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学院編
167 晩餐会終了
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晩餐会は滞りなく進んでいく。
国王陛下は使節団団長と、王妃は団長の妻とそれぞれ話が弾んでいるようだ。
僕もエドワード王子としてアンジェリカ王女と積極的に話をしなければならないのだろう。
だが、このままアンジェリカ王女との婚約話が進んでしまったら、後で替え玉だった事がバレてしまうのではないかと思うと、迂闊に話しかけられない。
結局、僕から話しかけるのではなく、アンジェリカ王女から話を振られて僕が答える、という形になってしまう。
それを見かねたブライアンの方からアンジェリカ王女に話しかけるといった場面がたびたびあった。
後でブライアンから何か言われそうだが、エドワード王子として振る舞うのに精一杯なので勘弁してもらおう。
和やかな雰囲気のまま、晩餐会は無事に終わりの時間を迎える。
「楽しい時間をありがとうございました。お先に失礼いたします」
アンジェリカ王女は立ち上がると名残惜しそうにお付きの者に連れられてホールを後にした。
僕とブライアンも立ち上がってアンジェリカ王女や使節団の人々を見送る。
使節団の人々が退出すると、国王陛下と王妃も退出して行った。
だが、王妃は僕のそばに来た時、足を止めてこう囁いた。
「明日はアンジェリカ王女とのお茶会があるわ。エドワードもブライアンと一緒に参加してちょうだい」
「わかりました、母上」
そう返事をすると王妃はピクリと片方の眉を動かした。
だが、すぐに何事もなかったような顔に戻り、僕の前を通り過ぎていく。
僕が初めて王妃の事を「母上」と呼んだ瞬間だった。
まさか、王妃の事をこうして「母上」と呼ぶ時が来るとは思ってもいなかった。
王妃自身もあの日僕を突き放してから僕の存在なんて忘れていたに違いない。
そんな僕から「母上」と呼ばれてどんな気分なんだろうか?
だけど、今はそれよりもエドワード王子としての役目を全うする事が先決だ。
僕はブライアンと共にホールを出るとプライベートゾーンへと戻っていった。
部屋に戻るとサラに上着を預けて僕はソファへと崩れ落ちるように座った。
背もたれにぐったりと身体を預けると、今日一日の疲れがどっと出てきた。
晩餐会で食事をしたはずなのに、緊張でどこに入ったのかまるでわからない。
なんかちょっと小腹が空いたかも…。
すると、サラがお茶を淹れてくれると同時に軽食を用意してくれた。
「どうして僕のお腹が空いてるってわかったんだ?」
思わずサラの顔を見ると、サラは何でもない事のように告げた。
「国王陛下がよくお食事会の後に軽食をご所望されるんです。ですからエドアルド様もそうじゃないかと思い、ご用意させていただきました」
どうやら父親である国王陛下も会食の後で小腹を空かせるらしい。
そんな所が似ているなんてなんとも複雑な心境だな。
そうは言いつつも僕はありがたく軽食をつまんだ。
ブライアンもちゃっかり口に入れていたところを見ると、彼も小腹を空かせていたのだろう。
なんにしても、『エドワード王子』という仮面を外してゆっくり出来る時間は貴重だ。
ブライアンも僕の仕草にチェックを入れなくて済むので、気が緩んだような表情を見せている。
温かいお茶に身も心も溶かされていくような気分だった。
お茶を飲み終わるとお風呂に入り、就寝の準備をする。
あと一日。
頑張って乗り切るぞ!
国王陛下は使節団団長と、王妃は団長の妻とそれぞれ話が弾んでいるようだ。
僕もエドワード王子としてアンジェリカ王女と積極的に話をしなければならないのだろう。
だが、このままアンジェリカ王女との婚約話が進んでしまったら、後で替え玉だった事がバレてしまうのではないかと思うと、迂闊に話しかけられない。
結局、僕から話しかけるのではなく、アンジェリカ王女から話を振られて僕が答える、という形になってしまう。
それを見かねたブライアンの方からアンジェリカ王女に話しかけるといった場面がたびたびあった。
後でブライアンから何か言われそうだが、エドワード王子として振る舞うのに精一杯なので勘弁してもらおう。
和やかな雰囲気のまま、晩餐会は無事に終わりの時間を迎える。
「楽しい時間をありがとうございました。お先に失礼いたします」
アンジェリカ王女は立ち上がると名残惜しそうにお付きの者に連れられてホールを後にした。
僕とブライアンも立ち上がってアンジェリカ王女や使節団の人々を見送る。
使節団の人々が退出すると、国王陛下と王妃も退出して行った。
だが、王妃は僕のそばに来た時、足を止めてこう囁いた。
「明日はアンジェリカ王女とのお茶会があるわ。エドワードもブライアンと一緒に参加してちょうだい」
「わかりました、母上」
そう返事をすると王妃はピクリと片方の眉を動かした。
だが、すぐに何事もなかったような顔に戻り、僕の前を通り過ぎていく。
僕が初めて王妃の事を「母上」と呼んだ瞬間だった。
まさか、王妃の事をこうして「母上」と呼ぶ時が来るとは思ってもいなかった。
王妃自身もあの日僕を突き放してから僕の存在なんて忘れていたに違いない。
そんな僕から「母上」と呼ばれてどんな気分なんだろうか?
だけど、今はそれよりもエドワード王子としての役目を全うする事が先決だ。
僕はブライアンと共にホールを出るとプライベートゾーンへと戻っていった。
部屋に戻るとサラに上着を預けて僕はソファへと崩れ落ちるように座った。
背もたれにぐったりと身体を預けると、今日一日の疲れがどっと出てきた。
晩餐会で食事をしたはずなのに、緊張でどこに入ったのかまるでわからない。
なんかちょっと小腹が空いたかも…。
すると、サラがお茶を淹れてくれると同時に軽食を用意してくれた。
「どうして僕のお腹が空いてるってわかったんだ?」
思わずサラの顔を見ると、サラは何でもない事のように告げた。
「国王陛下がよくお食事会の後に軽食をご所望されるんです。ですからエドアルド様もそうじゃないかと思い、ご用意させていただきました」
どうやら父親である国王陛下も会食の後で小腹を空かせるらしい。
そんな所が似ているなんてなんとも複雑な心境だな。
そうは言いつつも僕はありがたく軽食をつまんだ。
ブライアンもちゃっかり口に入れていたところを見ると、彼も小腹を空かせていたのだろう。
なんにしても、『エドワード王子』という仮面を外してゆっくり出来る時間は貴重だ。
ブライアンも僕の仕草にチェックを入れなくて済むので、気が緩んだような表情を見せている。
温かいお茶に身も心も溶かされていくような気分だった。
お茶を飲み終わるとお風呂に入り、就寝の準備をする。
あと一日。
頑張って乗り切るぞ!
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