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学院編
137 片付け
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どやどやと人がこちらに向かってくる足音が聞こえてきたので僕は慌てて黒縁眼鏡をかけた。
そのタイミングで食堂にオークウッド学院長をはじめ、先生方や学院の警備兵達がなだれ込んでくる。
「エドワード王子! ご無事でしたか!」
学院長は入ってくるなり焼け焦げて倒れているジャイアントモールを見て目を見開いた。
「なんと! エドワード王子自ら魔獣を倒されるとは! 流石は全属性の魔法をお持ちだけの事はありますな!」
学院長がエドワード王子を称賛している間に警備兵達がジャイアントモールを取り囲んだ。
もう既に死骸になっているのにそこまで警戒する意味がわからない。
っていうか、もっと早く駆けつけて来られなかったのかな?
もっともその場合はニーズヘッグに遭遇してしまうから、こっちに来なくて正解だったかな。
「おおー、これはこれは。見事な黒焦げですな」
のんびりとした口調で警備兵をかき分けるように現れたのはマーリン先生とヴィクター先生だ。
さっきまでオーウェンとしてこの場にいたのに、さも今初めてジャイアントモールを見たかのように検分している。
「エドワード王子。私が留守をしていた為にご迷惑をおかけした。どこも怪我はされておらんか?」
長身のヴィクター先生がぬっと現れエドワード王子に詰め寄ってくる。
「ああ、特に怪我はない。それよりも魔獣のせいで食堂がぐちゃぐちゃになってしまったのだが…」
「ホッホッホッ。ご心配には及びませんぞ。すぐにわしが修復してしんぜよう」
マーリン先生はそう言うなり黒焦げになったジャイアントモールの身体を魔法で持ち上げた。
「学院長。この魔獣はわしが貰っても構わんかの? それとも学院の方で保管されるのか?」
マーリン先生に問われて学院長はブルブルと首を横に振った。
「流石にそんな黒焦げの魔獣はいりませんよ。それに保管する場所もありませんし…。マーリン先生の方で処分をお願いします」
学院長が言い終わると同時にジャイアントモールは姿を消した。
マーリン先生がさらに折れた窓枠やガラス片に手をかざすと、それらはスッと持ち上がり元あった所へ戻って行った。
天井や床の焼け焦げも一瞬で元の綺麗な状態に戻って行った。
「おお、流石はマーリン先生ですな。うん? 以前より綺麗になったような気が…」
「せっかくですからな。ちょっと早めの大掃除じゃよ。ホッホッホッ」
よく見たら外の盛り上がっていた地面もいつの間にか元通りになっていた。
流石はエルフ、仕事が早いな。
「ところでエドワード王子。魔獣を倒してお疲れのところ申し訳ありませんが、少しお話を聞かせてもらえますか? 騒ぎが起きた以上、王宮に報告をしなければなりませんので…。他の皆も一緒に来てもらえるかな?」
学院長の僕達への言葉には有無を言わせぬ響きがあった。
エドワード王子への対応とは随分と差があるな。
まあ、普通に身分を考えたらそれは当然なんだけれど、僕も王子だと知ったらこの学院長はどんな反応を示すんだろうか?
アーサーがちょっとムッとした顔をしているのは、学院長の態度の差に不満があるからだろう。
ブライアンとクリフトンが何も言わないのは普段からエドワード王子と行動を共にしているから、こういう場面には慣れているのかもしれない。
学院長がエドワード王子と並んで歩く後をブライアンとクリフトン、僕とアーサーが続いた。
だが、僕とアーサーの後ろをピタリと警備兵達が引っ付いて歩いてくる。
まるで僕とアーサーを何処かに連行しているかのようだ。
いくら僕達が下位貴族だからって、あまりにも対応が酷くないか?
そんな不満を抱きつつ、僕達は学院長室へと向かった。
そのタイミングで食堂にオークウッド学院長をはじめ、先生方や学院の警備兵達がなだれ込んでくる。
「エドワード王子! ご無事でしたか!」
学院長は入ってくるなり焼け焦げて倒れているジャイアントモールを見て目を見開いた。
「なんと! エドワード王子自ら魔獣を倒されるとは! 流石は全属性の魔法をお持ちだけの事はありますな!」
学院長がエドワード王子を称賛している間に警備兵達がジャイアントモールを取り囲んだ。
もう既に死骸になっているのにそこまで警戒する意味がわからない。
っていうか、もっと早く駆けつけて来られなかったのかな?
もっともその場合はニーズヘッグに遭遇してしまうから、こっちに来なくて正解だったかな。
「おおー、これはこれは。見事な黒焦げですな」
のんびりとした口調で警備兵をかき分けるように現れたのはマーリン先生とヴィクター先生だ。
さっきまでオーウェンとしてこの場にいたのに、さも今初めてジャイアントモールを見たかのように検分している。
「エドワード王子。私が留守をしていた為にご迷惑をおかけした。どこも怪我はされておらんか?」
長身のヴィクター先生がぬっと現れエドワード王子に詰め寄ってくる。
「ああ、特に怪我はない。それよりも魔獣のせいで食堂がぐちゃぐちゃになってしまったのだが…」
「ホッホッホッ。ご心配には及びませんぞ。すぐにわしが修復してしんぜよう」
マーリン先生はそう言うなり黒焦げになったジャイアントモールの身体を魔法で持ち上げた。
「学院長。この魔獣はわしが貰っても構わんかの? それとも学院の方で保管されるのか?」
マーリン先生に問われて学院長はブルブルと首を横に振った。
「流石にそんな黒焦げの魔獣はいりませんよ。それに保管する場所もありませんし…。マーリン先生の方で処分をお願いします」
学院長が言い終わると同時にジャイアントモールは姿を消した。
マーリン先生がさらに折れた窓枠やガラス片に手をかざすと、それらはスッと持ち上がり元あった所へ戻って行った。
天井や床の焼け焦げも一瞬で元の綺麗な状態に戻って行った。
「おお、流石はマーリン先生ですな。うん? 以前より綺麗になったような気が…」
「せっかくですからな。ちょっと早めの大掃除じゃよ。ホッホッホッ」
よく見たら外の盛り上がっていた地面もいつの間にか元通りになっていた。
流石はエルフ、仕事が早いな。
「ところでエドワード王子。魔獣を倒してお疲れのところ申し訳ありませんが、少しお話を聞かせてもらえますか? 騒ぎが起きた以上、王宮に報告をしなければなりませんので…。他の皆も一緒に来てもらえるかな?」
学院長の僕達への言葉には有無を言わせぬ響きがあった。
エドワード王子への対応とは随分と差があるな。
まあ、普通に身分を考えたらそれは当然なんだけれど、僕も王子だと知ったらこの学院長はどんな反応を示すんだろうか?
アーサーがちょっとムッとした顔をしているのは、学院長の態度の差に不満があるからだろう。
ブライアンとクリフトンが何も言わないのは普段からエドワード王子と行動を共にしているから、こういう場面には慣れているのかもしれない。
学院長がエドワード王子と並んで歩く後をブライアンとクリフトン、僕とアーサーが続いた。
だが、僕とアーサーの後ろをピタリと警備兵達が引っ付いて歩いてくる。
まるで僕とアーサーを何処かに連行しているかのようだ。
いくら僕達が下位貴族だからって、あまりにも対応が酷くないか?
そんな不満を抱きつつ、僕達は学院長室へと向かった。
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