンク兄様を納得させられなかった。
結局、イヴァンと話している間、口を挟まない事を条件に傍にいる事を許した。
侍女達には私達三人の紅茶を用意させた後、部屋から退出させた。
ハンク兄様がいるので、今生はもう遣わないだろうと思っていた言語でイヴァンに話しかけた。
『……日本語、分かるわよね?』
「ベス?」
怪訝そうな顔をするハンク兄様に構わず私はイヴァンをじっと見つめた。彼の反応を見逃さないように。
『勿論だ』
イヴァンも日本語で答えた。
この世界にも日本語に相当する言語がある。東にある小さな島国、陽之本王国の母国語、陽之本語だ。かの国は今の所、近隣諸国である東方の国々としか交流していないので大陸の西方であるテューダ王国やエチェバリア王国、北方のラズドゥノフ帝国で、わざわざ陽之本語を習得する人間は稀だ。
いくらハンク兄様でも陽之本語(日本語)までは習得していないだろう。彼の前で秘密の話をしたいなら、もってこいだ。
『……あなた、転生者なの?』
『本当に訊きたいのは、そんな事じゃないだろう?』
イヴァンは目を眇めた。
『そうだろう? 姉さん』
姿が違う。声が違う。それでも、このイントネーションは、まぎれもなく――。
『――桃梧』
「トウゴ?」
ハンク兄様が怪訝そうに呟いている事にも愕然としている私は気づかなかった。
――今生まで君の「安心できる男」でいるつもりは、これっぽちもないんだよ。
この科白で、「もしかしたら」と思っていた。
姿が違う。声が違う。けれど、イヴァンの話し方や仕草は、まさに前世の私の双子の弟、大池桃梧そのものだった。……「本人」なのだから当然だけど。
『……私が桜子だと、前世の双子の姉だと、いつ気づいたの?』
『今生で出会った時に』
馬鹿皇子との婚約が決まり、私の家族と彼の家族が一堂に会した時か。十年前だ。
『……私が前世の姉だと気づいていたのに、私の婚約者になったの?』
『もう分かっているんだろう? 君が桜子だから手に入れたかったんだ』
前世の私、大池桜子のままであれば、気づかなかったし信じなかった。
イヴァンが……いや桃梧が双子の姉だった私を……女として見ていたなんて。
前世で桃梧の気持ちに気づいて忠告してくれた人もいたが桜子だった時の私は一笑に付した。肉親を異性として見るなど前世の私には「ありえない事」だったから。
けれど、ベスに生まれ変わった今生で、あの人に、お父様に恋してしまった。
だから、気づいた。
気づいてしまった。
イヴァン(桃梧)が……そして、ハンク兄様が私に向ける想いに。
『俺が桃梧だとばらす気はなかった。俺が前世の弟だと知れば、いくら今生では結婚できる関係でも君は絶対に俺を男として見ないのは分かっていたから』
ラズドゥノフ帝国皇家とテューダ王国王家は親戚だ。
テューダ王国でもラズドゥノフ帝国でも前世で私が生きていた日本と同じで四親等(この場合は、甥や姪の子供やいとこ)以降の傍系血族ならば結婚できる。今生では私とイヴァンが結婚するのに何の障害もない。
『でも、俺が桃梧だと気づかないのに、君は今生の俺に前世の俺の面影を見ていた。……俺が俺である限り無駄なんだと分かった』
生まれ変わり肉体が変わっても前世の記憶と人格を保持しているのだ。
私は桜子でありベスで、彼は桃梧でありイヴァンだ。
『俺が前世の弟だと分かって結婚したくなくなったかもしれないが』
『……私の意思では、どうにもならないわ。国同士が決めた婚約だもの』
今生では結婚できる関係とはいえ前世では双子の姉弟だった。それを考えるとイヴァンと夫婦となるのは何とも複雑な気持ちだが言った所でどうにもならない。
今生の私の立場が許さないからだ。
お祖父様、テューダ王国国王リチャードは、あからさまに示す事こそないが私達家族を大切に想っている。
だが、お祖父様は肉親の情よりも国王である事を優先する人だ。私とイヴァンとの婚姻でラズドゥノフ帝国とテューダ王国の同盟が強化されるのなら私の懊悩になど構いやしない。
お母様には……言えない。言えば、お母様を苦しめる。母として私の苦悩を慮っても王太女としての立場故に、この婚姻を反対でできないからだ。
お母様を苦しめたい訳ではないし……それを知れば、あの人は絶対に私を許さない。
そうなれば、私は生きていけない。
あの人に疎んじられる私など生きている価値がないからだ。
私の生死は、あの人次第だ。
それほど私の全ては、あの人に支配されているのだから。
『君が俺を男として見なくても構わない。今生は姉弟じゃないんだ。もう我慢しない。必ず君を手に入れる』
そのために、馬鹿皇子を唆した。十年も費やした執念だと思っていたが……彼の執念は十年どころではない。死んでも消えなかった姉への執着だ。
