7 / 179
第1章
第7話 変異
しおりを挟む
“ザッ!!”“ザッ!!”
「………………」
光の入らない地下の廃棄施設で、何が自分の下へ迫ってきているのか分からないし、分かろうという思いもない。
何でも良いから、早く自分を殺してほしいと94番の女は生きるのを諦めている。
“ザッ!!”
足音がどんどん迫ってきて、とうとう自分の側でその音は止まった。
いよいよこれで死ぬことができる。
出来れば一思いに殺してほしいところだ。
そう思って、94番の女は目を閉じて殺されるのを待った。
「………………?」
しかし、死を待っているのにいつまで経っても何も起こらない。
何か起きたのかと疑問に思っていると、
「…………生きてるか?」
「っ!?」
側にいる生物から、いきなり声がかけられたのだった。
まさか話しかけられると思ってもいなかったため、94番は咄嗟に小さく声を漏らし、音が飛んできた方角へ顔を向けた。
「おぉ、動いた。生きてるな?」
94番の目には闇しか映らず、声を出している者の姿は全く見えないが、相手の方は違うようだ。
顔を動かしたことに反応してような口ぶりをしている。
「話せるか?」
「………あ…………う…」
94番が生きていることを確認したその者は、とりあえず話しかけてみる。
しかし、94番は実験によってまともに話す事が出来なくなっているらしく、声というより空気が漏れているといったような音が出るだけだ。
「無理か? まぁ、いいや。これから独り言を言うから聞いててくれ」
“コクッ!”
94番が話せないということを確認した何者かは、一方的に話すことにしたようだ。
それに対し、94番の女の方も僅かな頷きで返すしかできなかった。
「俺がここに落とされたのは3年前だ。研究所の奴らに徹底的に使い潰されて、人間としての面影ない程めちゃくちゃな状態で落とされたが、何とか生き残った」
「………………」
94番の女は、その者の言葉に内心唖然とする。
3年もの間この闇の中を生きてきたと言うことにも驚きだが、そもそも、どうやって生き残ったのかが疑問だ。
ここには何も食べる物がない。
何の飲食もなしに生き残ったということなのだろうか。
「お前も酷いが、今の姿からは……って言っても見えねえか? ともかく、お前以上にぐちゃぐちゃだったんだよ」
実験の失敗によって、自分でも人の姿をしていないと理解しているが、自分以上となるとどれほどの実験に晒されて来たのだと94番は背筋が冷える。
「研究員の奴らや、ここに送るようにした親父たち一族への恨みだけで何とか生き延びることができた」
どうやら、この者も何者かによってこの研究所へ連れて来られた口らしい。
口調からいって男性のようだが、とんでもない精神力の持ち主だ。
「研究員の奴らは気に入らないが、1つだけ感謝している事がある」
「……っ!?」
94番はその者の言葉に驚愕する。
こんな研究所に感謝なんて、この闇の中で生きているうちに頭がおかしくなったのではないだろうか。
人を人とも思わないような研究員ばかりで、彼女はとてもではないが感謝なんて出来ない。
「色々な実験によって、どういう訳だか特殊な体になっていた。それもあって今まで生きて来られたんだ」
なるほど、ここで生き残っている理由は、その特殊な体が理由になっているのだろう。
そう言った意味での感謝というのは分からなくもないが、結局この者は何が言いたいのか分からない。
「そこでお前に質問だ」
これまで少し軽い感じの話し方だったが、ここで一気に声のトーンが変わった。
どうやら、ここからが本題のようだ。
「生きたいか? 死にたいか?」
「………………」
簡単な2択だ。
94番はさっきまで死を覚悟していたのだ。
このままジワジワと空腹によって死んでいくという選択しかない今、殺してもらえるなら死を選択する。
「さっきも言ったが、俺は特殊な体質に変化していた。それを使えば、とりあえず見た目を普通の人間にしてやれるぞ」
「っ!?」
人の姿へ戻れる。
その言葉に、94番は心にざわめきが生じる。
こんな醜い姿で死を迎えることが一番悔いの残ることだったが、元に戻れるというのなら元に戻りたい。
「助かりたいか? 助かりたいなら手を伸ばせ!」
「………………!!」
本当に元に戻れるのだろうか。
もしかしたら、何かの罠かもしれない。
期待した所をどん底に落とす考えなのではないか。
そんな考えが浮かぶが、それで例えどうなろうと一度は諦めた命だ。
騙されたのなら、それはそれで仕方ないと諦めるしかない。
僅かな希望でも縋れるなら縋りたい。
これまでは希望なんてなかったのに、今では僅かでも希望があるのだから。
