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学院編
139 事情聴取2
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「そうです。私とブライアン、エドアルド、アーサーの四人で昼食を食べている時でした。突然地面が揺れだし食堂の外の地面が盛り上がってジャイアントモールが出てきたんです。ジャイアントモールはそのまま食堂の窓を突き破って侵入してきました。そこで私とエドアルドが魔法を使ってジャイアントモールを退治したんです」
そこで一旦言葉を切ったエドワード王子は学院長にペコリと頭を下げた。
「咄嗟の事とはいえ、屋内で火魔法を使ってしまい申し訳ありません。場合によっては延焼する可能性もあったのに、そこまで考えが及びませんでした」
エドワード王子に頭を下げられ、学院長はアワアワと狼狽している。
「いやいや、エドワード王子が謝られる必要はありません。むしろジャイアントモールを退治していただき感謝しております。それに食堂はマーリン先生が修復してくれたので前よりも綺麗になりましたからね」
そう言って笑っていた学院長だったが、そこで「ん?」と首をかしげた。
「クリフトン君は一緒に食事をしていたわけじゃないんですね? それなのにどうしてエドワード王子と一緒におられたんですか?」
話を振られたクリフトンはしれっとした顔で話し出す。
「エドワード王子と食事をしようと探していたら騒ぎを聞きつけて食堂に行ったんです。だけど私が行った時には既にエドワード王子とエドアルド君がジャイアントモールを倒した後でした。僕も火魔法が使えたのに一緒に戦えなくて残念でした」
学院長達が食堂に来た時にはクリフトンも僕達と一緒にいたので、ここに連れてこられたのだが、はっきり言って部外者の立場だ。
学院長もクリフトンの話を聞いてようやくクリフトンは関与していないと理解したようだ。
「それはそれは…。わざわざ来てもらって申し訳ない事をしましたね」
「いいえ。私も魔獣出現の話が聞きたかったのでちょうど良かったです」
ちゃっかりしたクリフトンの返事に学院長はちょっと面食らった顔をしていた。
一通り僕達に話を聞くと学院長はアガサを振り返った。
「ちゃんと書けましたか?」
「はい、大丈夫です。これから報告書を作成します。王宮へは学院長がお持ちになりますか?」
「あ…。いや、君の方から王宮に届けてもらえると助かる…」
「承知いたしました」
学院長が王宮に届けに行くのを躊躇ったのは、エドワード王子を危険にさらしたと叱責されるのを恐れたせいだろう。
「エドワード王子。ご協力ありがとうございました。今日はもう帰られてもよろしいですよ」
「わかりました。それではこれで失礼します」
エドワード王子が立ち上がったのを皮切りに僕達も立ち上がって学院長室を出て行った。
今日は午後の授業は中止となり、生徒達はそれぞれ家路についていた。
僕達も一旦教室に戻り、荷物をまとめて帰る事にした。
「それじゃ、エドアルド、またね」
「あ、はい…」
エドワード王子は軽く僕に手を振ると、ブライアンとクリフトンを伴って自分達の教室に戻って行った。
彼らを見送ると僕とアーサーも教室に戻る。
既に他の生徒達は帰ったらしく、教室の中はガランとしていた。
「僕達も帰ろうか」
鞄を持って馬車乗り場に向かうと、そこには立派な馬車が待っていた。
あの紋章はこの国の紋章じゃなかったかな?
そう思いつつ通り過ぎようとすると、いきなり馬車の扉が開いてクリフトンが顔を出した。
「やあ、エドアルド君、アーサー君。君達も乗り給え」
「え?」
立ち止まって驚いていると、クリフトンはヒラリと馬車から降りて僕とアーサーを無理矢理馬車に押し込んだ。
そこには笑顔のエドワード王子と少し不貞腐れ顔のブライアンが座っていた。
「な、何で?」
「さっき『またね』って言っただろ。一緒に帰ろう。家まで送るよ」
いやいや。
この馬車で家に帰った日には義両親に何を言われるか分かったもんじゃない。
だが降りようにも馬車の扉は後から乗ってきたクリフトンに閉められている。
僕とアーサーは諦めてエドワード王子の真正面に座った。
ああ…。
義両親に聞かれたらなんて言い訳しようかな?