こんな男から逃げられるはずがない。
『……あなたが前世の弟だからというのもあるけど、私には決して手に入らないけど愛する人がいる。だから、どれほど想ってもらっても、あなたを男性として愛せないわ』
告白された時と同じ言葉を返した。
『構わないよ。君が手に入れば、それでいい』
イヴァンも同じ言葉を繰り返した。
『私が桜子だから手に入れると、あなたは言ったけど……私は前世の記憶など要らなかった。胎児からベスとして生まれて来たかった』
そうすれば、あの人を、お父様を男性としてではなく父親として愛せただろうから。
『前世の記憶があるために君は苦しんでいるのだろうけれど、俺は今生で君に会えて嬉しかったんだ。
今生で君に会うまでの俺は生ける屍だった。前世の記憶を持つ俺にとって桜子のいない世界で生きる意味などない。それでも生きていたのは、今生で『桜子』に会えるかもしれないという希望があったからだ。
そして、今生で出会えた。しかも、俺と同じ前世の記憶を保持してだ。どれだけ俺が嬉しかったか分かるか? こうして今生で出会えて結婚もできる。君の心が手に入らないくらい、どうって事ない』
心が手に入らなくても傍にいられるだけでいい。
その気持ちは分かる。
私が今生でずっと味わってきた想いだ。
手に入れたい。
愛してほしい。
恋をすれば誰もが願う欲望だ。
けれど、本当は愛する人が幸せなら、それだけで幸せなのだ。
あの人に愛されるお母様を羨んでもいるけれど、お母様の事も大好きで敬愛しているから二人が相愛で幸せなら私も幸せなのだ。少し胸が痛んでも、どうって事ない。
『私も今生で、あなたに会えて嬉しく思っているわ』
異世界で生きた前世の記憶を持つ私は、この世界で異端だった。
どれだけ今生の家族が優しくて愛してくれても孤独感は拭えなかった。
だから、同じ世界からの転生者、しかも前世の弟に会えて嬉しくもあったのだ。
馬鹿皇子が連れて行かれると私は言った。
「ベス?」
怪訝そうな顔をするハンク兄様は、あえて無視する。
明日イヴァンを訪ねに行くつもりだったが、せっかくここで会えたのだ。決意が鈍らないうちに彼に訊いておきたかった。
「構わないよ」
私が何を訊きたいのか、もう分かっているのだろう。
何とも静かな瞳で私を見下ろしていた。
私に宛がわれた私室の応接間でハンク兄様を交えてイヴァンと話す事になった。
私の隣にはハンク兄様、テーブルを挟んだ向かいのソファにイヴァンが座っている。
私としては二人きりでイヴァンと話したかったのだが、ハンク兄様は頑として「俺もいる」と言って聞かなかったのだ。
ハンク兄様の心配は分からなくてもないが、実際心配はないのだ。イヴァンは「初夜までは我慢する」と言った。彼が「彼」なら嘘は吐かない。けれど、これは私の心証なのでハンク兄様を納得させられなかった。
結局、イヴァンと話している間、口を挟まない事を条件に傍にいる事を許した。
侍女達には私達三人の紅茶を用意させた後、部屋から退出させた。
ハンク兄様がいるので、今生はもう遣わないだろうと思っていた言語でイヴァンに話しかけた。
『……日本語、分かるわよね?』
「ベス?」
怪訝そうな顔をするハンク兄様に構わず私はイヴァンをじっと見つめた。彼の反応を見逃さないように。
『勿論だ』
イヴァンも日本語で答えた。
この世界にも日本語に相当する言語がある。東にある小さな島国、陽之本王国の母国語、陽之本語だ。かの国は今の所、近隣諸国である東方の国々としか交流していないので大陸の西方であるテューダ王国やエチェバリア王国、北方のラズドゥノフ帝国で、わざわざ陽之本語を習得する人間は稀だ。
いくらハンク兄様でも陽之本語(日本語)までは習得していないだろう。彼の前で秘密の話をしたいなら、もってこいだ。
『……あなた、転生者なの?』
『本当に訊きたいのは、そんな事じゃないだろう?』
イヴァンは目を眇めた。
『そうだろう? 姉さん』
姿が違う。声が違う。それでも、このイントネーションは、まぎれもなく――。
『――桃梧』
「トウゴ?」
ハンク兄様が怪訝そうに呟いている事にも愕然としている私は気づかなかった。
――今生まで君の「安心できる男」でいるつもりは、これっぽちもないんだよ。
この科白で、「もしかしたら」と思っていた。
姿が違う。声が違う。けれど、イヴァンの話し方や仕草は、まさに前世の私の双子の弟、大池桃梧そのものだった。……「本人」なのだから当然だけど。
『……私が桜子だと、前世の双子の姉だと、いつ気づいたの?』
『今生で出会った時に』
馬鹿皇子との婚約が決まり、私の家族と彼の家族が一堂に会した時か。十年前だ。
『……私が前世の姉だと気づいていたのに、私の婚約者になったの?』