人の姿に戻るという希望に縋り、94番は言われた通りにひび割れた皮膚をした右腕をゆっくりと上げたのだった。
「よしっ! お前を助けてやろう!」
「…………あぁ……あ……」
94番が上げた手を、その者は握りしめる。
感触からいって普通の手だ。
その手から魔力が流れてくる。
すると、94番の体がビキビキと音をたて始めた。
それと共に、94番の体には痛みが走り、呻き声のような者が生まれる。
「あっ! 言い忘れたけど、ちょっと痛いから我慢してくれ」
「……がっ…………うっ……」
言うのが遅いと、94番は文句を言いたい。
しかし、痛みの方が勝り呻く事しか出来ない。
やはり、騙されたのかと怒りが湧いてくるが、それもすぐに治まっていった。
段々と痛みが引て来たのだ。
それと同時に、体がどんどんと軽くなっていくような気分になる。
「ゼェ、ゼェ……」
「………………」
94番の体の変化が完全に治まると、魔力を流していた者は相当な労力を消費したらしく、息を切らしたように呼吸を荒げる。
それに反して、94番は昔のように普通に立ち上がり、手足が自由に動くことに確認して驚いている。
「フゥ~……。どうだ? 元に戻ったろ?」
「えっ? あっ? 声が……元に戻ってる」
息を整えたその者の言葉に、94番は体の感触を確かめるのをやめて声がした方へ顔を向ける。
しかし、思わず出た声が元に戻っていることに気付き感動する。
「あぁ……、この闇の中じゃ何も見えないか?」
“ポッ!!”
その者の言う通り、この闇の中では体が完全に治ったかということは完全に確認はできない。
しかし、それを解決するように小さな光の球が上空に出現し、94番だけ真っ暗な闇から光に照らされる形になった。
「これで見れるだろ?」
たしかに、光の球に照らされている今なら、自分の姿が確認できる。
94番は、すぐに自分の体を見渡した。
「あっ……あぁ……」
醜く爛れた体中の皮膚が、昔のように普通の人間の皮膚へと戻っている。
それが目に入るたびに、94番の目からは大粒の涙が溢れ出てきた。
「どうやら大丈夫そうだな?」
その反応を見て、その者は安心したような言葉を漏らす。
そして、ゆっくりと94番に向かって近づいてきた。
闇の中から、少しずつその者の姿が94番を照らす光の下へと入ってくる。
そして、ボロボロと泣き崩れる94番の前に全貌が映し出された。
「…………神……様…………」
黒髪黒目、中肉中背、顔は多少童顔な感じで整ってはいるが、取り立てて特別な姿をしている様には見えない。
しかし、94番からしたら、回復薬や回復魔法でも治らないような醜い異形の姿から、普通の人間の姿に戻すという神のような行為を受けた。
元々、真面目に神へ仕える聖女を目指していた94番は、自分の肉体を変化させたこの者を神の使いだと錯覚してしまったようだ。
「神様? 俺はそんな高尚な者じゃねえよ」
神扱いされたことに戸惑いながら、その者は照れたように頭を掻く。
感謝されることを少しは期待していたが、さすがに神は言い過ぎだ。
「そう言えば名乗っていなかったな?」
その者は自分のことばかり話していたが、名乗るのを忘れていたことを思いだす。
「俺の名前は限だ」
そう、この地下で生き残っていた者とは限のことだった。
「………………」
光の入らない地下の廃棄施設で、何が自分の下へ迫ってきているのか分からないし、分かろうという思いもない。
何でも良いから、早く自分を殺してほしいと94番の女は生きるのを諦めている。
“ザッ!!”
足音がどんどん迫ってきて、とうとう自分の側でその音は止まった。
いよいよこれで死ぬことができる。
出来れば一思いに殺してほしいところだ。
そう思って、94番の女は目を閉じて殺されるのを待った。
「………………?」
しかし、死を待っているのにいつまで経っても何も起こらない。
何か起きたのかと疑問に思っていると、
「…………生きてるか?」
「っ!?」
側にいる生物から、いきなり声がかけられたのだった。
まさか話しかけられると思ってもいなかったため、94番は咄嗟に小さく声を漏らし、音が飛んできた方角へ顔を向けた。
「おぉ、動いた。生きてるな?」
94番の目には闇しか映らず、声を出している者の姿は全く見えないが、相手の方は違うようだ。
顔を動かしたことに反応してような口ぶりをしている。
「話せるか?」
「………あ…………う…」
94番が生きていることを確認したその者は、とりあえず話しかけてみる。
しかし、94番は実験によってまともに話す事が出来なくなっているらしく、声というより空気が漏れているといったような音が出るだけだ。
「無理か? まぁ、いいや。これから独り言を言うから聞いててくれ」
“コクッ!”