そこで一旦言葉を切ったエドワード王子は学院長にペコリと頭を下げた。
「咄嗟の事とはいえ、屋内で火魔法を使ってしまい申し訳ありません。場合によっては延焼する可能性もあったのに、そこまで考えが及びませんでした」
エドワード王子に頭を下げられ、学院長はアワアワと狼狽している。
「いやいや、エドワード王子が謝られる必要はありません。むしろジャイアントモールを退治していただき感謝しております。それに食堂はマーリン先生が修復してくれたので前よりも綺麗になりましたからね」
そう言って笑っていた学院長だったが、そこで「ん?」と首をかしげた。
「クリフトン君は一緒に食事をしていたわけじゃないんですね? それなのにどうしてエドワード王子と一緒におられたんですか?」
話を振られたクリフトンはしれっとした顔で話し出す。
「エドワード王子と食事をしようと探していたら騒ぎを聞きつけて食堂に行ったんです。だけど私が行った時には既にエドワード王子とエドアルド君がジャイアントモールを倒した後でした。僕も火魔法が使えたのに一緒に戦えなくて残念でした」
学院長達が食堂に来た時にはクリフトンも僕達と一緒にいたので、ここに連れてこられたのだが、はっきり言って部外者の立場だ。
学院長もクリフトンの話を聞いてようやくクリフトンは関与していないと理解したようだ。
「それはそれは…。わざわざ来てもらって申し訳ない事をしましたね」
「いいえ。私も魔獣出現の話が聞きたかったのでちょうど良かったです」
ちゃっかりしたクリフトンの返事に学院長はちょっと面食らった顔をしていた。
一通り僕達に話を聞くと学院長はアガサを振り返った。
「ちゃんと書けましたか?」
「はい、大丈夫です。これから報告書を作成します。王宮へは学院長がお持ちになりますか?」
「あ…。いや、君の方から王宮に届けてもらえると助かる…」
「承知いたしました」
学院長が王宮に届けに行くのを躊躇ったのは、エドワード王子を危険にさらしたと叱責されるのを恐れたせいだろう。
「エドワード王子。ご協力ありがとうございました。今日はもう帰られてもよろしいですよ」
「わかりました。それではこれで失礼します」
エドワード王子が立ち上がったのを皮切りに僕達も立ち上がって学院長室を出て行った。
今日は午後の授業は中止となり、生徒達はそれぞれ家路についていた。
僕達も一旦教室に戻り、荷物をまとめて帰る事にした。
「それじゃ、エドアルド、またね」
「あ、はい…」
エドワード王子は軽く僕に手を振ると、ブライアンとクリフトンを伴って自分達の教室に戻って行った。
彼らを見送ると僕とアーサーも教室に戻る。
既に他の生徒達は帰ったらしく、教室の中はガランとしていた。
「僕達も帰ろうか」
鞄を持って馬車乗り場に向かうと、そこには立派な馬車が待っていた。
あの紋章はこの国の紋章じゃなかったかな?
そう思いつつ通り過ぎようとすると、いきなり馬車の扉が開いてクリフトンが顔を出した。
「やあ、エドアルド君、アーサー君。君達も乗り給え」
「え?」
立ち止まって驚いていると、クリフトンはヒラリと馬車から降りて僕とアーサーを無理矢理馬車に押し込んだ。
そこには笑顔のエドワード王子と少し不貞腐れ顔のブライアンが座っていた。
「な、何で?」
「さっき『またね』って言っただろ。一緒に帰ろう。家まで送るよ」
いやいや。
この馬車で家に帰った日には義両親に何を言われるか分かったもんじゃない。
だが降りようにも馬車の扉は後から乗ってきたクリフトンに閉められている。
僕とアーサーは諦めてエドワード王子の真正面に座った。
ああ…。
義両親に聞かれたらなんて言い訳しようかな?
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