『もう分かっているんだろう? 君が桜子だから手に入れたかったんだ』
前世の私、大池桜子のままであれば、気づかなかったし信じなかった。
イヴァンが……いや桃梧が双子の姉だった私を……女として見ていたなんて。
前世で桃梧の気持ちに気づいて忠告してくれた人もいたが桜子だった時の私は一笑に付した。肉親を異性として見るなど前世の私には「ありえない事」だったから。
けれど、ベスに生まれ変わった今生で、あの人に、お父様に恋してしまった。
だから、気づいた。
気づいてしまった。
イヴァン(桃梧)が……そして、ハンク兄様が私に向ける想いに。
『俺が桃梧だとばらす気はなかった。俺が前世の弟だと知れば、いくら今生では結婚できる関係でも君は絶対に俺を男として見ないのは分かっていたから』
ラズドゥノフ帝国皇家とテューダ王国王家は親戚だ。
テューダ王国でもラズドゥノフ帝国でも前世で私が生きていた日本と同じで四親等(この場合は、甥や姪の子供やいとこ)以降の傍系血族ならば結婚できる。今生では私とイヴァンが結婚するのに何の障害もない。
『でも、俺が桃梧だと気づかないのに、君は今生の俺に前世の俺の面影を見ていた。……俺が俺である限り無駄なんだと分かった』
生まれ変わり肉体が変わっても前世の記憶と人格を保持しているのだ。
私は桜子でありベスで、彼は桃梧でありイヴァンだ。
『俺が前世の弟だと分かって結婚したくなくなったかもしれないが』
『……私の意思では、どうにもならないわ。国同士が決めた婚約だもの』
今生では結婚できる関係とはいえ前世では双子の姉弟だった。それを考えるとイヴァンと夫婦となるのは何とも複雑な気持ちだが言った所でどうにもならない。
今生の私の立場が許さないからだ。
お祖父様、テューダ王国国王リチャードは、あからさまに示す事こそないが私達家族を大切に想っている。
だが、お祖父様は肉親の情よりも国王である事を優先する人だ。私とイヴァンとの婚姻でラズドゥノフ帝国とテューダ王国の同盟が強化されるのなら私の懊悩になど構いやしない。
お母様には……言えない。言えば、お母様を苦しめる。母として私の苦悩を慮っても王太女としての立場故に、この婚姻を反対でできないからだ。
お母様を苦しめたい訳ではないし……それを知れば、あの人は絶対に私を許さない。
そうなれば、私は生きていけない。
あの人に疎んじられる私など生きている価値がないからだ。
私の生死は、あの人次第だ。
それほど私の全ては、あの人に支配されているのだから。
『君が俺を男として見なくても構わない。今生は姉弟じゃないんだ。もう我慢しない。必ず君を手に入れる』
そのために、馬鹿皇子を唆した。十年も費やした執念だと思っていたが……彼の執念は十年どころではない。死んでも消えなかった姉への執着だ。
こんな男から逃げられるはずがない。
『……あなたが前世の弟だからというのもあるけど、私には決して手に入らないけど愛する人がいる。だから、どれほど想ってもらっても、あなたを男性として愛せないわ』
告白された時と同じ言葉を返した。
『構わないよ。君が手に入れば、それでいい』
イヴァンも同じ言葉を繰り返した。
『私が桜子だから手に入れると、あなたは言ったけど……私は前世の記憶など要らなかった。胎児からベスとして生まれて来たかった』
そうすれば、あの人を、お父様を男性としてではなく父親として愛せただろうから。
『前世の記憶があるために君は苦しんでいるのだろうけれど、俺は今生で君に会えて嬉しかったんだ。
今生で君に会うまでの俺は生ける屍だった。前世の記憶を持つ俺にとって桜子のいない世界で生きる意味などない。それでも生きていたのは、今生で『桜子』に会えるかもしれないという希望があったからだ。
そして、今生で出会えた。しかも、俺と同じ前世の記憶を保持してだ。どれだけ俺が嬉しかったか分かるか? こうして今生で出会えて結婚もできる。君の心が手に入らないくらい、どうって事ない』
心が手に入らなくても傍にいられるだけでいい。
その気持ちは分かる。
私が今生でずっと味わってきた想いだ。
手に入れたい。
愛してほしい。
恋をすれば誰もが願う欲望だ。
けれど、本当は愛する人が幸せなら、それだけで幸せなのだ。
あの人に愛されるお母様を羨んでもいるけれど、お母様の事も大好きで敬愛しているから二人が相愛で幸せなら私も幸せなのだ。少し胸が痛んでも、どうって事ない。
『私も今生で、あなたに会えて嬉しく思っているわ』
異世界で生きた前世の記憶を持つ私は、この世界で異端だった。
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