94番が話せないということを確認した何者かは、一方的に話すことにしたようだ。
それに対し、94番の女の方も僅かな頷きで返すしかできなかった。
「俺がここに落とされたのは3年前だ。研究所の奴らに徹底的に使い潰されて、人間としての面影ない程めちゃくちゃな状態で落とされたが、何とか生き残った」
「………………」
94番の女は、その者の言葉に内心唖然とする。
3年もの間この闇の中を生きてきたと言うことにも驚きだが、そもそも、どうやって生き残ったのかが疑問だ。
ここには何も食べる物がない。
何の飲食もなしに生き残ったということなのだろうか。
「お前も酷いが、今の姿からは……って言っても見えねえか? ともかく、お前以上にぐちゃぐちゃだったんだよ」
実験の失敗によって、自分でも人の姿をしていないと理解しているが、自分以上となるとどれほどの実験に晒されて来たのだと94番は背筋が冷える。
「研究員の奴らや、ここに送るようにした親父たち一族への恨みだけで何とか生き延びることができた」
どうやら、この者も何者かによってこの研究所へ連れて来られた口らしい。
口調からいって男性のようだが、とんでもない精神力の持ち主だ。
「研究員の奴らは気に入らないが、1つだけ感謝している事がある」
「……っ!?」
94番はその者の言葉に驚愕する。
こんな研究所に感謝なんて、この闇の中で生きているうちに頭がおかしくなったのではないだろうか。
人を人とも思わないような研究員ばかりで、彼女はとてもではないが感謝なんて出来ない。
「色々な実験によって、どういう訳だか特殊な体になっていた。それもあって今まで生きて来られたんだ」
なるほど、ここで生き残っている理由は、その特殊な体が理由になっているのだろう。
そう言った意味での感謝というのは分からなくもないが、結局この者は何が言いたいのか分からない。
「そこでお前に質問だ」
これまで少し軽い感じの話し方だったが、ここで一気に声のトーンが変わった。
どうやら、ここからが本題のようだ。
「生きたいか? 死にたいか?」
「………………」
簡単な2択だ。
94番はさっきまで死を覚悟していたのだ。
このままジワジワと空腹によって死んでいくという選択しかない今、殺してもらえるなら死を選択する。
「さっきも言ったが、俺は特殊な体質に変化していた。それを使えば、とりあえず見た目を普通の人間にしてやれるぞ」
「っ!?」
人の姿へ戻れる。
その言葉に、94番は心にざわめきが生じる。
こんな醜い姿で死を迎えることが一番悔いの残ることだったが、元に戻れるというのなら元に戻りたい。
「助かりたいか? 助かりたいなら手を伸ばせ!」
「………………!!」
本当に元に戻れるのだろうか。
もしかしたら、何かの罠かもしれない。
期待した所をどん底に落とす考えなのではないか。
そんな考えが浮かぶが、それで例えどうなろうと一度は諦めた命だ。
騙されたのなら、それはそれで仕方ないと諦めるしかない。
僅かな希望でも縋れるなら縋りたい。
これまでは希望なんてなかったのに、今では僅かでも希望があるのだから。
人の姿に戻るという希望に縋り、94番は言われた通りにひび割れた皮膚をした右腕をゆっくりと上げたのだった。
「よしっ! お前を助けてやろう!」
「…………あぁ……あ……」
94番が上げた手を、その者は握りしめる。
感触からいって普通の手だ。
その手から魔力が流れてくる。
すると、94番の体がビキビキと音をたて始めた。
それと共に、94番の体には痛みが走り、呻き声のような者が生まれる。
「あっ! 言い忘れたけど、ちょっと痛いから我慢してくれ」
「……がっ…………うっ……」
言うのが遅いと、94番は文句を言いたい。
しかし、痛みの方が勝り呻く事しか出来ない。
やはり、騙されたのかと怒りが湧いてくるが、それもすぐに治まっていった。
段々と痛みが引て来たのだ。
それと同時に、体がどんどんと軽くなっていくような気分になる。
「ゼェ、ゼェ……」
「………………」
94番の体の変化が完全に治まると、魔力を流していた者は相当な労力を消費したらしく、息を切らしたように呼吸を荒げる。
それに反して、94番は昔のように普通に立ち上がり、手足が自由に動くことに確認して驚いている。
「フゥ~……。どうだ? 元に戻ったろ?」
「えっ? あっ? 声が……元に戻ってる」
息を整えたその者の言葉に、94番は体の感触を確かめるのをやめて声がした方へ顔を向ける。
しかし、思わず出た声が元に戻っていることに気付き感動する。
「あぁ……、この闇の中じゃ何も見えないか?」
“ポッ!!”
