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冒険者編
211 家族との話し合い
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執事に連れられて僕は義父様達がいる部屋へと通された。
義父様と義母様は不安そうな顔をしていて、クリスは戸惑ったような表情を見せていた。
三人の向かい側に座ると執事は静かに扉を閉めて出ていった。
「エドアルド。一体何があったんだ? いきなり『家に帰るように』と連絡を受けて帰ってきたんだが…」
義父様は王宮で仕事中に呼び戻されたようだ。
「私もクリスもこの部屋に集まるように言われたのよ。ここで待っていたら突然ダニエルも王宮から戻ってくるし…。一体何があったの?」
義母様とクリスは他の部屋にいたところをここへ呼び出されたという。
誰もが不安そうな顔を隠さないのは、僕の表情から何かを感じ取っているのだろう。
僕は義父様達に今日のギルドでの出来事を話して聞かせた。
誰もが驚きのあまり、言葉を失っていた。
誰もが沈黙する中、ようやく義父様が重い口を開く。
「つまり、エドアルドは今誰かに命を狙われているという事か?」
「はい、そうです」
僕が肯定すると、義父様はぐったりと背もたれに背中を預けて天井を仰いだ。
「バカな事を考える連中がいるから、陛下はあえて『エドアルドを探さない』と仰ったのに…。これではまったく意味がないではないか!」
「本当だわ。陛下のお心を理解出来ないなんて、アルズベリー王国の貴族失格だわ!」
義父様も義母様も我が事のように憤慨している。
そんな中、クリスがハッとしたように僕に顔を向ける。
「まさか、兄様。だからこの家を出て行くって言うんじゃないですよね!?」
八歳を迎えてすっかり貴族の跡取りらしくなったクリスが僕に詰め寄ってくる。
エルガー男爵家の跡取りとして勉学に勤しんでいるクリスは前ほど僕にべったりではなくなったが、相変わらず僕
の心情を察するのが上手い。
そんなクリスに僕は努めて明るく振る舞った。
「流石はクリスだね。だったら話は早いよ。この先、どんな出来事が待ち受けているかわからない以上、この家に留まってはいられない。今すぐにこの家から出ていきます。」
「駄目だ!」
「駄目よ!」
「駄目です!」
三人の声が同時に重なって僕を引き止めにかかる。
だが、どんなに引き留められても僕の決意は変わらない。
「いいえ。もう決めたんです。みんなに迷惑がかかる前にこの家を出ていこうって」
すると、クリスが立ち上がると僕の方へと駆け寄ってきた。
「兄様! 嫌です! ずっと僕のそばに居てください!」
僕に抱きついてくると、クリスは何度もイヤイヤをするように首を振る。
僕はそんなクリスをギュッと抱きしめた。
「ごめんね、クリス。だけど、僕のせいでみんなに迷惑がかかるのは耐えられないんだ。だから、みんなの身に何かが起きる前にここを出て行くよ」
クリスはなおも僕にしがみついてくる。
僕達の様子を見て義父様はふうっと大きく息を吐いた。
「エドアルドがそこまで決意を固めているのなら、これ以上言う事はないな」
「ダニエル!? それじゃあ…」
義母様が目に涙を溜めたまま、義父様を振り返る。
義母様は僕と義父様の顔を見比べて、僕達の決意が固い事を見て取ると、立ち上がってクリスの肩にそっと手を置いた。
「クリス。あなただってわかっているでしょ。エドアルドを亡き者にしようとする人物はどんな手を使ってくるかわからないわ。万が一私達が向こうの手に落ちたらどうなると思う? そうならない為にも今はエドアルドと別れるしかないのよ」
「母様!」
僕にしがみついていたクリスは、今度は義母様へと抱きついていった。
大好きな人達をこんなにも悲しませてしまうなんて、僕は改めて僕を狙っている人物に対して怒りを覚える。
絶対に犯人を突き止めてやるからな。
義父様と義母様は不安そうな顔をしていて、クリスは戸惑ったような表情を見せていた。
三人の向かい側に座ると執事は静かに扉を閉めて出ていった。
「エドアルド。一体何があったんだ? いきなり『家に帰るように』と連絡を受けて帰ってきたんだが…」
義父様は王宮で仕事中に呼び戻されたようだ。
「私もクリスもこの部屋に集まるように言われたのよ。ここで待っていたら突然ダニエルも王宮から戻ってくるし…。一体何があったの?」
義母様とクリスは他の部屋にいたところをここへ呼び出されたという。
誰もが不安そうな顔を隠さないのは、僕の表情から何かを感じ取っているのだろう。
僕は義父様達に今日のギルドでの出来事を話して聞かせた。
誰もが驚きのあまり、言葉を失っていた。
誰もが沈黙する中、ようやく義父様が重い口を開く。
「つまり、エドアルドは今誰かに命を狙われているという事か?」
「はい、そうです」
僕が肯定すると、義父様はぐったりと背もたれに背中を預けて天井を仰いだ。
「バカな事を考える連中がいるから、陛下はあえて『エドアルドを探さない』と仰ったのに…。これではまったく意味がないではないか!」
「本当だわ。陛下のお心を理解出来ないなんて、アルズベリー王国の貴族失格だわ!」
義父様も義母様も我が事のように憤慨している。
そんな中、クリスがハッとしたように僕に顔を向ける。
「まさか、兄様。だからこの家を出て行くって言うんじゃないですよね!?」
八歳を迎えてすっかり貴族の跡取りらしくなったクリスが僕に詰め寄ってくる。
エルガー男爵家の跡取りとして勉学に勤しんでいるクリスは前ほど僕にべったりではなくなったが、相変わらず僕
の心情を察するのが上手い。
そんなクリスに僕は努めて明るく振る舞った。
「流石はクリスだね。だったら話は早いよ。この先、どんな出来事が待ち受けているかわからない以上、この家に留まってはいられない。今すぐにこの家から出ていきます。」
「駄目だ!」
「駄目よ!」
「駄目です!」
三人の声が同時に重なって僕を引き止めにかかる。
だが、どんなに引き留められても僕の決意は変わらない。
「いいえ。もう決めたんです。みんなに迷惑がかかる前にこの家を出ていこうって」
すると、クリスが立ち上がると僕の方へと駆け寄ってきた。
「兄様! 嫌です! ずっと僕のそばに居てください!」
僕に抱きついてくると、クリスは何度もイヤイヤをするように首を振る。
僕はそんなクリスをギュッと抱きしめた。
「ごめんね、クリス。だけど、僕のせいでみんなに迷惑がかかるのは耐えられないんだ。だから、みんなの身に何かが起きる前にここを出て行くよ」
クリスはなおも僕にしがみついてくる。
僕達の様子を見て義父様はふうっと大きく息を吐いた。
「エドアルドがそこまで決意を固めているのなら、これ以上言う事はないな」
「ダニエル!? それじゃあ…」
義母様が目に涙を溜めたまま、義父様を振り返る。
義母様は僕と義父様の顔を見比べて、僕達の決意が固い事を見て取ると、立ち上がってクリスの肩にそっと手を置いた。
「クリス。あなただってわかっているでしょ。エドアルドを亡き者にしようとする人物はどんな手を使ってくるかわからないわ。万が一私達が向こうの手に落ちたらどうなると思う? そうならない為にも今はエドアルドと別れるしかないのよ」
「母様!」
僕にしがみついていたクリスは、今度は義母様へと抱きついていった。
大好きな人達をこんなにも悲しませてしまうなんて、僕は改めて僕を狙っている人物に対して怒りを覚える。
絶対に犯人を突き止めてやるからな。
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