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学院編
149 義両親との話
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ソファでぐったりしているとノックの音が聞こえたので慌てて身体を起こす。
「はい」と返事をすると扉が開いて義母様が入って来た。
「エドアルド。サイラス様とのお話は終わったのね。それにしても学院に魔獣が出たなんて、どうして黙ってたの?」
義母様の口調は僕を咎めるというよりも、僕を心配しているようだった。
だからこそ黙っていたんだけれど、知られた以上ちゃんと伝えないといけないな。
「ごめんなさい、義母様。心配をかけたくなくて黙ってました」
僕が謝ると義母様はホッと軽く息を吐いた。
「あなたの事だから多分そうじゃないかと思ってたわ。それでも他の人から聞かされるよりはちゃんとエドアルドの口から聞きたかったわ。次からは何かあった時は必ず報告してちょうだい」
そうだよね。
義母様の言葉を聞いてますます僕は決意を固めた。
「義母様。今日、義父様が帰ってきたら二人に話しておきたい事があります。時間をとってもらえますか?」
僕が改まって告げると義母様は何かを感じ取ったように顔を引き締めた。
「わかったわ。あ、そうそう。アーサー様は先ほどお迎えが来て帰られましたからね。あなたも自分の部屋に戻りなさい」
「はい」
僕は義母様の脇をすり抜けて自分の部屋へと戻った。
夕方、義父様が帰るとすぐに僕は義父様の執務室へ呼び出された。
そこには既に義母様もいて、義父様と並んで座っていた。
僕が二人の向かい側に腰を下ろすと、義父様は少し険しい顔で話し出した。
「エドアルド。今日、学院に魔獣が出たそうだね。学院から報告書が届いたとかで王宮ではちょっとした騒ぎになっていたよ。おまけに魔獣を倒したのがエドワード王子とお前だと聞いてびっくりした。もしかしてその話かな?」
本来、学院には結界が張ってあるから魔獣が出る事はないらしい。
でもその結界って地下でも有効なのかな?
もっとも僕が話したいのはそんな事じゃない。
僕は姿勢を正すとまっすぐに義父様と義母様を見つめた。
「義父様、義母様。どうか驚かないで聞いてください。実は、僕はエドワード王子と双子の兄弟なんです」
「は?」
「え?」
義父様と義母様の声が重なり、そのまま二人は口をポカンと開けたまま僕を見つめていた。
二人はしばらく混乱したような顔を見せていたが、やがて義父様が声を発した。
「エドワード王子と双子の兄弟? 本当に?」
「はい」
僕が淡々と返事をすると、義父様は額に手を当てて「はあっ」と息を吐き出した。
「…いや、若い頃の陛下に似てきたなとは思っていたが、まさか本当に陛下の子供だったとは…。双子…。だから陛下はエドアルドを手放されたのか…」
「本当にエドアルドが? まさか、サイラス様が来られたのはそれをエドアルドに告げるため?」
義母様の推測はちょっと違うけれど、ここはその話に乗っかった方が良いかな?
「はい。僕が望むのであれば王宮に来てもいいと言われました。でも、いきなり『王子』だと言われてもすぐには受け入れられません。僕はこのままここにいたいんです。勿論、義父様と義母様が『王宮に行け』と仰るならそれに従います」
僕はそこですがるような目で義父様と義母様を見つめた。
「エドアルド!」
義母様は僕の名前を呼ぶと、立ち上がって僕の所に駆け寄ると僕の身体を抱きしめた。
「今更あなたを手放したりしないわ。陛下が『どうしても』と迎えに来るのならともかく…。誰がなんと言おうとあなたはクリスの兄で私達の息子よ」
義母様の言葉に義父様も力強くうなずいた。
「エドアルドが王宮に行きたいと言うのなら止めはしないが、私達の方からお前を手放そうとは思わない。お前は私達の大事な息子だ」
「…義父様…」
泣くつもりなんてなかったのに、僕の目から涙がポロリと零れ落ちた。
ああ、この人達に育ててもらって僕は最高に幸せ者だ。
「はい」と返事をすると扉が開いて義母様が入って来た。
「エドアルド。サイラス様とのお話は終わったのね。それにしても学院に魔獣が出たなんて、どうして黙ってたの?」
義母様の口調は僕を咎めるというよりも、僕を心配しているようだった。
だからこそ黙っていたんだけれど、知られた以上ちゃんと伝えないといけないな。
「ごめんなさい、義母様。心配をかけたくなくて黙ってました」
僕が謝ると義母様はホッと軽く息を吐いた。
「あなたの事だから多分そうじゃないかと思ってたわ。それでも他の人から聞かされるよりはちゃんとエドアルドの口から聞きたかったわ。次からは何かあった時は必ず報告してちょうだい」
そうだよね。
義母様の言葉を聞いてますます僕は決意を固めた。
「義母様。今日、義父様が帰ってきたら二人に話しておきたい事があります。時間をとってもらえますか?」
僕が改まって告げると義母様は何かを感じ取ったように顔を引き締めた。
「わかったわ。あ、そうそう。アーサー様は先ほどお迎えが来て帰られましたからね。あなたも自分の部屋に戻りなさい」
「はい」
僕は義母様の脇をすり抜けて自分の部屋へと戻った。
夕方、義父様が帰るとすぐに僕は義父様の執務室へ呼び出された。
そこには既に義母様もいて、義父様と並んで座っていた。
僕が二人の向かい側に腰を下ろすと、義父様は少し険しい顔で話し出した。
「エドアルド。今日、学院に魔獣が出たそうだね。学院から報告書が届いたとかで王宮ではちょっとした騒ぎになっていたよ。おまけに魔獣を倒したのがエドワード王子とお前だと聞いてびっくりした。もしかしてその話かな?」
本来、学院には結界が張ってあるから魔獣が出る事はないらしい。
でもその結界って地下でも有効なのかな?
もっとも僕が話したいのはそんな事じゃない。
僕は姿勢を正すとまっすぐに義父様と義母様を見つめた。
「義父様、義母様。どうか驚かないで聞いてください。実は、僕はエドワード王子と双子の兄弟なんです」
「は?」
「え?」
義父様と義母様の声が重なり、そのまま二人は口をポカンと開けたまま僕を見つめていた。
二人はしばらく混乱したような顔を見せていたが、やがて義父様が声を発した。
「エドワード王子と双子の兄弟? 本当に?」
「はい」
僕が淡々と返事をすると、義父様は額に手を当てて「はあっ」と息を吐き出した。
「…いや、若い頃の陛下に似てきたなとは思っていたが、まさか本当に陛下の子供だったとは…。双子…。だから陛下はエドアルドを手放されたのか…」
「本当にエドアルドが? まさか、サイラス様が来られたのはそれをエドアルドに告げるため?」
義母様の推測はちょっと違うけれど、ここはその話に乗っかった方が良いかな?
「はい。僕が望むのであれば王宮に来てもいいと言われました。でも、いきなり『王子』だと言われてもすぐには受け入れられません。僕はこのままここにいたいんです。勿論、義父様と義母様が『王宮に行け』と仰るならそれに従います」
僕はそこですがるような目で義父様と義母様を見つめた。
「エドアルド!」
義母様は僕の名前を呼ぶと、立ち上がって僕の所に駆け寄ると僕の身体を抱きしめた。
「今更あなたを手放したりしないわ。陛下が『どうしても』と迎えに来るのならともかく…。誰がなんと言おうとあなたはクリスの兄で私達の息子よ」
義母様の言葉に義父様も力強くうなずいた。
「エドアルドが王宮に行きたいと言うのなら止めはしないが、私達の方からお前を手放そうとは思わない。お前は私達の大事な息子だ」
「…義父様…」
泣くつもりなんてなかったのに、僕の目から涙がポロリと零れ落ちた。
ああ、この人達に育ててもらって僕は最高に幸せ者だ。
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