その者の言う通り、この闇の中では体が完全に治ったかということは完全に確認はできない。
しかし、それを解決するように小さな光の球が上空に出現し、94番だけ真っ暗な闇から光に照らされる形になった。
「これで見れるだろ?」
たしかに、光の球に照らされている今なら、自分の姿が確認できる。
94番は、すぐに自分の体を見渡した。
「あっ……あぁ……」
醜く爛れた体中の皮膚が、昔のように普通の人間の皮膚へと戻っている。
それが目に入るたびに、94番の目からは大粒の涙が溢れ出てきた。
「どうやら大丈夫そうだな?」
その反応を見て、その者は安心したような言葉を漏らす。
そして、ゆっくりと94番に向かって近づいてきた。
闇の中から、少しずつその者の姿が94番を照らす光の下へと入ってくる。
そして、ボロボロと泣き崩れる94番の前に全貌が映し出された。
「…………神……様…………」
黒髪黒目、中肉中背、顔は多少童顔な感じで整ってはいるが、取り立てて特別な姿をしている様には見えない。
しかし、94番からしたら、回復薬や回復魔法でも治らないような醜い異形の姿から、普通の人間の姿に戻すという神のような行為を受けた。
元々、真面目に神へ仕える聖女を目指していた94番は、自分の肉体を変化させたこの者を神の使いだと錯覚してしまったようだ。
「神様? 俺はそんな高尚な者じゃねえよ」
神扱いされたことに戸惑いながら、その者は照れたように頭を掻く。
感謝されることを少しは期待していたが、さすがに神は言い過ぎだ。
「そう言えば名乗っていなかったな?」
その者は自分のことばかり話していたが、名乗るのを忘れていたことを思いだす。
「俺の名前は限だ」
そう、この地下で生き残っていた者とは限のことだった。
2
あなたにおすすめの小説
ダンジョンでオーブを拾って『』を手に入れた。代償は体で払います
とみっしぇる
ファンタジー
スキルなし、魔力なし、1000人に1人の劣等人。
食っていくのがギリギリの冒険者ユリナは同じ境遇の友達3人と、先輩冒険者ジュリアから率のいい仕事に誘われる。それが罠と気づいたときには、絶対絶命のピンチに陥っていた。
もうあとがない。そのとき起死回生のスキルオーブを手に入れたはずなのにオーブは無反応。『』の中には何が入るのだ。
ギリギリの状況でユリアは瀕死の仲間のために叫ぶ。
ユリナはスキルを手に入れ、ささやかな幸せを手に入れられるのだろうか。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
勇者パーティーを追放されました。国から莫大な契約違反金を請求されると思いますが、払えますよね?
猿喰 森繁
ファンタジー
「パーティーを抜けてほしい」
「え?なんて?」
私がパーティーメンバーにいることが国の条件のはず。
彼らは、そんなことも忘れてしまったようだ。
私が聖女であることが、どれほど重要なことか。
聖女という存在が、どれほど多くの国にとって貴重なものか。
―まぁ、賠償金を支払う羽目になっても、私には関係ないんだけど…。
前の話はテンポが悪かったので、全文書き直しました。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
最難関ダンジョンをクリアした成功報酬は勇者パーティーの裏切りでした
新緑あらた
ファンタジー
最難関であるS級ダンジョン最深部の隠し部屋。金銀財宝を前に告げられた言葉は労いでも喜びでもなく、解雇通告だった。
「もうオマエはいらん」
勇者アレクサンダー、癒し手エリーゼ、赤魔道士フェルノに、自身の黒髪黒目を忌避しないことから期待していた俺は大きなショックを受ける。
ヤツらは俺の外見を受け入れていたわけじゃない。ただ仲間と思っていなかっただけ、眼中になかっただけなのだ。
転生者は曾祖父だけどチートは隔世遺伝した「俺」にも受け継がれています。
勇者達は大富豪スタートで貧民窟の住人がゴールです(笑)
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる