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幼少期
34 お茶会への誘い
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クリスが生まれて二週間が過ぎた。
義母様もベッドから起き上がる事が出来て普通の生活を送っているが、まだ外出は許可されていないようだ。
そんな中、僕の部屋を義父様と義母様が二人揃ってやって来た。
「何かあったのですか?」
こんなふうに改まって二人が僕の所に来るなんて何かあったのだろうか?
二人共、どこか困ったような表情を顔に貼り付けている。
(もしかして、やはり僕にこの家から出て行くように伝えに来たのだろうか?)
そんな不安を覚えつつ、僕は二人に話を促すと、躊躇いがちに口を開いたのは義父様だった。
「エドアルドはテイラー伯爵夫人を覚えているかな?」
想定外の質問をされてすぐには答えられなかった。
テイラー伯爵夫人と言うと、義母様と一緒にお茶会に招待された家だったはずだ。
「随分前に義母様と一緒にお茶会に伺った所ですよね? テイラー伯爵夫人がどうかしましたか?」
「実はエドアルドをお茶会に招待したいと連絡が来たの。私がまだ外出が出来ないからとお断りしたんだけれど、エドアルドだけでも良いからって…」
義母様が困ったように話を続けた。
断ってみたけれど向こうの方が身分が高いから押し切られてしまったのだろう。
「子供で参加するのは僕だけですか? 他にも子供が来られるんですよね?」
義母様が出産したばかりで外出が出来ないのはテイラー伯爵夫人も知っているはずだ。
そこを敢えて僕に出席させたいという事は、他にも子供が参加するからだろう。
「ええ、そうよ。前回と同じメンバーを集めるらしいわ。…それじゃ、参加すると連絡して構わないわね?」
「はい、お願いします」
僕の返事を聞いて二人共、少し安堵したような表情を見せる。
「すまない、エドアルド。どうしても断りきれなくてね…」
「大丈夫です。それに前回と同じメンバーなら、アーサーも来るんでしょう? またアーサーに会いたいと思っていたので嬉しいです」
「そうか。友達が出来たのなら良かった」
義父様は安心したように何度も頷いている。
どうせ義母様と一緒に出席しても、子供と大人で分かれてお茶会をするのだから、僕一人で出席しても問題ないだろう。
それよりも久しぶりにアーサーに会えると思うと、そちらの方が嬉しくてワクワクしてくる。
そして、お茶会の日を迎えた。
テイラー伯爵家へはコールリッジ子爵、つまりアーサーの所の馬車が送り迎えをしてくれるそうだ。
支度を終えて待機していると、コールリッジ家の馬車が玄関先に停まった。
御者が馬車の扉を開くと、真っ先にアーサーが飛び出してきた。
「エドアルド、久しぶり!」
「アーサー、久しぶり。元気だった?」
僕達がそんな会話を交わしている間、義母様とコールリッジ夫人も挨拶を交わしていた。
「ごめんなさいね。エドアルドのためにわざわざ立ち寄っていただいて…」
「どうせ通り道だもの、構わないわ。それより体調はどう?」
「すっかり元通りよ。でもまだお医者様から外出許可が下りないの」
「その歳で初産だったのだもの。仕方がないわ。それじゃ、エドアルド君をお預かりするわね」
心配そうに見送る義母様を尻目に僕はアーサーと一緒に馬車に乗り込む。
「義母様、行ってきます」
「いってらっしゃい。テイラー伯爵夫人によろしく言っておいてね」
「はい、行ってきます」
馬車はガラガラと音を立てて走り出した。
僕は遠ざかる街並みを眺めながら、アーサーとおしゃべりに花を咲かせるのだった。
義母様もベッドから起き上がる事が出来て普通の生活を送っているが、まだ外出は許可されていないようだ。
そんな中、僕の部屋を義父様と義母様が二人揃ってやって来た。
「何かあったのですか?」
こんなふうに改まって二人が僕の所に来るなんて何かあったのだろうか?
二人共、どこか困ったような表情を顔に貼り付けている。
(もしかして、やはり僕にこの家から出て行くように伝えに来たのだろうか?)
そんな不安を覚えつつ、僕は二人に話を促すと、躊躇いがちに口を開いたのは義父様だった。
「エドアルドはテイラー伯爵夫人を覚えているかな?」
想定外の質問をされてすぐには答えられなかった。
テイラー伯爵夫人と言うと、義母様と一緒にお茶会に招待された家だったはずだ。
「随分前に義母様と一緒にお茶会に伺った所ですよね? テイラー伯爵夫人がどうかしましたか?」
「実はエドアルドをお茶会に招待したいと連絡が来たの。私がまだ外出が出来ないからとお断りしたんだけれど、エドアルドだけでも良いからって…」
義母様が困ったように話を続けた。
断ってみたけれど向こうの方が身分が高いから押し切られてしまったのだろう。
「子供で参加するのは僕だけですか? 他にも子供が来られるんですよね?」
義母様が出産したばかりで外出が出来ないのはテイラー伯爵夫人も知っているはずだ。
そこを敢えて僕に出席させたいという事は、他にも子供が参加するからだろう。
「ええ、そうよ。前回と同じメンバーを集めるらしいわ。…それじゃ、参加すると連絡して構わないわね?」
「はい、お願いします」
僕の返事を聞いて二人共、少し安堵したような表情を見せる。
「すまない、エドアルド。どうしても断りきれなくてね…」
「大丈夫です。それに前回と同じメンバーなら、アーサーも来るんでしょう? またアーサーに会いたいと思っていたので嬉しいです」
「そうか。友達が出来たのなら良かった」
義父様は安心したように何度も頷いている。
どうせ義母様と一緒に出席しても、子供と大人で分かれてお茶会をするのだから、僕一人で出席しても問題ないだろう。
それよりも久しぶりにアーサーに会えると思うと、そちらの方が嬉しくてワクワクしてくる。
そして、お茶会の日を迎えた。
テイラー伯爵家へはコールリッジ子爵、つまりアーサーの所の馬車が送り迎えをしてくれるそうだ。
支度を終えて待機していると、コールリッジ家の馬車が玄関先に停まった。
御者が馬車の扉を開くと、真っ先にアーサーが飛び出してきた。
「エドアルド、久しぶり!」
「アーサー、久しぶり。元気だった?」
僕達がそんな会話を交わしている間、義母様とコールリッジ夫人も挨拶を交わしていた。
「ごめんなさいね。エドアルドのためにわざわざ立ち寄っていただいて…」
「どうせ通り道だもの、構わないわ。それより体調はどう?」
「すっかり元通りよ。でもまだお医者様から外出許可が下りないの」
「その歳で初産だったのだもの。仕方がないわ。それじゃ、エドアルド君をお預かりするわね」
心配そうに見送る義母様を尻目に僕はアーサーと一緒に馬車に乗り込む。
「義母様、行ってきます」
「いってらっしゃい。テイラー伯爵夫人によろしく言っておいてね」
「はい、行ってきます」
馬車はガラガラと音を立てて走り出した。
僕は遠ざかる街並みを眺めながら、アーサーとおしゃべりに花を咲かせるのだった。
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